93 / 203
第4章 新たな出会いと充実していくスローライフ
第90話 遅れてきた古龍様!!! 飯を食わせてくれ〜!!
しおりを挟む
ヤナに食べさせた三色丼を周りも食べたいと言って営業時間ギリギリまで店を開けていたこともあり、深夜2時まで片付けやらなんやらかかり、やっと一息ついて店の椅子に座ってビールを呑んでいる。 桜花は先に帰宅させてヤナはマリーに任せて宿に連れて行ってもらった。
「ふぅぅ~今日は、いつにも増しててんやわんやだったな。 繁盛するのは有難いし、仕事のあとのビールもくぅぅ~うまい。 もう一杯呑むか...」
そう呟いていると、カランカランとドアの開く音がして見てみると久々のグラデュースだった。
「よ、よかった~まだ店が開いていたぞ~~! 食えるやっとやっと拓哉の料理が食えるぞ」
開口一番、凄いテンションで両拳を天高らかに上げながら叫ぶ。
「グラだよな? 店に来て早々どうしたんだよ???」
前来た時から少し変わった人だとは思っていたけど、今のグラデュースはあまりにもテンションがおかしくどうしたのか気になる拓哉。
「いや~~悪い悪い。 火竜と地竜が来てな、 鍛えてくださいと言うから、なかなか来る時間が取れなかったんだ。 人間にやられた同類がいて悔しかったらしいぞ。 あとな、ここにくる途中に変なエネルギーが出てる所があったから破壊してきた。 そのせいで、営業時間に間に合わずもう食えないと思ったら明かりがついていて、よっしゃ~!!!となったわけだ」
んんん?と考える拓哉。 火竜と地竜の件て師匠だよなと。 拓哉の考えの通りで、火竜と地竜の中でも強い竜がやられて、同類達がリベンジの為に鍛えに出向いたのだ。
変なエネルギーの件も、ヤナの地下研究室でそのまま稼働していれば、何かの拍子でヤナの破壊任務が稼働する恐れがあった。 古龍様々である。
「竜の件は、俺の師匠...小次郎さんがしたことだと思う。 迷惑をかけてすいません。 変なエネルギーについては知りませんが、大変だったみたいでお疲れ様です。 それで、迷惑かけたみたいだし、なにかご馳走するから食べていってよ」
それを聞いたグラデュースは、ガッツポーズを決めて席に座るのだった。
「残ってるカレーと食材を使って作ってくるから待ってて」
以前、ホットドッグを食べた時に、キャベツに絡ませたカレーの味を知っているグラデュースは楽しみでしかたなかった。
「あのホットドッグうまかったからなぁ~ どんなカレーの料理が出てくるんだろうか? 楽しみでならないゾ~~!」
厨房にいる拓哉にも聞こえる声で叫ぶグラデュース。 拓哉は、どんだけ食べたかったんだよと嬉しそうに微笑みながら料理を作る。
「お待たせしました。 オムライスのカレーソースがけです。 卵の真ん中をナイフで切ってから召し上がってください」
グラデュースは、キャベツに絡まったカレーしか見たことがなくカレーとは、こんなにも芳醇な香辛料の香りに具がいっぱいの物だったのだと感じる。 言われた通りに卵の端から真ん中にかけてスーッとナイフを入れるとドロッと中から柔らかそうな物が溢れ出てくる。 思わず「おぉぉぉぉ!!」と叫んでしまう。 もう、見た目と香りで我慢ができなくなり、おもわず口に運ぶ。
「ほっほっほぉぉぉお!!! 口が口の中がトロトロの卵と濃厚なカレーとトマトの効いた旨味のあるライスに支配されて行くゾ~~~! なんてうまさなんだ。 くぅ~これだこれだ! これをずっと望んでおったのだ~! 拓哉、早くおかわりをくれ」
あり得ないスピードとあり得ないボリュームの大声を叫びながらもう食べてしまいおかわりを要求する。
「どうせ言われると思ったから、5個先に作ってアイテムボックスに入れておいたよ。 食材がもうないから5個でお終いだからな」
グラデュースのテーブルいっぱいにオムライスのカレーソースがけが並ぶ。 目をキラキラさせて、端から順番にバクバク凄い速さで食して行く。
「肉もうまいなぁぁ。 ふわとろ卵が堪らん そこに、カレーの刺激。 素晴らしい食べ物だ。 拓哉~もう俺は帰りたくない!」
えっ!?急に何を言い出すんだと思う拓哉。 いやいや。貴方を養ったら破産するから帰ってほしいですと願う。
「グラを養う余裕ないから帰ってよ」
直球で言う拓哉にグラデュースが悲しそうな顔になる。
「そんなこと言わないでくれよ~ここにいっぱい色んなやつがいるの知ってるんだからな! 俺も仲良くしたいんだ~~金ならあるぞ。たんまり集めているからな! だから、住まわせてくれ。 迷惑はかけないから」
もう怖いよこの人。 すでに迷惑なんだけど...。 どうしよう!?絶対諦めないよな...と思う拓哉。
「じゃあ約束してください。 お代はちゃんと払う。 それから、人付き合い苦手なんだから無理に仲良くしようと近づいたりしない。 ちゃんと最初は距離感保って接してくださいよ。 みんな怖がるから」
拓哉は、こいつ古龍じゃなくて邪竜なんじゃないのかと思い始める。
「拓哉の言ったこと絶対守るから。 よ~し!明日からいっぱい仲間作るぞ~~」
天高らかに大声で抱負を話すグラデュース。
「言ってる側から全然わかってな~い!」
そう拓哉は叫びながら、本当に大丈夫かと頭を抱える拓哉。 明日からどうなってしまうのか...
「ふぅぅ~今日は、いつにも増しててんやわんやだったな。 繁盛するのは有難いし、仕事のあとのビールもくぅぅ~うまい。 もう一杯呑むか...」
そう呟いていると、カランカランとドアの開く音がして見てみると久々のグラデュースだった。
「よ、よかった~まだ店が開いていたぞ~~! 食えるやっとやっと拓哉の料理が食えるぞ」
開口一番、凄いテンションで両拳を天高らかに上げながら叫ぶ。
「グラだよな? 店に来て早々どうしたんだよ???」
前来た時から少し変わった人だとは思っていたけど、今のグラデュースはあまりにもテンションがおかしくどうしたのか気になる拓哉。
「いや~~悪い悪い。 火竜と地竜が来てな、 鍛えてくださいと言うから、なかなか来る時間が取れなかったんだ。 人間にやられた同類がいて悔しかったらしいぞ。 あとな、ここにくる途中に変なエネルギーが出てる所があったから破壊してきた。 そのせいで、営業時間に間に合わずもう食えないと思ったら明かりがついていて、よっしゃ~!!!となったわけだ」
んんん?と考える拓哉。 火竜と地竜の件て師匠だよなと。 拓哉の考えの通りで、火竜と地竜の中でも強い竜がやられて、同類達がリベンジの為に鍛えに出向いたのだ。
変なエネルギーの件も、ヤナの地下研究室でそのまま稼働していれば、何かの拍子でヤナの破壊任務が稼働する恐れがあった。 古龍様々である。
「竜の件は、俺の師匠...小次郎さんがしたことだと思う。 迷惑をかけてすいません。 変なエネルギーについては知りませんが、大変だったみたいでお疲れ様です。 それで、迷惑かけたみたいだし、なにかご馳走するから食べていってよ」
それを聞いたグラデュースは、ガッツポーズを決めて席に座るのだった。
「残ってるカレーと食材を使って作ってくるから待ってて」
以前、ホットドッグを食べた時に、キャベツに絡ませたカレーの味を知っているグラデュースは楽しみでしかたなかった。
「あのホットドッグうまかったからなぁ~ どんなカレーの料理が出てくるんだろうか? 楽しみでならないゾ~~!」
厨房にいる拓哉にも聞こえる声で叫ぶグラデュース。 拓哉は、どんだけ食べたかったんだよと嬉しそうに微笑みながら料理を作る。
「お待たせしました。 オムライスのカレーソースがけです。 卵の真ん中をナイフで切ってから召し上がってください」
グラデュースは、キャベツに絡まったカレーしか見たことがなくカレーとは、こんなにも芳醇な香辛料の香りに具がいっぱいの物だったのだと感じる。 言われた通りに卵の端から真ん中にかけてスーッとナイフを入れるとドロッと中から柔らかそうな物が溢れ出てくる。 思わず「おぉぉぉぉ!!」と叫んでしまう。 もう、見た目と香りで我慢ができなくなり、おもわず口に運ぶ。
「ほっほっほぉぉぉお!!! 口が口の中がトロトロの卵と濃厚なカレーとトマトの効いた旨味のあるライスに支配されて行くゾ~~~! なんてうまさなんだ。 くぅ~これだこれだ! これをずっと望んでおったのだ~! 拓哉、早くおかわりをくれ」
あり得ないスピードとあり得ないボリュームの大声を叫びながらもう食べてしまいおかわりを要求する。
「どうせ言われると思ったから、5個先に作ってアイテムボックスに入れておいたよ。 食材がもうないから5個でお終いだからな」
グラデュースのテーブルいっぱいにオムライスのカレーソースがけが並ぶ。 目をキラキラさせて、端から順番にバクバク凄い速さで食して行く。
「肉もうまいなぁぁ。 ふわとろ卵が堪らん そこに、カレーの刺激。 素晴らしい食べ物だ。 拓哉~もう俺は帰りたくない!」
えっ!?急に何を言い出すんだと思う拓哉。 いやいや。貴方を養ったら破産するから帰ってほしいですと願う。
「グラを養う余裕ないから帰ってよ」
直球で言う拓哉にグラデュースが悲しそうな顔になる。
「そんなこと言わないでくれよ~ここにいっぱい色んなやつがいるの知ってるんだからな! 俺も仲良くしたいんだ~~金ならあるぞ。たんまり集めているからな! だから、住まわせてくれ。 迷惑はかけないから」
もう怖いよこの人。 すでに迷惑なんだけど...。 どうしよう!?絶対諦めないよな...と思う拓哉。
「じゃあ約束してください。 お代はちゃんと払う。 それから、人付き合い苦手なんだから無理に仲良くしようと近づいたりしない。 ちゃんと最初は距離感保って接してくださいよ。 みんな怖がるから」
拓哉は、こいつ古龍じゃなくて邪竜なんじゃないのかと思い始める。
「拓哉の言ったこと絶対守るから。 よ~し!明日からいっぱい仲間作るぞ~~」
天高らかに大声で抱負を話すグラデュース。
「言ってる側から全然わかってな~い!」
そう拓哉は叫びながら、本当に大丈夫かと頭を抱える拓哉。 明日からどうなってしまうのか...
32
お気に入りに追加
3,739
あなたにおすすめの小説
完結【真】ご都合主義で生きてます。-創生魔法で思った物を創り、現代知識を使い世界を変える-
ジェルミ
ファンタジー
魔法は5属性、無限収納のストレージ。
自分の望んだものを創れる『創生魔法』が使える者が現れたら。
28歳でこの世を去った佐藤は、異世界の女神により転移を誘われる。
そして女神が授けたのは、想像した事を実現できる創生魔法だった。
安定した収入を得るために創生魔法を使い生産チートを目指す。
いずれは働かず、寝て暮らせる生活を目指して!
この世界は無い物ばかり。
現代知識を使い生産チートを目指します。
※カクヨム様にて1日PV数10,000超え、同時掲載しております。

狼の子 ~教えてもらった常識はかなり古い!?~
一片
ファンタジー
バイト帰りに何かに引っ張られた俺は、次の瞬間突然山の中に放り出された。
しかも体をピクリとも動かせない様な瀕死の状態でだ。
流石に諦めかけていたのだけど、そんな俺を白い狼が救ってくれた。
その狼は天狼という神獣で、今俺がいるのは今までいた世界とは異なる世界だという。
右も左も分からないどころか、右も左も向けなかった俺は天狼さんに魔法で癒され、ついでに色々な知識を教えてもらう。
この世界の事、生き延び方、戦う術、そして魔法。
数年後、俺は天狼さんの庇護下から離れ新しい世界へと飛び出した。
元の世界に戻ることは無理かもしれない……でも両親に連絡くらいはしておきたい。
根拠は特にないけど、魔法がある世界なんだし……連絡くらいは出来るよね?
そんな些細な目標と、天狼さん以外の神獣様へとお使いを頼まれた俺はこの世界を東奔西走することになる。
色々な仲間に出会い、ダンジョンや遺跡を探索したり、何故か謎の組織の陰謀を防いだり……。
……これは、現代では失われた強大な魔法を使い、小さな目標とお使いの為に大陸をまたにかける小市民の冒険譚!
【完結】ご都合主義で生きてます。-ストレージは最強の防御魔法。生活魔法を工夫し創生魔法で乗り切る-
ジェルミ
ファンタジー
鑑定サーチ?ストレージで防御?生活魔法を工夫し最強に!!
28歳でこの世を去った佐藤は、異世界の女神により転移を誘われる。
しかし授かったのは鑑定や生活魔法など戦闘向きではなかった。
しかし生きていくために生活魔法を組合せ、工夫を重ね創生魔法に進化させ成り上がっていく。
え、鑑定サーチてなに?
ストレージで収納防御て?
お馬鹿な男と、それを支えるヒロインになれない3人の女性達。
スキルを試行錯誤で工夫し、お馬鹿な男女が幸せを掴むまでを描く。
※この作品は「ご都合主義で生きてます。商売の力で世界を変える」を、もしも冒険者だったら、として内容を大きく変えスキルも制限し一部文章を流用し前作を読まなくても楽しめるように書いています。
またカクヨム様にも掲載しております。

ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。

異世界営生物語
田島久護
ファンタジー
相良仁は高卒でおもちゃ会社に就職し営業部一筋一五年。
ある日出勤すべく向かっていた途中で事故に遭う。
目覚めた先の森から始まる異世界生活。
戸惑いながらも仁は異世界で生き延びる為に営生していきます。
出会う人々と絆を紡いでいく幸せへの物語。

【書籍化決定】俗世から離れてのんびり暮らしていたおっさんなのに、俺が書の守護者って何かの間違いじゃないですか?
歩く魚
ファンタジー
幼い頃に迫害され、一人孤独に山で暮らすようになったジオ・プライム。
それから数十年が経ち、気づけば38歳。
のんびりとした生活はこの上ない幸せで満たされていた。
しかしーー
「も、もう一度聞いて良いですか? ジオ・プライムさん、あなたはこの死の山に二十五年間も住んでいるんですか?」
突然の来訪者によると、この山は人間が住める山ではなく、彼は世間では「書の守護者」と呼ばれ都市伝説のような存在になっていた。
これは、自分のことを弱いと勘違いしているダジャレ好きのおっさんが、人々を導き、温かさを思い出す物語。
※書籍化のため更新をストップします。
神々の間では異世界転移がブームらしいです。
はぐれメタボ
ファンタジー
第1部《漆黒の少女》
楠木 優香は神様によって異世界に送られる事になった。
理由は『最近流行ってるから』
数々のチートを手にした優香は、ユウと名を変えて、薬師兼冒険者として異世界で生きる事を決める。
優しくて単純な少女の異世界冒険譚。
第2部 《精霊の紋章》
ユウの冒険の裏で、田舎の少年エリオは多くの仲間と共に、世界の命運を掛けた戦いに身を投じて行く事になる。
それは、英雄に憧れた少年の英雄譚。
第3部 《交錯する戦場》
各国が手を結び結成された人類連合と邪神を奉じる魔王に率いられた魔族軍による戦争が始まった。
人間と魔族、様々な意思と策謀が交錯する群像劇。
第4部 《新たなる神話》
戦争が終結し、邪神の討伐を残すのみとなった。
連合からの依頼を受けたユウは、援軍を率いて勇者の後を追い邪神の神殿を目指す。
それは、この世界で最も新しい神話。

明日を信じて生きていきます~異世界に転生した俺はのんびり暮らします~
みなと劉
ファンタジー
異世界に転生した主人公は、新たな冒険が待っていることを知りながらも、のんびりとした暮らしを選ぶことに決めました。
彼は明日を信じて、異世界での新しい生活を楽しむ決意を固めました。
最初の仲間たちと共に、未知の地での平穏な冒険が繰り広げられます。
一種の童話感覚で物語は語られます。
童話小説を読む感じで一読頂けると幸いです
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる