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第2章 新たなお客様登場
第17話 解体マスター香菜!魔袋を貰う!
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「本来であれば、血抜きをした方がよいのじゃが、時間が勿体ないのでな、スライムに任せるんじゃ」
ガンダルフが、呪文を唱えると、魔法陣が現れて、そこから1匹のスライムが姿を現す。
「ベン、このオークの血を全て吸うのじゃ」
ガンダルフが、スライムに命令すると、スライムはのそのそとゆっくりオークへ近付いて口から中へ入っていく。暫くすると、オークの口からスライムが出てくる。血を吸った影響なのか、少し赤みがかっているのだ。
「ベン、ご苦労じゃった。戻ってよいぞ」
その言葉の直後、スライムは姿を消す。
「ガンダルフさん、もしかして召喚魔法ですか?」
香菜は、目をキラキラさせながらガンダルフへと尋ねる。
「うむ!その通りじゃ!スライスは、最弱で馬鹿にされとるが、何かと便利じゃかな!次は、早速じゃが、解体を始めていくぞい」
それから、ガンダルフに教わり、香菜は慎重に解体作業を進めていく。料理を普段からしているお陰で、ナイフ捌きもすぐにマスターするのだ。
「何故、香菜は臆することなく解体ができるんじゃ?初めてじゃろ?」
「なんででしょう?恐怖心が全くないんですよ!前世では、虫も怖かったのですけどね」
それを聞いたガンダルフは、女神様が何かしたのだろうと悟る。普通であれば、フェンリルやケルベロスなどの魔物と平然に話していることすらおかしい話なのだ。
「うむ!恐怖耐性を持っておるかもしれんのぅ。じゃが、危険察知能力を皆無のようじゃし、不安じゃな。フェンリルよ、お嬢ちゃんは危ういぞい!頼んだのじゃ」
「言われんでもわかっておるわ!俺が、幾時も離れず守ってやる!いらん心配をするでない」
フェンリルも、香菜がいつ危険な状況にさらされてもおかしくないと感じており、自分が守らなければと思っていたのだ。
「フェンリルが、何を言っておるのか、さっぱりじゃが、守ろうという意思は伝わってきたわい!それよりお嬢ちゃん、どんな料理を振る舞ってくれるのかのぅ?」
「生姜焼きを考えています。ご飯と食べたら凄くおいしいですよ。手を洗ったら調理に取り掛かりますね」
「生姜焼き?ご飯?またわからん料理名が出てきたわい。おっと、忘れるところじゃった。お嬢ちゃんに、これをやるわい!」
ガンダルフは、魔法鞄から袋を出してくる。香菜は、受け取るが何かがわからずにいる。
「これは、なんですか?」
「魔袋じゃ!容量はそこまで入らんが、時間を止めて保管できるからのぅ。食料を入れるには、もってこいじゃわい。魔袋の口を肉に近付けてみるんじゃ」
香菜は、そんなハイテクな物を貰えるとは思ってもおらず、驚いてしまう。そして、言われた通り魔袋を近付けると、そこにあったお肉が見事に消えるのだ。
「うわぁぁ!凄い!こんな凄い物をもらっていいのですか?」
「気にしなくてよいわい!おいしい魔物料理が食えるのなら安いもんじゃ。出す時は、出したい物を念じればよい」
ガンダルフは、少女が一人で、それもこんな森の中で食堂を開くことに対して、応援したいと思っていた。その第一弾として魔袋を無償で譲ったのである。
「嬉しいぃぃ!本当にありがとうございます!ガンダルフさん、中で椅子に座って待っていてください!腕によりをかけて作りますからね」
香菜は、満面の笑みでガンダルフに言う。
「うむ!期待しておるぞい」
ガンダルフは、もし孫がいたら、このような感じなのだろうかと考えながら店の中に入っていくのだった。
ガンダルフが、呪文を唱えると、魔法陣が現れて、そこから1匹のスライムが姿を現す。
「ベン、このオークの血を全て吸うのじゃ」
ガンダルフが、スライムに命令すると、スライムはのそのそとゆっくりオークへ近付いて口から中へ入っていく。暫くすると、オークの口からスライムが出てくる。血を吸った影響なのか、少し赤みがかっているのだ。
「ベン、ご苦労じゃった。戻ってよいぞ」
その言葉の直後、スライムは姿を消す。
「ガンダルフさん、もしかして召喚魔法ですか?」
香菜は、目をキラキラさせながらガンダルフへと尋ねる。
「うむ!その通りじゃ!スライスは、最弱で馬鹿にされとるが、何かと便利じゃかな!次は、早速じゃが、解体を始めていくぞい」
それから、ガンダルフに教わり、香菜は慎重に解体作業を進めていく。料理を普段からしているお陰で、ナイフ捌きもすぐにマスターするのだ。
「何故、香菜は臆することなく解体ができるんじゃ?初めてじゃろ?」
「なんででしょう?恐怖心が全くないんですよ!前世では、虫も怖かったのですけどね」
それを聞いたガンダルフは、女神様が何かしたのだろうと悟る。普通であれば、フェンリルやケルベロスなどの魔物と平然に話していることすらおかしい話なのだ。
「うむ!恐怖耐性を持っておるかもしれんのぅ。じゃが、危険察知能力を皆無のようじゃし、不安じゃな。フェンリルよ、お嬢ちゃんは危ういぞい!頼んだのじゃ」
「言われんでもわかっておるわ!俺が、幾時も離れず守ってやる!いらん心配をするでない」
フェンリルも、香菜がいつ危険な状況にさらされてもおかしくないと感じており、自分が守らなければと思っていたのだ。
「フェンリルが、何を言っておるのか、さっぱりじゃが、守ろうという意思は伝わってきたわい!それよりお嬢ちゃん、どんな料理を振る舞ってくれるのかのぅ?」
「生姜焼きを考えています。ご飯と食べたら凄くおいしいですよ。手を洗ったら調理に取り掛かりますね」
「生姜焼き?ご飯?またわからん料理名が出てきたわい。おっと、忘れるところじゃった。お嬢ちゃんに、これをやるわい!」
ガンダルフは、魔法鞄から袋を出してくる。香菜は、受け取るが何かがわからずにいる。
「これは、なんですか?」
「魔袋じゃ!容量はそこまで入らんが、時間を止めて保管できるからのぅ。食料を入れるには、もってこいじゃわい。魔袋の口を肉に近付けてみるんじゃ」
香菜は、そんなハイテクな物を貰えるとは思ってもおらず、驚いてしまう。そして、言われた通り魔袋を近付けると、そこにあったお肉が見事に消えるのだ。
「うわぁぁ!凄い!こんな凄い物をもらっていいのですか?」
「気にしなくてよいわい!おいしい魔物料理が食えるのなら安いもんじゃ。出す時は、出したい物を念じればよい」
ガンダルフは、少女が一人で、それもこんな森の中で食堂を開くことに対して、応援したいと思っていた。その第一弾として魔袋を無償で譲ったのである。
「嬉しいぃぃ!本当にありがとうございます!ガンダルフさん、中で椅子に座って待っていてください!腕によりをかけて作りますからね」
香菜は、満面の笑みでガンダルフに言う。
「うむ!期待しておるぞい」
ガンダルフは、もし孫がいたら、このような感じなのだろうかと考えながら店の中に入っていくのだった。
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