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第5章 大和ノ国へ出発
第250話 白熱する蔵之介vsノックス!
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「これも斬られるのか試したい。疑似雷龍」
黄金に光りバチバチと電気を帯びたドラゴンが、蔵之介を襲う。
「十文刀斬」
刀を十字に斬ると疑似雷龍は、4つに分かれて、またしても結界にぶつかって消滅する。
「ぶっははは、それも斬るのかよ。スゲェーな」
「瞬歩」
また蔵之介は、ノックスの懐へ一瞬にして潜り込む。ノックスも、予想していたのだろう。次は、襲いかかる斬撃を大剣で受け止めて次の攻撃に移る。
「私の瞬歩からの攻撃を見切るとはやるでござるな」
「当たり前だ。2度は通じるわけねぇだろ」
話しながらも、ガキンガキンと刀と大剣をぶつけ合う二人。
「そろそろ終わりにするでござる。一刀流仁斬...な、なんと」
「俺も、そろそろ本気を見せないとな」
ノックスは、マクガリアス戦で見せた魔装甲と武功の合せ技を使ったのだ。しかも、剣にも魔装甲を纏わせるという進化バージョンである。
「一気に終わらせるぞ」
ノックスは、蔵之介に迫り斬りつける。蔵之介も負けじと刀を振るうが、魔装甲によって守られているノックスの体に傷を付けることは出来ない。ノックスは、傷がつかないのを利用して、斬られながら蔵之介の体だけを狙って大剣を振り下ろすのであった。
「ぐっ...ぐはぁっ...」
蔵之介は、斬れない魔装甲に焦り、注意が散漫となって大剣の攻撃をその身に受けてしまう。
「ゲホゲホゲホはぁはぁはぁ」
肩口から斬られた所為で腕はダランとなり、傷口から血噴き出して息を荒くする蔵之介。
「これ以上は、無理だろ?降参でいいか?」
ノックスが、蔵之介に降参の意思があるか尋ねる。
「蔵之介様が...やられるなんて...」
「先生!蔵之介様が」
「私も蔵之介様が、あのようなに苦戦されているのは、初めて見る」
結界の外では、子供達と先生が蔵之介の状態を見て悲痛な叫びを上げる。
「蔵之介様~負けないで」
「蔵之介様~」
それでも蔵之介に勝ってほしいと願う子供達がエールを送るのだ。
「降参...子供達が願ってるでござる。私に降参はないでござる。修羅羅刹解放」
そう唱えると、蔵之介から赤いオーラが噴き出して目は真っ白になり、傷口も再生していくのだ。
「正真正銘最後の奥義でござる。行くでござるよ」
「まだあんなもんを隠してやがったのか。この状態もあと少ししか耐えきれそうにないからな。早々に決着をつけさせてもらう」
蔵之介とノックスは、一瞬にして間合いを詰めてぶつかり合う。ガキンガキンと大剣と刀をぶつけ合いお互い一歩も引かない構えである。
「楽しいでござるよ」
「俺もだ。永遠に続くといいが、そうも言ってられないからな」
お互い無理をして出鱈目な力を使っているので終焉が近いことを悟る。しかし、お互い全くの互角であり、この戦いを楽しんで笑い合っているのだ。
「これが最後でござる。一刀斬」
「身体強化、一刀両断」
お互い上段から剣と刀を振り下ろす。そして、ノックスは最後の最後に隠していた身体強化を使うのだ。二人の大剣と刀がぶつかるとドカーンと大きな音がなり、二人は結界の端まで吹き飛ばされるのであった。
「グッ...痛いでござるな。これは私の負けでござるか...」
そう言って肩口の傷を見る蔵之介。
「ぐはぁ、ゲホゲホ...チッ、ざっくり斬られちまったな...」
倒れながら、痛みのある胸辺りを触って血が噴き出しているのを確認するノックス。
「パスク、すぐに蔵之介さんにこれを飲ませて!俺は師匠に飲ませるから」
「はい!」
結界が解けるのを確認して、エクストラポーションを持って二人の下へ走るアレクとパスク。
「蔵之介さん、ポーションです。お飲み下さい」
「グッ...かたじけないでござる」
蔵之介は、そう言いながらポーションを飲む。すると肩口の傷は嘘のようになくなり、全身の細かい傷や古傷もたちまち治るのであった。
「師匠、早く飲んで下さい」
ノックスも、ゴクゴクと飲んで傷を癒す。
「ぷはぁ~生き返った。アレク坊助かったぞ」
ノックスも完全復活して立ち上がる。
「師匠、楽しかったですか?」
アレクが、満足気な表情をするノックスに対して尋ねる。
「あぁ、世界は広いな。まだまだこんな強いやつがいるんだからな。更に強くならないといけないと確信した」
「そうですか...でも当分は戦い禁止ですからね。ここへは、食と新婚旅行で来たのですから戦いに来たわけではないんですからね」
「あ!悪いな。つい強者を見ると...」
アレクがノックスに説教をすると、ノックスは頭をボリボリと掻いて悪かったと反省する。
「ポーション助かったのでござるよ。しかし、古傷すらも治すポーションとは驚きでござる。動きが悪かった膝と腰が治ったでござる」
すっかり治った蔵之介が、子供達と一緒にやってくる。
「いえいえ、あのまま死なれたら目覚めが...」
「古傷を抱えながらだったのか?ならもう一戦...」
「師匠、いい加減にしろぉぉぉ」
完全ではなかった発言に納得がいかなかったノックスは、再戦を申し込もうとするが、アレクが怒って止める。周りもそのツッコミに爆笑するのだった。
黄金に光りバチバチと電気を帯びたドラゴンが、蔵之介を襲う。
「十文刀斬」
刀を十字に斬ると疑似雷龍は、4つに分かれて、またしても結界にぶつかって消滅する。
「ぶっははは、それも斬るのかよ。スゲェーな」
「瞬歩」
また蔵之介は、ノックスの懐へ一瞬にして潜り込む。ノックスも、予想していたのだろう。次は、襲いかかる斬撃を大剣で受け止めて次の攻撃に移る。
「私の瞬歩からの攻撃を見切るとはやるでござるな」
「当たり前だ。2度は通じるわけねぇだろ」
話しながらも、ガキンガキンと刀と大剣をぶつけ合う二人。
「そろそろ終わりにするでござる。一刀流仁斬...な、なんと」
「俺も、そろそろ本気を見せないとな」
ノックスは、マクガリアス戦で見せた魔装甲と武功の合せ技を使ったのだ。しかも、剣にも魔装甲を纏わせるという進化バージョンである。
「一気に終わらせるぞ」
ノックスは、蔵之介に迫り斬りつける。蔵之介も負けじと刀を振るうが、魔装甲によって守られているノックスの体に傷を付けることは出来ない。ノックスは、傷がつかないのを利用して、斬られながら蔵之介の体だけを狙って大剣を振り下ろすのであった。
「ぐっ...ぐはぁっ...」
蔵之介は、斬れない魔装甲に焦り、注意が散漫となって大剣の攻撃をその身に受けてしまう。
「ゲホゲホゲホはぁはぁはぁ」
肩口から斬られた所為で腕はダランとなり、傷口から血噴き出して息を荒くする蔵之介。
「これ以上は、無理だろ?降参でいいか?」
ノックスが、蔵之介に降参の意思があるか尋ねる。
「蔵之介様が...やられるなんて...」
「先生!蔵之介様が」
「私も蔵之介様が、あのようなに苦戦されているのは、初めて見る」
結界の外では、子供達と先生が蔵之介の状態を見て悲痛な叫びを上げる。
「蔵之介様~負けないで」
「蔵之介様~」
それでも蔵之介に勝ってほしいと願う子供達がエールを送るのだ。
「降参...子供達が願ってるでござる。私に降参はないでござる。修羅羅刹解放」
そう唱えると、蔵之介から赤いオーラが噴き出して目は真っ白になり、傷口も再生していくのだ。
「正真正銘最後の奥義でござる。行くでござるよ」
「まだあんなもんを隠してやがったのか。この状態もあと少ししか耐えきれそうにないからな。早々に決着をつけさせてもらう」
蔵之介とノックスは、一瞬にして間合いを詰めてぶつかり合う。ガキンガキンと大剣と刀をぶつけ合いお互い一歩も引かない構えである。
「楽しいでござるよ」
「俺もだ。永遠に続くといいが、そうも言ってられないからな」
お互い無理をして出鱈目な力を使っているので終焉が近いことを悟る。しかし、お互い全くの互角であり、この戦いを楽しんで笑い合っているのだ。
「これが最後でござる。一刀斬」
「身体強化、一刀両断」
お互い上段から剣と刀を振り下ろす。そして、ノックスは最後の最後に隠していた身体強化を使うのだ。二人の大剣と刀がぶつかるとドカーンと大きな音がなり、二人は結界の端まで吹き飛ばされるのであった。
「グッ...痛いでござるな。これは私の負けでござるか...」
そう言って肩口の傷を見る蔵之介。
「ぐはぁ、ゲホゲホ...チッ、ざっくり斬られちまったな...」
倒れながら、痛みのある胸辺りを触って血が噴き出しているのを確認するノックス。
「パスク、すぐに蔵之介さんにこれを飲ませて!俺は師匠に飲ませるから」
「はい!」
結界が解けるのを確認して、エクストラポーションを持って二人の下へ走るアレクとパスク。
「蔵之介さん、ポーションです。お飲み下さい」
「グッ...かたじけないでござる」
蔵之介は、そう言いながらポーションを飲む。すると肩口の傷は嘘のようになくなり、全身の細かい傷や古傷もたちまち治るのであった。
「師匠、早く飲んで下さい」
ノックスも、ゴクゴクと飲んで傷を癒す。
「ぷはぁ~生き返った。アレク坊助かったぞ」
ノックスも完全復活して立ち上がる。
「師匠、楽しかったですか?」
アレクが、満足気な表情をするノックスに対して尋ねる。
「あぁ、世界は広いな。まだまだこんな強いやつがいるんだからな。更に強くならないといけないと確信した」
「そうですか...でも当分は戦い禁止ですからね。ここへは、食と新婚旅行で来たのですから戦いに来たわけではないんですからね」
「あ!悪いな。つい強者を見ると...」
アレクがノックスに説教をすると、ノックスは頭をボリボリと掻いて悪かったと反省する。
「ポーション助かったのでござるよ。しかし、古傷すらも治すポーションとは驚きでござる。動きが悪かった膝と腰が治ったでござる」
すっかり治った蔵之介が、子供達と一緒にやってくる。
「いえいえ、あのまま死なれたら目覚めが...」
「古傷を抱えながらだったのか?ならもう一戦...」
「師匠、いい加減にしろぉぉぉ」
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