異世界のんびり料理屋経営

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第2章 日常の憩い亭

第55話 女の子達とフワフワお菓子を食べよう!

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昨晩の就寝前
この日は、お客さんが余り来ずバルトも師匠もやる事があるということで珍しく閉店1時間前に帰って行った。 早めに閉店をして久々に12時を向かえる前にベッドに入ったのだが、なかなか寝付けずにいた拓哉。

「久しぶりにネットショッピングをゆっくり見るか」

通販画面が映し出される。 

拓哉は、見たことがなかったおすすめ一覧をタップする。 そこには、世界三代珍味やら高級シャンプーやら高級腕時計やら種類関係なく掲載されていた。
その中に子供の頃、遊びながら作った綿菓子機を見つける。値段も1万円くらいと手頃である為、なんの躊躇いもなく購入画面を押して購入する。 ついでに、材料のザラメを色々購入する。

「明日は、楽しくなりそうだな」

そう言いながら眠りについた拓哉。

次の日の14時頃

畑に行く拓哉。 
あれから、更に面積を拡げて色んな作物を植えている。 最終的に、ある程度は魔法で育てて、受粉は自然に任せるようにした。 
あの芋虫も害虫駆除に一役かっているようだ。

「畑の管理お疲れ様」

「仕事ですからそれに出来立ての甘~い果実やおいしい野菜も食べれますし」

シャーリーが食べた作物を思い出しながら言っている。

「それならよかった。 朝昼晩と営業で使う分以外は食べていいし、余ったら今まで通りアイテムボックスで保管しておくから」

「やったです。ありがとうございます。 そろそろミンカ(みかん)やりんごも育てようと思ってるんです」

ビーチェが喜びながら次育てる作物のことを想像する。

「好きにしてくれたらいいけど、木になる果物の育て方は俺知らないよ」

「大丈夫です。 肥料と苗木か種を頂けたら試行錯誤しますので。 一から何かをするのが私もシャーリーも楽しくて。それに、神獣様も手伝ってくれますから」

「それなら構わないよ。 明日にでも用意しておくから。 あ!そうそう、ビーチェもシャーリーも桜花も畑の管理を頑張ってくれてるからご褒美にお菓子をみんなで作って食べようかと誘いに来たんだけどいけるかな?」

「あるじ、お菓子早く作るんだよ」

飛んで喜ぶ桜花。

「お菓子ですか?すぐ行きましょう」

「畑は後からでも大丈夫です。 甘~いの早く食べましょう」

シャーリーとビーチェは、甘いものが大好きなようで、あれだけ考えていた畑はあとまわしていいようだ。

「お、おう。じゃあ店に行ってまず手を洗ってきて。 用意しておくから」

みんなと一緒に店に行って拓哉は綿菓子機を出して温めて準備をする。

「「お待たせしました」」

シャーリーとビーチェが戻ってくる。

「これはなに~?」

桜花が聞いてくる。

「これは、綿菓子(綿あめ)とかを作る道具。 まずは、シンプルなやつを作ろうか。 筒にザラメを入れてスイッチON! この割り箸に巻き付けていって雲のような形になったら完成。 順番に渡していくから食べてみて」

みんなが、「おぉぉ!」と驚きの声を出す。

「甘くておいしいです」

「甘いし、口に入れたらすぐ溶けて雲を食べてるみたいです」

シャーリーとビーチェがおいしそうに食べる。

「ん~綿あめ久しぶりに食べたよ。 父様と母様とお祭りに行ったの思い出したんだよ」

へぇ~神獣も家族で祭りに行ったりするんだ。 日本に居た時は、まさか神獣が祭りにきているなんて考えもしなかったな。

「神獣様、お祭りってなんですか?」

シャーリーが聞くと隣でビーチェも食べながら相槌を打っている。

「あるじと僕が居た場所では暑い時期に色んなお店が集まって、そこにお客さんが来てワイワイ騒ぐんだよ。 食べ物屋さんもいっぱいあったり、遊べるお店とかもいっぱいあったり、最後にはみんなで踊ったり、花火っていう綺麗な爆裂魔法みたいなのを空に何発も打ち上げて家族とか恋人とか友人と見たりすんだよ」

桜花の説明に対してシャーリーとビーチェが「へぇ~」と言いながら想像を膨らませている。

「こちらの世界に生誕祭とかはありますが、神獣様が言うような感じではないので、中々想像できませんが凄く楽しそうですね。 しかも、こんなおいしいのが食べれるならお祭りをしてみたいですね」

「そうですね。 生誕祭は神に供物を捧げたり、みんなで集まって儀式をしたりですからね。 人間の国は、パレードが開催されるとかは聞きましたが、みんなが楽しめるような感じではないですよ」

「俺もやりたいけど多分すぐには無理かな...お金もかかるし、準備に時間もかかるし、人手も必要になるからな。 でもいつかやろう。 それより、次は色付き綿あめを作ろう。 好きな色のザラメを選んで1人1人作ってみて」

一応、メロン・ぶどう・レモン・ソーダ・いちごを用意してある。

「意外に難しいですね...使徒様みたいに綺麗な形にできませんよ」

「簡単そうに見えてやってみると難しいんだよ。 でもせっかく作ったし食べてみ」

シャーリーもビーチェも桜花も苦戦しながら楽しそうに作る。

「ふわぁ~この緑の綿あめ(メロン味)甘いけど爽やかな味がします。 最初のよりおいしいです」

「ん~やっぱり赤いのイチゴでした。 本物のイチゴとは違いますが、風味と甘さがおいしいです」

「あるじ、流石だよ!僕、ソーダ大好きなんだよ。 ソーダ味の綿あめおいしいよ~」

へぇ~桜花はソーダ好きなのか。 今度レモンスカッシュとかクリームソーダ作ってやるか。

「みんな~そろそろいい時間になってきたから俺は営業の準備するし、満足行くまで食べたら片付けておいて」

そう言って拓哉は厨房に行く。  残された3人は、他の味を作って食べるのであった。
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