56 / 142
第二章
主《あるじ》の願い
しおりを挟む
俺はカルロの屋敷の応接室に通されていた。
向かいには屋敷の使用人らしき女性が座っている。
「ご挨拶が遅れました。エリザと申します」
「あなたがエリザさんでしたか。ブレットさんからお聞きしています」
彼女は身なりも仕草も、とても慎ましい印象を受ける女性だ。
年はブレットと同じ位か。
「先程は醜態を晒してしまい、申し訳ございませんでした」
それは先程の狂宴を指しているのだろう。
「エリザさんとこうしてお話させて頂き確信しました。あれは完全に首輪の魔法によるものですよね?」
「はい。先程マラスが言っていた通り、この首輪に組み込まれた『縛呪』によるものです」
「私と魔術師の話を覚えているのですか!?」
「人によって、またその日の具合によって違うのですが、殆ど覚えていない者もおりますし、私のようにほぼ全て覚えている者もおります」
操られていた時の自分の行為や回りの話を全て覚えているなんて……
人によっては生きていられぬ程の恥辱だろう。
だとすると……この話を続けるのはちょっと酷過ぎる。
本題に移る事にした。
「ブレットさんに聞いているかも知れませんが、本日はあなた方の隷属を解除する方法について相談に来ました。ブレットさんの話によると専属契約がネックになっているとお聞きしているのですが……」
「多分それは事実だと思います。私たちは魔術師から主の元から離れないように言われています。しかし以前、管理者の女性の一人が隷属の日々に耐え切れなくなり、屋敷から逃げ出そうとした事があったのです」
「警告を無視したと……」
「はい。そして彼女は門に辿り着く前に苦悶しながら倒れ、息絶えました」
多分、首輪に刻まれた術式の影響だろう。
工房の蔵書の中に設置型魔法について書かれていた書籍があったが、それによると設置型魔法や魔法陣には、複数の術式を記述する事が出来る。
そしてその分、マナ消費量は大きい。
俺の頭にマラスの言葉が浮かんだ。
『隷属者の行動範囲制限を外すことが出来た』
移動制限があるのは、彼の本来の目的からすると都合の悪い事だったに違いない。
つまり彼女達が付けている首輪は、まだ移動制限されているものだろう。
「ですのでこの首輪になんらかの仕掛けがあるのは間違いありません。しかし多分、専属契約を解除しただけでは首輪は外れないと思います」
「なぜそう思うのですか?」
「ある日マラスが魔神教徒に話していたのです。その時私たちはいつものように、首輪の呪いによって……自分の意志とは関係なく奉仕をさせられていました。そのせいで安心していたのでしょう。私も例外なく自分の意志による行動は出来ませんでしたが……どんな話をしていたのかだけはしっかり記憶に留めていたのです」
マラスは自らが作った道具の効果を、正確には把握出来ていないのか。
「彼は、『カルロの枷を外さなければ、女達の首輪が外れる事は無い』と」
「カルロさん自体が何かに縛られていると?」
「マラスはそう言っていました。カルロ様に対して『隷属を解除するな』という命令が、なんらかの方法で伝わっているようです」
女性たちに首輪を付けても、主であるカルロに隷属させる意志が無ければ隷属関係は成り立たない。
つまり何らかの理由で主が使用人達の隷属を解除を望んでいない?
ただそれなら制限をしている主が亡くなれば、彼女達は自由になるはずだ。
「第三者が彼を殺してしまえば、君達の枷は外せそうだな」
「はい。しかしこのような状況にあろうとも、そんな事だけは絶対にさせません」
今まで冷静だったエリザの目に、強い意志の光が見えた。
「大丈夫だ。俺もそういうつもりでここに来たわけではない」
彼女の表情から緊張が解けていく。
「となると……彼には首輪が付けられているのか?」
「それが、首輪は無いのです」
「ちょっとカルロさんに会わせてもらっても良いだろうか?」
「今は多分お休みになっておられますので……起さないように願います」
◆ ◇ ◇
カルロの寝室を再度訪れた。
女性たちは既に部屋にはいない。
彼はベッドの上で眠っていた。
眉間にしわが寄っている。
彼がまだ生きているという事実は、微かな寝息によってのみ確認する事が出来た。
やせ細ったその姿に精気は感じられない。
ただあれだけ乱れた狂宴の後だと言うのに、ベッドも彼の着衣も綺麗に整えられている。それは従業員達の、主へ返すことが出来るせめてもの恩義の証なのだろう。
「エリザさん。カルロさんにマナを分けてあげても良いですか?」
「マラスの話だと、主は魔法を使えないにも関わらず、保有するマナ量はとても多いのだそうです。ヒース様のお体が心配なのですが」
「それでしたら、多分平気です」
カルロは現在、マナ欠乏の状態に陥っている。
ディテクトスピリタスで確認してもマナの光は見えないだろう。
ただ俺は、一流魔術師であるティネの倍近くのマナを持っているらしい。
気の毒な農場主への同情もある。
また単純に、自分の保有マナ量への興味もあった。
俺は彼の手を握り、マナを送り込むイメージを浮かべる。
以前ベァナにマナ供給をした時とは違い、体力が持っていかれる感覚がわかった。
ただし倦怠感を感じる程ではない。
彼の表情を確認する。
眉間のしわは、多少減ってきたようだ。
先程よりも明らかに穏やかな表情をしている。
「ああっ! こんなに穏やかな表情のカルロ様を拝見するのは久しぶりです!……ヒース様、本当にありがとうございます」
エリザの瞳が少し潤んでいる。
自分たちが招いてしまったこの状況を、一番悲しんでいたのは彼女達なのだろう。
「……ぅ……ぁ……」
マナが回復したおかげか、いつの間にかカルロが目醒めていた。
小さな声で何やら呟いている。
俺はマナを送り続けながら彼に耳を近づけた。
カルロはあるだけの力を振り絞り、ゆっくりと、確実に俺に思いを伝え続けた。
「うむ……それは……なるほど……」
彼は一通り話し終えると、再び眠りについた。
その表情は相変わらず哀しみに満ちていたが、少しだけ晴れやかでもあった。
しかし……その内容は……
確かにそうすれば彼女達の解放は出来るのだろう。
だが……いくらなんでも俺にそれは出来ない。
それにエリザも言っていた。
『そんな事だけは絶対にさせません』 と。
カルロの話を反芻していると、当のエリザが駆け寄って来た。
「ヒース様、主は何と?」
「いや、お伝え出来る事と出来ない事が……」
「なんでも良いので教えて頂けませんでしょうか!?」
それは自分たちが彼に対して不可抗力ながら行っている行為。
その罪悪感もあり、彼がどう思っているのかを確かめたいのだろう。
「それではこれだけはお伝えてしておきます。カルロさんはですね……」
エリザの表情がこわばる。
「皆さんを自由にする事だけを望んでおいでです」
向かいには屋敷の使用人らしき女性が座っている。
「ご挨拶が遅れました。エリザと申します」
「あなたがエリザさんでしたか。ブレットさんからお聞きしています」
彼女は身なりも仕草も、とても慎ましい印象を受ける女性だ。
年はブレットと同じ位か。
「先程は醜態を晒してしまい、申し訳ございませんでした」
それは先程の狂宴を指しているのだろう。
「エリザさんとこうしてお話させて頂き確信しました。あれは完全に首輪の魔法によるものですよね?」
「はい。先程マラスが言っていた通り、この首輪に組み込まれた『縛呪』によるものです」
「私と魔術師の話を覚えているのですか!?」
「人によって、またその日の具合によって違うのですが、殆ど覚えていない者もおりますし、私のようにほぼ全て覚えている者もおります」
操られていた時の自分の行為や回りの話を全て覚えているなんて……
人によっては生きていられぬ程の恥辱だろう。
だとすると……この話を続けるのはちょっと酷過ぎる。
本題に移る事にした。
「ブレットさんに聞いているかも知れませんが、本日はあなた方の隷属を解除する方法について相談に来ました。ブレットさんの話によると専属契約がネックになっているとお聞きしているのですが……」
「多分それは事実だと思います。私たちは魔術師から主の元から離れないように言われています。しかし以前、管理者の女性の一人が隷属の日々に耐え切れなくなり、屋敷から逃げ出そうとした事があったのです」
「警告を無視したと……」
「はい。そして彼女は門に辿り着く前に苦悶しながら倒れ、息絶えました」
多分、首輪に刻まれた術式の影響だろう。
工房の蔵書の中に設置型魔法について書かれていた書籍があったが、それによると設置型魔法や魔法陣には、複数の術式を記述する事が出来る。
そしてその分、マナ消費量は大きい。
俺の頭にマラスの言葉が浮かんだ。
『隷属者の行動範囲制限を外すことが出来た』
移動制限があるのは、彼の本来の目的からすると都合の悪い事だったに違いない。
つまり彼女達が付けている首輪は、まだ移動制限されているものだろう。
「ですのでこの首輪になんらかの仕掛けがあるのは間違いありません。しかし多分、専属契約を解除しただけでは首輪は外れないと思います」
「なぜそう思うのですか?」
「ある日マラスが魔神教徒に話していたのです。その時私たちはいつものように、首輪の呪いによって……自分の意志とは関係なく奉仕をさせられていました。そのせいで安心していたのでしょう。私も例外なく自分の意志による行動は出来ませんでしたが……どんな話をしていたのかだけはしっかり記憶に留めていたのです」
マラスは自らが作った道具の効果を、正確には把握出来ていないのか。
「彼は、『カルロの枷を外さなければ、女達の首輪が外れる事は無い』と」
「カルロさん自体が何かに縛られていると?」
「マラスはそう言っていました。カルロ様に対して『隷属を解除するな』という命令が、なんらかの方法で伝わっているようです」
女性たちに首輪を付けても、主であるカルロに隷属させる意志が無ければ隷属関係は成り立たない。
つまり何らかの理由で主が使用人達の隷属を解除を望んでいない?
ただそれなら制限をしている主が亡くなれば、彼女達は自由になるはずだ。
「第三者が彼を殺してしまえば、君達の枷は外せそうだな」
「はい。しかしこのような状況にあろうとも、そんな事だけは絶対にさせません」
今まで冷静だったエリザの目に、強い意志の光が見えた。
「大丈夫だ。俺もそういうつもりでここに来たわけではない」
彼女の表情から緊張が解けていく。
「となると……彼には首輪が付けられているのか?」
「それが、首輪は無いのです」
「ちょっとカルロさんに会わせてもらっても良いだろうか?」
「今は多分お休みになっておられますので……起さないように願います」
◆ ◇ ◇
カルロの寝室を再度訪れた。
女性たちは既に部屋にはいない。
彼はベッドの上で眠っていた。
眉間にしわが寄っている。
彼がまだ生きているという事実は、微かな寝息によってのみ確認する事が出来た。
やせ細ったその姿に精気は感じられない。
ただあれだけ乱れた狂宴の後だと言うのに、ベッドも彼の着衣も綺麗に整えられている。それは従業員達の、主へ返すことが出来るせめてもの恩義の証なのだろう。
「エリザさん。カルロさんにマナを分けてあげても良いですか?」
「マラスの話だと、主は魔法を使えないにも関わらず、保有するマナ量はとても多いのだそうです。ヒース様のお体が心配なのですが」
「それでしたら、多分平気です」
カルロは現在、マナ欠乏の状態に陥っている。
ディテクトスピリタスで確認してもマナの光は見えないだろう。
ただ俺は、一流魔術師であるティネの倍近くのマナを持っているらしい。
気の毒な農場主への同情もある。
また単純に、自分の保有マナ量への興味もあった。
俺は彼の手を握り、マナを送り込むイメージを浮かべる。
以前ベァナにマナ供給をした時とは違い、体力が持っていかれる感覚がわかった。
ただし倦怠感を感じる程ではない。
彼の表情を確認する。
眉間のしわは、多少減ってきたようだ。
先程よりも明らかに穏やかな表情をしている。
「ああっ! こんなに穏やかな表情のカルロ様を拝見するのは久しぶりです!……ヒース様、本当にありがとうございます」
エリザの瞳が少し潤んでいる。
自分たちが招いてしまったこの状況を、一番悲しんでいたのは彼女達なのだろう。
「……ぅ……ぁ……」
マナが回復したおかげか、いつの間にかカルロが目醒めていた。
小さな声で何やら呟いている。
俺はマナを送り続けながら彼に耳を近づけた。
カルロはあるだけの力を振り絞り、ゆっくりと、確実に俺に思いを伝え続けた。
「うむ……それは……なるほど……」
彼は一通り話し終えると、再び眠りについた。
その表情は相変わらず哀しみに満ちていたが、少しだけ晴れやかでもあった。
しかし……その内容は……
確かにそうすれば彼女達の解放は出来るのだろう。
だが……いくらなんでも俺にそれは出来ない。
それにエリザも言っていた。
『そんな事だけは絶対にさせません』 と。
カルロの話を反芻していると、当のエリザが駆け寄って来た。
「ヒース様、主は何と?」
「いや、お伝え出来る事と出来ない事が……」
「なんでも良いので教えて頂けませんでしょうか!?」
それは自分たちが彼に対して不可抗力ながら行っている行為。
その罪悪感もあり、彼がどう思っているのかを確かめたいのだろう。
「それではこれだけはお伝えてしておきます。カルロさんはですね……」
エリザの表情がこわばる。
「皆さんを自由にする事だけを望んでおいでです」
0
仕事しながらなので大体土日に更新してます。
そしていつも眠いので誤字脱字大量にあるかも。ごめんなさぃぃ
現在プロットの大枠はほぼ終了し、各章ごとの詳細プロットを作成中です。
読んでいただいて本当にありがとうございます。
※ 11/20追記
年末に向けて本業が忙しく、ちょっと更新が滞るかも知れません。なるべく毎週一回は追加していきたいと思っておりますので、今後ともよろしくお願いいたします。
そしていつも眠いので誤字脱字大量にあるかも。ごめんなさぃぃ
現在プロットの大枠はほぼ終了し、各章ごとの詳細プロットを作成中です。
読んでいただいて本当にありがとうございます。
※ 11/20追記
年末に向けて本業が忙しく、ちょっと更新が滞るかも知れません。なるべく毎週一回は追加していきたいと思っておりますので、今後ともよろしくお願いいたします。
お気に入りに追加
17
あなたにおすすめの小説
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
貴族家三男の成り上がりライフ 生まれてすぐに人外認定された少年は異世界を満喫する
美原風香
ファンタジー
「残念ながらあなたはお亡くなりになりました」
御山聖夜はトラックに轢かれそうになった少女を助け、代わりに死んでしまう。しかし、聖夜の心の内の一言を聴いた女神から気に入られ、多くの能力を貰って異世界へ転生した。
ーけれども、彼は知らなかった。数多の神から愛された彼は生まれた時点で人外の能力を持っていたことを。表では貴族として、裏では神々の使徒として、異世界のヒエラルキーを駆け上っていく!これは生まれてすぐに人外認定された少年の最強に無双していく、そんなお話。
✳︎不定期更新です。
21/12/17 1巻発売!
22/05/25 2巻発売!
コミカライズ決定!
20/11/19 HOTランキング1位
ありがとうございます!
勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス
R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。
そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。
最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。
そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。
※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※

特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる