ふれて、とける。

花波橘果(はななみきっか)

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【18】ー4

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 弾けた飛沫が和希の腹をしとどに濡らした。

 荒い呼吸が収まるのを待って、和希はそっと尋ねた。

「慎一も、イったの……?」
「イった…。すげえ、気持ちよかった……」
「そ、そっか……」

 ほっと息を吐くと、なぜか慎一が噴き出した。

「和希……、安心したのかガッカリしたのか知らないけど、一回出して終わりだと思われちゃ困るんですけど」
「え……っ」

 慌てて目を見開くと、またくすりと笑われた。

(終わりじゃないってことは、やっぱり挿れるの……?)

 けれど、慎一は和希の頭を胸に抱きよせ、優しく諭すように囁いた。

「嘘だよ。無理はしなくていい」

 そのまま、そっと額に口づける。

「怖いだろ? 初めてだし」

 汗で湿った胸に頬を押しつけたまま、和希はそっと首を振った。

「怖くない。慎一なら」
「……っ。また、そういう……」

 足に当たるものに力が戻る。
 背中を滑り下りた慎一の手が小さな尻を何度か撫で、中心を割り開くように左右の山をぎゅっと掴んだ。

「ああ、挿れたい……」
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