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第5章 天界への旅と龍達との出会い
第120話 雪山とミネストローネ!
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ボーンの転移許可を貰って、今は山を登っている途中である。 夏にも関わらず、山は寒く雪が積もり寒さに耐えきれず、拓哉と小次郎とマリーはダウンコートを着ている。 ボーンは、見せ付けるかのように半袖半ズボンである。 勝○州和とツッコみたくなる格好だ。
「いやぁ骨でよかったですよ。 雪のザクザク楽しいですねぇ」
拓哉と小次郎とマリーは、その格好と言動にイライラときて、小次郎が刀を抜き首に一閃する。 転がった首に拓哉が雪をかけてマリー開発の絶対凍土薬をぶっかける。 首無しの体が彷徨っている間に、拓哉達は目的地まで歩いて行くのだった。
「皆さん酷いですよぉぉ。 これじゃノーライフキングじゃなくてデュラハンですよ。 明日から鎧を着た方がいいですかな?それに、モテモテになりますかね?」
どうやって絶対凍土を溶かしたか知らないが、首を脇に抱えて走ってくるボーンが冗談を言う。 また小次郎が刀を抜こうとするが拓哉が止める。
「お遊びは終わりにしましょう。 無駄な体力が消費するだけです。 ボーンさん、小次郎が綺麗に切断してますし、すぐ付くでしょ?」
イライラしたのは事実だが、お互い実力を知っているからこそできることだ。 にしてもボーンて強すぎるからノーライフキングの上位種じゃないのかと思う拓哉。
「皆さんすいません。 あまりにも退屈な山登りだったので、つい冗談を言ってしまいました。 にしても、小次郎さんとマリーさん、私以外にさっきの使ったら天に召されますぞ」
小次郎とマリーさんは、「お前以外に使うか!」とツッコまれていた。
そんなことをしていると、お腹が空いてきたので、昼飯を食べることにした。 拓哉の発案で即席かまくらを作ることになる。
「じゃあ、作る用の道具買いますね」
拓哉が、スコップを買おうとするとボーンに止められる。
「私が、魔法で言われたのを作りますぞ。 さっきのお詫びです。 クリエイトハウス」
ズズズッと雪が集まりだしてブロック状になり積み上がっていく。いつの間にか、雪の小屋が完成していた。ボーンに、思わず叫ぶ拓哉。
「凄いけど違ぁぁぁう。 はぁはぁはぁ。 ボーンさんやりすぎです。 もうなんでもありですね。 でも作ってくれてありがとうございます」
「あ!耐熱耐水も付与しておきましょう。これで、中で火を使っても安心ですよ」
もうなんでもありなボーンに、ツッコむことを放棄する拓哉。
「あ、ありがとうございます」
ただ一言お礼を言うのだった。
今日の昼飯はぁぁぁ~寒い日にピッタリミネストローネモドキです。
「野菜沢山のミネストローネモドキを作っていきますね」
店のメニューにない物なので3人共が「みねすとろね??ろーね??」なにそれみたいな顔をしている。
そんなことはお構いなしに、にんじん、玉ねぎ、キャベツ、セロリ、じゃがいもを細かく刻む。 間近で料理を見る機会がなかったマリーさんが、後ろから覗いている。
「拓哉さん、凄いですね。 こんなにタタタ~ンと素早く切れるとか不思議です。 出来上がりしか見たことなかったので興味が湧きます」
錬金術もそうだが、マリーは興味が湧くとその場から離れない。 リッチにも関わらず花の蜜のような匂いがしてドキドキする拓哉。
「慣れですよ。 でも天界で上には上がいるとわかってより向上心が芽生えましたよ」
そのまま、ニンニクをみじん切りにして、薄切りベーコンを1cmくらいに切った時に、小次郎がずいっと顔を近づけてくる。
「細かいな...ベーコンはゴロッとがいいんだがなぁ」
いきなり顔を近付けてきたのはベーコンのことかい。 焦ったわと思う拓哉。
「次は、自家製のベーコンを使って作りますから。 流石に、山奥で贅沢はなしですよ」
雪の家が思いの他、快適で山奥ということを忘れてしまっていた小次郎。 「すまん」と言って椅子に座る。 ちなみに椅子とテーブルは、拓哉がアイテムボックスから出したやつだ。
「あとは、炒めたり煮たりするだけですからすぐできますよ」
それから、ニンニクで炒めたり野菜にトマト缶、水、コンソメ、オイスターソースを入れて煮込み、最後に塩コショウで味を整える。
煮る時間を節約する為に、ショートパスタや豆を入れずに作ったミネストローネモドキ完成。
「熱々だから気をつけて食べてくださいね」
みんなもお腹が空いていたのか、フゥフゥしてすぐ食べ始める。
「ん~おいしい~。 トマトを入れたから酸っぱいかなと思ったのですが、むしろほんのり甘味があって具だくさんでおいしいです」
隠し味に入れたオイスターソースが、甘味を生み出してるんだなと思う拓哉。
「これはうまい! コクと旨味がしっかりあって、ベーコンの塩気もいい感じに合わさっているな。 細かいとか言って申し訳なかった」
ベーコンゴロゴロもいいけど、今回の主役は野菜だからね。 サポートするくらいがちょうどいいと思う拓哉。
「おいしいですね。 トマトの風味と味を残しながら野菜の甘さを感じさせて、燻製肉の旨味も味わえる。 そして、体も温まる。 いい料理ですね」
ボーンさん??何故貴方が温まる発言をするの?温まるのが合っているが解せない。 でもみんながおいしく食べられて、体が温まる料理って幸せな気分になるよねと思う拓哉。
うまい飯を食って、よし!山頂まで頑張ろうと思うみんなだった。
「いやぁ骨でよかったですよ。 雪のザクザク楽しいですねぇ」
拓哉と小次郎とマリーは、その格好と言動にイライラときて、小次郎が刀を抜き首に一閃する。 転がった首に拓哉が雪をかけてマリー開発の絶対凍土薬をぶっかける。 首無しの体が彷徨っている間に、拓哉達は目的地まで歩いて行くのだった。
「皆さん酷いですよぉぉ。 これじゃノーライフキングじゃなくてデュラハンですよ。 明日から鎧を着た方がいいですかな?それに、モテモテになりますかね?」
どうやって絶対凍土を溶かしたか知らないが、首を脇に抱えて走ってくるボーンが冗談を言う。 また小次郎が刀を抜こうとするが拓哉が止める。
「お遊びは終わりにしましょう。 無駄な体力が消費するだけです。 ボーンさん、小次郎が綺麗に切断してますし、すぐ付くでしょ?」
イライラしたのは事実だが、お互い実力を知っているからこそできることだ。 にしてもボーンて強すぎるからノーライフキングの上位種じゃないのかと思う拓哉。
「皆さんすいません。 あまりにも退屈な山登りだったので、つい冗談を言ってしまいました。 にしても、小次郎さんとマリーさん、私以外にさっきの使ったら天に召されますぞ」
小次郎とマリーさんは、「お前以外に使うか!」とツッコまれていた。
そんなことをしていると、お腹が空いてきたので、昼飯を食べることにした。 拓哉の発案で即席かまくらを作ることになる。
「じゃあ、作る用の道具買いますね」
拓哉が、スコップを買おうとするとボーンに止められる。
「私が、魔法で言われたのを作りますぞ。 さっきのお詫びです。 クリエイトハウス」
ズズズッと雪が集まりだしてブロック状になり積み上がっていく。いつの間にか、雪の小屋が完成していた。ボーンに、思わず叫ぶ拓哉。
「凄いけど違ぁぁぁう。 はぁはぁはぁ。 ボーンさんやりすぎです。 もうなんでもありですね。 でも作ってくれてありがとうございます」
「あ!耐熱耐水も付与しておきましょう。これで、中で火を使っても安心ですよ」
もうなんでもありなボーンに、ツッコむことを放棄する拓哉。
「あ、ありがとうございます」
ただ一言お礼を言うのだった。
今日の昼飯はぁぁぁ~寒い日にピッタリミネストローネモドキです。
「野菜沢山のミネストローネモドキを作っていきますね」
店のメニューにない物なので3人共が「みねすとろね??ろーね??」なにそれみたいな顔をしている。
そんなことはお構いなしに、にんじん、玉ねぎ、キャベツ、セロリ、じゃがいもを細かく刻む。 間近で料理を見る機会がなかったマリーさんが、後ろから覗いている。
「拓哉さん、凄いですね。 こんなにタタタ~ンと素早く切れるとか不思議です。 出来上がりしか見たことなかったので興味が湧きます」
錬金術もそうだが、マリーは興味が湧くとその場から離れない。 リッチにも関わらず花の蜜のような匂いがしてドキドキする拓哉。
「慣れですよ。 でも天界で上には上がいるとわかってより向上心が芽生えましたよ」
そのまま、ニンニクをみじん切りにして、薄切りベーコンを1cmくらいに切った時に、小次郎がずいっと顔を近づけてくる。
「細かいな...ベーコンはゴロッとがいいんだがなぁ」
いきなり顔を近付けてきたのはベーコンのことかい。 焦ったわと思う拓哉。
「次は、自家製のベーコンを使って作りますから。 流石に、山奥で贅沢はなしですよ」
雪の家が思いの他、快適で山奥ということを忘れてしまっていた小次郎。 「すまん」と言って椅子に座る。 ちなみに椅子とテーブルは、拓哉がアイテムボックスから出したやつだ。
「あとは、炒めたり煮たりするだけですからすぐできますよ」
それから、ニンニクで炒めたり野菜にトマト缶、水、コンソメ、オイスターソースを入れて煮込み、最後に塩コショウで味を整える。
煮る時間を節約する為に、ショートパスタや豆を入れずに作ったミネストローネモドキ完成。
「熱々だから気をつけて食べてくださいね」
みんなもお腹が空いていたのか、フゥフゥしてすぐ食べ始める。
「ん~おいしい~。 トマトを入れたから酸っぱいかなと思ったのですが、むしろほんのり甘味があって具だくさんでおいしいです」
隠し味に入れたオイスターソースが、甘味を生み出してるんだなと思う拓哉。
「これはうまい! コクと旨味がしっかりあって、ベーコンの塩気もいい感じに合わさっているな。 細かいとか言って申し訳なかった」
ベーコンゴロゴロもいいけど、今回の主役は野菜だからね。 サポートするくらいがちょうどいいと思う拓哉。
「おいしいですね。 トマトの風味と味を残しながら野菜の甘さを感じさせて、燻製肉の旨味も味わえる。 そして、体も温まる。 いい料理ですね」
ボーンさん??何故貴方が温まる発言をするの?温まるのが合っているが解せない。 でもみんながおいしく食べられて、体が温まる料理って幸せな気分になるよねと思う拓哉。
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