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第二章 王都アーガスビア
二十九話 11歳 王との謁見、報奨金と権利
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あれから1年がたった。
いろんなことがあった、まだ10歳なのに魔術士ギルドSSランクになった。あとは、報奨金と王城図書室の閲覧権は、どうなった。
魔術士ギルドから連絡があり、王様との謁見と報奨金が決まったからくるように連絡があった。馬車が迎えに来てギルドマスターといっしょに王城に入った。
ギルドマスターことダリア・アーガスビアに連れられて王宮の廊下を歩いている。歩き続けると大きな扉が見えてきた。
「コルトくん、この部屋は国王陛下との謁見を部屋になるから私の後について来るんだよ。」
「ギルドマスター、わかったよ。」
正直この国のいちばん上の人と会う機会なんて初めてのことだから緊張している。
扉が開かれる。中には玉座があったが国王陛下はまだこの玉座に座っていなかったのでまだ来ていないようだ。
そして、部屋の左右には貴族であろう衣服を身にまとった人たちが立ち並んでいた。
貴族たちが謁見するときは、爵位が高い人ほど玉座に近い列に立つことになるらしい。
それからしばらくして扉の外から声が響いた。
「レックス・アーガスビア国王陛下御入場。」
この声と同時に謁見の間にいる人たち全員が頭を下げる。国王陛下が玉座に座ると同時に声を発した。
「表を上げよ。」
この声に呼応して謁見の間にいた貴族たちが顔を玉座に向ける。
そして、姿を現したのは豪華な装飾が施されている王冠と衣服を身にまとった若い男性が座っているのが見えた。
「コルト・ジャーマンは国王陛下の前へ。」
国王の横に立つ白髪の年寄りがコルトを呼んだ。後から知ったが彼はこの国の宰相らしい。
玉座の前まで進みコルトが片膝をつきながら国王を見据える。
「ダリアよ、どうしたのだ。それにその子供はなんだ!」
「このたびの報奨金と権利を、このコルトへお与え下さい。」
「皆の者静まれまだダリアの話は終わっておらん。」
国王のこの一言で貴族たちのざわつきが止まる。
「ダリア、話を続けよ。」
「今回のスタンピートにおける戦いでの地上と地下の戦いに置いて、このコルトが倒しました。」
まだ子供であるコルトが一人で魔物をすべて倒し王都の人や騎士、冒険者を救ったことで貴族たちがざわつきだす。
「そんな、馬鹿などこからどう見てもまだ子供じゃないか。」
「ありえない!」
貴族たちが、そう話をした。
「これは事実でございます。現場にいた騎士や冒険者が口癖のように言ってます。」
この話を聞いた国王陛下はことの重大さに驚き難しそうな顔をしている。
「王国始まって以来の一大事を救ってくれた。」
「そして、王都の人を救ったコルト・ジャーマンに褒賞を与える。白金貨10枚を与える。10歳にして国民の命を救ったことは見事である。」
「お待ちください、陛下さすがに10歳の子供に褒賞はどうかと思われますが?」
いかにも貴族と言わんばかりに丸々と太った人が突然異議を唱え飛び出てきた。
「それならばキリア公爵は、一人で多勢の魔物を相手に戦うことができるとでもいうのか!」
「い、いえ、わ、私にはできません。」
キリア公爵は陛下の威圧に臆し言いよどんでしまった。
「もう気は済んだか?これ以上何も言うことがないなら下がれ!」
キリア公爵は、不満げではあるが元に戻った。
「では、コルト・ジャーマンよ。受け取ってくれるな?」
10歳にして貴族の当主になるなんてまっぴらごめんだと思っているが話が全然違う。
「話が違います、お金が少なすぎるし、王城の図書室にある禁止書物、古代魔法への閲覧権がありません。」
「なにが違うのだ。ダリアなにを約束した。」
「王様、アントの数は10万ですよ、ふつうに考えて、王金貨100枚と無条件で閲覧できる権利を与えてやるべきです。」
「ダリア、そんなに出せるか!」
「くれないのなら、これからなにが起こっても助けないので、あしからず。」
「王様、出した方がいいです。今回は死人が居ませんでしたが、今度あれば壊滅しても責任は負いかねます。」
「くれないでいいです、もうこの国から出て行きます。あ!、そうだ僕が見つけたんですけど、ダンジョンが北側の森の中にありました。アントであれだけ手こずって居てあれは、無理でしょうね?」
「ダリア、ダンジョンがどうしたのだ!」
「知らないですよ~。父上が悪いです!
どうするんですか。」
「コルトよ、ダンジョンの調査をして
こい!」
「だれがやるか、お前たちは、ばかか。あそこは、アント以上の敵がいる。そんなところに行けるか、そちらでお願いします。僕は10歳の子供ですよー、そんな怖くていけません。」
「ダリア、だれか代わりにいかせろ!」
「だから、言ったじゃないですか。コルトくんは魔術士ギルドで最高ランクのSSランクですよー、彼がいけないのに誰が行けるんですか、もう知りません!」
みんなが慌て出し、貴族たちが喚き出した。
「宰相、どうしたらいいか?」
「王様、騎士団にいかせましょう。」
「あ、わかった。それで行こう。」
話は決まった、あとから打ち合わせをするそうだ。
宰相が謁見の終わりを告げて、国王に退出を促す。
ダリアがこちらを見て、なにか言いたそうだ。
『なにかようですか、ギルドマスター。』
『コルトくん、ダンジョンはつよいの?』
『あそこは、辞めといた方がいいですが、あんまりつつくと騎士団は、全滅でしょうね、まあ、知らないですが!、だれか知り合いがいるならおすすめはしません。」
「えー、そんなにすごいの。」
「あ、ギルドマスター、僕はこの国から離れるので、元気でいて下さいね?、あと僕の家族たちに何かあれば容赦しないのでよろしくお願いしますね。」
「えー、居なくなるの?」
「前々からの予定でしたが、急遽早まり増して三日後には商会共々撤退します。」
「どうしてそこまで何かあるの?」
「あれ~、まだ気づきませんか。あそこつつくとスタンピートが早まりますよ、あ、情報を?、まあ、死なないことを祈ってます。」
コルトは、手を振って別れた。そして商館について、
「サラ、この国から手を引くここは駄目だ。みんなを集めて、次元の箱庭へ逃げろこれは命令だ。準備できたら知らせろ!」
「はい、分かりました。マスター!」
みんなが集まり、次元の箱庭へ逃げて入った。
「マスター、みんな逃げました。」
「サラ、向こうで待っててくれる。」
サラが最後で撤退が完了しました。
「魔法・無限♾倉庫…イメージ商館地上5階地下2階の建物収納をイメージ…詠唱………発動。」
商館があったところは、更地になっていた。
馬車に乗って王都の道を商業ギルドへ向かった。商業ギルドの前につき、扉を開けて、
「ロドリーさんは、居ますか。コルトが
来たと連絡お願いします。」
受付は、駆け上がってギルド室へ入った。
ロドリーさんが降りて来た。
「コルトくん、今日はどうしてなにかようでしょうか?」
「ロドリーさん、お世話になりました。
もう会うことはないと思います、旅に出ます。もうこの国には、帰って来ませんので、商会共々撤退します。」
「えー、どうしてですか?」
「今回、王国騎士団はダンジョンへ遠征が決まり、たぶん勝てませんので反対にスタンピートが発生する恐れがあります。その被害は大きいでしょうが僕には関係ないので、またロドリーさんが生きて居れば会いましょうね!」
「???えぇー、どういうことですか?」
「面倒だなぁ、あんたはここで死ぬか逃げるかの違いだよー。」
「え、でもコルトくんが助けないの?」
「なんで助けなきゃいけない。僕は何ももらって居ないし、義理もない。何があるのか、それじゃあ僕は行く、生きて居たら会えるさ、さようなら。」
前に止めていた馬車に乗って、王都の正門に向かった。徐々に門に着き、騎士に止められる。
「そこの馬車は、どこへ行かれる。」
「当てのない旅に出ます、何かようですか。」
隊長が出てきて、
「どうしても行かれるのか!」
「たしか、入る時は、キツイが出る時は、検問は、無しのはずなのにどうしてですか?」
「……………………。」
「それに王都には、とめる権利がない。
だってこの前の報奨金くれないし、こちらの約束を守ってない。貴方はただ働きしますか?」
「それでも……………………。」
みんなが扉を開けてくれた。
「まぁ、宮使いはつらい、でも死なないでねー、あそこは騎士団長よりたぶんつよいから。」
馬車が門をくぐった。
ダンジョンコアのアイに連絡した。
「アイ、そちらで王都の騎士団が調査にくるから、たたきつぶせ、壊滅していいから全力でやってくれていい。」
〈ハイ、ワカリマシタ、ソレデドノヨウニスレバイイデスカ?〉
「アイ、ポイント還元の為にも全員が入ったら、入口を無くせ、そして迷宮に切り替えて迷ってもらう。」
〈ハイ、ワカリマシタ、ポイントカンゲンニツトメマス。〉
「アイ、危なかったら知らせろ。僕が指示を出すから、あいつらよりアイの方が大切だから連絡しろよ!」
〈ハイ、ワカリマシタ。レンラクシマスヨ、マスター。〉
いろんなことがあった、まだ10歳なのに魔術士ギルドSSランクになった。あとは、報奨金と王城図書室の閲覧権は、どうなった。
魔術士ギルドから連絡があり、王様との謁見と報奨金が決まったからくるように連絡があった。馬車が迎えに来てギルドマスターといっしょに王城に入った。
ギルドマスターことダリア・アーガスビアに連れられて王宮の廊下を歩いている。歩き続けると大きな扉が見えてきた。
「コルトくん、この部屋は国王陛下との謁見を部屋になるから私の後について来るんだよ。」
「ギルドマスター、わかったよ。」
正直この国のいちばん上の人と会う機会なんて初めてのことだから緊張している。
扉が開かれる。中には玉座があったが国王陛下はまだこの玉座に座っていなかったのでまだ来ていないようだ。
そして、部屋の左右には貴族であろう衣服を身にまとった人たちが立ち並んでいた。
貴族たちが謁見するときは、爵位が高い人ほど玉座に近い列に立つことになるらしい。
それからしばらくして扉の外から声が響いた。
「レックス・アーガスビア国王陛下御入場。」
この声と同時に謁見の間にいる人たち全員が頭を下げる。国王陛下が玉座に座ると同時に声を発した。
「表を上げよ。」
この声に呼応して謁見の間にいた貴族たちが顔を玉座に向ける。
そして、姿を現したのは豪華な装飾が施されている王冠と衣服を身にまとった若い男性が座っているのが見えた。
「コルト・ジャーマンは国王陛下の前へ。」
国王の横に立つ白髪の年寄りがコルトを呼んだ。後から知ったが彼はこの国の宰相らしい。
玉座の前まで進みコルトが片膝をつきながら国王を見据える。
「ダリアよ、どうしたのだ。それにその子供はなんだ!」
「このたびの報奨金と権利を、このコルトへお与え下さい。」
「皆の者静まれまだダリアの話は終わっておらん。」
国王のこの一言で貴族たちのざわつきが止まる。
「ダリア、話を続けよ。」
「今回のスタンピートにおける戦いでの地上と地下の戦いに置いて、このコルトが倒しました。」
まだ子供であるコルトが一人で魔物をすべて倒し王都の人や騎士、冒険者を救ったことで貴族たちがざわつきだす。
「そんな、馬鹿などこからどう見てもまだ子供じゃないか。」
「ありえない!」
貴族たちが、そう話をした。
「これは事実でございます。現場にいた騎士や冒険者が口癖のように言ってます。」
この話を聞いた国王陛下はことの重大さに驚き難しそうな顔をしている。
「王国始まって以来の一大事を救ってくれた。」
「そして、王都の人を救ったコルト・ジャーマンに褒賞を与える。白金貨10枚を与える。10歳にして国民の命を救ったことは見事である。」
「お待ちください、陛下さすがに10歳の子供に褒賞はどうかと思われますが?」
いかにも貴族と言わんばかりに丸々と太った人が突然異議を唱え飛び出てきた。
「それならばキリア公爵は、一人で多勢の魔物を相手に戦うことができるとでもいうのか!」
「い、いえ、わ、私にはできません。」
キリア公爵は陛下の威圧に臆し言いよどんでしまった。
「もう気は済んだか?これ以上何も言うことがないなら下がれ!」
キリア公爵は、不満げではあるが元に戻った。
「では、コルト・ジャーマンよ。受け取ってくれるな?」
10歳にして貴族の当主になるなんてまっぴらごめんだと思っているが話が全然違う。
「話が違います、お金が少なすぎるし、王城の図書室にある禁止書物、古代魔法への閲覧権がありません。」
「なにが違うのだ。ダリアなにを約束した。」
「王様、アントの数は10万ですよ、ふつうに考えて、王金貨100枚と無条件で閲覧できる権利を与えてやるべきです。」
「ダリア、そんなに出せるか!」
「くれないのなら、これからなにが起こっても助けないので、あしからず。」
「王様、出した方がいいです。今回は死人が居ませんでしたが、今度あれば壊滅しても責任は負いかねます。」
「くれないでいいです、もうこの国から出て行きます。あ!、そうだ僕が見つけたんですけど、ダンジョンが北側の森の中にありました。アントであれだけ手こずって居てあれは、無理でしょうね?」
「ダリア、ダンジョンがどうしたのだ!」
「知らないですよ~。父上が悪いです!
どうするんですか。」
「コルトよ、ダンジョンの調査をして
こい!」
「だれがやるか、お前たちは、ばかか。あそこは、アント以上の敵がいる。そんなところに行けるか、そちらでお願いします。僕は10歳の子供ですよー、そんな怖くていけません。」
「ダリア、だれか代わりにいかせろ!」
「だから、言ったじゃないですか。コルトくんは魔術士ギルドで最高ランクのSSランクですよー、彼がいけないのに誰が行けるんですか、もう知りません!」
みんなが慌て出し、貴族たちが喚き出した。
「宰相、どうしたらいいか?」
「王様、騎士団にいかせましょう。」
「あ、わかった。それで行こう。」
話は決まった、あとから打ち合わせをするそうだ。
宰相が謁見の終わりを告げて、国王に退出を促す。
ダリアがこちらを見て、なにか言いたそうだ。
『なにかようですか、ギルドマスター。』
『コルトくん、ダンジョンはつよいの?』
『あそこは、辞めといた方がいいですが、あんまりつつくと騎士団は、全滅でしょうね、まあ、知らないですが!、だれか知り合いがいるならおすすめはしません。」
「えー、そんなにすごいの。」
「あ、ギルドマスター、僕はこの国から離れるので、元気でいて下さいね?、あと僕の家族たちに何かあれば容赦しないのでよろしくお願いしますね。」
「えー、居なくなるの?」
「前々からの予定でしたが、急遽早まり増して三日後には商会共々撤退します。」
「どうしてそこまで何かあるの?」
「あれ~、まだ気づきませんか。あそこつつくとスタンピートが早まりますよ、あ、情報を?、まあ、死なないことを祈ってます。」
コルトは、手を振って別れた。そして商館について、
「サラ、この国から手を引くここは駄目だ。みんなを集めて、次元の箱庭へ逃げろこれは命令だ。準備できたら知らせろ!」
「はい、分かりました。マスター!」
みんなが集まり、次元の箱庭へ逃げて入った。
「マスター、みんな逃げました。」
「サラ、向こうで待っててくれる。」
サラが最後で撤退が完了しました。
「魔法・無限♾倉庫…イメージ商館地上5階地下2階の建物収納をイメージ…詠唱………発動。」
商館があったところは、更地になっていた。
馬車に乗って王都の道を商業ギルドへ向かった。商業ギルドの前につき、扉を開けて、
「ロドリーさんは、居ますか。コルトが
来たと連絡お願いします。」
受付は、駆け上がってギルド室へ入った。
ロドリーさんが降りて来た。
「コルトくん、今日はどうしてなにかようでしょうか?」
「ロドリーさん、お世話になりました。
もう会うことはないと思います、旅に出ます。もうこの国には、帰って来ませんので、商会共々撤退します。」
「えー、どうしてですか?」
「今回、王国騎士団はダンジョンへ遠征が決まり、たぶん勝てませんので反対にスタンピートが発生する恐れがあります。その被害は大きいでしょうが僕には関係ないので、またロドリーさんが生きて居れば会いましょうね!」
「???えぇー、どういうことですか?」
「面倒だなぁ、あんたはここで死ぬか逃げるかの違いだよー。」
「え、でもコルトくんが助けないの?」
「なんで助けなきゃいけない。僕は何ももらって居ないし、義理もない。何があるのか、それじゃあ僕は行く、生きて居たら会えるさ、さようなら。」
前に止めていた馬車に乗って、王都の正門に向かった。徐々に門に着き、騎士に止められる。
「そこの馬車は、どこへ行かれる。」
「当てのない旅に出ます、何かようですか。」
隊長が出てきて、
「どうしても行かれるのか!」
「たしか、入る時は、キツイが出る時は、検問は、無しのはずなのにどうしてですか?」
「……………………。」
「それに王都には、とめる権利がない。
だってこの前の報奨金くれないし、こちらの約束を守ってない。貴方はただ働きしますか?」
「それでも……………………。」
みんなが扉を開けてくれた。
「まぁ、宮使いはつらい、でも死なないでねー、あそこは騎士団長よりたぶんつよいから。」
馬車が門をくぐった。
ダンジョンコアのアイに連絡した。
「アイ、そちらで王都の騎士団が調査にくるから、たたきつぶせ、壊滅していいから全力でやってくれていい。」
〈ハイ、ワカリマシタ、ソレデドノヨウニスレバイイデスカ?〉
「アイ、ポイント還元の為にも全員が入ったら、入口を無くせ、そして迷宮に切り替えて迷ってもらう。」
〈ハイ、ワカリマシタ、ポイントカンゲンニツトメマス。〉
「アイ、危なかったら知らせろ。僕が指示を出すから、あいつらよりアイの方が大切だから連絡しろよ!」
〈ハイ、ワカリマシタ。レンラクシマスヨ、マスター。〉
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