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第2章 魔ノ国の調査隊
第200話 オレールvsスーリス!え?愛の告白!?
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「両者指定の位置に付きましたので、これより試合を始めたいと思います。では、始め!」
「メロメロになりなさい!淫夢」
スーリスの体からピンク色の煙が出てきて辺り一面に立ち込める。
リングとアレク達が待機している場所には、防御結界が張られているので、問題はないがオレールは煙に飲み込まれてしまったのだ。
「おーっと、スーリス選手が先制攻撃を仕掛けます。このピンクの煙で一切何も見えない。果たして、オレール選手は無事なのでしょうか?ちなみに私は、幻術対策で魔道具を装備しておりますので、ご心配...うはぁ、だめぇぇぇ」
幻術対策していたねずみ男であったが、強力な魅了スキルの前では意味をなさなかったようで、完全にやられてしまっている。
「これが、サキュバスの淫夢ですか...感触も匂いも現実を味わっているようですね」
オレールの体には、人間の裸の女性が何人も抱き着いているのである。しかし冷静なオレールは、現状を理解しようと分析しているのだ。
「お兄さん、いいことしよ?」
「お兄さん、私ともして?」
「やだやだ~私とだけするの~」
抱きついている女性達がオレールを誘惑しようと上目遣いで誘ってくる。
「凍結」
幻術だとわかっているオレールは、女性達を凍らせる。そして、杖で叩いて砕くのであった。
「この煙をどうにかしない限り意味がないのか。突風」
オレールは、煙を吹き飛ばす為に風魔法を使うのだった。
◆
その頃スーリスは、のんびりと後頭部で腕を組んで魅了されたオレールが出てくるのを待っていた。しかし、中々煙が収まる様子がないのだ。
「なかなか収まらないわね。どうなってるのかしら?」
普通ならすぐに魅了されて、煙が解けるのだが、一向にその様子がない。
「まさか...かかってない?そんな筈はないわ。えっ!?キャァァァァ」
いきなり突風が吹いて驚くスーリス。しかも、突風の勢いでコケてしまうのだった。
「いたぁぁぁい。なんなのよ」
コケて尻餅を突いたスーリスは、お尻を擦りながら起き上がり前を見る。すると、平然と立っているオレールがいるのだ。
「え?魅了されてないの?」
「私にあのような幻術は効きませんよ。幻術対策で訓練をしていますからね。ですが、あそこまで現実に近い感覚は初めてでした」
冒険者ギルドで、時々ではあるが幻術を使える冒険者にあらゆる幻術をかけてもらい、訓練をしているのだ。
「あ!すいません!私も魅了にかかっていたようです。それはさておき!な、な、な、な、なんとぉぉ~オレール選手、一切魅了の攻撃を受けていないぃぃ!これは、凄いことです。まさかオレール選手には、ポコ○ンが付いていないのかぁぁぁ。あ!汚い言葉を失礼致しました」
復活して早々下ネタを闘技場に響き渡る声で発するねずみ男に、ラヴァーナは頭を抱えて苦笑いを浮かべる。マクガリアスは、ガハハハと大笑いしているのだ。
「私の幻術がかからないなんて初めてだわ。悔しい~。でも、これは防げないわよ。吸精吸魔」
これは、対象者の精気と魔力を自動で吸い取るサキュバスの得意スキルである。
「そろそろ、こちらも攻撃していいでしょうか?」
オレールは、またしても平然と立っているのだ。一向に吸収されている素振りを見せない。
「え?え?えぇぇぇ!?なんでなのよ」
これで勝ちが確定したと思っていたスーリスは、焦っててあたふたする。
「私が対策をしていないとでも?体全体に薄いバリアを張っています。では、終わりにしましょう。絶対零度」
リングがバキバキと凍ると、一瞬にしてスーリスも凍ってしまったのだ。もちろんスーリスの腕輪も壊れる。
そして、圧倒的な強さのオレールに観客達は呆然としてしまう。ねずみ男も、こんなあっさり決着がつくとは思っておらず、言葉を発することが出来ない。
「・・・・・勝ち...オレール選手の勝利です。あまりにも圧倒的過ぎて言葉を失ってしまいましたが、これ程圧勝してしまうことがあるでしょうかぁぁぁ!見事な勝利です」
ねずみ男が、我に返って宣言すると観客達も我に返ってワァァァと声を上げる。しかし、先程と同じで賭けに大敗した魔族達は下を向いて声すら発せなくなっていた。スペイビズに至っては、一人小躍りしているのだ。どうやら大金を手にしたようである。
「ま、待って」
リング上では、スーリスがオレールに対して声をかける。
「なんでしょうか?」
リングを降りようとしていたオレールは、振り返って聞き返す。
「あ、あの...私と結婚して下さい。あなたのような人初めてなの!こんな気持ち初めてなの」
なんとスーリスがオレールに対して、プロポーズしたのである。闘技場全体が一瞬静まり返ったあと、おぉぉ~と大歓声が上がる。
「なんとぉぉ~スーリス様が、愛の告白を致しました。あの誰も振り向かすことの出来なかったスーリス様がです!しかも、相手は人族だぁぁぁ!これはビッグニュースです」
ねずみ男は、鼻息荒く大興奮して実況をするのであった。
「急に言われても困りますので、お断りさせて頂きます。申し訳ございません」
あっさりとした返事を返してリングを降りるオレール。
「なっ!?・・・・ぜ、ぜ、絶対に諦めませんわぁぁぁぁ」
スーリスは、大声で宣言するのであった。
「ブッハハハハ、オレール圧勝だったな。それにしても求愛されるとはまさか過ぎるだろ。あいつ本気そうだが、どうするんだ?」
ノックスは、おもしろい物を見つけたような顔をして話しかけてくる。
「どうもしませんよ。一過性のものであることを願うばかりです」
そう言って席に座るオレール。
「オレールさん、お疲れ様でした。もう無敵ですね。どれだけ強くなってるんですか!」
「いつか、ルシファーを倒さないといけませんからね。どれだけ強くなっても足りませんよ」
オレールは、ルシファーを倒すことだけを考えて強くなろうとしているのだ。だが、それにしても強くなりすぎだろうと思うアレクであった。
「メロメロになりなさい!淫夢」
スーリスの体からピンク色の煙が出てきて辺り一面に立ち込める。
リングとアレク達が待機している場所には、防御結界が張られているので、問題はないがオレールは煙に飲み込まれてしまったのだ。
「おーっと、スーリス選手が先制攻撃を仕掛けます。このピンクの煙で一切何も見えない。果たして、オレール選手は無事なのでしょうか?ちなみに私は、幻術対策で魔道具を装備しておりますので、ご心配...うはぁ、だめぇぇぇ」
幻術対策していたねずみ男であったが、強力な魅了スキルの前では意味をなさなかったようで、完全にやられてしまっている。
「これが、サキュバスの淫夢ですか...感触も匂いも現実を味わっているようですね」
オレールの体には、人間の裸の女性が何人も抱き着いているのである。しかし冷静なオレールは、現状を理解しようと分析しているのだ。
「お兄さん、いいことしよ?」
「お兄さん、私ともして?」
「やだやだ~私とだけするの~」
抱きついている女性達がオレールを誘惑しようと上目遣いで誘ってくる。
「凍結」
幻術だとわかっているオレールは、女性達を凍らせる。そして、杖で叩いて砕くのであった。
「この煙をどうにかしない限り意味がないのか。突風」
オレールは、煙を吹き飛ばす為に風魔法を使うのだった。
◆
その頃スーリスは、のんびりと後頭部で腕を組んで魅了されたオレールが出てくるのを待っていた。しかし、中々煙が収まる様子がないのだ。
「なかなか収まらないわね。どうなってるのかしら?」
普通ならすぐに魅了されて、煙が解けるのだが、一向にその様子がない。
「まさか...かかってない?そんな筈はないわ。えっ!?キャァァァァ」
いきなり突風が吹いて驚くスーリス。しかも、突風の勢いでコケてしまうのだった。
「いたぁぁぁい。なんなのよ」
コケて尻餅を突いたスーリスは、お尻を擦りながら起き上がり前を見る。すると、平然と立っているオレールがいるのだ。
「え?魅了されてないの?」
「私にあのような幻術は効きませんよ。幻術対策で訓練をしていますからね。ですが、あそこまで現実に近い感覚は初めてでした」
冒険者ギルドで、時々ではあるが幻術を使える冒険者にあらゆる幻術をかけてもらい、訓練をしているのだ。
「あ!すいません!私も魅了にかかっていたようです。それはさておき!な、な、な、な、なんとぉぉ~オレール選手、一切魅了の攻撃を受けていないぃぃ!これは、凄いことです。まさかオレール選手には、ポコ○ンが付いていないのかぁぁぁ。あ!汚い言葉を失礼致しました」
復活して早々下ネタを闘技場に響き渡る声で発するねずみ男に、ラヴァーナは頭を抱えて苦笑いを浮かべる。マクガリアスは、ガハハハと大笑いしているのだ。
「私の幻術がかからないなんて初めてだわ。悔しい~。でも、これは防げないわよ。吸精吸魔」
これは、対象者の精気と魔力を自動で吸い取るサキュバスの得意スキルである。
「そろそろ、こちらも攻撃していいでしょうか?」
オレールは、またしても平然と立っているのだ。一向に吸収されている素振りを見せない。
「え?え?えぇぇぇ!?なんでなのよ」
これで勝ちが確定したと思っていたスーリスは、焦っててあたふたする。
「私が対策をしていないとでも?体全体に薄いバリアを張っています。では、終わりにしましょう。絶対零度」
リングがバキバキと凍ると、一瞬にしてスーリスも凍ってしまったのだ。もちろんスーリスの腕輪も壊れる。
そして、圧倒的な強さのオレールに観客達は呆然としてしまう。ねずみ男も、こんなあっさり決着がつくとは思っておらず、言葉を発することが出来ない。
「・・・・・勝ち...オレール選手の勝利です。あまりにも圧倒的過ぎて言葉を失ってしまいましたが、これ程圧勝してしまうことがあるでしょうかぁぁぁ!見事な勝利です」
ねずみ男が、我に返って宣言すると観客達も我に返ってワァァァと声を上げる。しかし、先程と同じで賭けに大敗した魔族達は下を向いて声すら発せなくなっていた。スペイビズに至っては、一人小躍りしているのだ。どうやら大金を手にしたようである。
「ま、待って」
リング上では、スーリスがオレールに対して声をかける。
「なんでしょうか?」
リングを降りようとしていたオレールは、振り返って聞き返す。
「あ、あの...私と結婚して下さい。あなたのような人初めてなの!こんな気持ち初めてなの」
なんとスーリスがオレールに対して、プロポーズしたのである。闘技場全体が一瞬静まり返ったあと、おぉぉ~と大歓声が上がる。
「なんとぉぉ~スーリス様が、愛の告白を致しました。あの誰も振り向かすことの出来なかったスーリス様がです!しかも、相手は人族だぁぁぁ!これはビッグニュースです」
ねずみ男は、鼻息荒く大興奮して実況をするのであった。
「急に言われても困りますので、お断りさせて頂きます。申し訳ございません」
あっさりとした返事を返してリングを降りるオレール。
「なっ!?・・・・ぜ、ぜ、絶対に諦めませんわぁぁぁぁ」
スーリスは、大声で宣言するのであった。
「ブッハハハハ、オレール圧勝だったな。それにしても求愛されるとはまさか過ぎるだろ。あいつ本気そうだが、どうするんだ?」
ノックスは、おもしろい物を見つけたような顔をして話しかけてくる。
「どうもしませんよ。一過性のものであることを願うばかりです」
そう言って席に座るオレール。
「オレールさん、お疲れ様でした。もう無敵ですね。どれだけ強くなってるんですか!」
「いつか、ルシファーを倒さないといけませんからね。どれだけ強くなっても足りませんよ」
オレールは、ルシファーを倒すことだけを考えて強くなろうとしているのだ。だが、それにしても強くなりすぎだろうと思うアレクであった。
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