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第5章 天界への旅と龍達との出会い
第140話 大惨事でボーンスープ販売禁止!ボーン進化する!
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今厨房は大忙しである。
何故かというとボーンがあちこちに私のスープができたのですぞと言い触らした所為だ。 わざわざ転移まで使いあちこちに言いに行ったらしい。 最初は、興味本位でボーンスープを食べようとしたが、食べると絶品で何度も注文を繰り返す中毒性があるようだ。 そのお陰でスープが足りない。
「ボーンさんお客さん呼びすぎです。 骨がいくつあっても足りませんよ。そろそろ頭蓋骨いっときますか?」
頭蓋骨以外全て使って、今や頭だけの置物と化しているボーンに尋ねる。
「拓哉さんそれは、殺生です。地獄行きまで釜茹はご勘弁願いたいですぞ」
こいつは、何を言ってるんだとなる拓哉。
「あるじ、またボーンスープの注文入ったんだよ。しかも、グラさんとファルコンさんがどっちがどれだけ飲めるか勝負しだしたんだよ。足らなくなるんだよ」
クソあいつらまた喧嘩か。来て早々にお互いにブレス撃ち合おうとしてたからな。 そろそろ止めに行くか。
「火を止めてからちょっとホールに行って幻術で正気に戻してくれないかな?」
「わかったんだよ」
拓哉と桜花は、ボーンスープの呪いを解く旅に出掛けたのだ。
「ボーンさん、これ危ない状況じゃないですか?」
ボーンスープから漂う何かがうようよ店の宙を飛んでいる。
「そうですね。高濃度の魔力がうようよ漂ってますね...拓哉さんは魔力がないから感じないでしょうし、桜花さんも神獣なので効果はないでしょうが、多少魔力があれば魔力酔いをしてしまいますね」
「パパ~ラリサお姉ちゃんがフラフラして顔が赤くなって変なの」
アニカも、魔力がないので平気なようだ。ラリサが変な声を出してフラフラしている。
「桜花、ラリサをすぐ家に連れて行って寝かせてきて、何かあったらすぐ教えてほしい。 ボーンさん、これ解決方法あるんですか?」
「わかったんだよ。幻術で正気に戻して魔法を連発させてくるんだよ」
その方法があったなと思うが、ラリサは聖魔法。 他のみんなは辺りを破壊するほどの攻撃魔法...同じ手は使えないと思う拓哉。
桜花は、ラリサを連れて外に出て行った。
「拓哉さん、すぐに私を厨房に連れていってください」
何をするかはわからないが、とりあえず言われた通りに厨房にボーンの頭を持っていく。
「集まれ~私の骨達よ~」
この一大事になんだよその間の抜けた言い方とツッコミを入れそうになるが押し留まる。もしかしたら、間が抜けただけに魔を抜こうとしているのかもなってそんな訳あるか~!はぁ~一人ノリツッコミで疲れたわ。
「ボーンさん、いつもよりツヤツヤしてますね。これからどうするのですか?」
スープに浸りすぎて全身ツヤツヤになっているボーン。
「おぉ~これを美人の湯にしたら商売繁盛ですよ。ボーンの湯...語呂もバッチリです」
バチコ~ン!
アホなことばかり言うボーンの頭を引っ叩く拓哉。
「こんな一大事に呑気すぎます。早くみんなを正気にしてください」
「せっかちですね~。魔力酔いしても死には...あ!まずいかもしれません。急いで行きましょう」
案の定、全員ぐったりテーブルに伏せていたり床に倒れたりしていた。
「あまりにも高濃度過ぎて限界値を突破したみたいです。魔力吸収」
ボーンは、空気中の高濃度の魔力を吸っている。浮遊していたものがボーンに入っていくのだが、魔力のない拓哉にも見えているということは相当な濃度なのだろう。ある意味、兵器である。
「ボーンさん、どうですか?」
「疲れますねぇ。思った以上です。煮ることで魔力が増えるのでしょうか?次は、全員の魔力を安定値まで吸います。魔力吸収」
一人一人から魔力を吸い出しているみたいだが、次は濃度が薄いのか拓哉には見えない。最後の一人を吸った時、ボーンが光り出す。
「クッ!なんだ?急にボーンが光って...わぁぁぁ」
あまりの眩さに目を開けていられなくなる拓哉。 しかし、光が急にボーンの中に取り込まれていく。そこに現れたのは、黄金に輝いたボーンだった。
「ボーンさん...大丈夫ですか?」
「あるじ~今のはどうしたんだよってこれボーンさん?」
ラリサを抱えながら何事かとやってくる桜花。 アニカは、ずっと定位置の抱っこ状態で寝ている。 この状況で寝られるアニカは大物だ。
「いや~これは驚きました。まさか神力が備わってしまうとは...」
元々聖職者からのノーライフキングだった為か、悪ではなく善だったのだろう。大量の魔力を吸収して進化したようだ。神力のノーライフキング?名前はそれでいいのかな?
「す、凄いですが、輝いたままなのでしょうか?」
輝いたままだと目がチカチカして鬱陶しいなと思う拓哉。
「あ!戻せますよ。ほら自由自在です」
ペカペカライトのように付けたり消したりするボーン。ハッキリ言って電球みたいだなと思う拓哉。
「まぁ、問題ないならいいですが、とりあえず家がある人は家に、家がない人は宿に運びましょう」
その後、全員無事回復したのだが、みんな何があったか覚えていないらしい。あと、ボーンスープは一生封印することになった。販売期間1日という最短記録を打ち立てたボーンスープでした。
何故かというとボーンがあちこちに私のスープができたのですぞと言い触らした所為だ。 わざわざ転移まで使いあちこちに言いに行ったらしい。 最初は、興味本位でボーンスープを食べようとしたが、食べると絶品で何度も注文を繰り返す中毒性があるようだ。 そのお陰でスープが足りない。
「ボーンさんお客さん呼びすぎです。 骨がいくつあっても足りませんよ。そろそろ頭蓋骨いっときますか?」
頭蓋骨以外全て使って、今や頭だけの置物と化しているボーンに尋ねる。
「拓哉さんそれは、殺生です。地獄行きまで釜茹はご勘弁願いたいですぞ」
こいつは、何を言ってるんだとなる拓哉。
「あるじ、またボーンスープの注文入ったんだよ。しかも、グラさんとファルコンさんがどっちがどれだけ飲めるか勝負しだしたんだよ。足らなくなるんだよ」
クソあいつらまた喧嘩か。来て早々にお互いにブレス撃ち合おうとしてたからな。 そろそろ止めに行くか。
「火を止めてからちょっとホールに行って幻術で正気に戻してくれないかな?」
「わかったんだよ」
拓哉と桜花は、ボーンスープの呪いを解く旅に出掛けたのだ。
「ボーンさん、これ危ない状況じゃないですか?」
ボーンスープから漂う何かがうようよ店の宙を飛んでいる。
「そうですね。高濃度の魔力がうようよ漂ってますね...拓哉さんは魔力がないから感じないでしょうし、桜花さんも神獣なので効果はないでしょうが、多少魔力があれば魔力酔いをしてしまいますね」
「パパ~ラリサお姉ちゃんがフラフラして顔が赤くなって変なの」
アニカも、魔力がないので平気なようだ。ラリサが変な声を出してフラフラしている。
「桜花、ラリサをすぐ家に連れて行って寝かせてきて、何かあったらすぐ教えてほしい。 ボーンさん、これ解決方法あるんですか?」
「わかったんだよ。幻術で正気に戻して魔法を連発させてくるんだよ」
その方法があったなと思うが、ラリサは聖魔法。 他のみんなは辺りを破壊するほどの攻撃魔法...同じ手は使えないと思う拓哉。
桜花は、ラリサを連れて外に出て行った。
「拓哉さん、すぐに私を厨房に連れていってください」
何をするかはわからないが、とりあえず言われた通りに厨房にボーンの頭を持っていく。
「集まれ~私の骨達よ~」
この一大事になんだよその間の抜けた言い方とツッコミを入れそうになるが押し留まる。もしかしたら、間が抜けただけに魔を抜こうとしているのかもなってそんな訳あるか~!はぁ~一人ノリツッコミで疲れたわ。
「ボーンさん、いつもよりツヤツヤしてますね。これからどうするのですか?」
スープに浸りすぎて全身ツヤツヤになっているボーン。
「おぉ~これを美人の湯にしたら商売繁盛ですよ。ボーンの湯...語呂もバッチリです」
バチコ~ン!
アホなことばかり言うボーンの頭を引っ叩く拓哉。
「こんな一大事に呑気すぎます。早くみんなを正気にしてください」
「せっかちですね~。魔力酔いしても死には...あ!まずいかもしれません。急いで行きましょう」
案の定、全員ぐったりテーブルに伏せていたり床に倒れたりしていた。
「あまりにも高濃度過ぎて限界値を突破したみたいです。魔力吸収」
ボーンは、空気中の高濃度の魔力を吸っている。浮遊していたものがボーンに入っていくのだが、魔力のない拓哉にも見えているということは相当な濃度なのだろう。ある意味、兵器である。
「ボーンさん、どうですか?」
「疲れますねぇ。思った以上です。煮ることで魔力が増えるのでしょうか?次は、全員の魔力を安定値まで吸います。魔力吸収」
一人一人から魔力を吸い出しているみたいだが、次は濃度が薄いのか拓哉には見えない。最後の一人を吸った時、ボーンが光り出す。
「クッ!なんだ?急にボーンが光って...わぁぁぁ」
あまりの眩さに目を開けていられなくなる拓哉。 しかし、光が急にボーンの中に取り込まれていく。そこに現れたのは、黄金に輝いたボーンだった。
「ボーンさん...大丈夫ですか?」
「あるじ~今のはどうしたんだよってこれボーンさん?」
ラリサを抱えながら何事かとやってくる桜花。 アニカは、ずっと定位置の抱っこ状態で寝ている。 この状況で寝られるアニカは大物だ。
「いや~これは驚きました。まさか神力が備わってしまうとは...」
元々聖職者からのノーライフキングだった為か、悪ではなく善だったのだろう。大量の魔力を吸収して進化したようだ。神力のノーライフキング?名前はそれでいいのかな?
「す、凄いですが、輝いたままなのでしょうか?」
輝いたままだと目がチカチカして鬱陶しいなと思う拓哉。
「あ!戻せますよ。ほら自由自在です」
ペカペカライトのように付けたり消したりするボーン。ハッキリ言って電球みたいだなと思う拓哉。
「まぁ、問題ないならいいですが、とりあえず家がある人は家に、家がない人は宿に運びましょう」
その後、全員無事回復したのだが、みんな何があったか覚えていないらしい。あと、ボーンスープは一生封印することになった。販売期間1日という最短記録を打ち立てたボーンスープでした。
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