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眠気
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小説を描くと眠くなる。
日の落ちる海の麓。渚がケラケラ笑い、砂は踊った。翻って空は落ち着いた澄んだ色。私は絵を描いていた。ただ、美しいだけの面白みのない絵画。
それでも宝石如く人を魅了するのだろう、その面を私は正直、なんとも思っていない。
これは、自分への慰めに等しい。眠気を誘う執筆。日頃疲れた肉体すら、そうやすやすと休ませてくれない世界への対抗手段。ただそれだけで。
無駄な羅列。まるでノイズのよう。
ホワイトノイズ、ブラウンノイズなどとたくさんの種類があるけれど、このノイズはさぞ酷く美しく、聞き流す事の出来ない物。私はそう思う。
淀んだ思考。闇を抱く空気。お布団の温もり。
鳥は鳴き、蛙は笑った。
蛍は誇り、海月は迷う。
美しい世界。さぞ私は不格好。
幸せとは、絶望を知り得なければ得られない。不眠も眠る幸せの明暗差なのだろう。
人は汚さを知って初めて美しさを知る。当たり前を知るには失うしかない。
虐めは友の大切さを知り、自傷はする必要のない日常を知る。
文章は美しい。音とも違う只管に感じ想像する、自分にあった想像美。
私は文章の汚さを知っている。だから美しく描くのだ。
絶望すら幸せに感じる為、より深い絶望を知る必要がある。つまり絶望は幸に等しい。上げるのは難しい。一方で下げるのは簡単だ。
普通は幸せか?
私は歪んだ笑顔で「幸せだ」と答える。
最近ぼーっとする事の素晴らしさに気付いた。これは、忙しさによって認知できた幸せだ。
皮肉な物だ。
私は、人が愚かだと思いました。
でも、人間だからだとも思いました。
すると、人間は獣と一緒で悲しい心になりました。
動物は可愛いです。でも、なんだか人間と違う気がします。なんでですか?
書いていて馬鹿馬鹿しい。笑える。
私は、そっと水面に向かって足を進めた。指の隙間に入る砂が私をくすぐるが、それでも進める。
揺れ動く渚に手を添えて赤子を抱くように水を掬い、口に運ぶ。含めば強い塩味。
反射的に肺が動いて、盛大にむせてしまったが、これでいい。
飲水がどれだけ幸せか。
私は砂浜に寝そべり、目を閉じる。
おやすみ。
日の落ちる海の麓。渚がケラケラ笑い、砂は踊った。翻って空は落ち着いた澄んだ色。私は絵を描いていた。ただ、美しいだけの面白みのない絵画。
それでも宝石如く人を魅了するのだろう、その面を私は正直、なんとも思っていない。
これは、自分への慰めに等しい。眠気を誘う執筆。日頃疲れた肉体すら、そうやすやすと休ませてくれない世界への対抗手段。ただそれだけで。
無駄な羅列。まるでノイズのよう。
ホワイトノイズ、ブラウンノイズなどとたくさんの種類があるけれど、このノイズはさぞ酷く美しく、聞き流す事の出来ない物。私はそう思う。
淀んだ思考。闇を抱く空気。お布団の温もり。
鳥は鳴き、蛙は笑った。
蛍は誇り、海月は迷う。
美しい世界。さぞ私は不格好。
幸せとは、絶望を知り得なければ得られない。不眠も眠る幸せの明暗差なのだろう。
人は汚さを知って初めて美しさを知る。当たり前を知るには失うしかない。
虐めは友の大切さを知り、自傷はする必要のない日常を知る。
文章は美しい。音とも違う只管に感じ想像する、自分にあった想像美。
私は文章の汚さを知っている。だから美しく描くのだ。
絶望すら幸せに感じる為、より深い絶望を知る必要がある。つまり絶望は幸に等しい。上げるのは難しい。一方で下げるのは簡単だ。
普通は幸せか?
私は歪んだ笑顔で「幸せだ」と答える。
最近ぼーっとする事の素晴らしさに気付いた。これは、忙しさによって認知できた幸せだ。
皮肉な物だ。
私は、人が愚かだと思いました。
でも、人間だからだとも思いました。
すると、人間は獣と一緒で悲しい心になりました。
動物は可愛いです。でも、なんだか人間と違う気がします。なんでですか?
書いていて馬鹿馬鹿しい。笑える。
私は、そっと水面に向かって足を進めた。指の隙間に入る砂が私をくすぐるが、それでも進める。
揺れ動く渚に手を添えて赤子を抱くように水を掬い、口に運ぶ。含めば強い塩味。
反射的に肺が動いて、盛大にむせてしまったが、これでいい。
飲水がどれだけ幸せか。
私は砂浜に寝そべり、目を閉じる。
おやすみ。
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