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第2章 新たなお客様登場
第22話 無邪気の裏に隠された悪巧み!
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「精霊王様、申し訳ございません!」
獣王の息子が、会談に訪れた精霊王に対して頭を下げて謝罪をする。
「う~ん!?どうしたの?また獣王が遅れるとかかな?」
色白の金髪で10代前半くらいの見た目をした美少年が、微笑みながら話し出す。
「そ、それが、大魔法使いガンダルフ様とどこかに行かれたみたいでして、私と会談するよう言い残して消えてしまいました」
精霊王を前にして、緊張しながら申し訳なさそうに話す。しかし、精霊王は一切気にする様子もなくニコニコ微笑み話を聞いているのだ。
「ん~、ガンちゃんとかぁ~!見つけたよ!結構遠くにいるね!へぇ~加護を持った少女を護衛するフェンリルと魔物達かぁ~おもしろいなぁ」
緑色だった精霊王の目が金色に変わって、何かを見るように遠くを見据えたあと、香菜達の様子を語りだす。
「加護を持った少女とフェンリル様ですか!?そのような場所に、父は何をしに行かれたのでしょうか?」
獣王の息子は、父親が何かに巻き込まれているのか?何か大変な場所にいるのではないか?と心配になる。
「アッハハハ、心配いらないよ。和やかな様子だしね。う~ん?どうしようかな?このまま行ってもおもしろくないしなぁ!あっ!そうだ!」
精霊王は、何かを思いついて目を瞑る。そして、暫く経つと部屋の扉が開いて、ドレスを着た綺麗な顔立ちの人狼の女性が入ってきた。
「精霊王様、遅くなってしまい申し訳ございません!」
人狼の女性は、ドレスにも関わらず片膝をついて精霊王の前に行き挨拶をする。
「ドルシー久しぶり!獣王とガンダルフが、ある場所に行っちゃってね。会談が出来ていないんだよね。それで、今から行こうと思うんだけどついてきてくれないかな?」
精霊王は、念話を使ってドルシーを呼び出したのだ。
「精霊王様、誠に申し訳ございません!あの馬鹿を引きずってでも連れ帰ります!今すぐ、私とケイリックを連れて行ってください」
ドルシーは、息子のケイリックとともに、獣王を連れ戻すと豪語する。それを見た精霊王は、微笑みながら手をかざして待つような仕草をする。
「向こうに着いたら、加護持ちの少女とフェンリルがいるから、その二人には手を出さないようにね」
「フェンリル様がいらっしゃるのですか?それに、加護持ちの少女!?うちの旦那は、何をしてるのよ......」
ドルシーは、驚きを通り越して呆れてしまう。そして、頭を抱えたまま小声で呟くのだ。
「それじゃあ、僕の近くに集まって!転移を使うからさ」
それを聞いたドルシーとケイリックは、慌てるように精霊王に駆け寄る。二人が来るとすぐに、呪文を唱えて転移の準備をする。
「じゃあ、行くよ」
精霊王が、そう言うと三人は、その場から姿を消すのだった。
獣王の息子が、会談に訪れた精霊王に対して頭を下げて謝罪をする。
「う~ん!?どうしたの?また獣王が遅れるとかかな?」
色白の金髪で10代前半くらいの見た目をした美少年が、微笑みながら話し出す。
「そ、それが、大魔法使いガンダルフ様とどこかに行かれたみたいでして、私と会談するよう言い残して消えてしまいました」
精霊王を前にして、緊張しながら申し訳なさそうに話す。しかし、精霊王は一切気にする様子もなくニコニコ微笑み話を聞いているのだ。
「ん~、ガンちゃんとかぁ~!見つけたよ!結構遠くにいるね!へぇ~加護を持った少女を護衛するフェンリルと魔物達かぁ~おもしろいなぁ」
緑色だった精霊王の目が金色に変わって、何かを見るように遠くを見据えたあと、香菜達の様子を語りだす。
「加護を持った少女とフェンリル様ですか!?そのような場所に、父は何をしに行かれたのでしょうか?」
獣王の息子は、父親が何かに巻き込まれているのか?何か大変な場所にいるのではないか?と心配になる。
「アッハハハ、心配いらないよ。和やかな様子だしね。う~ん?どうしようかな?このまま行ってもおもしろくないしなぁ!あっ!そうだ!」
精霊王は、何かを思いついて目を瞑る。そして、暫く経つと部屋の扉が開いて、ドレスを着た綺麗な顔立ちの人狼の女性が入ってきた。
「精霊王様、遅くなってしまい申し訳ございません!」
人狼の女性は、ドレスにも関わらず片膝をついて精霊王の前に行き挨拶をする。
「ドルシー久しぶり!獣王とガンダルフが、ある場所に行っちゃってね。会談が出来ていないんだよね。それで、今から行こうと思うんだけどついてきてくれないかな?」
精霊王は、念話を使ってドルシーを呼び出したのだ。
「精霊王様、誠に申し訳ございません!あの馬鹿を引きずってでも連れ帰ります!今すぐ、私とケイリックを連れて行ってください」
ドルシーは、息子のケイリックとともに、獣王を連れ戻すと豪語する。それを見た精霊王は、微笑みながら手をかざして待つような仕草をする。
「向こうに着いたら、加護持ちの少女とフェンリルがいるから、その二人には手を出さないようにね」
「フェンリル様がいらっしゃるのですか?それに、加護持ちの少女!?うちの旦那は、何をしてるのよ......」
ドルシーは、驚きを通り越して呆れてしまう。そして、頭を抱えたまま小声で呟くのだ。
「それじゃあ、僕の近くに集まって!転移を使うからさ」
それを聞いたドルシーとケイリックは、慌てるように精霊王に駆け寄る。二人が来るとすぐに、呪文を唱えて転移の準備をする。
「じゃあ、行くよ」
精霊王が、そう言うと三人は、その場から姿を消すのだった。
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