381 / 460
第12章 私を見つけるための旅
52 二人の目的
しおりを挟む
「また会ったなティア。無事……と言っていいのか分からないが、とりあえず見つけることができて良かった」
「……あなたたちは何者なの?」
私が囚われているのは領城の地下だ。ただの商人が入れるはずもなく、たとえ貴族だとしても他領の人間では入ることが出来ない場所だ。だからこそ、二人がここにいる理由が分からずに戸惑うがコルネリアスは苦笑いを浮かべていた。
「すまない……ティアには色々と嘘をついているんだ。まだ全てを説明することは出来ないが……それでもどうか、私たちのことを信じてくれないだろうか?」
コルネリアスは私の質問をはぐらかすように答える。
どことなくばつが悪そうな表情だが、私を見つめる視線に心配そうで申し訳なさそうにしている所を見ると悪い人には見えなかった。
それに、初めて会った時から何となくだが二人のことは信じていいと思っている部分がある。
「わかりました。お二人のことを信じます」
「ありがとう……とりあえず牢から出ようか。鉄格子から少し離れてじっとしていてくれ」
私が壁のほうに下がるとコルネリアスはほっとした表情で腰にぶら下げている剣を引き抜いた。剣に魔力を纏わせ横薙ぎにすると、鉄格子がほんの一瞬で両断されてカランと音を立てて床へと滑り落ちる。
「アスカルテ。ティアのことを診てあげてくれ」
「わかっています。少し触れますね」
アスカルテは私の元までやってきて腰を屈めると私の額に触れて聖属性の魔力が流される。
まるで温泉にでも入ったかのように身体が暖かくなって楽になるが、アスカルテは驚いた様子だった。
「凝固毒を盛られているようですね……少しだけ治療にかかりそうです」
凝固毒というのは魔力を固める効果のある毒薬の総称だ。少量であれば体内の魔力の動きを鈍らせて身体を重くしたり魔力を上手く使えなくすることができ、量を多くすれば体内の魔力を一気に固めることで致死させること効果がある。
森の中に生えているような植物から採取することができるため割と簡単に手に入るありふれた毒だ。
「まだ敵には見つかっていないから、それくらいの時間は大丈夫だろう。いざというときは私が抑えるさ」
「お願いします。ティアさんも辛いときは言ってくださいね」
「むしろアスカルテさんのおかげで気持ちいいくらいです……助けてくれてありがとうございます。どうしてここに?」
このような牢がある場所に偶然立ち入る可能性はかなり低いだろう。2人の言葉からするとウルケール男爵家と協力関係にもないようだし理由が思い当たらなかった。
「そうですね。少し時間もありますし私たちの目的くらいは先に伝えても良いかもしれません……構いませんよね?」
アスカルテはコルネリアスに窺いを立てるような視線を向けた。最初に会った時の印象では、コルネリアスがアスカルテの護衛なのかと思っていたが、その関係からして違うように思える。
友人として接しながらもコルネリアスのほうが立場が上であるような感じだ。
「そうだね。ティアにもいくつか聞きたいこともあるし全てを隠すのは無理だろう」
「私たちの目的ですが簡潔にいうとウルケール男爵が正体不明の相手と取引をしているという報告があったので確認にきました。そこで領都の様子を見ながら人の出入りを監視していました」
どうやら私がヘルケに連れられて領城の中へ入っていくのを見ていたらしい。
基本的に魔術士隊の隊舎には客室などなく客人を泊める必要がある場合は城にある客室を使うことになる。領主や侍従長、執事のような城を管理する人の許可がいるわけだ。
だが、私は隊舎に入ったきり外に出てこない。平民とはいえ領主に雇われている魔術士で隊長ともあれば貴族の常識も知っている。異性を客室以外に泊めることはありえないため探しにきてくれたそうだ。
「まさか地下にある牢へ囚われているとは思いませんでしたが……もし良ければどうしてティアさんが狙われたのか教えていただけませんか?」
「詳しい理由は私も知りたいくらいですけど……ただ私を連れてきたヘルケは私の魔力量だったら領主が満足するから……と」
ヘルケは私に対して何も語らなかった。ぎりぎり身体の意識が無くなる前に一言だけ聞こえただけで、私自身も狙われた理由は分かっていないくらいだ。
「……ウルケール男爵は魔力量が豊富な子供を集めている?それも誘拐までしてとなると真っ当な理由ではなく非合法な可能性も……私たちが調べている件にも関係しているかもしれませんね」
「可能性はあるが全ては仮定だ。決めつけて考えるのは早計だろう……幸いなことに領主は明日の朝まで帰らない。であれば、このまま城の中を探ってみるか」
「でしたら、私も連れて行ってもらえませんか?どうしても確かめたいことがあるんです」
これはチャンスだと思った。
コルネリアスもアスカルテも恐らくは高位の貴族の出身で王城に出入りできる立場である可能性が高い。二人が調べている内容までは分からない。けれど、機密書類などを調べるのであれば過去の孤児院に関する記録などを探すことができるかもしれない。
「私は自身の生まれを知りたい……私の両親のこと、生まれてからのこと……どうして遠い異国に売られたのかを」
「売られた……って?」
私の言葉にアスカルテは驚きが隠せないようだった。隣にいるコルネリアスも顔を顰めて「人身売買か……」と呟く。
二人の言葉には驚きと怒りが滲んでいらようだった。
「私は最近までミタナハル王国の施設に囚われてました。色々とあって脱出することはできましたが、どうやらこのウルケール男爵領から運ばれたみたいなのです」
「王国では禁じているが裏で人身売買をしている組織が全くないわけではない。実際に数年に一度くらいの割合で組織の摘発が行われているからな……だが貴族が、それも領主が関わっているかもしれないとなると……全てを調べた方が良さそうだ……わかった。ティアも協力して欲しい」
「ありがとう」
漸く掴んだ手掛かりに安堵の笑みを浮かべてお礼を告げた。
そして、私の治療を終えてから三人で城の中を目指すことにした。
「……あなたたちは何者なの?」
私が囚われているのは領城の地下だ。ただの商人が入れるはずもなく、たとえ貴族だとしても他領の人間では入ることが出来ない場所だ。だからこそ、二人がここにいる理由が分からずに戸惑うがコルネリアスは苦笑いを浮かべていた。
「すまない……ティアには色々と嘘をついているんだ。まだ全てを説明することは出来ないが……それでもどうか、私たちのことを信じてくれないだろうか?」
コルネリアスは私の質問をはぐらかすように答える。
どことなくばつが悪そうな表情だが、私を見つめる視線に心配そうで申し訳なさそうにしている所を見ると悪い人には見えなかった。
それに、初めて会った時から何となくだが二人のことは信じていいと思っている部分がある。
「わかりました。お二人のことを信じます」
「ありがとう……とりあえず牢から出ようか。鉄格子から少し離れてじっとしていてくれ」
私が壁のほうに下がるとコルネリアスはほっとした表情で腰にぶら下げている剣を引き抜いた。剣に魔力を纏わせ横薙ぎにすると、鉄格子がほんの一瞬で両断されてカランと音を立てて床へと滑り落ちる。
「アスカルテ。ティアのことを診てあげてくれ」
「わかっています。少し触れますね」
アスカルテは私の元までやってきて腰を屈めると私の額に触れて聖属性の魔力が流される。
まるで温泉にでも入ったかのように身体が暖かくなって楽になるが、アスカルテは驚いた様子だった。
「凝固毒を盛られているようですね……少しだけ治療にかかりそうです」
凝固毒というのは魔力を固める効果のある毒薬の総称だ。少量であれば体内の魔力の動きを鈍らせて身体を重くしたり魔力を上手く使えなくすることができ、量を多くすれば体内の魔力を一気に固めることで致死させること効果がある。
森の中に生えているような植物から採取することができるため割と簡単に手に入るありふれた毒だ。
「まだ敵には見つかっていないから、それくらいの時間は大丈夫だろう。いざというときは私が抑えるさ」
「お願いします。ティアさんも辛いときは言ってくださいね」
「むしろアスカルテさんのおかげで気持ちいいくらいです……助けてくれてありがとうございます。どうしてここに?」
このような牢がある場所に偶然立ち入る可能性はかなり低いだろう。2人の言葉からするとウルケール男爵家と協力関係にもないようだし理由が思い当たらなかった。
「そうですね。少し時間もありますし私たちの目的くらいは先に伝えても良いかもしれません……構いませんよね?」
アスカルテはコルネリアスに窺いを立てるような視線を向けた。最初に会った時の印象では、コルネリアスがアスカルテの護衛なのかと思っていたが、その関係からして違うように思える。
友人として接しながらもコルネリアスのほうが立場が上であるような感じだ。
「そうだね。ティアにもいくつか聞きたいこともあるし全てを隠すのは無理だろう」
「私たちの目的ですが簡潔にいうとウルケール男爵が正体不明の相手と取引をしているという報告があったので確認にきました。そこで領都の様子を見ながら人の出入りを監視していました」
どうやら私がヘルケに連れられて領城の中へ入っていくのを見ていたらしい。
基本的に魔術士隊の隊舎には客室などなく客人を泊める必要がある場合は城にある客室を使うことになる。領主や侍従長、執事のような城を管理する人の許可がいるわけだ。
だが、私は隊舎に入ったきり外に出てこない。平民とはいえ領主に雇われている魔術士で隊長ともあれば貴族の常識も知っている。異性を客室以外に泊めることはありえないため探しにきてくれたそうだ。
「まさか地下にある牢へ囚われているとは思いませんでしたが……もし良ければどうしてティアさんが狙われたのか教えていただけませんか?」
「詳しい理由は私も知りたいくらいですけど……ただ私を連れてきたヘルケは私の魔力量だったら領主が満足するから……と」
ヘルケは私に対して何も語らなかった。ぎりぎり身体の意識が無くなる前に一言だけ聞こえただけで、私自身も狙われた理由は分かっていないくらいだ。
「……ウルケール男爵は魔力量が豊富な子供を集めている?それも誘拐までしてとなると真っ当な理由ではなく非合法な可能性も……私たちが調べている件にも関係しているかもしれませんね」
「可能性はあるが全ては仮定だ。決めつけて考えるのは早計だろう……幸いなことに領主は明日の朝まで帰らない。であれば、このまま城の中を探ってみるか」
「でしたら、私も連れて行ってもらえませんか?どうしても確かめたいことがあるんです」
これはチャンスだと思った。
コルネリアスもアスカルテも恐らくは高位の貴族の出身で王城に出入りできる立場である可能性が高い。二人が調べている内容までは分からない。けれど、機密書類などを調べるのであれば過去の孤児院に関する記録などを探すことができるかもしれない。
「私は自身の生まれを知りたい……私の両親のこと、生まれてからのこと……どうして遠い異国に売られたのかを」
「売られた……って?」
私の言葉にアスカルテは驚きが隠せないようだった。隣にいるコルネリアスも顔を顰めて「人身売買か……」と呟く。
二人の言葉には驚きと怒りが滲んでいらようだった。
「私は最近までミタナハル王国の施設に囚われてました。色々とあって脱出することはできましたが、どうやらこのウルケール男爵領から運ばれたみたいなのです」
「王国では禁じているが裏で人身売買をしている組織が全くないわけではない。実際に数年に一度くらいの割合で組織の摘発が行われているからな……だが貴族が、それも領主が関わっているかもしれないとなると……全てを調べた方が良さそうだ……わかった。ティアも協力して欲しい」
「ありがとう」
漸く掴んだ手掛かりに安堵の笑みを浮かべてお礼を告げた。
そして、私の治療を終えてから三人で城の中を目指すことにした。
10
お気に入りに追加
81
あなたにおすすめの小説
わがまま姉のせいで8歳で大聖女になってしまいました
ぺきぺき
ファンタジー
ルロワ公爵家の三女として生まれたクリスローズは聖女の素質を持ち、6歳で教会で聖女の修行を始めた。幼いながらも修行に励み、周りに応援されながら頑張っていたある日突然、大聖女をしていた10歳上の姉が『妊娠したから大聖女をやめて結婚するわ』と宣言した。
大聖女資格があったのは、その時まだ8歳だったクリスローズだけで…。
ー---
全5章、最終話まで執筆済み。
第1章 6歳の聖女
第2章 8歳の大聖女
第3章 12歳の公爵令嬢
第4章 15歳の辺境聖女
第5章 17歳の愛し子
権力のあるわがまま女に振り回されながらも健気にがんばる女の子の話を書いた…はず。
おまけの後日談投稿します(6/26)。
番外編投稿します(12/30-1/1)。
作者の別作品『人たらしヒロインは無自覚で魔法学園を改革しています』の隣の国の昔のお話です。
冷宮の人形姫
りーさん
ファンタジー
冷宮に閉じ込められて育てられた姫がいた。父親である皇帝には関心を持たれず、少しの使用人と母親と共に育ってきた。
幼少の頃からの虐待により、感情を表に出せなくなった姫は、5歳になった時に母親が亡くなった。そんな時、皇帝が姫を迎えに来た。
※すみません、完全にファンタジーになりそうなので、ファンタジーにしますね。
※皇帝のミドルネームを、イント→レントに変えます。(第一皇妃のミドルネームと被りそうなので)
そして、レンド→レクトに変えます。(皇帝のミドルネームと似てしまうため)変わってないよというところがあれば教えてください。
僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?
闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。
しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。
幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。
お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。
しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。
『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』
さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。
〈念の為〉
稚拙→ちせつ
愚父→ぐふ
⚠︎注意⚠︎
不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。
追放された聖女の悠々自適な側室ライフ
白雪の雫
ファンタジー
「聖女ともあろう者が、嫉妬に狂って我が愛しのジュリエッタを虐めるとは!貴様の所業は畜生以外の何者でもない!お前との婚約を破棄した上で国外追放とする!!」
平民でありながらゴーストやレイスだけではなくリッチを一瞬で倒したり、どんな重傷も完治してしまうマルガレーテは、幼い頃に両親と引き離され聖女として教会に引き取られていた。
そんな彼女の魔力に目を付けた女教皇と国王夫妻はマルガレーテを国に縛り付ける為、王太子であるレオナルドの婚約者に据えて、「お妃教育をこなせ」「愚民どもより我等の病を治療しろ」「瘴気を祓え」「不死王を倒せ」という風にマルガレーテをこき使っていた。
そんなある日、レオナルドは居並ぶ貴族達の前で公爵令嬢のジュリエッタ(バスト100cm以上の爆乳・KかLカップ)を妃に迎え、マルガレーテに国外追放という死刑に等しい宣言をしてしまう。
「王太子殿下の仰せに従います」
(やっと・・・アホ共から解放される。私がやっていた事が若作りのヒステリー婆・・・ではなく女教皇と何の力もない修道女共に出来る訳ないのにね~。まぁ、この国がどうなってしまっても私には関係ないからどうでもいいや)
表面は淑女の仮面を被ってレオナルドの宣言を受け入れたマルガレーテは、さっさと国を出て行く。
今までの鬱憤を晴らすかのように、着の身着のままの旅をしているマルガレーテは、故郷である幻惑の樹海へと戻っている途中で【宮女狩り】というものに遭遇してしまい、大国の後宮へと入れられてしまった。
マルガレーテが悠々自適な側室ライフを楽しんでいる頃
聖女がいなくなった王国と教会は滅亡への道を辿っていた。
私がいなくなった部屋を見て、あなた様はその心に何を思われるのでしょうね…?
新野乃花(大舟)
恋愛
貴族であるファーラ伯爵との婚約を結んでいたセイラ。しかし伯爵はセイラの事をほったらかしにして、幼馴染であるレリアの方にばかり愛情をかけていた。それは溺愛と呼んでもいいほどのもので、そんな行動の果てにファーラ伯爵は婚約破棄まで持ち出してしまう。しかしそれと時を同じくして、セイラはその姿を伯爵の前からこつぜんと消してしまう。弱気なセイラが自分に逆らう事など絶対に無いと思い上がっていた伯爵は、誰もいなくなってしまったセイラの部屋を見て…。
※カクヨム、小説家になろうにも投稿しています!
【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
捨てられた転生幼女は無自重無双する
紅 蓮也
ファンタジー
スクラルド王国の筆頭公爵家の次女として生を受けた三歳になるアイリス・フォン・アリステラは、次期当主である年の離れた兄以外の家族と兄がつけたアイリスの専属メイドとアイリスに拾われ恩義のある専属騎士以外の使用人から疎まれていた。
アイリスを疎ましく思っている者たちや一部の者以外は知らないがアイリスは転生者でもあった。
ある日、寝ているとアイリスの部屋に誰かが入ってきて、アイリスは連れ去られた。
アイリスは、肌寒さを感じ目を覚ますと近くにその場から去ろうとしている人の声が聞こえた。
去ろうとしている人物は父と母だった。
ここで声を出し、起きていることがバレると最悪、殺されてしまう可能性があるので、寝たふりをして二人が去るのを待っていたが、そのまま本当に寝てしまい二人が去った後に近づいて来た者に気づくことが出来ず、また何処かに連れていかれた。
朝になり起こしに来た専属メイドが、アイリスがいない事を当主に報告し、疎ましく思っていたくせに当主と夫人は騒ぎたて、当主はアイリスを探そうともせずに、その場でアイリスが誘拐された責任として、専属メイドと専属騎士にクビを言い渡した。
クビを言い渡された専属メイドと専属騎士は、何も言わず食堂を出て行き身支度をして、公爵家から出ていった。
しばらく歩いていると、次期当主であるカイルが後を追ってきて、カイルの腕にはいなくなったはずのアイリスが抱かれていた。
アイリスの無事に安心した二人は、カイルの話を聞き、三人は王城に向かった。
王城で、カイルから話を聞いた国王から広大なアイリス公爵家の領地の端にあり、昔の公爵家本邸があった場所の管理と魔の森の開拓をカイルは、国王から命られる。
アイリスは、公爵家の目がなくなったので、無自重でチートし続け管理と開拓を命じられた兄カイルに協力し、辺境の村々の発展や魔の森の開拓をしていった。
※諸事情によりしばらく連載休止致します。
※小説家になろう様、カクヨム様でも掲載しております。
公爵家三男に転生しましたが・・・
キルア犬
ファンタジー
前世は27歳の社会人でそこそこ恋愛なども経験済みの水嶋海が主人公ですが…
色々と本当に色々とありまして・・・
転生しました。
前世は女性でしたが異世界では男!
記憶持ち葛藤をご覧下さい。
作者は初投稿で理系人間ですので誤字脱字には寛容頂きたいとお願いします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる