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第2章 魔ノ国の調査隊
第204話 変身を解くと足がぁぁぁぁ!魔王様動きます!
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ラヴァーナとアレクが向かいながら座っている。そして、アレクが口を開く。
「まずは、謁見いや会談を設けて頂きありがとうございます。そして、今からお話することは、魔王ラヴァーナ様の協力が不可欠になります。お聞き頂けますでしょうか?」
真剣な会談の為、わざと魔王をつけて話すアレク。ラヴァーナもそれに気付いて更に真剣な顔をする。
「妾は、どのような話も受け入れようとやってきておる。勿体ぶらずに話すがよい」
「はい。わかりました。まずは、こちらをご覧下さい。スペイビズとパスクは、変身を解除して下さい」
そう言われた二人は、立ち上がって変身を解く薬を取り出して飲むのであった。
「どういうことなのだ?」
飲んだ瞬間、パッとした光が二人から放たれたと思ったら別人が姿を現したのだ。そのことに、ラヴァーナもジキタリスも驚く。
「魔王様、ご無沙汰...痒いぃぃぃぃ」
スペイビズが、片膝をついて挨拶をしようとした瞬間、この世の痒みとは思えない程の痒さが足の裏から発せられる。パスクも同様に足裏をボリボリボリと高速で掻いて凄い焦った顔をしているのだ。
「・・・・妾にわかるようこの状況を説明してはくれないか?」
いきなり変身して足を掻くところを見せつけられて、なんなんだとなるラヴァーナ。
「ちょっとお待ち下さい。二人共、って自分では飲めないか...」
そう言うとアレクは、のたうち回る二人に痒みを抑える薬を飲ませるのであった。
「ん?あれ?アレク様助かりました。さっきの痒みが嘘のようになくなりました。お恥ずかしいところをお見せして申し訳ございません」
「はぁはぁはぁ、助かりました。この痒みは二度と経験したくありませんね。それから、魔王様申し訳ないところをお見せ致しました。ご無沙汰しております。ジャンティリでございます」
スペイビズが、再度片膝を突いて挨拶をする。それに続いてパスクも片膝を突く。
「息子のパスクワーレと申します。姿を偽り隠していたこと申し訳ございませんでした」
「ジャンティリ侯爵と息子のパスクワーレか!?本当にお前達なのか?行方不明になったと息子のセリッジから報告を受けていたんだがな」
ラヴァーナは、どうなっているのだと驚きの声と顔をする。それから、パスクの兄であるセリッジからは、行方不明になったと言われていたようだ。
「それを今から説明致します。一度席について話しましょう」
アレク以外全員が驚きで立ち上がっていたのである。
「そうであるな。まずは、ゆっくり話を聞こうではないか!」
その言葉を聞いた一同は、再度ソファーに座って向かい合う。ジキタリスは、相変わらず微動だにせずラヴァーナの後ろで控えているのだ。
「では、なにがあったのか、お話ししていきたいと思います・・・・」
パスクが兄に嵌められて奴隷落ちにされたことやジャンティリ一家も兄であるセリッジに殺されかけたが逃げ延び、その先で奴隷送りにされたことを話す。それから、アレクが奴隷契約をして雇い、奴隷から解放して今に至る事実を述べたのであった。
「なんと・・・・そのような真実があったのだな。だが、魔ノ国は力こそ全て。やられたらそれまでである。理解しておろう?しかし、今回のことは倫理に反しておるな。少々腹が立つ!やり返したいと言うのなら妾は止めん!好きにするがよい。それとジキタリス、調べはついたのであろうな?」
ラヴァーナも、セリッジのやり方に怒りを感じているようであった。
「ハッ!セリッジと数名の貴族が関わっていたようですが、王国そして最終的には帝国との戦争を仕掛けさし、魔王様が疲弊したところを闇討ちする計画だったようです。計画と言っても第一段階で、魔王様が疲弊するのかしないのかの実験が主のようです。そして最終的には、自分が魔王の座に就こうと企んでいた感じです」
魔族の寿命は長い為、長期の計画を立てていたようだ。しかし、全て見つかってしまった今となっては叶わぬ夢になってしまったであろう。
「妾を嵌めようとはおもろい。ジキタリス、今すぐセリッジと関わった貴族全員を呼ぶのだ。パスクワーレよ、兄と戦うことは出来るか?」
ニヤリと何かを思いついたように笑みを浮かべるラヴァーナ。
「は、はい!魔王様からの命令...いや戦う覚悟は出来ています」
命令ならばと言おうとしたが、復讐を望むパスクからしたら願ってもないことなので、もし戦う場を設けてもらえるなら自らの意志で戦いたいと進言するのであった。
「フフッ!そうかそうか。あとは妾に任せておくのだ。今すぐ王城に戻るぞ!」
ラヴァーナが何を考えているかは分からないが、セリッジが追い込まれようとしていることだけは理解出来るアレク達であった。
「まずは、謁見いや会談を設けて頂きありがとうございます。そして、今からお話することは、魔王ラヴァーナ様の協力が不可欠になります。お聞き頂けますでしょうか?」
真剣な会談の為、わざと魔王をつけて話すアレク。ラヴァーナもそれに気付いて更に真剣な顔をする。
「妾は、どのような話も受け入れようとやってきておる。勿体ぶらずに話すがよい」
「はい。わかりました。まずは、こちらをご覧下さい。スペイビズとパスクは、変身を解除して下さい」
そう言われた二人は、立ち上がって変身を解く薬を取り出して飲むのであった。
「どういうことなのだ?」
飲んだ瞬間、パッとした光が二人から放たれたと思ったら別人が姿を現したのだ。そのことに、ラヴァーナもジキタリスも驚く。
「魔王様、ご無沙汰...痒いぃぃぃぃ」
スペイビズが、片膝をついて挨拶をしようとした瞬間、この世の痒みとは思えない程の痒さが足の裏から発せられる。パスクも同様に足裏をボリボリボリと高速で掻いて凄い焦った顔をしているのだ。
「・・・・妾にわかるようこの状況を説明してはくれないか?」
いきなり変身して足を掻くところを見せつけられて、なんなんだとなるラヴァーナ。
「ちょっとお待ち下さい。二人共、って自分では飲めないか...」
そう言うとアレクは、のたうち回る二人に痒みを抑える薬を飲ませるのであった。
「ん?あれ?アレク様助かりました。さっきの痒みが嘘のようになくなりました。お恥ずかしいところをお見せして申し訳ございません」
「はぁはぁはぁ、助かりました。この痒みは二度と経験したくありませんね。それから、魔王様申し訳ないところをお見せ致しました。ご無沙汰しております。ジャンティリでございます」
スペイビズが、再度片膝を突いて挨拶をする。それに続いてパスクも片膝を突く。
「息子のパスクワーレと申します。姿を偽り隠していたこと申し訳ございませんでした」
「ジャンティリ侯爵と息子のパスクワーレか!?本当にお前達なのか?行方不明になったと息子のセリッジから報告を受けていたんだがな」
ラヴァーナは、どうなっているのだと驚きの声と顔をする。それから、パスクの兄であるセリッジからは、行方不明になったと言われていたようだ。
「それを今から説明致します。一度席について話しましょう」
アレク以外全員が驚きで立ち上がっていたのである。
「そうであるな。まずは、ゆっくり話を聞こうではないか!」
その言葉を聞いた一同は、再度ソファーに座って向かい合う。ジキタリスは、相変わらず微動だにせずラヴァーナの後ろで控えているのだ。
「では、なにがあったのか、お話ししていきたいと思います・・・・」
パスクが兄に嵌められて奴隷落ちにされたことやジャンティリ一家も兄であるセリッジに殺されかけたが逃げ延び、その先で奴隷送りにされたことを話す。それから、アレクが奴隷契約をして雇い、奴隷から解放して今に至る事実を述べたのであった。
「なんと・・・・そのような真実があったのだな。だが、魔ノ国は力こそ全て。やられたらそれまでである。理解しておろう?しかし、今回のことは倫理に反しておるな。少々腹が立つ!やり返したいと言うのなら妾は止めん!好きにするがよい。それとジキタリス、調べはついたのであろうな?」
ラヴァーナも、セリッジのやり方に怒りを感じているようであった。
「ハッ!セリッジと数名の貴族が関わっていたようですが、王国そして最終的には帝国との戦争を仕掛けさし、魔王様が疲弊したところを闇討ちする計画だったようです。計画と言っても第一段階で、魔王様が疲弊するのかしないのかの実験が主のようです。そして最終的には、自分が魔王の座に就こうと企んでいた感じです」
魔族の寿命は長い為、長期の計画を立てていたようだ。しかし、全て見つかってしまった今となっては叶わぬ夢になってしまったであろう。
「妾を嵌めようとはおもろい。ジキタリス、今すぐセリッジと関わった貴族全員を呼ぶのだ。パスクワーレよ、兄と戦うことは出来るか?」
ニヤリと何かを思いついたように笑みを浮かべるラヴァーナ。
「は、はい!魔王様からの命令...いや戦う覚悟は出来ています」
命令ならばと言おうとしたが、復讐を望むパスクからしたら願ってもないことなので、もし戦う場を設けてもらえるなら自らの意志で戦いたいと進言するのであった。
「フフッ!そうかそうか。あとは妾に任せておくのだ。今すぐ王城に戻るぞ!」
ラヴァーナが何を考えているかは分からないが、セリッジが追い込まれようとしていることだけは理解出来るアレク達であった。
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