63 / 203
第3章 魔国での一幕
第60話 いざ魔国へ! 初の異世界旅行!
しおりを挟む
拓哉家の前
村?の全員が集合している。
「わざわざ集まらなくてもよかったのに。もう全員分の祝い品は預かってるんだから、それに数日分の食事も渡しただろ?」
「ワシらに見送られるんが、そんなに嫌じゃったか? 悲しいのぅ。 せっかく、みんなからの贈り物としてこいつを渡してやろうと思ったんじゃが...いらんか」
高級そうな木で出来たまな板と薄青い光沢がなんとも綺麗な様々な包丁があった。
「え?なんですか?これは! もらっていいのか?」
「渡そうと思ったんじゃが、ワシらの見送りはいらんみたいじゃからな。 こいつらもいらんじゃろ? 悲しい~のぅ。せっかく小次郎が素材を集めてくれてシャーリーとビーチェが、魔力を込めた精霊石とミスリルを混合させた特別製の錆びない切れ味抜群欠けない逸品なんじゃがな~仕方ない!どこかの実力もない料理人にでも売るかのぅ」
内心は笑いながら顔は悲しそうにしながらバルトが言う。 みんなも悲しい顔をする。
「バルト...いや、みんなごめんなさい! 来てほしくないわけじゃなくてわざわざ申し訳ないなって」
拓哉が顔を伏せながら言う。
「がっははは、冗談じゃ! これは拓哉のもんじゃ! どうせ、ヴァレリーのことじゃ、飯を作れと言うに決まっとる! うまいもんを作ってやれい」
みんな黙って粋なことしやがって...薄ら涙を浮かべながら拓哉は聞く。
「みんなありがとう。 こんないい物を頂けるなんて」
拓哉がお礼を言う。
「俺も世話になっているからな。 普段のお礼だ。 それと向こうでも鍛錬は怠るなよ」
「いってらっしゃいませ。 畑は任せてください。 神獣様も無事に帰ってきてください」
「いってらっしゃいませ。 今よりもっとおいしい野菜と果実作っておきますね。 神獣様、拓哉さんをよろしくお願いします」
シャーリーとビーチェが任せてほしいと意気込み無事を祈る。
「わかったんだよ。 あるじは、何があっても守るんだよ」
そこに、転移してきたヴァレリーが話し出す。
「別れの挨拶はすんだか? 行けるようなら俺の肩に掴まれ」
桜花と拓哉はヴァレリーの肩に捕まり、手を振って別れる。
魔国の門前
「お~転移凄いな! もう着いたのか」
「そう言えば、転移は初めてだったか。 これから入国手続きをして城に転移で向かう予定だ」
「わかりました! もし可能なら街を探索してみたかったのですが、城に徒歩で向かったらだめですか?」
「はは、そう言うと思って1日前に呼んだんだ。 明日は、桜花とラリサとアニカと街を見て回るといい。 案内役を付けるから支払いは任せておけ。 じゃあ行くぞ」
そう言うと歩き出すヴァレリー。
「ありがとうございます。 気を遣わせてしまって」
「構わん構わん。 友人だからな」
「あるじ、よかったね。 わぁ~おっきい門なんだよ」
「本当に、俺たちは恵まれてるな。 それにしても、でかいな。 うぉ~サイクロプスか!?」
門から出てきたのは、10mはあろうかというサイクロプスであった。
「ハハハ、サイクロプスを見るのは初めてか。 あ~見えて普段は気遣いができて穏和な種族だ! だが、仲間がやられると狂人化して破壊し尽くすほど強くなる」
へぇ~と聞いていたら、そのサイクロプスは門番と笑いながら気さくに話をして、入国を待っている人へ邪魔にならないよう避けながらぺこぺこ頭を下げ出て行く。
見た目で判断してはいけないなと思う拓哉だった。
3人で歩いて行くと向こうから走ってくる2人の兵士がいた。
「魔王様、護衛も付けずにどうなさいましたか? 人間もいるようですが?」
慌てた様子で話かける兵士だったが、拓哉を見て目を細めて言う。
「あぁ!?城から伝書を送ったはずだが!? 俺の友人を結婚式に招くとな! 聞いていないのか?」
兵士が拓哉に訝しげな目をしたことに気づいたヴァレリーは、威圧を込めて言う。 兵士たちは、尻餅をつき震える。
そこに息を切らしながら走ってきたのは、小太りの兵士だ。
「魔王様が直々に来られるとは!お前ら早く魔王様をお通ししろ! さぁどうぞお入りください」
へこへこする小太りの兵士。
「おい! これはどう言うことだ? 数日前に伝令はされていたはずだが? 部下に伝わっていないとはどう言うことだ」
ヴァレリーが怒る。
「いや~それがですね~。 言ったはずなんですが...」
なんとも歯切れが悪い兵士。
「もうよい! 仕事に戻れ」
「は、はい~! お前ら丁重にご案内しろ」
逃げるように去っていく小太りの兵士。
その後すぐに滞在証が発行されて門を潜る。
イライラした様子のヴァレリーに声をかける拓哉。
「本当にヴァレリーさんがいてくれてよかったですよ。 俺と桜花だけなら門前払いでしたね」
「あるじとヴァレリー、あいつ嘘ついてるんだよ」
丸わかりな嘘だったもんな。 汗だくで慌てふためく姿を思い返すと笑えるな。
「すまんな。 2人には、恥ずかしいとこを見せた。 魔国も一筋縄ではないってことだ。 しかし、普段門など通らんから気づかなかったが、末端の兵士まであの状態とはな。 すぐに、諜報局と内務監査局に命令をせねば。 拓哉と桜花は気にせず楽しんでくれ。 あとこのバッジをつけておいてくれ」
「ヴァレリーさんも大変ですね。 えっと!このバッジはなんですか?」
あまり深く関わってはダメだと思いバッジの話をする。
「これは、国賓待遇で招いたという証だ。 200年前から火乃国を除いた人間の国とは、交易はおろか人間の出入りすら禁じている。 火乃国も遠いからな。滅多に人間が街を歩くなどないんだ。 これを付けていないと怖がられるか、奇妙な目で見られるか、襲われる。だから外すでないぞ」
マジか...交易すらしていないのか! ますます、火乃国以外には行きたくないな。
拓哉と桜花はバッジを胸元につける。
「また掴まれ! 転移する」
2人はヴァレリーに掴まり転移した。
城の玄関前
拓哉の目に飛び込んだのは、綺麗な大きな庭とデカい綺麗な城だった。
「凄い綺麗な庭に豪華な城ですね。 イメージでは、禍々しい雷鳴轟く邪悪な城だと思っていました」
拓哉が前世のイメージを言う。
「おい! そんな城、地獄ではないか!? 俺をなんだと思っているんだ。 一応これでも綺麗好きなんだぞ」
冗談ぽく怒るヴァレリー。
「ははは!ごめんごめん。 冗談ですよ」
「拓哉はまったく」
プンプンと怒っているヴァレリー。
そんな冗談を言い合っていると、玄関のドアが開いて部下であろう人と執事とヴィクトリアさんと、その後ろにラリサとアニカがいた。
「貴方、少し遅かったじゃない?なにかあったの?」
「ちょっと門でな。 ダミアン、今すぐ諜報局局長と内部監査局局長を私室に呼んでくれ」
先程の件が話し合われるようだ。
「拓哉、すまんがダミアンの紹介は後ほどする。 あとは、ヴィクトリアとセバス頼んだぞ」
そう言うと、ヴァレリーは足早に去っていく。 ダミアンも会釈をして去っていく。
「拓哉さん、ごめんなさいね。 あの様子だと相当なことがあったようね。 部屋までは私が案内するから滞在中はセバスになんでも言ってね」
ヴィクトリアが謝る。 何度か拓哉の店に行き話し方もフランクになっている。
「ご紹介に預かりましたセバスと申します。 拓哉様、桜花様、何なりと私めにお申し付けくださいませ」
執事のセバスが言う。
お~本物の執事に、まさかの名前もセバス! 絶対優秀だな。 しかも絶対強いはず。
内心興奮する拓哉。
「こちらこそ、わざわざお出迎えありがとうございます。ヴィクトリアさん。 それとセバスさん、滞在中ご不便をお掛けしますが、よろしくお願いします」
「拓哉様、私めに敬語は不要でございます」
「はい!わかりました。 急には難しそうなので徐々に変えていきます」
それを聞いたセバスは微笑みながら頷く。
ちょっと、イケおじな執事の笑みはカッコ良すぎるから! ダンディー過ぎるぞ。
「では、拓哉さんと桜花ちゃん参りましょうか」
そのまま部屋まで案内される。
その間も、ラリサとアニカは、すました顔で抱き着いてこようとしない。拓哉は何故?と不思議がるのと寂しくなる。
「ここが拓哉さんと桜花ちゃんの部屋ね。 夕食時に、セバスが呼びにくると思うからそれまでゆっくりしてて」
ヴィクトリアがそう言うと去っていく。 セバスも会釈をして去っていく。
「それにしても広い部屋だな。 貴族になったみたいだ」
後ろから急に声がする。
「パパ~」 「お父さん」
2人が抱きついてくる。
「お、おう、急にどうした?」
拓哉は驚く。
「ざみじがっだの~」 「え~ん」
ラリサとアニカが泣き出す。
「よしよし。 俺も寂しかったぞ。 さっきまですました顔してたのに...」
頭を撫でながら言う拓哉。
「だっでヴィクトリア様が、すました顔して驚かじなさいっで言うんだもん」
「ぶは、そういうことか!てっきりもうお父さんは忘れられたかと思ったぞ」
「パパ~ずっど一緒にいるの! 忘れてなんかないの」
「よしよし。 2人に忘れられてなくてよかった。 それにしても顔がぐちゃぐちゃじゃないか。 顔洗ってきなさい。 お菓子を食べながら色々話そう」
拓哉が言うと2人は顔を洗いにいく。
その間に、ティーセットとお菓子を用意する拓哉。
村?の全員が集合している。
「わざわざ集まらなくてもよかったのに。もう全員分の祝い品は預かってるんだから、それに数日分の食事も渡しただろ?」
「ワシらに見送られるんが、そんなに嫌じゃったか? 悲しいのぅ。 せっかく、みんなからの贈り物としてこいつを渡してやろうと思ったんじゃが...いらんか」
高級そうな木で出来たまな板と薄青い光沢がなんとも綺麗な様々な包丁があった。
「え?なんですか?これは! もらっていいのか?」
「渡そうと思ったんじゃが、ワシらの見送りはいらんみたいじゃからな。 こいつらもいらんじゃろ? 悲しい~のぅ。せっかく小次郎が素材を集めてくれてシャーリーとビーチェが、魔力を込めた精霊石とミスリルを混合させた特別製の錆びない切れ味抜群欠けない逸品なんじゃがな~仕方ない!どこかの実力もない料理人にでも売るかのぅ」
内心は笑いながら顔は悲しそうにしながらバルトが言う。 みんなも悲しい顔をする。
「バルト...いや、みんなごめんなさい! 来てほしくないわけじゃなくてわざわざ申し訳ないなって」
拓哉が顔を伏せながら言う。
「がっははは、冗談じゃ! これは拓哉のもんじゃ! どうせ、ヴァレリーのことじゃ、飯を作れと言うに決まっとる! うまいもんを作ってやれい」
みんな黙って粋なことしやがって...薄ら涙を浮かべながら拓哉は聞く。
「みんなありがとう。 こんないい物を頂けるなんて」
拓哉がお礼を言う。
「俺も世話になっているからな。 普段のお礼だ。 それと向こうでも鍛錬は怠るなよ」
「いってらっしゃいませ。 畑は任せてください。 神獣様も無事に帰ってきてください」
「いってらっしゃいませ。 今よりもっとおいしい野菜と果実作っておきますね。 神獣様、拓哉さんをよろしくお願いします」
シャーリーとビーチェが任せてほしいと意気込み無事を祈る。
「わかったんだよ。 あるじは、何があっても守るんだよ」
そこに、転移してきたヴァレリーが話し出す。
「別れの挨拶はすんだか? 行けるようなら俺の肩に掴まれ」
桜花と拓哉はヴァレリーの肩に捕まり、手を振って別れる。
魔国の門前
「お~転移凄いな! もう着いたのか」
「そう言えば、転移は初めてだったか。 これから入国手続きをして城に転移で向かう予定だ」
「わかりました! もし可能なら街を探索してみたかったのですが、城に徒歩で向かったらだめですか?」
「はは、そう言うと思って1日前に呼んだんだ。 明日は、桜花とラリサとアニカと街を見て回るといい。 案内役を付けるから支払いは任せておけ。 じゃあ行くぞ」
そう言うと歩き出すヴァレリー。
「ありがとうございます。 気を遣わせてしまって」
「構わん構わん。 友人だからな」
「あるじ、よかったね。 わぁ~おっきい門なんだよ」
「本当に、俺たちは恵まれてるな。 それにしても、でかいな。 うぉ~サイクロプスか!?」
門から出てきたのは、10mはあろうかというサイクロプスであった。
「ハハハ、サイクロプスを見るのは初めてか。 あ~見えて普段は気遣いができて穏和な種族だ! だが、仲間がやられると狂人化して破壊し尽くすほど強くなる」
へぇ~と聞いていたら、そのサイクロプスは門番と笑いながら気さくに話をして、入国を待っている人へ邪魔にならないよう避けながらぺこぺこ頭を下げ出て行く。
見た目で判断してはいけないなと思う拓哉だった。
3人で歩いて行くと向こうから走ってくる2人の兵士がいた。
「魔王様、護衛も付けずにどうなさいましたか? 人間もいるようですが?」
慌てた様子で話かける兵士だったが、拓哉を見て目を細めて言う。
「あぁ!?城から伝書を送ったはずだが!? 俺の友人を結婚式に招くとな! 聞いていないのか?」
兵士が拓哉に訝しげな目をしたことに気づいたヴァレリーは、威圧を込めて言う。 兵士たちは、尻餅をつき震える。
そこに息を切らしながら走ってきたのは、小太りの兵士だ。
「魔王様が直々に来られるとは!お前ら早く魔王様をお通ししろ! さぁどうぞお入りください」
へこへこする小太りの兵士。
「おい! これはどう言うことだ? 数日前に伝令はされていたはずだが? 部下に伝わっていないとはどう言うことだ」
ヴァレリーが怒る。
「いや~それがですね~。 言ったはずなんですが...」
なんとも歯切れが悪い兵士。
「もうよい! 仕事に戻れ」
「は、はい~! お前ら丁重にご案内しろ」
逃げるように去っていく小太りの兵士。
その後すぐに滞在証が発行されて門を潜る。
イライラした様子のヴァレリーに声をかける拓哉。
「本当にヴァレリーさんがいてくれてよかったですよ。 俺と桜花だけなら門前払いでしたね」
「あるじとヴァレリー、あいつ嘘ついてるんだよ」
丸わかりな嘘だったもんな。 汗だくで慌てふためく姿を思い返すと笑えるな。
「すまんな。 2人には、恥ずかしいとこを見せた。 魔国も一筋縄ではないってことだ。 しかし、普段門など通らんから気づかなかったが、末端の兵士まであの状態とはな。 すぐに、諜報局と内務監査局に命令をせねば。 拓哉と桜花は気にせず楽しんでくれ。 あとこのバッジをつけておいてくれ」
「ヴァレリーさんも大変ですね。 えっと!このバッジはなんですか?」
あまり深く関わってはダメだと思いバッジの話をする。
「これは、国賓待遇で招いたという証だ。 200年前から火乃国を除いた人間の国とは、交易はおろか人間の出入りすら禁じている。 火乃国も遠いからな。滅多に人間が街を歩くなどないんだ。 これを付けていないと怖がられるか、奇妙な目で見られるか、襲われる。だから外すでないぞ」
マジか...交易すらしていないのか! ますます、火乃国以外には行きたくないな。
拓哉と桜花はバッジを胸元につける。
「また掴まれ! 転移する」
2人はヴァレリーに掴まり転移した。
城の玄関前
拓哉の目に飛び込んだのは、綺麗な大きな庭とデカい綺麗な城だった。
「凄い綺麗な庭に豪華な城ですね。 イメージでは、禍々しい雷鳴轟く邪悪な城だと思っていました」
拓哉が前世のイメージを言う。
「おい! そんな城、地獄ではないか!? 俺をなんだと思っているんだ。 一応これでも綺麗好きなんだぞ」
冗談ぽく怒るヴァレリー。
「ははは!ごめんごめん。 冗談ですよ」
「拓哉はまったく」
プンプンと怒っているヴァレリー。
そんな冗談を言い合っていると、玄関のドアが開いて部下であろう人と執事とヴィクトリアさんと、その後ろにラリサとアニカがいた。
「貴方、少し遅かったじゃない?なにかあったの?」
「ちょっと門でな。 ダミアン、今すぐ諜報局局長と内部監査局局長を私室に呼んでくれ」
先程の件が話し合われるようだ。
「拓哉、すまんがダミアンの紹介は後ほどする。 あとは、ヴィクトリアとセバス頼んだぞ」
そう言うと、ヴァレリーは足早に去っていく。 ダミアンも会釈をして去っていく。
「拓哉さん、ごめんなさいね。 あの様子だと相当なことがあったようね。 部屋までは私が案内するから滞在中はセバスになんでも言ってね」
ヴィクトリアが謝る。 何度か拓哉の店に行き話し方もフランクになっている。
「ご紹介に預かりましたセバスと申します。 拓哉様、桜花様、何なりと私めにお申し付けくださいませ」
執事のセバスが言う。
お~本物の執事に、まさかの名前もセバス! 絶対優秀だな。 しかも絶対強いはず。
内心興奮する拓哉。
「こちらこそ、わざわざお出迎えありがとうございます。ヴィクトリアさん。 それとセバスさん、滞在中ご不便をお掛けしますが、よろしくお願いします」
「拓哉様、私めに敬語は不要でございます」
「はい!わかりました。 急には難しそうなので徐々に変えていきます」
それを聞いたセバスは微笑みながら頷く。
ちょっと、イケおじな執事の笑みはカッコ良すぎるから! ダンディー過ぎるぞ。
「では、拓哉さんと桜花ちゃん参りましょうか」
そのまま部屋まで案内される。
その間も、ラリサとアニカは、すました顔で抱き着いてこようとしない。拓哉は何故?と不思議がるのと寂しくなる。
「ここが拓哉さんと桜花ちゃんの部屋ね。 夕食時に、セバスが呼びにくると思うからそれまでゆっくりしてて」
ヴィクトリアがそう言うと去っていく。 セバスも会釈をして去っていく。
「それにしても広い部屋だな。 貴族になったみたいだ」
後ろから急に声がする。
「パパ~」 「お父さん」
2人が抱きついてくる。
「お、おう、急にどうした?」
拓哉は驚く。
「ざみじがっだの~」 「え~ん」
ラリサとアニカが泣き出す。
「よしよし。 俺も寂しかったぞ。 さっきまですました顔してたのに...」
頭を撫でながら言う拓哉。
「だっでヴィクトリア様が、すました顔して驚かじなさいっで言うんだもん」
「ぶは、そういうことか!てっきりもうお父さんは忘れられたかと思ったぞ」
「パパ~ずっど一緒にいるの! 忘れてなんかないの」
「よしよし。 2人に忘れられてなくてよかった。 それにしても顔がぐちゃぐちゃじゃないか。 顔洗ってきなさい。 お菓子を食べながら色々話そう」
拓哉が言うと2人は顔を洗いにいく。
その間に、ティーセットとお菓子を用意する拓哉。
18
お気に入りに追加
3,745
あなたにおすすめの小説
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる
農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。
バイクごと異世界に転移したので美人店主と宅配弁当屋はじめました
福山陽士
ファンタジー
弁当屋でバイトをしていた大鳳正義《おおほうまさよし》は、突然宅配バイクごと異世界に転移してしまった。
現代日本とは何もかも違う世界に途方に暮れていた、その時。
「君、どうしたの?」
親切な女性、カルディナに助けてもらう。
カルディナは立地が悪すぎて今にも潰れそうになっている、定食屋の店主だった。
正義は助けてもらったお礼に「宅配をすればどう?」と提案。
カルディナの親友、魔法使いのララーベリントと共に店の再建に励むこととなったのだった。
『温かい料理を運ぶ』という概念がない世界で、みんなに美味しい料理を届けていく話。
※のんびり進行です
異世界もふもふ食堂〜僕と爺ちゃんと魔法使い仔カピバラの味噌スローライフ〜
山いい奈
ファンタジー
味噌蔵の跡継ぎで修行中の相葉壱。
息抜きに動物園に行った時、仔カピバラに噛まれ、気付けば見知らぬ場所にいた。
壱を連れて来た仔カピバラに付いて行くと、着いた先は食堂で、そこには10年前に行方不明になった祖父、茂造がいた。
茂造は言う。「ここはいわゆる異世界なのじゃ」と。
そして、「この食堂を継いで欲しいんじゃ」と。
明かされる村の成り立ち。そして村人たちの公然の秘め事。
しかし壱は徐々にそれに慣れ親しんで行く。
仔カピバラのサユリのチート魔法に助けられながら、味噌などの和食などを作る壱。
そして一癖も二癖もある食堂の従業員やコンシャリド村の人たちが繰り広げる、騒がしくもスローな日々のお話です。
ガチャと異世界転生 システムの欠陥を偶然発見し成り上がる!
よっしぃ
ファンタジー
偶然神のガチャシステムに欠陥がある事を発見したノーマルアイテムハンター(最底辺の冒険者)ランナル・エクヴァル・元日本人の転生者。
獲得したノーマルアイテムの売却時に、偶然発見したシステムの欠陥でとんでもない事になり、神に報告をするも再現できず否定され、しかも神が公認でそんな事が本当にあれば不正扱いしないからドンドンしていいと言われ、不正もとい欠陥を利用し最高ランクの装備を取得し成り上がり、無双するお話。
俺は西塔 徳仁(さいとう のりひと)、もうすぐ50過ぎのおっさんだ。
単身赴任で家族と離れ遠くで暮らしている。遠すぎて年に数回しか帰省できない。
ぶっちゃけ時間があるからと、ブラウザゲームをやっていたりする。
大抵ガチャがあるんだよな。
幾つかのゲームをしていたら、そのうちの一つのゲームで何やらハズレガチャを上位のアイテムにアップグレードしてくれるイベントがあって、それぞれ1から5までのランクがあり、それを15本投入すれば一度だけ例えばSRだったらSSRのアイテムに変えてくれるという有り難いイベントがあったっけ。
だが俺は運がなかった。
ゲームの話ではないぞ?
現実で、だ。
疲れて帰ってきた俺は体調が悪く、何とか自身が住んでいる社宅に到着したのだが・・・・俺は倒れたらしい。
そのまま救急搬送されたが、恐らく脳梗塞。
そのまま帰らぬ人となったようだ。
で、気が付けば俺は全く知らない場所にいた。
どうやら異世界だ。
魔物が闊歩する世界。魔法がある世界らしく、15歳になれば男は皆武器を手に魔物と祟罠くてはならないらしい。
しかも戦うにあたり、武器や防具は何故かガチャで手に入れるようだ。なんじゃそりゃ。
10歳の頃から生まれ育った村で魔物と戦う術や解体方法を身に着けたが、15になると村を出て、大きな街に向かった。
そこでダンジョンを知り、同じような境遇の面々とチームを組んでダンジョンで活動する。
5年、底辺から抜け出せないまま過ごしてしまった。
残念ながら日本の知識は持ち合わせていたが役に立たなかった。
そんなある日、変化がやってきた。
疲れていた俺は普段しない事をしてしまったのだ。
その結果、俺は信じられない出来事に遭遇、その後神との恐ろしい交渉を行い、最底辺の生活から脱出し、成り上がってく。
精霊さんと一緒にスローライフ ~異世界でも現代知識とチートな精霊さんがいれば安心です~
舞
ファンタジー
かわいい精霊さんと送る、スローライフ。
異世界に送り込まれたおっさんは、精霊さんと手を取り、スローライフをおくる。
夢は優しい国づくり。
『くに、つくりますか?』
『あめのぬぼこ、ぐるぐる』
『みぎまわりか、ひだりまわりか。それがもんだいなの』
いや、それはもう過ぎてますから。
完結【真】ご都合主義で生きてます。-創生魔法で思った物を創り、現代知識を使い世界を変える-
ジェルミ
ファンタジー
魔法は5属性、無限収納のストレージ。
自分の望んだものを創れる『創生魔法』が使える者が現れたら。
28歳でこの世を去った佐藤は、異世界の女神により転移を誘われる。
そして女神が授けたのは、想像した事を実現できる創生魔法だった。
安定した収入を得るために創生魔法を使い生産チートを目指す。
いずれは働かず、寝て暮らせる生活を目指して!
この世界は無い物ばかり。
現代知識を使い生産チートを目指します。
※カクヨム様にて1日PV数10,000超え、同時掲載しております。
男子高校生だった俺は異世界で幼児になり 訳あり筋肉ムキムキ集団に保護されました。
カヨワイさつき
ファンタジー
高校3年生の神野千明(かみの ちあき)。
今年のメインイベントは受験、
あとはたのしみにしている北海道への修学旅行。
だがそんな彼は飛行機が苦手だった。
電車バスはもちろん、ひどい乗り物酔いをするのだった。今回も飛行機で乗り物酔いをおこしトイレにこもっていたら、いつのまにか気を失った?そして、ちがう場所にいた?!
あれ?身の危険?!でも、夢の中だよな?
急死に一生?と思ったら、筋肉ムキムキのワイルドなイケメンに拾われたチアキ。
さらに、何かがおかしいと思ったら3歳児になっていた?!
変なレアスキルや神具、
八百万(やおよろず)の神の加護。
レアチート盛りだくさん?!
半ばあたりシリアス
後半ざまぁ。
訳あり幼児と訳あり集団たちとの物語。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
北海道、アイヌ語、かっこ良さげな名前
お腹がすいた時に食べたい食べ物など
思いついた名前とかをもじり、
なんとか、名前決めてます。
***
お名前使用してもいいよ💕っていう
心優しい方、教えて下さい🥺
悪役には使わないようにします、たぶん。
ちょっとオネェだったり、
アレ…だったりする程度です😁
すでに、使用オッケーしてくださった心優しい
皆様ありがとうございます😘
読んでくださる方や応援してくださる全てに
めっちゃ感謝を込めて💕
ありがとうございます💞
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる