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第1章 様々な出会いと別れ!
第25話 (後編) 再びエルフと新たなエルフ!
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みんなが目を輝かせながら、ラザニアを見ている。1番思い出を知っているヴァレリーがまず食したいようだ。
「この匂いに、この見た目、茂三が作っていたラザニアにそっくりではないか。早速食べさせてもらうのぅ」
「やっぱりサリアのラザニアは綺麗ね。食欲を唆る匂いだわ」
リーリヤは、普段から食べているからよく知っているのだろう。 ラリサも匂いをクンクンと嗅いでチーズの香ばしい香りに幸せそうな顔をする。
「美味しそうですね。いくらでも食べれそうな匂い」
アニカも目を輝かせて見ている。
「いっぱい食べれそう。サリアお姉ちゃんありがとうなの」
4人がそれぞれ見た感想を言い、5人が一斉に口に入れる。
「ハァフハァフ、熱いけどおいしい。チーズも程よく香ばしいですし、中はトロトロのフワフワで、板(ラザニア生地)みたいな物が段々になってるのも面白いです」
「あちゅいのフーフー。ん~おいしいの。細かいお肉がいっぱいで、上と下で味が全然違うの。フワフワトロトロ~」
アツアツなラザニアに苦戦しながらも美味しそうに食べるラリサとアニカ。
その中、ヴァレリーとリーリヤは黙っていた。拓哉が食べ終わり結果を伝えようと、口を開いた瞬間、ヴァレリーとリーリヤが話しだす。
「うむ!リーリヤも気づいていそうだが、これは別物だのぅ。うまいが...昔食べた時は、もっと荒々しかったのぅ...はて!?なにが違うのだ?」
「ヴァレリーさんも気づいたのね。いつもより上品なのかしら...凄くおいしいし、フワフワトロトロで、色んな味がするのは同じ、でも優しい!?少し違う味がするのよね」
ヴァレリーとリーリヤが、何か違うと思うが、その答えが見つからずにいる。
ちなみに、リーリヤが敬語を使わなくてもヴァレリーが怒らないのは、まだ数日ではあるが、この憩い亭に通うようになり、魔王城にいる時のような殺伐とした雰囲気がなく少し気持ちが穏やかになったからである。尚且つ店に極力迷惑をかけたくないという配慮からヴァレリーの許容範囲が広がったからだ。 リーリヤは、怖いもの知らずに見えるが、強大な力をヴァレリーに感じて普段付けない『さん』付けをして話している。
拓哉が、二人の疑問に答える。
「まずは、結果発表からしましょうか。サリアさん慣れない環境の中、素晴らしいラザニアをありがとうございました。見た目は宝石の様に美しく、火の通し加減も文句の付けようがありません。味も大変おいしかったです。調理風景を見ていましたが、料理に対する姿勢や想いを込めて調理をされてるのが伝わりました。改めてサリアさんにドリアのレシピを教えたいと思います。 その前にヴァレリーさんとリーリヤさんの疑問にお答えします。食材の違いが大きいと思います。普段サリアさんは魔物肉を使い、ハーブや小麦やソース類を作る材料からして違います。あとは粉チーズもサリアさんが普段使うのは、自分で削った物だそうです。さっき食べた方が普段より細かいと思います。そのような要因が積み重なった結果が2人の違和感の原因ですね」
いつにも増してしっかり説明をする拓哉。料理に対しては、より真摯に向き合う性格なのである。
サリアは、嬉しくなり涙を浮かべる。
「拓哉さんありがとうございます。褒めて頂いて凄く嬉しいです」
「言われてみれば、味が確かに違うのぅ。素材や調理法の少しの違いだけで、変化を生み出すとは料理とは奥が深い」
そう言うと横でリーリアが相槌を打っていた。
「リーリアさんは、普段からサリアさんのラザニアを食べているからわかるのはまだ理解できますが、ヴァレリーさんは300年振りにも関わらず、見極めている点は素晴らしい記憶力と味覚ですね。それか茂三さんの料理が凄い領域で印象深かったのか...一つ言えるのは茂三さんは幸せ者だったと言うことです。自分の料理の記憶が300年色褪せることなく誰かの心にあったのですから、料理人冥利に尽きますよ」
その言葉を聞いたサリアとヴァレリーは、目を瞑り記憶を思い返しているのか?誰も口を開くことはなかった。
その中、ラリサとアニカは、気にもせず目の前の獲物(おいしい料理)に感想を言いながら残さず食べていた。
リーリヤは、その2つの光景を微笑ましく見ている。リーリヤが何を思い、その光景を見ているのか、俺にはわからない。だけどおいしく食べる子供達、ある料理人を思い過去を思い返す大人達、料理とは様々な感動や感情を生み出し、人の心を動かすことができる素晴らしいものだと俺は思うのだった。
そんな穏やかな時間が流れている中、拓哉は本題を口にする。
「サリアさん厨房に来てください。1度私が工程を見せます。その後、サリアさんに1人でドリアを作ってもらいます。安心してください。ちゃんと帰宅前にレシピはお渡ししますから」
約束通りドリアを教える拓哉。
「はい。緊張しますが、よろしくお願いします」
厨房では、拓哉が流れるような慣れた手付きでドリアを完成させていく。サリアに対し、細かく工程を教えて質問に対してもしっかり答える。だが手を休めることはなく、料理を完成へと導く。それを見ていたサリアは見習うべき点や指導の的確さから自分の部下に対する対応の仕方を1から考えさせられる。
「お待たせしました。取り分けましたので、1度食べて見てください。私はその間に、欠食児童が待つ所にドリアを持っていきますので」
拓哉はホールへドリアを持っていく。
サリアは、ゆっくりとドリアを口へ運ぶ。
思わず「おいしい」と口に出す。初めて拓哉の料理を食べたが、作業はさる事ながら材料の活かし方や切り方1つで、ここまでおいしさを昇華させるレベルの高さに感動した。
「サリアさんどうでしたか?腹持ちが良さそうな米が入ったドリア。系統的には、ラザニアやグラタンに近く労働者にはいいと思ったのですが」
拓哉はサリアさんの店に合う料理だけではなく、そこに足を運んでくれているお客さんのことを考えてのドリア案だったのだ。
「はい。これならお客様も満足してくれるはずです。それに拓哉さんの技術の高さ、料理人としての気構え色々勉強になりました。ありがとうございます」
お礼を伝えて、帰ってからのお店の情景を思い浮かべるサリア。
「それはよかったです。よりお客さんが満足してくれたらいいですね。それに、まだまだ私は発展途上ですよ。料理に終わりはありません。例を挙げるなら茂三さんの料理には届いていませんからね。その場で感動を与える事はできても、あのような想いを残せる料理人はひと握りでしょうから」
茂三を例に出して自分はまだまだであることを伝える拓哉。
「そうですね。料理に終わりはありませんね。私も何かを残せる料理を目指したいと思います」
明確な答えがある訳ではないが、300年間料理を作り続けていたサリアは、同じ毎日に刺激を失い、無意識ではあるが、料理を作ることが作業と化していたのかもしれない。拓哉の言葉を聞き新たな目標が芽生えつつある。また料理人としての高いモチベーションが生まれるのであった。
「サリアさん。私はレシピを書いてきますので、1人で作ってみんなの所に運んでください」
拓哉はそう告げて厨房を後にする。
サリアは今一度気合いを入れ直し、ドリアを作り出す。出来上がったドリアを、みんなの所に運ぶサリア。
「お待たせ致しました。ドリアです」
ラリサが代表して、小皿にドリアを分けてみんなに配る。配り終えた所で、一斉に口へ運ぶ。
1人1人が、おいしいとかトロトロソースにライスが合うとか色々感想を述べている中、拓哉が口を開く。
「サリアさんよく1度見ただけで、ここまでの料理を完成させましたね。凄く美味しかったです。お店に帰れば材料が異なりますし、自分自身思い描くドリアの完成度に近づけてくれればと思います。これがレシピですので頑張ってください」
「はい!本当にありがとうございます。もし機会があればエルフの国に来てください。おもてなしさせて頂きますので。あと少なくて申し訳ないのですが、お礼に金貨10枚と霊薬をお渡しします」
エルフの国に1度行ってみたいなと思う拓哉だった。ある程度、お店が落ち着いて物資を調達できる手段が見つかれば、家族旅行もありだと考える。
おいおい!それにしても金貨10枚は貰いすぎだし、霊薬って名前からして凄いのが出てきたな。鑑定するか。
鑑定!!
名前:ハイエルフの霊薬
効果:あらゆる呪いを浄化
価値説明:エルフの国にある聖水が使われている。上位精霊と契約するハイエルフにしか作れない薬である。エルフの霊薬は出回ることはあるが、数が少ないハイエルフの霊薬が出回ることはまずない。
最低金貨500枚の価値がある。
おいおい!幸運の腕輪に続いて、またあり得ないものを手にしてしまったな。
「あの...鑑定したら凄まじい価値の霊薬だったのですが、本当によろしいのですか?出回らない物だと言うことですが」
恐れ多く改めて尋ねる拓哉。
「はい。拓哉さんなら大丈夫だと私の精霊も言っていますし、短い付き合いですが、私も拓哉さんが悪用しないと思いますので、好きに使ってください」
はぁ...本当はこんないつ狙われてもおかしくない物はお返ししたいけど、屈託のない笑顔で言われると返し辛いし、ありがたく貰いますか。
「わかりました。有り難く頂いておきます。使うような呪いは受けたくありませんが、その時があれば惜しみなく活用させてもらいます」
その後、少し早いがお開きとなり、ヴァレリーも帰宅した。 エルフ一行は最大限の感謝を口にして、サリアが転移を使い帰っていった。
流石ハイエルフだと思う拓哉であった。
みんなが帰宅した後、拓哉は片付けをして、その間にラリサとアニカがお風呂に入る。 その後、拓哉自身もお風呂に入りみんなで寝るのだった。
「この匂いに、この見た目、茂三が作っていたラザニアにそっくりではないか。早速食べさせてもらうのぅ」
「やっぱりサリアのラザニアは綺麗ね。食欲を唆る匂いだわ」
リーリヤは、普段から食べているからよく知っているのだろう。 ラリサも匂いをクンクンと嗅いでチーズの香ばしい香りに幸せそうな顔をする。
「美味しそうですね。いくらでも食べれそうな匂い」
アニカも目を輝かせて見ている。
「いっぱい食べれそう。サリアお姉ちゃんありがとうなの」
4人がそれぞれ見た感想を言い、5人が一斉に口に入れる。
「ハァフハァフ、熱いけどおいしい。チーズも程よく香ばしいですし、中はトロトロのフワフワで、板(ラザニア生地)みたいな物が段々になってるのも面白いです」
「あちゅいのフーフー。ん~おいしいの。細かいお肉がいっぱいで、上と下で味が全然違うの。フワフワトロトロ~」
アツアツなラザニアに苦戦しながらも美味しそうに食べるラリサとアニカ。
その中、ヴァレリーとリーリヤは黙っていた。拓哉が食べ終わり結果を伝えようと、口を開いた瞬間、ヴァレリーとリーリヤが話しだす。
「うむ!リーリヤも気づいていそうだが、これは別物だのぅ。うまいが...昔食べた時は、もっと荒々しかったのぅ...はて!?なにが違うのだ?」
「ヴァレリーさんも気づいたのね。いつもより上品なのかしら...凄くおいしいし、フワフワトロトロで、色んな味がするのは同じ、でも優しい!?少し違う味がするのよね」
ヴァレリーとリーリヤが、何か違うと思うが、その答えが見つからずにいる。
ちなみに、リーリヤが敬語を使わなくてもヴァレリーが怒らないのは、まだ数日ではあるが、この憩い亭に通うようになり、魔王城にいる時のような殺伐とした雰囲気がなく少し気持ちが穏やかになったからである。尚且つ店に極力迷惑をかけたくないという配慮からヴァレリーの許容範囲が広がったからだ。 リーリヤは、怖いもの知らずに見えるが、強大な力をヴァレリーに感じて普段付けない『さん』付けをして話している。
拓哉が、二人の疑問に答える。
「まずは、結果発表からしましょうか。サリアさん慣れない環境の中、素晴らしいラザニアをありがとうございました。見た目は宝石の様に美しく、火の通し加減も文句の付けようがありません。味も大変おいしかったです。調理風景を見ていましたが、料理に対する姿勢や想いを込めて調理をされてるのが伝わりました。改めてサリアさんにドリアのレシピを教えたいと思います。 その前にヴァレリーさんとリーリヤさんの疑問にお答えします。食材の違いが大きいと思います。普段サリアさんは魔物肉を使い、ハーブや小麦やソース類を作る材料からして違います。あとは粉チーズもサリアさんが普段使うのは、自分で削った物だそうです。さっき食べた方が普段より細かいと思います。そのような要因が積み重なった結果が2人の違和感の原因ですね」
いつにも増してしっかり説明をする拓哉。料理に対しては、より真摯に向き合う性格なのである。
サリアは、嬉しくなり涙を浮かべる。
「拓哉さんありがとうございます。褒めて頂いて凄く嬉しいです」
「言われてみれば、味が確かに違うのぅ。素材や調理法の少しの違いだけで、変化を生み出すとは料理とは奥が深い」
そう言うと横でリーリアが相槌を打っていた。
「リーリアさんは、普段からサリアさんのラザニアを食べているからわかるのはまだ理解できますが、ヴァレリーさんは300年振りにも関わらず、見極めている点は素晴らしい記憶力と味覚ですね。それか茂三さんの料理が凄い領域で印象深かったのか...一つ言えるのは茂三さんは幸せ者だったと言うことです。自分の料理の記憶が300年色褪せることなく誰かの心にあったのですから、料理人冥利に尽きますよ」
その言葉を聞いたサリアとヴァレリーは、目を瞑り記憶を思い返しているのか?誰も口を開くことはなかった。
その中、ラリサとアニカは、気にもせず目の前の獲物(おいしい料理)に感想を言いながら残さず食べていた。
リーリヤは、その2つの光景を微笑ましく見ている。リーリヤが何を思い、その光景を見ているのか、俺にはわからない。だけどおいしく食べる子供達、ある料理人を思い過去を思い返す大人達、料理とは様々な感動や感情を生み出し、人の心を動かすことができる素晴らしいものだと俺は思うのだった。
そんな穏やかな時間が流れている中、拓哉は本題を口にする。
「サリアさん厨房に来てください。1度私が工程を見せます。その後、サリアさんに1人でドリアを作ってもらいます。安心してください。ちゃんと帰宅前にレシピはお渡ししますから」
約束通りドリアを教える拓哉。
「はい。緊張しますが、よろしくお願いします」
厨房では、拓哉が流れるような慣れた手付きでドリアを完成させていく。サリアに対し、細かく工程を教えて質問に対してもしっかり答える。だが手を休めることはなく、料理を完成へと導く。それを見ていたサリアは見習うべき点や指導の的確さから自分の部下に対する対応の仕方を1から考えさせられる。
「お待たせしました。取り分けましたので、1度食べて見てください。私はその間に、欠食児童が待つ所にドリアを持っていきますので」
拓哉はホールへドリアを持っていく。
サリアは、ゆっくりとドリアを口へ運ぶ。
思わず「おいしい」と口に出す。初めて拓哉の料理を食べたが、作業はさる事ながら材料の活かし方や切り方1つで、ここまでおいしさを昇華させるレベルの高さに感動した。
「サリアさんどうでしたか?腹持ちが良さそうな米が入ったドリア。系統的には、ラザニアやグラタンに近く労働者にはいいと思ったのですが」
拓哉はサリアさんの店に合う料理だけではなく、そこに足を運んでくれているお客さんのことを考えてのドリア案だったのだ。
「はい。これならお客様も満足してくれるはずです。それに拓哉さんの技術の高さ、料理人としての気構え色々勉強になりました。ありがとうございます」
お礼を伝えて、帰ってからのお店の情景を思い浮かべるサリア。
「それはよかったです。よりお客さんが満足してくれたらいいですね。それに、まだまだ私は発展途上ですよ。料理に終わりはありません。例を挙げるなら茂三さんの料理には届いていませんからね。その場で感動を与える事はできても、あのような想いを残せる料理人はひと握りでしょうから」
茂三を例に出して自分はまだまだであることを伝える拓哉。
「そうですね。料理に終わりはありませんね。私も何かを残せる料理を目指したいと思います」
明確な答えがある訳ではないが、300年間料理を作り続けていたサリアは、同じ毎日に刺激を失い、無意識ではあるが、料理を作ることが作業と化していたのかもしれない。拓哉の言葉を聞き新たな目標が芽生えつつある。また料理人としての高いモチベーションが生まれるのであった。
「サリアさん。私はレシピを書いてきますので、1人で作ってみんなの所に運んでください」
拓哉はそう告げて厨房を後にする。
サリアは今一度気合いを入れ直し、ドリアを作り出す。出来上がったドリアを、みんなの所に運ぶサリア。
「お待たせ致しました。ドリアです」
ラリサが代表して、小皿にドリアを分けてみんなに配る。配り終えた所で、一斉に口へ運ぶ。
1人1人が、おいしいとかトロトロソースにライスが合うとか色々感想を述べている中、拓哉が口を開く。
「サリアさんよく1度見ただけで、ここまでの料理を完成させましたね。凄く美味しかったです。お店に帰れば材料が異なりますし、自分自身思い描くドリアの完成度に近づけてくれればと思います。これがレシピですので頑張ってください」
「はい!本当にありがとうございます。もし機会があればエルフの国に来てください。おもてなしさせて頂きますので。あと少なくて申し訳ないのですが、お礼に金貨10枚と霊薬をお渡しします」
エルフの国に1度行ってみたいなと思う拓哉だった。ある程度、お店が落ち着いて物資を調達できる手段が見つかれば、家族旅行もありだと考える。
おいおい!それにしても金貨10枚は貰いすぎだし、霊薬って名前からして凄いのが出てきたな。鑑定するか。
鑑定!!
名前:ハイエルフの霊薬
効果:あらゆる呪いを浄化
価値説明:エルフの国にある聖水が使われている。上位精霊と契約するハイエルフにしか作れない薬である。エルフの霊薬は出回ることはあるが、数が少ないハイエルフの霊薬が出回ることはまずない。
最低金貨500枚の価値がある。
おいおい!幸運の腕輪に続いて、またあり得ないものを手にしてしまったな。
「あの...鑑定したら凄まじい価値の霊薬だったのですが、本当によろしいのですか?出回らない物だと言うことですが」
恐れ多く改めて尋ねる拓哉。
「はい。拓哉さんなら大丈夫だと私の精霊も言っていますし、短い付き合いですが、私も拓哉さんが悪用しないと思いますので、好きに使ってください」
はぁ...本当はこんないつ狙われてもおかしくない物はお返ししたいけど、屈託のない笑顔で言われると返し辛いし、ありがたく貰いますか。
「わかりました。有り難く頂いておきます。使うような呪いは受けたくありませんが、その時があれば惜しみなく活用させてもらいます」
その後、少し早いがお開きとなり、ヴァレリーも帰宅した。 エルフ一行は最大限の感謝を口にして、サリアが転移を使い帰っていった。
流石ハイエルフだと思う拓哉であった。
みんなが帰宅した後、拓哉は片付けをして、その間にラリサとアニカがお風呂に入る。 その後、拓哉自身もお風呂に入りみんなで寝るのだった。
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