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第2章 魔ノ国の調査隊
第212話 え?日本の温泉だよね?ここ!?&マンテ爺とシャンプー!
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流石に、日本の温泉街のような風景ではないが、魔ノ国ならではの魔道具を売ってる店やお酒をすぐ飲めるお店やお土産屋さんのような店があちこちにあって活気がある温泉街になっている。そこを見ながら坂道を上っていくアレクと料理長。どうやら、坂の上に温泉があるらしいのだ。
「凄い活気ですね。日本の温泉街とはまた違った良さがありますよ」
アレクがマンテ爺を抱えながらキョロキョロと温泉街を見て回る。
「確かにな。昼間からのんびりこんな優雅な時間を過ごせるとか日本じゃ考えられないからな。平日は仕事仕事のオンパレードだしな」
「俺もそうでしたよ。前世は37のおっさんでしたからね。毎日残業や休日出勤は当たり前のブラック企業勤めでした。今が幸せ過ぎます」
「ブッハハハハ、37かよ。俺は40だったな。今や800歳を越えてるがな」
二人は、日本にいた時の話に花を咲かせながら温泉を目指すのであった。
◆
「ここが、温泉の入口だ。ここだけは初代魔王が、この造りにしたいって譲らなかったんだ」
そこは、木造で出来た昔ながらの日本の温泉旅館があったのだ。アレクは、それを見て懐かしさを感じながら足を前に出すのであった。
「丸々日本の温泉旅館じゃないですか!この石畳いいですね。それに、緑豊かなこの感じ...あぁ~すでに癒やされてますよ」
「こんなとこで癒やされてるなら温泉に入ったらヤバいことになりそうだな。ほら、黄昏れてないで早く行くぞ!」
さっきからオンパレードやらヤバいやら日本人しか使わないような単語が出てくる。日本人同士なら仕方ないことなのである。
そして、料理長がアレクの腕を引っ張って中に連れて行くのであった。
「こっちだタカハシ伯爵!」
「えっ...ちょっ...仲居さんとかは?」
中に入ると、旅館という感じではなくお風呂屋さんのようになっていたのだ。温泉から上がったあと、ゆっくりできる場所と男女に分かれた入口がある感じだ。
「早く服を脱いで入るぞ!タオルは、そこにあるから持っていけばいい」
脱衣場に入るとロッカーのような場所があるのだ。そして、脱衣場と温泉に行く間に体を洗う用のタオルと拭く用のタオルが山積みに積んである。その横には、大きなブラシが置いてあるのだ。ちなみに、ブラシは鱗がある魔族用の物だ。
「あ!はい!ちょっと待って!ロッカーの施錠はどうしたらいいんですか?」
料理長は、もう裸になってタオルを肩にかけて温泉に向かって歩きだしていたのだ。
「おっと、悪い!忘れてた。そのぶら下がってる腕輪の中心部分を赤く光っているとこにかざしたら施錠されるぞ。じゃ、俺は先に行ってるからな」
そう言って料理長は、引き戸をカラカラカラと開けて中に入って行くのだった。
「急にせっかちになるんだから...えっと、これをかざして。おぉ~本当に施錠されたよ。魔道具凄いな。じゃあ、待ちに待った温泉にレッツゴー!マンテ爺行くよ」
普段ならレッツゴーなど言わないアレクだが、周りが日本過ぎてついつい出てしまったのだ。
そして、マンテ爺を抱えてタオルを手に取り、中へと向かうのだった。
「うわぁぁぁ、スゲェ~。温泉だよ」
そこには、石で囲われて源泉が筒から出てきているザ・温泉が目の前にあったのだ。しかも、日本のよりサイズが大きくプールくらいの広さがあるのである。
「こりゃ、凄いわい。湯浴み場とは全然違うのぅ。早速入るのかのぅ?」
「マンテ爺違うよ。まずは、体を綺麗に洗って清めるんだ。綺麗に洗ってあげるからね」
そう言って洗い場に向かうアレク。そして洗い場も、よくある木の椅子と木の桶が置いてあるのだ。流石にシャンプーとかはないが、固形石鹸が置かれている。
「マンテ爺、お湯で体を濡らすから目を瞑って」
「ゆっくり頼むのぅ」
あまり慣れていないマンテ爺は、お湯をかけられると、ギュッと目を瞑って自然と体に力が入って硬直する。
「じゃじゃ~ん!昨日作った特製シャンプーだよ。じゃあ、洗っていくからな」
流石に、全知全能薬学にシャンプーの作り方はなかったのだが、前世の知識となんでも出せる薬素材創造で必要な素材を出して作り出したのだ。
そして、マンテ爺の体をワシャワシャと洗うアレク。
「おぉぉぉ、気持ちええのぅ...もうちょっと右を洗ってくれんか?・・・・おぉぉ、そこじゃそこじゃ」
マンテ爺は、泡だらけになっている。しかも、目がとろ~んとなる程に気持ちがいいようだ。
「よし、流すからまた目を瞑って」
バシャーっとお湯をかけると、犬みたいにブルブルとするマンテ爺。
「ちょっと、マンテ爺全部かかったんだけど」
「あ!すまんのじゃ」
びちゃびちゃになっているアレクを見て反省するマンテ爺。
「いいよいいよ。俺も洗っちゃうから、ここで待っててね」
「わかったわい」
そして、アレクも綺麗に全身を洗って、マンテ爺を抱えて湯へと向かうのだった。
「ふぅ~これだよぉぉ~気持ち良すぎる」
「あぁぁ、気持ちええのぅ。何故かわからんが湯浴みとは違った良さがあるのぅ」
アレクとマンテ爺は、二人して目を細めて温泉を楽しむのであった。
「やっと来たか!紹介したいやつがいるんだ。こいつが、俺に採掘ばかりやらせていた張本人の初代魔王だ」
「・・・・・・え?えぇぇぇぇ、あの映像魔道具を作った?」
「おう!よろしく。転生者同士仲良くしよう。俺はデュアルというから好きに呼んでくれ」
デュアルは、細身だが無駄がない体型をしており、逆三角形の細マッチョであった。頭には2本の立派な角があって、赤い髪が特徴のイケメンである。
「よろしくお願いします。アレク・フォン・タカハシです。私のことも好きに呼んで下さい」
「ならアレクだな。仲良くしよう」
「はい!」
そう言ってデュアルは、握手をしてくる。アレクも、それに笑顔で応えて握手を返すのであった。
「凄い活気ですね。日本の温泉街とはまた違った良さがありますよ」
アレクがマンテ爺を抱えながらキョロキョロと温泉街を見て回る。
「確かにな。昼間からのんびりこんな優雅な時間を過ごせるとか日本じゃ考えられないからな。平日は仕事仕事のオンパレードだしな」
「俺もそうでしたよ。前世は37のおっさんでしたからね。毎日残業や休日出勤は当たり前のブラック企業勤めでした。今が幸せ過ぎます」
「ブッハハハハ、37かよ。俺は40だったな。今や800歳を越えてるがな」
二人は、日本にいた時の話に花を咲かせながら温泉を目指すのであった。
◆
「ここが、温泉の入口だ。ここだけは初代魔王が、この造りにしたいって譲らなかったんだ」
そこは、木造で出来た昔ながらの日本の温泉旅館があったのだ。アレクは、それを見て懐かしさを感じながら足を前に出すのであった。
「丸々日本の温泉旅館じゃないですか!この石畳いいですね。それに、緑豊かなこの感じ...あぁ~すでに癒やされてますよ」
「こんなとこで癒やされてるなら温泉に入ったらヤバいことになりそうだな。ほら、黄昏れてないで早く行くぞ!」
さっきからオンパレードやらヤバいやら日本人しか使わないような単語が出てくる。日本人同士なら仕方ないことなのである。
そして、料理長がアレクの腕を引っ張って中に連れて行くのであった。
「こっちだタカハシ伯爵!」
「えっ...ちょっ...仲居さんとかは?」
中に入ると、旅館という感じではなくお風呂屋さんのようになっていたのだ。温泉から上がったあと、ゆっくりできる場所と男女に分かれた入口がある感じだ。
「早く服を脱いで入るぞ!タオルは、そこにあるから持っていけばいい」
脱衣場に入るとロッカーのような場所があるのだ。そして、脱衣場と温泉に行く間に体を洗う用のタオルと拭く用のタオルが山積みに積んである。その横には、大きなブラシが置いてあるのだ。ちなみに、ブラシは鱗がある魔族用の物だ。
「あ!はい!ちょっと待って!ロッカーの施錠はどうしたらいいんですか?」
料理長は、もう裸になってタオルを肩にかけて温泉に向かって歩きだしていたのだ。
「おっと、悪い!忘れてた。そのぶら下がってる腕輪の中心部分を赤く光っているとこにかざしたら施錠されるぞ。じゃ、俺は先に行ってるからな」
そう言って料理長は、引き戸をカラカラカラと開けて中に入って行くのだった。
「急にせっかちになるんだから...えっと、これをかざして。おぉ~本当に施錠されたよ。魔道具凄いな。じゃあ、待ちに待った温泉にレッツゴー!マンテ爺行くよ」
普段ならレッツゴーなど言わないアレクだが、周りが日本過ぎてついつい出てしまったのだ。
そして、マンテ爺を抱えてタオルを手に取り、中へと向かうのだった。
「うわぁぁぁ、スゲェ~。温泉だよ」
そこには、石で囲われて源泉が筒から出てきているザ・温泉が目の前にあったのだ。しかも、日本のよりサイズが大きくプールくらいの広さがあるのである。
「こりゃ、凄いわい。湯浴み場とは全然違うのぅ。早速入るのかのぅ?」
「マンテ爺違うよ。まずは、体を綺麗に洗って清めるんだ。綺麗に洗ってあげるからね」
そう言って洗い場に向かうアレク。そして洗い場も、よくある木の椅子と木の桶が置いてあるのだ。流石にシャンプーとかはないが、固形石鹸が置かれている。
「マンテ爺、お湯で体を濡らすから目を瞑って」
「ゆっくり頼むのぅ」
あまり慣れていないマンテ爺は、お湯をかけられると、ギュッと目を瞑って自然と体に力が入って硬直する。
「じゃじゃ~ん!昨日作った特製シャンプーだよ。じゃあ、洗っていくからな」
流石に、全知全能薬学にシャンプーの作り方はなかったのだが、前世の知識となんでも出せる薬素材創造で必要な素材を出して作り出したのだ。
そして、マンテ爺の体をワシャワシャと洗うアレク。
「おぉぉぉ、気持ちええのぅ...もうちょっと右を洗ってくれんか?・・・・おぉぉ、そこじゃそこじゃ」
マンテ爺は、泡だらけになっている。しかも、目がとろ~んとなる程に気持ちがいいようだ。
「よし、流すからまた目を瞑って」
バシャーっとお湯をかけると、犬みたいにブルブルとするマンテ爺。
「ちょっと、マンテ爺全部かかったんだけど」
「あ!すまんのじゃ」
びちゃびちゃになっているアレクを見て反省するマンテ爺。
「いいよいいよ。俺も洗っちゃうから、ここで待っててね」
「わかったわい」
そして、アレクも綺麗に全身を洗って、マンテ爺を抱えて湯へと向かうのだった。
「ふぅ~これだよぉぉ~気持ち良すぎる」
「あぁぁ、気持ちええのぅ。何故かわからんが湯浴みとは違った良さがあるのぅ」
アレクとマンテ爺は、二人して目を細めて温泉を楽しむのであった。
「やっと来たか!紹介したいやつがいるんだ。こいつが、俺に採掘ばかりやらせていた張本人の初代魔王だ」
「・・・・・・え?えぇぇぇぇ、あの映像魔道具を作った?」
「おう!よろしく。転生者同士仲良くしよう。俺はデュアルというから好きに呼んでくれ」
デュアルは、細身だが無駄がない体型をしており、逆三角形の細マッチョであった。頭には2本の立派な角があって、赤い髪が特徴のイケメンである。
「よろしくお願いします。アレク・フォン・タカハシです。私のことも好きに呼んで下さい」
「ならアレクだな。仲良くしよう」
「はい!」
そう言ってデュアルは、握手をしてくる。アレクも、それに笑顔で応えて握手を返すのであった。
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