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第5章 天界への旅と龍達との出会い
第124話 フロストフィッシュの酒蒸しと骨せんべい!
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山から下山した日に遡る。
ボーンの転移で無事帰ってきた拓哉と小次郎とマリー。 ボーンは、カイルに魔法を教える為にアレク宅に向かうようだ。 小次郎とマリーは風呂に行くとのことだ。 拓哉は、子供食堂を頑張ってくれた娘たちを労いに自宅へ向かった。
「あるじ~おかえりなさいなんだよ」
「お父さん、おかえりなさい」
「パパ~おかえりなさいなの」
気配に敏感な桜花が気付いたのか、玄関外で待っていた3人。
「ただいま。 お出迎え嬉しいよ。子供食堂どうだったか? リビングで聞かせてくれないか?」
子供達にはジュースを用意して、拓哉は小次郎から分けてもらった薬草のお茶を用意する。 リビングで、4人がテーブルを囲って飲みを飲む。
「ふぅ~お茶うまいな。 それよりラリサ、クリーンありがとう。 お陰で体も服も綺麗になったよ」
玄関で雪を叩いていたら、ラリサがクリーンをかけてくれたのだ。
「どう致しまして、いつでも言ってね。お父さん」
敬語じゃないラリサを娘としてかわいいなと思う拓哉。
「ありがとな。 それで子供食堂はどうだったの? 一応1日無料提供って感じにしたけど。 問題なかった?」
常連客ばかりだし、みんな優しいから大丈夫だとは思うけど、どうしても心配になる拓哉。
「アニカと私で配膳をして、桜花とカイルくんとヤナさんで厨房だったんですが、みんな助け合いながら頑張れたと思います。 常連様ばかりだったから緊張せずにできましたし、お客様もみんな気にかけてくれました。 お客様が減ってきたら、桜花が私とアニカにオムライスの作り方を教えてくれて作れるようになりましたよ。 桜花改めてありがとう」
ラリサが代表して簡単に説明をしてくれた。
みんなというかお客さんも含めて協力しながら成功させたんだな。 凄いよくやったよ。 それに、桜花がラリサやアニカに教える...その光景見たかったな。 本当にみんな成長してるじゃないかと思う拓哉。
「それならよかった。 それにしても、みんなよくやってくれたよ。 子供食堂成功おめでとう!そして、ありがとうな。 ラリサ、アニカ、桜花よく頑張ったな偉いぞぉ~」
一人一人頭を撫でて褒める拓哉。 みんな褒められ撫でられて嬉しそうにしている。 しかも、3人が顔を見合わせて「やったね」とお互いを讃え合っている。 みんな仲が一段とよくなって嬉しく思う拓哉。
「ラリサもよく頑張ったんだよ。 忙しい時間とか、ホールも厨房もうまく回るように指示してくれるんだよ。 ねぇアニカ?」
「うん。ラリサお姉ちゃん全部見えてるみたいで凄かったの」
それを聞いたラリサは、照れて顔を赤くする。
「そうだったんだな。 誰一人として欠けたらうまくいかなかったってことかぁ。 見ていないけど、話を聞いてるだけでイイチームワークだって感じるよ」
「「ちいむわあく?」」
チームワークという聞かない言葉に、それはどういう意味となるラリサとアニカ。
「う~ん? 簡単に言ったら子供食堂を、どうやって成功させるかという目標に5人が一致団結して支え和えたってことかな。 しかも見事成功したしね」
桜花は、うんうんと頷いてラリサとアニカは、そういう意味なんだと納得している。
「あ!そうそう、山に住んでたおじいさんからフロストフィッシュっていう魚を貰ったんだけど、ちょっと食べてみないか? あとで同行してくれたボーンと師匠とマリーにも、お裾分けしないといけないからそんな沢山は食べられないけど」
食べられないけどの"け"辺りで、もう我慢出来なかったのか、みんなが食べる~と言う。
「じゃあ台所に行くよ。 ちゃんと手を洗ってな」
はーいと元気よく返事をする3人。
台所に着くとアイテムボックスからカンパチサイズのフロストフィッシュを出す。
「あるじ、凄いおっきいウロコだよ。 剥がすの大変そうだよ」
「パパ~お魚さんの顔怖いの」
「歯も鋭くて噛まれたら指取れちゃいそうですね」
魚を見て3人がそれぞれの感想を言う。
拓哉は、うまかったらおじいさんに許可を貰って釣りに行きたいなと思っている。
「見ただけで、3人の感想通り面倒くさそうな魚っぽいな。釣るのも一苦労だっただろう。 おじいさんに感謝しないと。 それより、バルト作のオリハルコン包丁で鱗を取ろう」
かなり鱗は硬く、ガリガリと音を立てながら剥がれていく。 普通の包丁なら折れていただろう。 しかも時折、跳ねた鱗があちこちに刺さるので一旦子供達に離れてもらった。
「鱗取り終わったからきていいよ。 それにしても、これ凶器だな...グリルはどうやって調理してるのやら」
切り身をいくつか作る。 イメージとしては、鯛の切り身みたいな感じである。
「時間的にちゃちゃっと作れて簡単でうまい、フロストフィッシュの酒蒸しを作っていきま~す」
「「「おー!」」」
3人の掛け声と同時に調理を開始していく。
「桜花は長ネギを千切りにして水に10分間さらしておいて、ラリサは三つ葉を2cm幅で切って、アニカはエリンギ3つを適度な大きさに切り分けて、その間に俺は鯛の下拵えをしちゃうから」
一人一人に役割を与えると、子供食堂の成果なのか、危なっかしい手つきもなくなりまな板も切らずに綺麗に切っている。
「アニカ、エリンギは根元落としたら、手で半分に裂いてもいいと思うよ。 キノコは食感も楽しむものだから、あまり細かくすると逆に不味くなっちゃうんだよ」
「そうなの? やってみるの。 桜花お姉ちゃんありがとうなの」
あの桜花が、桜花がしっかりお姉ちゃんしている。 なんて微笑ましい光景なのかと思う拓哉。
最後の調理は、拓哉が完成まで作る。 その間、桜花とラリサはメモを取る。 そして、調味料を入れて蓋をして弱火で仕上げをしていたら食欲を誘ういい匂いがしてきた。
「よし! あまり加熱すると身が固くなるから、このくらいで引き上げて完成だな。 箸と皿を用意して」
それぞれが皿と箸を持ってくる。 そこに熱々のフロストフィッシュの酒蒸しを乗せて、桜花が切った長ネギとラリサが切った三つ葉をフロストフィッシュの上に乗せて完成。
待ち切れないのか、台所で食べ始める3人。 少し行儀が悪いけど拓哉も我慢出来ずに食べる。
噛んだ瞬間、4人共が固まる。
「ジューシーで脂が乗った身はわかる...でもこのプチプチしたのはなんなんだ? プチプチを噛むとドバーっと旨味が溢れ出てくる。 これは...魚だよな?」
「お父さん、これ凄いよ。 エリンギの風味と魚の甘味と旨味が合わさっておいしい。 それに、凄く柔らかくてすぐ溶けちゃう」
あまりの美味さに敬語を忘れるラリサ。
「パパ~おいちぃの。 プチプチして楽しいし、優しい味付けなのに魚のプチプチの中の旨味で2度おいしさが味わえるの」
アニカ、可愛さもありながらも感想をしっかり言える成長した姿に微笑ましさを感じるみんな。
「あるじ、この魚ほかの料理も試してみたいんだよ。 もしかすると骨も食べられるかもしれないんだよ」
まさかの料理人思考を巡らせる桜花。
「よし! 骨せんべいにするか。 食べながら待ってろ」
中骨に塩コショウをして小麦粉と片栗粉を溶かした中に入れてから揚げる。 普通の骨せんべいの要領でするが、デカい魚だから硬い骨て失敗するかもと思う拓哉。
「固いかもだから少しだけ噛んでみて」
拓哉は噛んでみたが、固い...だが、獣人の娘と神獣の娘は、バリボリ言わせながら食べている。
「これクセになる~」「バリボリの音が楽しいのと味もおいしいの」「あるじ、これは毎日おやつに食べたいんだよ。 歯応えが堪らないんだよ」
拓哉は、え?となる...普通噛み砕けないから...流石に獣人顎半端なく強いな。 この時だけは獣人になって、俺も味わってみたい~と思う拓哉だった。
ボーンの転移で無事帰ってきた拓哉と小次郎とマリー。 ボーンは、カイルに魔法を教える為にアレク宅に向かうようだ。 小次郎とマリーは風呂に行くとのことだ。 拓哉は、子供食堂を頑張ってくれた娘たちを労いに自宅へ向かった。
「あるじ~おかえりなさいなんだよ」
「お父さん、おかえりなさい」
「パパ~おかえりなさいなの」
気配に敏感な桜花が気付いたのか、玄関外で待っていた3人。
「ただいま。 お出迎え嬉しいよ。子供食堂どうだったか? リビングで聞かせてくれないか?」
子供達にはジュースを用意して、拓哉は小次郎から分けてもらった薬草のお茶を用意する。 リビングで、4人がテーブルを囲って飲みを飲む。
「ふぅ~お茶うまいな。 それよりラリサ、クリーンありがとう。 お陰で体も服も綺麗になったよ」
玄関で雪を叩いていたら、ラリサがクリーンをかけてくれたのだ。
「どう致しまして、いつでも言ってね。お父さん」
敬語じゃないラリサを娘としてかわいいなと思う拓哉。
「ありがとな。 それで子供食堂はどうだったの? 一応1日無料提供って感じにしたけど。 問題なかった?」
常連客ばかりだし、みんな優しいから大丈夫だとは思うけど、どうしても心配になる拓哉。
「アニカと私で配膳をして、桜花とカイルくんとヤナさんで厨房だったんですが、みんな助け合いながら頑張れたと思います。 常連様ばかりだったから緊張せずにできましたし、お客様もみんな気にかけてくれました。 お客様が減ってきたら、桜花が私とアニカにオムライスの作り方を教えてくれて作れるようになりましたよ。 桜花改めてありがとう」
ラリサが代表して簡単に説明をしてくれた。
みんなというかお客さんも含めて協力しながら成功させたんだな。 凄いよくやったよ。 それに、桜花がラリサやアニカに教える...その光景見たかったな。 本当にみんな成長してるじゃないかと思う拓哉。
「それならよかった。 それにしても、みんなよくやってくれたよ。 子供食堂成功おめでとう!そして、ありがとうな。 ラリサ、アニカ、桜花よく頑張ったな偉いぞぉ~」
一人一人頭を撫でて褒める拓哉。 みんな褒められ撫でられて嬉しそうにしている。 しかも、3人が顔を見合わせて「やったね」とお互いを讃え合っている。 みんな仲が一段とよくなって嬉しく思う拓哉。
「ラリサもよく頑張ったんだよ。 忙しい時間とか、ホールも厨房もうまく回るように指示してくれるんだよ。 ねぇアニカ?」
「うん。ラリサお姉ちゃん全部見えてるみたいで凄かったの」
それを聞いたラリサは、照れて顔を赤くする。
「そうだったんだな。 誰一人として欠けたらうまくいかなかったってことかぁ。 見ていないけど、話を聞いてるだけでイイチームワークだって感じるよ」
「「ちいむわあく?」」
チームワークという聞かない言葉に、それはどういう意味となるラリサとアニカ。
「う~ん? 簡単に言ったら子供食堂を、どうやって成功させるかという目標に5人が一致団結して支え和えたってことかな。 しかも見事成功したしね」
桜花は、うんうんと頷いてラリサとアニカは、そういう意味なんだと納得している。
「あ!そうそう、山に住んでたおじいさんからフロストフィッシュっていう魚を貰ったんだけど、ちょっと食べてみないか? あとで同行してくれたボーンと師匠とマリーにも、お裾分けしないといけないからそんな沢山は食べられないけど」
食べられないけどの"け"辺りで、もう我慢出来なかったのか、みんなが食べる~と言う。
「じゃあ台所に行くよ。 ちゃんと手を洗ってな」
はーいと元気よく返事をする3人。
台所に着くとアイテムボックスからカンパチサイズのフロストフィッシュを出す。
「あるじ、凄いおっきいウロコだよ。 剥がすの大変そうだよ」
「パパ~お魚さんの顔怖いの」
「歯も鋭くて噛まれたら指取れちゃいそうですね」
魚を見て3人がそれぞれの感想を言う。
拓哉は、うまかったらおじいさんに許可を貰って釣りに行きたいなと思っている。
「見ただけで、3人の感想通り面倒くさそうな魚っぽいな。釣るのも一苦労だっただろう。 おじいさんに感謝しないと。 それより、バルト作のオリハルコン包丁で鱗を取ろう」
かなり鱗は硬く、ガリガリと音を立てながら剥がれていく。 普通の包丁なら折れていただろう。 しかも時折、跳ねた鱗があちこちに刺さるので一旦子供達に離れてもらった。
「鱗取り終わったからきていいよ。 それにしても、これ凶器だな...グリルはどうやって調理してるのやら」
切り身をいくつか作る。 イメージとしては、鯛の切り身みたいな感じである。
「時間的にちゃちゃっと作れて簡単でうまい、フロストフィッシュの酒蒸しを作っていきま~す」
「「「おー!」」」
3人の掛け声と同時に調理を開始していく。
「桜花は長ネギを千切りにして水に10分間さらしておいて、ラリサは三つ葉を2cm幅で切って、アニカはエリンギ3つを適度な大きさに切り分けて、その間に俺は鯛の下拵えをしちゃうから」
一人一人に役割を与えると、子供食堂の成果なのか、危なっかしい手つきもなくなりまな板も切らずに綺麗に切っている。
「アニカ、エリンギは根元落としたら、手で半分に裂いてもいいと思うよ。 キノコは食感も楽しむものだから、あまり細かくすると逆に不味くなっちゃうんだよ」
「そうなの? やってみるの。 桜花お姉ちゃんありがとうなの」
あの桜花が、桜花がしっかりお姉ちゃんしている。 なんて微笑ましい光景なのかと思う拓哉。
最後の調理は、拓哉が完成まで作る。 その間、桜花とラリサはメモを取る。 そして、調味料を入れて蓋をして弱火で仕上げをしていたら食欲を誘ういい匂いがしてきた。
「よし! あまり加熱すると身が固くなるから、このくらいで引き上げて完成だな。 箸と皿を用意して」
それぞれが皿と箸を持ってくる。 そこに熱々のフロストフィッシュの酒蒸しを乗せて、桜花が切った長ネギとラリサが切った三つ葉をフロストフィッシュの上に乗せて完成。
待ち切れないのか、台所で食べ始める3人。 少し行儀が悪いけど拓哉も我慢出来ずに食べる。
噛んだ瞬間、4人共が固まる。
「ジューシーで脂が乗った身はわかる...でもこのプチプチしたのはなんなんだ? プチプチを噛むとドバーっと旨味が溢れ出てくる。 これは...魚だよな?」
「お父さん、これ凄いよ。 エリンギの風味と魚の甘味と旨味が合わさっておいしい。 それに、凄く柔らかくてすぐ溶けちゃう」
あまりの美味さに敬語を忘れるラリサ。
「パパ~おいちぃの。 プチプチして楽しいし、優しい味付けなのに魚のプチプチの中の旨味で2度おいしさが味わえるの」
アニカ、可愛さもありながらも感想をしっかり言える成長した姿に微笑ましさを感じるみんな。
「あるじ、この魚ほかの料理も試してみたいんだよ。 もしかすると骨も食べられるかもしれないんだよ」
まさかの料理人思考を巡らせる桜花。
「よし! 骨せんべいにするか。 食べながら待ってろ」
中骨に塩コショウをして小麦粉と片栗粉を溶かした中に入れてから揚げる。 普通の骨せんべいの要領でするが、デカい魚だから硬い骨て失敗するかもと思う拓哉。
「固いかもだから少しだけ噛んでみて」
拓哉は噛んでみたが、固い...だが、獣人の娘と神獣の娘は、バリボリ言わせながら食べている。
「これクセになる~」「バリボリの音が楽しいのと味もおいしいの」「あるじ、これは毎日おやつに食べたいんだよ。 歯応えが堪らないんだよ」
拓哉は、え?となる...普通噛み砕けないから...流石に獣人顎半端なく強いな。 この時だけは獣人になって、俺も味わってみたい~と思う拓哉だった。
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