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第13章 2度目の学園生活
38 私たちの切り札
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これは、かつて桜月と夜月を担っていた者と刀で斬った相手の両方の記憶だ。刀から様々な人たちの記憶が流れてきて自我をしっかりと保っていないと自他の境界が分からなくなるだろう。
魔力をできるだけ流さないようにして、桜月からの干渉を抑えつけている状態で名を呼んだだけでさえ、これほどまでの記憶が流れてくる。魔力や生命力を流して桜月の全てを解放した時、魂を降ろすことができるのも理解できた。
私はいつでも斬ることができるように準備しながら、流れてくる記憶から剣術や体術、魔術などを呼び起こし最適化をしていく。
「行きます!」
隣ではプリズムローズを解放したアスカルテが魔力を込めて地面に突き刺した。地面から白く輝く茨たちが敵を斬り裂こうと足元から鞭のように伸びて薙ぎ払われる。
「ちっ!」
相手は茨を嫌そうな視線を向けて、大きく跳んで後方へ距離をとった。どうやら精霊の力で高められた聖なる力は相性が悪いらしく直接触れたくはないようだ。
であればと、私は流れてきた記憶にあった術式を呼び起こす。見えた通りの術式を描いて魔力を込めると私も初めて目にする魔術が待機状態で展開された。
「それは……」
「対魔力生命体に特化した魔術。この人が磨き上げた技を勝手に使うのは申し訳ないけど……ね!」
魔術を発動させると鎖のようなもの伸びて相手の脚に絡みついて拘束する。
この魔術は鎖で絡めた魔力を固定する効果があるらしい。元々は放たれた魔術を捕らえるためのものだったようだが、身体が魔力でできている魔力生命体にも効果が高いようだった。
相手の魔力の制御力が高いため一瞬しか拘束できないが、戦いにおいては十分な隙となる。
「プリズムローズ!」
私の動きを見ていたアスカルテが魔剣の名を呼ぶと握る手から棘が生えてきた。手を血に染めて顔を少し歪めながらも血を吸い取り赤く染まった魔剣で斬りかかる。
「むっ……!?」
アスカルテの紅の斬撃は相手の右腕を両断した。本来であれば、魔力で構築されている身体を斬ったところですぐに再生してしまうだろう。だが、聖属性の魔力か精霊の力か魔剣の能力か分からないが再生を阻害する力が働いているらしい。
相手はさらに後方へ跳んで距離を取ると、徐々にしか再生しない腕を見て驚きの表情を見せる。
「再生の阻害……いや、わたしの身体を構成している魔力に干渉して反発させているわけですか」
「貴方のような存在についてはお父様から聞いたことがあります。身体が魔力でできている分、わたくしたちよりも魔力による干渉を受けやすい……魔力を斬る技術の応用です」
アスカルテはそう言葉にすると瞬時に距離を詰めてプリズムローズを振るう。もう一方の手には普段から愛用している杖が握られていて聖属性の魔弾を放つことで牽制と追撃も兼ねているらしい。
「っ……精霊の力で毒も抑えているわけですか……本当に面倒な相手ですね」
魔剣によって直接斬ろうとするアスカルテに対して相手は魔力を集中させた手足を駆使して戦っている。身体能力では相手のほうに分があるようだが、精霊の力も込めたプリズムロースと打ち合う度に魔力で構成されている身体が崩壊していった。
相手の体術の練度がそこまで高くないことも合わさってアスカルテが押していた。
「私も……負けてられない、かな」
敵の意識がアスカルテにのみ向いた瞬間。
私は先ほど放った対魔力生命体用の術式の一部に手を加えて魔力槍へと変化させたものを放った。同時に気配を極限まで抑えると身体強化のみを使って相手の背中へ回り込む。
ちょうど、魔力槍と私自身で挟みこむような形だ。
相手は魔力槍を防ぐために魔力を集中させた腕を薙ぎ払ったが、そのせいで私への対応が少し遅れたようだった。
「桜月!」
避けようとする相手を逃がさないように刀を背中から刺した状態で名を呼ぶ。桜月は触れている全てを喰らおうと刀身が紅く輝いて強く鳴動した。まるで枝のような力が刀身から細かく広がり、魔力や生命力、魂の残滓が桜月を通して私の中に流れ込んでくる。
「ぐっ……き、貴様……」
「やっぱり……魔力がかなり少ないのね」
「なっ……!?」
その反応で確信する。
精霊や悪獣、悪魔もそうだが魔力生命体というのは魂の力が強く人を超える膨大な魔力を持っている。だがそれは、魔力の器が大きく保有できる最大の魔力が高いと言う意味だ。
魔力の消耗が激しかったり封印が解けてからすぐであったりした場合は魔力が大分少なくなる傾向にあるらしい。
目の前の相手も万全な状態であればどうなっていたか分からないが、今の状態であればボロボロな私たちでも勝機があるかもしれなかった。
「アスカルテ!」
親友の名を呼ぶと同時に桜月を横に薙いで両断する。そのまま貫手を放って相手の体内に魔力を浸透させると、体内から魔力を固定させる魔術を行使した。相手の動きを止め内部から破壊した状態で、もう一度桜月で両断し距離をとった。
「血装」
アスカルテの全身に紅い紋様が浮かび上がり、彼女の身体能力がさらに上昇した。足元を砕き爆発させた勢いで空中へ跳躍すると精霊の力を纏わせて敵を思い切り蹴り飛ばす。
敵は勢いよく壁まで吹き飛ぶと、そのまま壁にめり込んだ。
それを見た私は桜月に可能な限りの魔力を込める。刀が紅く輝きバチバチと音を立てながら赤い稲妻が迸った。
同時にアスカルテもプリズムローズと杖を両手で突き出すように構えると膨大な魔力を集束させていく。
虹色に輝く力が直径2メートルくらいの球状になるまで大きくなると部屋全体を包み込むほどの明るさで強く輝く。
私とアスカルテは一瞬だけ目を合わせると、互いに全力の一撃を放った。
私の赤い斬撃が敵を壁ごと真っ二つに両断し、アスカルテの砲撃が跡形もなく吹き飛ぶほどの大爆発と膨大な力の奔流が巻き起こった。
「ごほっ……」
錆びた味や匂いと共にカランとした音がしたと思ったら目の前が真っ暗になった。目がチカチカする中でなんとか目を開けて見るとぼやけた視界には石のレンガと赤い染みが映った。
どうやら膝から崩れ落ちて前のめりに倒れたらしく、辛うじて顔を動かすくらいしかできない。
「ティア!大丈夫ですか!?」
「なん……とか?」
アスカルテは私の方へ近づいて来ると膝をついて私の身体に優しく触れる。私の意識がある事が分かると安堵した様子を見せながらも、魔法袋から取り出した瓶を逆さにしてポーションをふりかけた。
「効果は落ちますが少しは楽になるはずです」
「あり、がと……敵は?」
ぜいぜいと荒い息を吐きながら、なんとか言葉にするとアスカルテは「わかりません」と首を横に振る。
「今ので倒せていなければ、わたくしには、もう打つ手がありません」
「そうですか。ではわたしの勝ちのようですね」
アスカルテの言葉に返事をしたのは半身が吹き飛んでボロボロになっている敵だった。
「倒せませんでしたか……」
「そう悲観することはありませんよ?目覚めたばかりとはいえ、たかが人間2人が、それもわたしが創り上げた罠によって満身創痍の状態で、ここまで追い詰めたのですから」
「そうですね。今はこの状況に感謝しましょうか」
「な……」
アスカルテが笑みを浮かべた瞬間。
敵の身体は4等分に分かれ、白い業火が包み込んだ。聖属性を多分に含んだその炎は敵の身体を跡形もなく燃やし尽くした。
「待たせたね」
そこにはコルネリアスたち4人の姿があった。
魔力をできるだけ流さないようにして、桜月からの干渉を抑えつけている状態で名を呼んだだけでさえ、これほどまでの記憶が流れてくる。魔力や生命力を流して桜月の全てを解放した時、魂を降ろすことができるのも理解できた。
私はいつでも斬ることができるように準備しながら、流れてくる記憶から剣術や体術、魔術などを呼び起こし最適化をしていく。
「行きます!」
隣ではプリズムローズを解放したアスカルテが魔力を込めて地面に突き刺した。地面から白く輝く茨たちが敵を斬り裂こうと足元から鞭のように伸びて薙ぎ払われる。
「ちっ!」
相手は茨を嫌そうな視線を向けて、大きく跳んで後方へ距離をとった。どうやら精霊の力で高められた聖なる力は相性が悪いらしく直接触れたくはないようだ。
であればと、私は流れてきた記憶にあった術式を呼び起こす。見えた通りの術式を描いて魔力を込めると私も初めて目にする魔術が待機状態で展開された。
「それは……」
「対魔力生命体に特化した魔術。この人が磨き上げた技を勝手に使うのは申し訳ないけど……ね!」
魔術を発動させると鎖のようなもの伸びて相手の脚に絡みついて拘束する。
この魔術は鎖で絡めた魔力を固定する効果があるらしい。元々は放たれた魔術を捕らえるためのものだったようだが、身体が魔力でできている魔力生命体にも効果が高いようだった。
相手の魔力の制御力が高いため一瞬しか拘束できないが、戦いにおいては十分な隙となる。
「プリズムローズ!」
私の動きを見ていたアスカルテが魔剣の名を呼ぶと握る手から棘が生えてきた。手を血に染めて顔を少し歪めながらも血を吸い取り赤く染まった魔剣で斬りかかる。
「むっ……!?」
アスカルテの紅の斬撃は相手の右腕を両断した。本来であれば、魔力で構築されている身体を斬ったところですぐに再生してしまうだろう。だが、聖属性の魔力か精霊の力か魔剣の能力か分からないが再生を阻害する力が働いているらしい。
相手はさらに後方へ跳んで距離を取ると、徐々にしか再生しない腕を見て驚きの表情を見せる。
「再生の阻害……いや、わたしの身体を構成している魔力に干渉して反発させているわけですか」
「貴方のような存在についてはお父様から聞いたことがあります。身体が魔力でできている分、わたくしたちよりも魔力による干渉を受けやすい……魔力を斬る技術の応用です」
アスカルテはそう言葉にすると瞬時に距離を詰めてプリズムローズを振るう。もう一方の手には普段から愛用している杖が握られていて聖属性の魔弾を放つことで牽制と追撃も兼ねているらしい。
「っ……精霊の力で毒も抑えているわけですか……本当に面倒な相手ですね」
魔剣によって直接斬ろうとするアスカルテに対して相手は魔力を集中させた手足を駆使して戦っている。身体能力では相手のほうに分があるようだが、精霊の力も込めたプリズムロースと打ち合う度に魔力で構成されている身体が崩壊していった。
相手の体術の練度がそこまで高くないことも合わさってアスカルテが押していた。
「私も……負けてられない、かな」
敵の意識がアスカルテにのみ向いた瞬間。
私は先ほど放った対魔力生命体用の術式の一部に手を加えて魔力槍へと変化させたものを放った。同時に気配を極限まで抑えると身体強化のみを使って相手の背中へ回り込む。
ちょうど、魔力槍と私自身で挟みこむような形だ。
相手は魔力槍を防ぐために魔力を集中させた腕を薙ぎ払ったが、そのせいで私への対応が少し遅れたようだった。
「桜月!」
避けようとする相手を逃がさないように刀を背中から刺した状態で名を呼ぶ。桜月は触れている全てを喰らおうと刀身が紅く輝いて強く鳴動した。まるで枝のような力が刀身から細かく広がり、魔力や生命力、魂の残滓が桜月を通して私の中に流れ込んでくる。
「ぐっ……き、貴様……」
「やっぱり……魔力がかなり少ないのね」
「なっ……!?」
その反応で確信する。
精霊や悪獣、悪魔もそうだが魔力生命体というのは魂の力が強く人を超える膨大な魔力を持っている。だがそれは、魔力の器が大きく保有できる最大の魔力が高いと言う意味だ。
魔力の消耗が激しかったり封印が解けてからすぐであったりした場合は魔力が大分少なくなる傾向にあるらしい。
目の前の相手も万全な状態であればどうなっていたか分からないが、今の状態であればボロボロな私たちでも勝機があるかもしれなかった。
「アスカルテ!」
親友の名を呼ぶと同時に桜月を横に薙いで両断する。そのまま貫手を放って相手の体内に魔力を浸透させると、体内から魔力を固定させる魔術を行使した。相手の動きを止め内部から破壊した状態で、もう一度桜月で両断し距離をとった。
「血装」
アスカルテの全身に紅い紋様が浮かび上がり、彼女の身体能力がさらに上昇した。足元を砕き爆発させた勢いで空中へ跳躍すると精霊の力を纏わせて敵を思い切り蹴り飛ばす。
敵は勢いよく壁まで吹き飛ぶと、そのまま壁にめり込んだ。
それを見た私は桜月に可能な限りの魔力を込める。刀が紅く輝きバチバチと音を立てながら赤い稲妻が迸った。
同時にアスカルテもプリズムローズと杖を両手で突き出すように構えると膨大な魔力を集束させていく。
虹色に輝く力が直径2メートルくらいの球状になるまで大きくなると部屋全体を包み込むほどの明るさで強く輝く。
私とアスカルテは一瞬だけ目を合わせると、互いに全力の一撃を放った。
私の赤い斬撃が敵を壁ごと真っ二つに両断し、アスカルテの砲撃が跡形もなく吹き飛ぶほどの大爆発と膨大な力の奔流が巻き起こった。
「ごほっ……」
錆びた味や匂いと共にカランとした音がしたと思ったら目の前が真っ暗になった。目がチカチカする中でなんとか目を開けて見るとぼやけた視界には石のレンガと赤い染みが映った。
どうやら膝から崩れ落ちて前のめりに倒れたらしく、辛うじて顔を動かすくらいしかできない。
「ティア!大丈夫ですか!?」
「なん……とか?」
アスカルテは私の方へ近づいて来ると膝をついて私の身体に優しく触れる。私の意識がある事が分かると安堵した様子を見せながらも、魔法袋から取り出した瓶を逆さにしてポーションをふりかけた。
「効果は落ちますが少しは楽になるはずです」
「あり、がと……敵は?」
ぜいぜいと荒い息を吐きながら、なんとか言葉にするとアスカルテは「わかりません」と首を横に振る。
「今ので倒せていなければ、わたくしには、もう打つ手がありません」
「そうですか。ではわたしの勝ちのようですね」
アスカルテの言葉に返事をしたのは半身が吹き飛んでボロボロになっている敵だった。
「倒せませんでしたか……」
「そう悲観することはありませんよ?目覚めたばかりとはいえ、たかが人間2人が、それもわたしが創り上げた罠によって満身創痍の状態で、ここまで追い詰めたのですから」
「そうですね。今はこの状況に感謝しましょうか」
「な……」
アスカルテが笑みを浮かべた瞬間。
敵の身体は4等分に分かれ、白い業火が包み込んだ。聖属性を多分に含んだその炎は敵の身体を跡形もなく燃やし尽くした。
「待たせたね」
そこにはコルネリアスたち4人の姿があった。
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