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第一章
急告
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イアンは焦燥感に駆られていた。
落石トラップの不具合の後、村人たちはもう一度持ち場に戻り、少なくとも十体程度のホブゴブリンを掃討している。
しかしこれだけ倒しているにも関わらず、その数が全く減っていないのだ。
村で開発したバリスタが期待値以上の戦果を挙げているのは間違いない。
そもそも鉱山町が『巣分け』の被害に遭った際は、十数体のホブゴブリンが襲ってきたという話が伝わっている。
本来であれば、現時点で勝利していてもおかしくはないのだ。
つまり襲ってきたホブゴブリンの数が、想定を大幅に超えているのだ。
ここで可能な限り足止めをしておかないとまずい。
狙撃地点はあと二箇所残っている。
ただし、この数の魔物を迎撃する想定で態勢が組まれていたわけではない。
このままこの数の魔物が一気に押し寄せてしまったら、あっという間に防護柵が破られてしまうだろう。
今までゴブリンが十数体、仲間を踏み台にして防護柵を乗り越えて来ていたが、今のところイアンとショーン、そしてクロスボウで武装した村の女性達の活躍で全て倒すことが出来ている。
だがその防護柵も、正直もう限界だ。
ここで数を減らしておかないと村まで侵入される可能性が上がる。
しかし防護柵が壊れてしまうと、イアンを含めたこの最前線で戦う村人の生存率は一気に下がる。
矛盾した二つの問題への答えが導き出せないでいたその時……
崖の上からいくつかの小石が落ちて来た。
「全員、第二狙撃地点まで後退!!」
イアンは魔物の叫び声に掻き消されないような声量ですぐに号令を出した。
「ショーン、行くぞ!」
「はい!」
それは既に誰の耳にも届いていた。
崖上から聞こえてくる、巨石同士が互いにぶつかり合う音。
ジェイコブがトラップを稼働させたのだ。
「仕事終わらせたんだから、寄り道しないで帰って来いよ、親父!」
直後、爆音とともに魔物の群れに大きな岩が次々と降り注いだ。
直撃を食らったゴブリン達は倒れ、やがて土や空気へと還って行った。
しかし防護柵のほうもその直前に決壊したらしく、既に数体のゴブリンがこちらに向かおうとしていた。急いで後退しなければ。
トラップの稼働によりひとまずの窮地は脱した。
しかしこの戦いの行方は、未だ全く見えないままだった。
◆ ◇ ◇
イアンが第二地点に到着した時点で、バリスタ要員は既に配置に付いていた。
ここにいる全員が村が無くなった時点で生活する術を無くすのだ。
士気は高い。
落石によってその侵入路を通行しづらくさせた事もあって、魔物は暫くの間、まばらにしか襲ってこなかった。
しかしその流れは全く途切れる事はない。
イアンは今後の展開について思案していた。
第一狙撃地点での数を考えると、未だに立往生している魔物の数は多い。
山道は蛇行しているため奥まで見通す事は出来なかったが、見える範囲は全てゴブリンで埋め尽くされていた。
落石トラップには戦線を後退させる際、次の迎撃準備に余裕を持たせるという危機回避という側面があった。つまり第一地点で全ての魔物を掃討出来てしまえば、敢えて発動する必要のない設備という事になる。
第一狙撃地点であらかたの魔物を倒し、もし倒し切れない場合は第二地点で打ち漏らしを掃討する。
第三地点はあくまで万が一のための備えだ。
ところが現実は、敵の残存兵力がどのくらいなのかもわからない状況である。
そして落石で塞いだ道がいつまでもそのままであるとも思えない。
何しろゴブリン達が普段住んでいる巣は洞窟だ。
自分たち自身で巣を拡張しているのだから、時間さえあれば岩をどかすくらいは造作もない事だろう。
バリスタもクロスボウもその性能を十分に発揮していたし、想定していた魔物の数を上回る戦果も挙げている。
当初の予定であれば、戦いは既に我々の勝利で終わっているはずだった。
つまり……
現在自分たちは、想定外の状況におかれている。
「となると、俺が取るべき行動は一つ……」
その時不意に、イアンは後ろから声を掛けられた。
「イアンさん!」
それはクロスボウを抱えたベァナだった。前線で戦うつもりなのだろう。
「緊急事態だと聞いてやってきました」
「ああすまない。ちょっと落石トラップに問題があったようなのだが、親父が現地まで行って稼働させてくれた」
「え……それでジェイコブさんは……」
「魔物の群れがすぐそこまで来ているので、鉢合わせにならないよう遠回りして村まで戻るように伝えてある。心配要らないよ」
無論、父親の安否が気にならないはずが無い。
「そうですか……とにかく私もここで戦います!」
「いや……来て早々申し訳無いのだが、ヒースさんに報告を上げて欲しい」
「どういう事ですか?」
「ヒースさんは既にこちらに向かっているとは思うが、とにかく前線の状況が芳しくない。そこで少しでも速く戦況を伝えたいのだ。今から言う情報をヒースさんに伝えてくれないか?」
イアンはホブゴブリンの数について、今までの討伐数、現在確認出来る頭数、イアンの主観による残り頭数をベァナに伝えた。
「わかりました。必ず伝えます」
ベァナはすぐに走り出し、村に続く道を戻っていった。
イアンは軍人だ。情報伝達の重要性を十分理解している。
この作戦の指揮はヒースが執っている。
立案者でもある彼は多分、あらゆる事態を想定して作戦を組んでいることだろう。
実際に今こうして想定外の事態が起きているが、なんとか前線を崩壊させずに保つ事が出来ているのも彼の見積りによる所が大きい。
しかしそれも時間の問題だ。
イアンが今後の対策について考えているこの瞬間にも、防護柵を越えた先には多数の魔物が集まろうとしていた。
おそらくここもそれほど長くは持たないだろう。
この防衛地点を放棄したら、次は正真正銘の最終防衛ラインである。
なるべくこの地点で敵の戦力を削いでおかなければならない。
ところがそんな彼の耳に入って来たのは、全く想定外の銅鑼の音《ね》だった。
連続して二回、その後間隔を開けて一回。
それが何度も繰り返された。
「現場を放棄して集合だと!?」
戦線に居た村人達にも動揺が広がっていた。
ショーンもいきなりの撤退命令に不審の色を隠せなかった。
「魔物がこんなに居るのに撤退とか、どうなってるんすか!?」
「……正直な所、俺にもわからん……が、ヒースさんの事だからきっと何か意図があるに違いない」
イアンは己の責務を全うすべく、前線の戦士達に向けて声を張り上げた。
「撤退の鐘の音だ! ひとまず第三狙撃地点まで後退っ!」
どちらにせよ第二狙撃ポイントの防護柵はその役目を終えようとしていた。
撤退のタイミングが早まっただけで、大勢にはさほど影響はない。
しかし戦線の後退は現場で判断というのが事前の取り決めだった。
それを撤回してまで集合という事は……
即ちそれは、作戦の変更を意味する。
しばらく村への道を進んでいるとショーンからの疑問の声が上がった。
「あいつの指揮、本当に大丈夫なんすか?」
ショーンが指すあいつというのは、ヒース以外にいない。
「あのなぁ。この村があんな魔物の大群相手にここまで戦えてるっていうだけで奇跡なんだぞ? そろそろ少しは彼の能力を認めろよ」
「だってさー、あいつ一番戦えるくせに前線には出て来ないし、現場を見てもいないのに意味わからない指示飛ばすし、なんか信用出来なくないすかー?」
その問いは、別の人物によって返答された。
「そりゃいきなり撤退とか言われたら意味わかんないよなー、悪い悪い。その説明をしようと思って、持ち場を離れてここまで来てしまったよ」
問に答えたのははヒース本人だった。
イアンはふと周囲を見渡した。
既に第三地点まで戻って来ている。
しかし……前線に赴く時にはきちんと設置させていたバリスタが一台も無い。
ショーンはばつが悪そうにしてそっぽを向いていた。
「ヒースさん、これは一体どういう事です?」
「そうだな。その話をする前に……ここを封鎖しておこうか」
後ろを振り返ると、遠くに何体かの魔物の影が見えた。
第二狙撃地点の防護柵は、予想より早く破壊されてしまっていた。
落石トラップの不具合の後、村人たちはもう一度持ち場に戻り、少なくとも十体程度のホブゴブリンを掃討している。
しかしこれだけ倒しているにも関わらず、その数が全く減っていないのだ。
村で開発したバリスタが期待値以上の戦果を挙げているのは間違いない。
そもそも鉱山町が『巣分け』の被害に遭った際は、十数体のホブゴブリンが襲ってきたという話が伝わっている。
本来であれば、現時点で勝利していてもおかしくはないのだ。
つまり襲ってきたホブゴブリンの数が、想定を大幅に超えているのだ。
ここで可能な限り足止めをしておかないとまずい。
狙撃地点はあと二箇所残っている。
ただし、この数の魔物を迎撃する想定で態勢が組まれていたわけではない。
このままこの数の魔物が一気に押し寄せてしまったら、あっという間に防護柵が破られてしまうだろう。
今までゴブリンが十数体、仲間を踏み台にして防護柵を乗り越えて来ていたが、今のところイアンとショーン、そしてクロスボウで武装した村の女性達の活躍で全て倒すことが出来ている。
だがその防護柵も、正直もう限界だ。
ここで数を減らしておかないと村まで侵入される可能性が上がる。
しかし防護柵が壊れてしまうと、イアンを含めたこの最前線で戦う村人の生存率は一気に下がる。
矛盾した二つの問題への答えが導き出せないでいたその時……
崖の上からいくつかの小石が落ちて来た。
「全員、第二狙撃地点まで後退!!」
イアンは魔物の叫び声に掻き消されないような声量ですぐに号令を出した。
「ショーン、行くぞ!」
「はい!」
それは既に誰の耳にも届いていた。
崖上から聞こえてくる、巨石同士が互いにぶつかり合う音。
ジェイコブがトラップを稼働させたのだ。
「仕事終わらせたんだから、寄り道しないで帰って来いよ、親父!」
直後、爆音とともに魔物の群れに大きな岩が次々と降り注いだ。
直撃を食らったゴブリン達は倒れ、やがて土や空気へと還って行った。
しかし防護柵のほうもその直前に決壊したらしく、既に数体のゴブリンがこちらに向かおうとしていた。急いで後退しなければ。
トラップの稼働によりひとまずの窮地は脱した。
しかしこの戦いの行方は、未だ全く見えないままだった。
◆ ◇ ◇
イアンが第二地点に到着した時点で、バリスタ要員は既に配置に付いていた。
ここにいる全員が村が無くなった時点で生活する術を無くすのだ。
士気は高い。
落石によってその侵入路を通行しづらくさせた事もあって、魔物は暫くの間、まばらにしか襲ってこなかった。
しかしその流れは全く途切れる事はない。
イアンは今後の展開について思案していた。
第一狙撃地点での数を考えると、未だに立往生している魔物の数は多い。
山道は蛇行しているため奥まで見通す事は出来なかったが、見える範囲は全てゴブリンで埋め尽くされていた。
落石トラップには戦線を後退させる際、次の迎撃準備に余裕を持たせるという危機回避という側面があった。つまり第一地点で全ての魔物を掃討出来てしまえば、敢えて発動する必要のない設備という事になる。
第一狙撃地点であらかたの魔物を倒し、もし倒し切れない場合は第二地点で打ち漏らしを掃討する。
第三地点はあくまで万が一のための備えだ。
ところが現実は、敵の残存兵力がどのくらいなのかもわからない状況である。
そして落石で塞いだ道がいつまでもそのままであるとも思えない。
何しろゴブリン達が普段住んでいる巣は洞窟だ。
自分たち自身で巣を拡張しているのだから、時間さえあれば岩をどかすくらいは造作もない事だろう。
バリスタもクロスボウもその性能を十分に発揮していたし、想定していた魔物の数を上回る戦果も挙げている。
当初の予定であれば、戦いは既に我々の勝利で終わっているはずだった。
つまり……
現在自分たちは、想定外の状況におかれている。
「となると、俺が取るべき行動は一つ……」
その時不意に、イアンは後ろから声を掛けられた。
「イアンさん!」
それはクロスボウを抱えたベァナだった。前線で戦うつもりなのだろう。
「緊急事態だと聞いてやってきました」
「ああすまない。ちょっと落石トラップに問題があったようなのだが、親父が現地まで行って稼働させてくれた」
「え……それでジェイコブさんは……」
「魔物の群れがすぐそこまで来ているので、鉢合わせにならないよう遠回りして村まで戻るように伝えてある。心配要らないよ」
無論、父親の安否が気にならないはずが無い。
「そうですか……とにかく私もここで戦います!」
「いや……来て早々申し訳無いのだが、ヒースさんに報告を上げて欲しい」
「どういう事ですか?」
「ヒースさんは既にこちらに向かっているとは思うが、とにかく前線の状況が芳しくない。そこで少しでも速く戦況を伝えたいのだ。今から言う情報をヒースさんに伝えてくれないか?」
イアンはホブゴブリンの数について、今までの討伐数、現在確認出来る頭数、イアンの主観による残り頭数をベァナに伝えた。
「わかりました。必ず伝えます」
ベァナはすぐに走り出し、村に続く道を戻っていった。
イアンは軍人だ。情報伝達の重要性を十分理解している。
この作戦の指揮はヒースが執っている。
立案者でもある彼は多分、あらゆる事態を想定して作戦を組んでいることだろう。
実際に今こうして想定外の事態が起きているが、なんとか前線を崩壊させずに保つ事が出来ているのも彼の見積りによる所が大きい。
しかしそれも時間の問題だ。
イアンが今後の対策について考えているこの瞬間にも、防護柵を越えた先には多数の魔物が集まろうとしていた。
おそらくここもそれほど長くは持たないだろう。
この防衛地点を放棄したら、次は正真正銘の最終防衛ラインである。
なるべくこの地点で敵の戦力を削いでおかなければならない。
ところがそんな彼の耳に入って来たのは、全く想定外の銅鑼の音《ね》だった。
連続して二回、その後間隔を開けて一回。
それが何度も繰り返された。
「現場を放棄して集合だと!?」
戦線に居た村人達にも動揺が広がっていた。
ショーンもいきなりの撤退命令に不審の色を隠せなかった。
「魔物がこんなに居るのに撤退とか、どうなってるんすか!?」
「……正直な所、俺にもわからん……が、ヒースさんの事だからきっと何か意図があるに違いない」
イアンは己の責務を全うすべく、前線の戦士達に向けて声を張り上げた。
「撤退の鐘の音だ! ひとまず第三狙撃地点まで後退っ!」
どちらにせよ第二狙撃ポイントの防護柵はその役目を終えようとしていた。
撤退のタイミングが早まっただけで、大勢にはさほど影響はない。
しかし戦線の後退は現場で判断というのが事前の取り決めだった。
それを撤回してまで集合という事は……
即ちそれは、作戦の変更を意味する。
しばらく村への道を進んでいるとショーンからの疑問の声が上がった。
「あいつの指揮、本当に大丈夫なんすか?」
ショーンが指すあいつというのは、ヒース以外にいない。
「あのなぁ。この村があんな魔物の大群相手にここまで戦えてるっていうだけで奇跡なんだぞ? そろそろ少しは彼の能力を認めろよ」
「だってさー、あいつ一番戦えるくせに前線には出て来ないし、現場を見てもいないのに意味わからない指示飛ばすし、なんか信用出来なくないすかー?」
その問いは、別の人物によって返答された。
「そりゃいきなり撤退とか言われたら意味わかんないよなー、悪い悪い。その説明をしようと思って、持ち場を離れてここまで来てしまったよ」
問に答えたのははヒース本人だった。
イアンはふと周囲を見渡した。
既に第三地点まで戻って来ている。
しかし……前線に赴く時にはきちんと設置させていたバリスタが一台も無い。
ショーンはばつが悪そうにしてそっぽを向いていた。
「ヒースさん、これは一体どういう事です?」
「そうだな。その話をする前に……ここを封鎖しておこうか」
後ろを振り返ると、遠くに何体かの魔物の影が見えた。
第二狙撃地点の防護柵は、予想より早く破壊されてしまっていた。
0
仕事しながらなので大体土日に更新してます。
そしていつも眠いので誤字脱字大量にあるかも。ごめんなさぃぃ
現在プロットの大枠はほぼ終了し、各章ごとの詳細プロットを作成中です。
読んでいただいて本当にありがとうございます。
※ 11/20追記
年末に向けて本業が忙しく、ちょっと更新が滞るかも知れません。なるべく毎週一回は追加していきたいと思っておりますので、今後ともよろしくお願いいたします。
そしていつも眠いので誤字脱字大量にあるかも。ごめんなさぃぃ
現在プロットの大枠はほぼ終了し、各章ごとの詳細プロットを作成中です。
読んでいただいて本当にありがとうございます。
※ 11/20追記
年末に向けて本業が忙しく、ちょっと更新が滞るかも知れません。なるべく毎週一回は追加していきたいと思っておりますので、今後ともよろしくお願いいたします。
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