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【おまけ】-4

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 すまない、と周防が笑う。
「ほんとに、妊娠したらどうしよう……」
「それはないから、心配しなくても……」
「わからないよ」
 キッと周防を睨んで言った。『僕の赤ちゃんを産んで』とか『やってみなきゃわからない』とか最初に言ったのは周防だ。
「玲。あんまり可愛いと……」
 いつまでたっても終わりにできないよと、尻を揉まれる。玲は飛び上がった。もがいて腕の中から逃れる。
 けれど、すぐに寂しくなって周防の胸に額を寄せた。
「玲……?」
「ぎゅってしてほしい。でも、お尻は……」
 今日は、もういい。
 もごもごと告げる。周防が笑った。
「わかった。もう一度、身体を洗って……、今日は、終わりにしよう」
 今日は、のところを少し強く言った気がする。
「靴、どうしたかな?」
 浴室に移動し、周防に身体を洗われながら、玲は呟いた。
 普段履きとして気に入っている。できれば回収したいのだが……。
「僕が持っている」
 レバーを操作し、玲の身体に湯をかけながら、周防がシレッと呟き返す。
「え……?」
「当然だろう?」
 明るい浴室の照明を浴びて、シャワーの水滴がきらきら光った。
「シンデレラの靴だからな」
 王子が保管するのが当たり前だと囁いて、周防はチュッと音を立てて、玲の唇にキスを落とした。
「後で、返すよ」



    ―おしまい―



 靴のことを書き忘れて……(汗)の「おまけ」でした。失礼しました。

 今度こそ終わりです。

 周防さん視点のSSを近々追加する予定です。もしよければ、また遊びに来ていただけると嬉しいです。どうぞよろしくお願いいたします。
 最後までお読みいただきありがとうございました。



「溺愛准教授と恋するハウスキーパー」にもSS追加しています。もしよければ覗いていただけると嬉しいです。

新しく「Under the Rose~薔薇の下には秘密の恋~」も公開しています。こちらにもお運びいただけたらとても嬉しいです。

どうぞよろしくお願いします。いつも本当にありがとうございます。


 
 
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