152 / 732
第6章 帝国の侵略
第267話 魔ノ国から援軍到着と捕えた貴族幽閉!
しおりを挟む
「お久しぶりです!タカハシ伯爵の結婚式依頼ですね」
ジキタリスが、転移魔道具でやってくる。その後から四天王のマクガリアスとジンが姿を現したのだ。
「よっ!元気にしていたか?」
「オレール、災難であったと聞いている。大丈夫か?」
マクガリアスとジンが、いつも通りの感じでオレールに話しかけてくるのだ。
「お久しぶりです。なんとか生き返った感じです。デストロイに一度殺されましたがね」
デストロイという名を出した瞬間、全員の顔が凍りつく。
「デストロイが、進軍してきているのですね。これは、早急に対処に向かわねばなりませんね。それにしても、生き返ったとはどういうことですか?」
やはりデストロイ将軍は、ラヴァーナよりも強い存在の為、恐れられているようだ。
「腕輪のお陰です。勝手に持ち出して申し訳ございませんでした」
「1つ足らなかったのはオレールさんの所為でしたか...ですが、デストロイから生き残れたのならよかったと言う他ありませんね。次からは、処罰の対象ですよ」
ジキタリスは、苦笑いを浮かべながらオレールに注意するのであった。
「腕輪が無ければ、今頃天に召されていましたから助かりました。あと、二度と持ち帰ったりしません。申し訳ございませんでした」
「特別な時にしか使用しないものですから、生産量も決まっておりますので...ですが、今回は、魔王様からあるだけ持っていけと言われ10個持参してきました」
高価そうな箱を取り出し、開けると腕輪が10個入っていたのだ。
そもそも、腕輪に使われている素材は、かなり高価な物で大量生産できるものではないのである。
「これは...有り難い物を...魔王様にお礼を言わなくてはいけませんね」
この腕輪とアレクの強化ポーションがあれば、デストロイに対抗できるのではないかと考えるオレール。
「同盟国の危機ですから出し惜しみはしていられません。それより、作戦はどうなっていますか?」
「そうでした...会議室に参りましょう」
◆
オレールは、ジキタリス達を会議室に案内して、部屋へと入室するのであった。
「ご無沙汰しております。陛下!魔王様は、自国の防衛に当たっておりますので、代わりに私が名代として参りました」
ジキタリスが、ウズベル王に挨拶をする。しかも、名代ということは魔王様代理なのである。
「そうか!よくきてくれた。アナベルには感謝しなくてはな。ジキタリス殿も会議に是非加わってくれぬか?」
「はい!畏まりました」
会議も大詰めを迎えており、どのように進軍し敵の侵入を阻止して敗走させるかを話し合っていたところであった。
トントントン
「会議中申し訳ございません。宰相様にお伝えしたいことが...」
「入りなさい!荷物が届いたのですか?」
宰相が信頼している部下の声であった為、入室を許可したのだ。
「ハッ!失礼します。ただいま三つの荷物が到着致しました」
「陛下、荷物が届いたようですので、私は一度そちらに向かってよろしいですか?」
「荷物の確認は重要である。すぐに行くがよい」
荷物とは、セバス達が捕えた貴族達のことである。まだ秘密裏にしているので、内容を明かせずにいるのだ。
「では、私は荷物の確認して参ります」
そう言って会議室を出ていくのであった。
◆
「こちらになります」
アントンの部下が、貴族達を閉じ込めた地下牢へ案内する。そこには、捕えられた貴族とセバスとバトラーとルーヘンがいた。
「3人共、ご苦労様でした。あとはこちらで対応しますので、暫し英気を養って下さい」
アントンが、3人に労いの言葉をかける。そして、部下へ3人を浴場へ案内するように言う。
「宰相様、一つお伺いしたいのですが...よろしいですか?」
セバスが、アントンに話しかける。
「なんでしょうか?」
「オレールさんは、まだお帰りではないのでしょうか?」
ここにオレールがいないことを不思議に思うセバス。それに対して、バトラーもルーヘンも頷く。
「それについては、後程お話致します。そして、すぐにでも貴方方のお力をお貸し頂きたいことがございますので、今は英気を養って下さい」
真剣な表情で話をしてくるアントンに対して、ただならぬことがあったのだと感じた三人は何も言わず、頷くのであった。
「では、この者について行って下さい!暫くしたら私が説明に伺いますので」
アントンは、そう言うと貴族達がいる方へ歩みを進めるのだった。長年信頼していた貴族の顔を見たアントンは、悲しい顔をするのであった。
ジキタリスが、転移魔道具でやってくる。その後から四天王のマクガリアスとジンが姿を現したのだ。
「よっ!元気にしていたか?」
「オレール、災難であったと聞いている。大丈夫か?」
マクガリアスとジンが、いつも通りの感じでオレールに話しかけてくるのだ。
「お久しぶりです。なんとか生き返った感じです。デストロイに一度殺されましたがね」
デストロイという名を出した瞬間、全員の顔が凍りつく。
「デストロイが、進軍してきているのですね。これは、早急に対処に向かわねばなりませんね。それにしても、生き返ったとはどういうことですか?」
やはりデストロイ将軍は、ラヴァーナよりも強い存在の為、恐れられているようだ。
「腕輪のお陰です。勝手に持ち出して申し訳ございませんでした」
「1つ足らなかったのはオレールさんの所為でしたか...ですが、デストロイから生き残れたのならよかったと言う他ありませんね。次からは、処罰の対象ですよ」
ジキタリスは、苦笑いを浮かべながらオレールに注意するのであった。
「腕輪が無ければ、今頃天に召されていましたから助かりました。あと、二度と持ち帰ったりしません。申し訳ございませんでした」
「特別な時にしか使用しないものですから、生産量も決まっておりますので...ですが、今回は、魔王様からあるだけ持っていけと言われ10個持参してきました」
高価そうな箱を取り出し、開けると腕輪が10個入っていたのだ。
そもそも、腕輪に使われている素材は、かなり高価な物で大量生産できるものではないのである。
「これは...有り難い物を...魔王様にお礼を言わなくてはいけませんね」
この腕輪とアレクの強化ポーションがあれば、デストロイに対抗できるのではないかと考えるオレール。
「同盟国の危機ですから出し惜しみはしていられません。それより、作戦はどうなっていますか?」
「そうでした...会議室に参りましょう」
◆
オレールは、ジキタリス達を会議室に案内して、部屋へと入室するのであった。
「ご無沙汰しております。陛下!魔王様は、自国の防衛に当たっておりますので、代わりに私が名代として参りました」
ジキタリスが、ウズベル王に挨拶をする。しかも、名代ということは魔王様代理なのである。
「そうか!よくきてくれた。アナベルには感謝しなくてはな。ジキタリス殿も会議に是非加わってくれぬか?」
「はい!畏まりました」
会議も大詰めを迎えており、どのように進軍し敵の侵入を阻止して敗走させるかを話し合っていたところであった。
トントントン
「会議中申し訳ございません。宰相様にお伝えしたいことが...」
「入りなさい!荷物が届いたのですか?」
宰相が信頼している部下の声であった為、入室を許可したのだ。
「ハッ!失礼します。ただいま三つの荷物が到着致しました」
「陛下、荷物が届いたようですので、私は一度そちらに向かってよろしいですか?」
「荷物の確認は重要である。すぐに行くがよい」
荷物とは、セバス達が捕えた貴族達のことである。まだ秘密裏にしているので、内容を明かせずにいるのだ。
「では、私は荷物の確認して参ります」
そう言って会議室を出ていくのであった。
◆
「こちらになります」
アントンの部下が、貴族達を閉じ込めた地下牢へ案内する。そこには、捕えられた貴族とセバスとバトラーとルーヘンがいた。
「3人共、ご苦労様でした。あとはこちらで対応しますので、暫し英気を養って下さい」
アントンが、3人に労いの言葉をかける。そして、部下へ3人を浴場へ案内するように言う。
「宰相様、一つお伺いしたいのですが...よろしいですか?」
セバスが、アントンに話しかける。
「なんでしょうか?」
「オレールさんは、まだお帰りではないのでしょうか?」
ここにオレールがいないことを不思議に思うセバス。それに対して、バトラーもルーヘンも頷く。
「それについては、後程お話致します。そして、すぐにでも貴方方のお力をお貸し頂きたいことがございますので、今は英気を養って下さい」
真剣な表情で話をしてくるアントンに対して、ただならぬことがあったのだと感じた三人は何も言わず、頷くのであった。
「では、この者について行って下さい!暫くしたら私が説明に伺いますので」
アントンは、そう言うと貴族達がいる方へ歩みを進めるのだった。長年信頼していた貴族の顔を見たアントンは、悲しい顔をするのであった。
35
お気に入りに追加
5,417
あなたにおすすめの小説
攫われた転生王子は下町でスローライフを満喫中!?
伽羅
ファンタジー
転生したのに、どうやら捨てられたらしい。しかも気がついたら籠に入れられ川に流されている。
このままじゃ死んじゃう!っと思ったら運良く拾われて下町でスローライフを満喫中。
自分が王子と知らないまま、色々ともの作りをしながら新しい人生を楽しく生きている…。
そんな主人公や王宮を取り巻く不穏な空気とは…。
このまま下町でスローライフを送れるのか?
タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から「破壊神」と怖れられています。
渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。
しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。
「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」
※※※
虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。
※重複投稿作品※
表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。
授かったスキルが【草】だったので家を勘当されたから悲しくてスキルに不満をぶつけたら国に恐怖が訪れて草
ラララキヲ
ファンタジー
(※[両性向け]と言いたい...)
10歳のグランは家族の見守る中でスキル鑑定を行った。グランのスキルは【草】。草一本だけを生やすスキルに親は失望しグランの為だと言ってグランを捨てた。
親を恨んだグランはどこにもぶつける事の出来ない気持ちを全て自分のスキルにぶつけた。
同時刻、グランを捨てた家族の居る王都では『謎の笑い声』が響き渡った。その笑い声に人々は恐怖し、グランを捨てた家族は……──
※確認していないので二番煎じだったらごめんなさい。急に思いついたので書きました!
※「妻」に対する暴言があります。嫌な方は御注意下さい※
◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。
◇なろうにも上げています。
平民として生まれた男、努力でスキルと魔法が使える様になる。〜イージーな世界に生まれ変わった。
モンド
ファンタジー
1人の男が異世界に転生した。
日本に住んでいた頃の記憶を持ったまま、男は前世でサラリーマンとして長年働いてきた経験から。
今度生まれ変われるなら、自由に旅をしながら生きてみたいと思い描いていたのだ。
そんな彼が、15歳の成人の儀式の際に過去の記憶を思い出して旅立つことにした。
特に使命や野心のない男は、好きなように生きることにした。
異世界転生は、0歳からがいいよね
八時
ファンタジー
転生小説好きの少年が神様のおっちょこちょいで異世界転生してしまった。
神様からのギフト(チート能力)で無双します。
初めてなので誤字があったらすいません。
自由気ままに投稿していきます。
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
魔境へ追放された公爵令息のチート領地開拓 〜動く屋敷でもふもふ達とスローライフ!〜
西園寺若葉
ファンタジー
公爵家に生まれたエリクは転生者である。
4歳の頃、前世の記憶が戻って以降、知識無双していた彼は気づいたら不自由極まりない生活を送るようになっていた。
そんな彼はある日、追放される。
「よっし。やっと追放だ。」
自由を手に入れたぶっ飛んび少年エリクが、ドラゴンやフェンリルたちと気ままに旅先を決めるという物語。
- この話はフィクションです。
- カクヨム様でも連載しています。
転生幼女のチートな悠々自適生活〜伝統魔法を使い続けていたら気づけば賢者になっていた〜
犬社護
ファンタジー
ユミル(4歳)は気がついたら、崖下にある森の中にいた。
馬車が崖下に落下した影響で、前世の記憶を思い出す。周囲には散乱した荷物だけでなく、さっきまで会話していた家族が横たわっており、自分だけ助かっていることにショックを受ける。
大雨の中を泣き叫んでいる時、1体の小さな精霊カーバンクルが現れる。前世もふもふ好きだったユミルは、もふもふ精霊と会話することで悲しみも和らぎ、互いに打ち解けることに成功する。
精霊カーバンクルと仲良くなったことで、彼女は日本古来の伝統に関わる魔法を習得するのだが、チート魔法のせいで色々やらかしていく。まわりの精霊や街に住む平民や貴族達もそれに振り回されるものの、愛くるしく天真爛漫な彼女を見ることで、皆がほっこり心を癒されていく。
人々や精霊に愛されていくユミルは、伝統魔法で仲間たちと悠々自適な生活を目指します。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。