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マットソン(2)
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「フラン……、フランだな」
フランはビクッと震えて身体を硬くした。大きく見開いた青い目をマットソンが覗き込む。
「確かにフランだ。しかし、おまえ、なんだってそんな格好を……」
一歩踏み出したマットソンがフランの肩を掴もうとするが、それより早く、レンナルトが間に入った。
「なんだ、おまえは」
「そっちこそ、フランになんの用だ」
レンナルトを無視して、マットソンはもう一度フランを見下ろした。
「暗黒城から逃げたって噂は、本当だったんだな」
そう呟いて、今度は値踏みするようにフランを観察する。
「だいぶオメガらしくなったじゃないか」
にやりと笑ったかと思うと、いきなり「来い」と命じて腕を掴んだ。レンナルトがその手を払い落す。
「なんの用だと聞いている」
「さっきからうるさいぞ。フランはうちの使用人だ。連れて帰るのは当然だろう」
「今は、違う。フランはうちの主の……、僕たちの家族だ。勝手なことをするな」
「家族だと?」
マットソンはにやりと笑う。
「だったら養育費を払ってもらおうか。身寄りのないフランを育ててやったのはこの俺だ。家族だって言うなら払うのが筋だろう」
アマンダに目を向け「そっちのお嬢様が払ってくれるのかな」とにじり寄る。連れらしき男とその手下が店から出てきて、周囲を囲んだ。
「ただの商人にしてはガラが悪いな」
フランを見下ろし、厚い台帳をバシバシ手のひらに打ち付けているマットソンをレンナルトが睨んだ。
そして、唐突に太った脇腹をドン! と蹴った。
バランスを崩したマットソンをもう一度蹴って膝を突かせ、ブーツの踵で石畳に押さえつける。慣れた様子で「フランを連れて先に逃げろ」とアマンダに命じた。
「こいつ……っ」
飛び掛かってきた仲間の男をチラリと見て、レンナルトが何か呟く。店の上に掲げられていた飾り看板がその男の頭を直撃した。別の男が突進してくるが、どこかの窓から植木鉢が飛んできて男の額に当たって割れた。さらに別の一人がナイフを構えると、そのナイフはキラリと光りながら宙を舞い、マットソンの顔の真横にカチンと音を立てて転がった。
「フラン、行きましょ」
アマンダに手を引かれて大きな建物の角を曲がる。いくらもしないうちにレンナルトも追いついてきた。
建物越しに通りを覗いて、口の中で何か唱える。突風でも吹いたように、通りを歩く人々の荷物や帽子が舞い上がり、渦を巻きながらマットソンの上に落ちていった。馬車を引く馬が驚いて、一斉に嘶きながら前足を上げる。大通り全体が騒然となった。
「裏通りなら、もっといろいろ飛ばすものがあったのにな」
残念そうに鼻を鳴らすレンナルトにアマンダが呆れたように呟いた。
「数年前のあなたたちがどんな日常を送ってたか、なんとなくわかった気がするわ」
レンナルトがフランを振り返る。
「フラン、大丈夫だったかい?」
こくこくと頷く。
「あの男がフランの元の主か……」
食事処の看板を見上げながら、「商人だったよな。何を商ってたんだ?」と聞いた。
「……たぶん、かなものやさん」
店のことはよくわからないが、時々、裏庭の倉庫に品物が持ち込まれることがあった。ガチャガチャと重そうな音がする荷車を見ていたら、ヤーコプに仕事をしろと追い払われた。その時に「あれは、旦那様の商売に使う品物だ」と言うのを聞いた。
最近、本で調べられるようになって、主に金属でできた製品を扱う商売を「金物屋」ということを知った。
「畑で使う道具とか、お鍋とかを仕入れて、売るの」
本で得た知識を思い出しつつ説明する。
「でも、お店はエルサラにしかないって聞いた気がする……」
アマンダが「レムナはエルサラから一番近い郡都だから、行き来する商人は多いんじゃない?」と呟く。仕事で来ていたとしてもそれほど不思議ではないらしい。
「それより、表通りのお店を覗いて歩くのは、また今度にしない? とりあえずお花を買って、今日はもう帰りましょう」
レンナルトが、フランもそれでいいかと聞くので、もちろん構わないと頷いた。
「花の苗を買うなら裏通りの広場のほうがいいな」
レンナルトが呟く。表通りの花屋は、やたらと立派な切り花しか置いていないからと。
広場には市が立っていて、いつもそこで野菜や果物や肉を買う。花の苗や野菜の苗を売る店も出ていたことを思い出した。
アマンダとレンナルトに挟まれて歩きながら、心の中で(さっき……)と呟いた。
『フランはうちの主の……、僕たちの家族だ』
マットソンと会って、すっかり硬くなってしまった身体が、レンナルトの言葉を聞いた瞬間、急に自由になった気がした。
(僕は、ステファンの……、ステファンとレンナルトの家族なのかな……)
だったら、どんなに嬉しいだろう。
本当は違うのかもしれないけれど、今は家族のように一緒に暮らすことが許されている。
(ずっと、今のままでいられたらいいな……)
ステファンやレンナルトや、できればアマンダとも、ずっと一緒に暮らしたい。
でも、きっとその願いは叶わないだろう。番は一人いれば十分なのだから。そして、番ではない余分なオメガにいる場所はない。
それがわかるくらいには、フランはもう何も知らない子どもではなかった。
フランはビクッと震えて身体を硬くした。大きく見開いた青い目をマットソンが覗き込む。
「確かにフランだ。しかし、おまえ、なんだってそんな格好を……」
一歩踏み出したマットソンがフランの肩を掴もうとするが、それより早く、レンナルトが間に入った。
「なんだ、おまえは」
「そっちこそ、フランになんの用だ」
レンナルトを無視して、マットソンはもう一度フランを見下ろした。
「暗黒城から逃げたって噂は、本当だったんだな」
そう呟いて、今度は値踏みするようにフランを観察する。
「だいぶオメガらしくなったじゃないか」
にやりと笑ったかと思うと、いきなり「来い」と命じて腕を掴んだ。レンナルトがその手を払い落す。
「なんの用だと聞いている」
「さっきからうるさいぞ。フランはうちの使用人だ。連れて帰るのは当然だろう」
「今は、違う。フランはうちの主の……、僕たちの家族だ。勝手なことをするな」
「家族だと?」
マットソンはにやりと笑う。
「だったら養育費を払ってもらおうか。身寄りのないフランを育ててやったのはこの俺だ。家族だって言うなら払うのが筋だろう」
アマンダに目を向け「そっちのお嬢様が払ってくれるのかな」とにじり寄る。連れらしき男とその手下が店から出てきて、周囲を囲んだ。
「ただの商人にしてはガラが悪いな」
フランを見下ろし、厚い台帳をバシバシ手のひらに打ち付けているマットソンをレンナルトが睨んだ。
そして、唐突に太った脇腹をドン! と蹴った。
バランスを崩したマットソンをもう一度蹴って膝を突かせ、ブーツの踵で石畳に押さえつける。慣れた様子で「フランを連れて先に逃げろ」とアマンダに命じた。
「こいつ……っ」
飛び掛かってきた仲間の男をチラリと見て、レンナルトが何か呟く。店の上に掲げられていた飾り看板がその男の頭を直撃した。別の男が突進してくるが、どこかの窓から植木鉢が飛んできて男の額に当たって割れた。さらに別の一人がナイフを構えると、そのナイフはキラリと光りながら宙を舞い、マットソンの顔の真横にカチンと音を立てて転がった。
「フラン、行きましょ」
アマンダに手を引かれて大きな建物の角を曲がる。いくらもしないうちにレンナルトも追いついてきた。
建物越しに通りを覗いて、口の中で何か唱える。突風でも吹いたように、通りを歩く人々の荷物や帽子が舞い上がり、渦を巻きながらマットソンの上に落ちていった。馬車を引く馬が驚いて、一斉に嘶きながら前足を上げる。大通り全体が騒然となった。
「裏通りなら、もっといろいろ飛ばすものがあったのにな」
残念そうに鼻を鳴らすレンナルトにアマンダが呆れたように呟いた。
「数年前のあなたたちがどんな日常を送ってたか、なんとなくわかった気がするわ」
レンナルトがフランを振り返る。
「フラン、大丈夫だったかい?」
こくこくと頷く。
「あの男がフランの元の主か……」
食事処の看板を見上げながら、「商人だったよな。何を商ってたんだ?」と聞いた。
「……たぶん、かなものやさん」
店のことはよくわからないが、時々、裏庭の倉庫に品物が持ち込まれることがあった。ガチャガチャと重そうな音がする荷車を見ていたら、ヤーコプに仕事をしろと追い払われた。その時に「あれは、旦那様の商売に使う品物だ」と言うのを聞いた。
最近、本で調べられるようになって、主に金属でできた製品を扱う商売を「金物屋」ということを知った。
「畑で使う道具とか、お鍋とかを仕入れて、売るの」
本で得た知識を思い出しつつ説明する。
「でも、お店はエルサラにしかないって聞いた気がする……」
アマンダが「レムナはエルサラから一番近い郡都だから、行き来する商人は多いんじゃない?」と呟く。仕事で来ていたとしてもそれほど不思議ではないらしい。
「それより、表通りのお店を覗いて歩くのは、また今度にしない? とりあえずお花を買って、今日はもう帰りましょう」
レンナルトが、フランもそれでいいかと聞くので、もちろん構わないと頷いた。
「花の苗を買うなら裏通りの広場のほうがいいな」
レンナルトが呟く。表通りの花屋は、やたらと立派な切り花しか置いていないからと。
広場には市が立っていて、いつもそこで野菜や果物や肉を買う。花の苗や野菜の苗を売る店も出ていたことを思い出した。
アマンダとレンナルトに挟まれて歩きながら、心の中で(さっき……)と呟いた。
『フランはうちの主の……、僕たちの家族だ』
マットソンと会って、すっかり硬くなってしまった身体が、レンナルトの言葉を聞いた瞬間、急に自由になった気がした。
(僕は、ステファンの……、ステファンとレンナルトの家族なのかな……)
だったら、どんなに嬉しいだろう。
本当は違うのかもしれないけれど、今は家族のように一緒に暮らすことが許されている。
(ずっと、今のままでいられたらいいな……)
ステファンやレンナルトや、できればアマンダとも、ずっと一緒に暮らしたい。
でも、きっとその願いは叶わないだろう。番は一人いれば十分なのだから。そして、番ではない余分なオメガにいる場所はない。
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