ふれて、とける。

花波橘果(はななみきっか)

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【18】ー3

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「そ、そんな、すごいの……」

 無理。入らない。
 つい半べそになった和希を慎一がきつく抱きしめた。

「可愛い。めちゃくちゃ、可愛い。無理でも、絶対れる」
「え……っ」
「て言うか、挿れていいって思ってたんだ」

 嬉しいよと囁きながら、何度もキスを落とし、二つの熱脈を直に重ねて擦り始めた。

「あ、あ……、こんなの……」
「こんなの、何?可愛いこと言うと、もっとえっちなことするよ」
「あぁ、あ、あ……っ、ん……」

 はしたない声が零れて両手で口を覆うと、それも禁じるように手首を掴まれた。
 二本が重なる場所に導かれ、熱いそれを手のひらに包まされる。

「ここ、和希が擦って」
「あ、あ、や……」
「ほら。あぁ、そう……。和希……、気持ちいい……」

 熱っぽく囁かれて、慌てて指を離す。

「やめないで。続けて……」

 かすれる声で懇願されると、逆らうことができなかった。

 拙い奉仕に恍惚と目を閉じて、慎一が熱い吐息を零す。
 時おり唇や頬にキスを落としながら、平らな胸に咲く薄紅色の花に指を這わせた。

 その場所がじわりと甘く痺れ始める。

「あ……っ」

 下肢を覆う鋭い愉悦に、胸への刺激が重なる。転がされたり摘まれたりする度に、身体の奥に疼くような悦びが生まれた。

「あ、あぁ、あ……」

 たまらなくなって身をよじる。屹立から指を放して慎一の背中に腕を回した。
 すがるように抱きしめると、いっそう強い力で抱き返された。
 熱く膨らんだ雄芯同士を押し付け合い、互いに腰を揺らして高みへと向かってゆく。

「あ、あ……」

 何度も口づけを交わし、熱した欲望を強く擦り合わせた。
 腰が蕩けそうなほどの悦楽にのみこまれ、張りつめた雄芯に甘い痛みを満たし、きつく抱き合って最後の頂へと登り詰める。

「あ、あ、あぁっ、ああ――…っ!」
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