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第10章 元王族の囚われ生活
12 精霊との仮契約
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「仮契約?」
「はい。ティアさんに解放していただいた精霊のうちの一人。黒羽と契約していない精霊との仮契約です」
精霊とは大きく分けて五つの階位に分かれているそうだ。
自我がなく自然現象に近い下位精霊。
自我を持つが名前を持たない中位精霊。
大昔から生き続けて名前を持つ上位精霊。
太古の時代より昔から生きている最上位精霊。
原初より生まれた始祖精霊。
始祖精霊の姿は長らく見ていないそうだが最上位精霊は桜華皇国にも数人いるそうだ。
そして精霊契約とは太古の時代よりも前に編み出された魔力を乗せた言葉による契約魔法らしい。魂同士による契約を行い繋がりを持たせるそうだ。
仮契約は期間を限定し簡潔にした契約、正式な契約は一生有効な契約となる。
「わたしや黒羽が正式に契約している精霊は別の契約を結べませんが、もう一人の精霊は契約せずに力を借りているだけでした。実際に契約魔法を行使しなければ結果は分かりませんが、上手く契約できれば魂の安定に繋がるはずです」
「つまり私が紫陽たちと別れるまでの間だけ仮契約を行うってこと?」
「一応はそうですね。ただ桜華皇国は精霊と共に歩んできた国。精霊の意思を尊重しますので、ティアさんと精霊が正式に契約を結ぶとなっても関知しません」
紫陽は私が精霊と契約してもしなくてもどちらでもいいそうだ。精霊自身が私に興味があって、ここから脱出するための協力の一環らしい。
私としてはどうするか悩ましいところだ。
契約によって虚弱な体が一時的に治るのはかなりの利点。脱出までの戦いで力を借りることができるのも大きいだろう。エスペルト王国の初代国王が言っていた忠告はひっかかるが、パルセノスと話した印象では精霊によっては信じても良いような気がしていた。
「わかった……私も精霊のことは詳しく知りたいし仮契約するよ。でも私は精霊を感じ取れないけどどうするの?」
「実体化していない精霊は契約している者か精霊を通さない限り感知できません。なので……」
紫陽はそう言うと虚空に顔を向けて「お願いします」と呟いた。
すると魔力が発生して薄っすらと姿が見えるようになる。
「はじめまして。私はプレアデス……長い間、桜華皇国を見届けてきた精霊よ」
「はじめましてプレアデス様……私はティアと申します。どうして私と契約を考えてくれたのですか?」
紫陽たちと会ってからまだ一夜しか経ってない。この短い時間の間に仮とはいえ契約まで考えたのか不思議だった。
「かしこまらなくてもいいわ。私は自由に生きる精霊。縁あって親友になった彼女が桜華皇国の巫女だったから、彼女の子孫を見届けているだけだもの……紫陽たちを逃がすためにあなたの力が必要だと感じただけだもの。さぁ、私に向かって手を出しなさい」
プレアデスの瞳に一瞬だけ憂いが帯びた気がした。でもそれが気のせいだったかのように霧散して、私に向けて手を差し伸べてくれる。
それに答えるように私も手を差し出した。互いに手を繋ぐとプレアデスは複雑な術式を展開する。
「本当は言霊による契約が一番楽だけど、あなたは慣れていないでしょうから式を使った契約をするわね」
私たちの周りに広がる術式はとても複雑ではじめてみるものだ。様々な魔術を見てきた私であっても一切理解できなかった。
「これは理を使った契約……これで私とあなたの魂の間に簡単な繋がりができたわ。あなたなら感じることができるでしょう?」
プレアデスに言われて私は自身の中に意識を向ける。魔力よりもさらに奥にある生命力。そこから自身の魂の力を感じ取ると、薄っすらとプレアデスとの繋がりを感じることができた。
まるで細い線のようなもので繋がっている。そんな印象だ。
「細い糸みたいなものが繋がっている気がします」
「ふふ、成功ね。契約は世界の理に直接干渉する最上位の技術。条件を限定すればするほど強力な対価を得ることもできるけど、今回は仮契約だから簡単な条件にするわ……では契約を」
プレアデスはそう言うと式に込める魔力を増やしていく。
「私、プレアデスはティアが紫陽と共にいるまでの間、契約に従い力を貸そう」
「私、ティアはその契約を受けます。契約の間プレアデス、あなたの力を借ります」
プレアデスの言葉に私は答える。すると術式は光り輝いて大規模な魔力がはじけたのだった。
「これで仮契約は成立よ。私とティアの魂が繋がったことで魂が安定して保護できているはず」
試しに全力の身体強化など大量の魔力を動かしてみた。普段であれば短時間でも体力の消耗が激しく長時間行使を続けると体がもたなくなる。
だけど今の私であれば大量の魔力を動かしても消耗が軽減されているようだった。流石にラティアーナの頃まではいかないが、普通に戦うだけであれば十分だ。
「ありがとう。大分楽になったと思う……少しの間だけど、これからよろしくね」
私とプレアデスは無事に仮契約を結ぶことができたのだった。
その後、朝食をとった私たちは脱出を目指すことにした。
基本的には昨日と同じで探索しながら外を目指すことになるだろうと思っていた。だが紫陽から予想外の言葉を聞くことになる。
「ここは島の地下にあるようです。なので外に出るためには上を目指さなければなりません」
紫陽たちが捕まって部屋まで連れて行かれた時、紫陽を守ろうとして捕まったプレアデスと黒羽の精霊フリーダ。だが紫陽と契約している精霊アリーナは実体化していなかったため囚われずにすんだ。
そしてアリーナは敵にバレないように非実体化したまま位置の把握を努めたそうだ。
「じゃあ壁を抜いても外には出られなかった……と」
「島の造りがわからないのでなんとも……ただ海中に繋がる可能性が高いそうです」
精霊の力でもおおよその位置はともかく、施設の中の造りまでは把握できなかったそうだ。
だが紫陽の言葉を聞いて少しだけ安心した。最終手段として強力な一撃で壁や天井を抜くことも考えていた。それをしなくて正解だったようだ。
「じゃあ順当に上に行こう……島だって言うなら船も奪わないと」
「それから敵に黒い刀を持っている人がいた場合はご注意を。私たちが持っていた霊刀を奪われてしまいました」
桜華皇国が保有する霊刀。建国以前に作られた二振りのうちの一つで、こちらで言う魔剣や聖剣のようなものらしい。刀を抜いている間、持ち主の力を吸収し続けて刀を強化。溜め込んだ力を散らせることで広範囲を殲滅することが可能だそうだ。
「安心してちょうだい。プレアデスのおかげで接近戦もできる。相手が誰でも負けない!」
私はこんなところで終わるわけにはいかないのだから。
そして長い時間をかけて上へ目指した。
その途中も敵に遭遇することはなかったが半日ほど経った頃、広い空間へと出る。
「ようやく来たか……希望に満ちた時間はここまでだ」
目の前には多数の兵士たちとグレオやゼルソード。そして初めて見る大きな剣を背負った剣士が並んでいた。
「はい。ティアさんに解放していただいた精霊のうちの一人。黒羽と契約していない精霊との仮契約です」
精霊とは大きく分けて五つの階位に分かれているそうだ。
自我がなく自然現象に近い下位精霊。
自我を持つが名前を持たない中位精霊。
大昔から生き続けて名前を持つ上位精霊。
太古の時代より昔から生きている最上位精霊。
原初より生まれた始祖精霊。
始祖精霊の姿は長らく見ていないそうだが最上位精霊は桜華皇国にも数人いるそうだ。
そして精霊契約とは太古の時代よりも前に編み出された魔力を乗せた言葉による契約魔法らしい。魂同士による契約を行い繋がりを持たせるそうだ。
仮契約は期間を限定し簡潔にした契約、正式な契約は一生有効な契約となる。
「わたしや黒羽が正式に契約している精霊は別の契約を結べませんが、もう一人の精霊は契約せずに力を借りているだけでした。実際に契約魔法を行使しなければ結果は分かりませんが、上手く契約できれば魂の安定に繋がるはずです」
「つまり私が紫陽たちと別れるまでの間だけ仮契約を行うってこと?」
「一応はそうですね。ただ桜華皇国は精霊と共に歩んできた国。精霊の意思を尊重しますので、ティアさんと精霊が正式に契約を結ぶとなっても関知しません」
紫陽は私が精霊と契約してもしなくてもどちらでもいいそうだ。精霊自身が私に興味があって、ここから脱出するための協力の一環らしい。
私としてはどうするか悩ましいところだ。
契約によって虚弱な体が一時的に治るのはかなりの利点。脱出までの戦いで力を借りることができるのも大きいだろう。エスペルト王国の初代国王が言っていた忠告はひっかかるが、パルセノスと話した印象では精霊によっては信じても良いような気がしていた。
「わかった……私も精霊のことは詳しく知りたいし仮契約するよ。でも私は精霊を感じ取れないけどどうするの?」
「実体化していない精霊は契約している者か精霊を通さない限り感知できません。なので……」
紫陽はそう言うと虚空に顔を向けて「お願いします」と呟いた。
すると魔力が発生して薄っすらと姿が見えるようになる。
「はじめまして。私はプレアデス……長い間、桜華皇国を見届けてきた精霊よ」
「はじめましてプレアデス様……私はティアと申します。どうして私と契約を考えてくれたのですか?」
紫陽たちと会ってからまだ一夜しか経ってない。この短い時間の間に仮とはいえ契約まで考えたのか不思議だった。
「かしこまらなくてもいいわ。私は自由に生きる精霊。縁あって親友になった彼女が桜華皇国の巫女だったから、彼女の子孫を見届けているだけだもの……紫陽たちを逃がすためにあなたの力が必要だと感じただけだもの。さぁ、私に向かって手を出しなさい」
プレアデスの瞳に一瞬だけ憂いが帯びた気がした。でもそれが気のせいだったかのように霧散して、私に向けて手を差し伸べてくれる。
それに答えるように私も手を差し出した。互いに手を繋ぐとプレアデスは複雑な術式を展開する。
「本当は言霊による契約が一番楽だけど、あなたは慣れていないでしょうから式を使った契約をするわね」
私たちの周りに広がる術式はとても複雑ではじめてみるものだ。様々な魔術を見てきた私であっても一切理解できなかった。
「これは理を使った契約……これで私とあなたの魂の間に簡単な繋がりができたわ。あなたなら感じることができるでしょう?」
プレアデスに言われて私は自身の中に意識を向ける。魔力よりもさらに奥にある生命力。そこから自身の魂の力を感じ取ると、薄っすらとプレアデスとの繋がりを感じることができた。
まるで細い線のようなもので繋がっている。そんな印象だ。
「細い糸みたいなものが繋がっている気がします」
「ふふ、成功ね。契約は世界の理に直接干渉する最上位の技術。条件を限定すればするほど強力な対価を得ることもできるけど、今回は仮契約だから簡単な条件にするわ……では契約を」
プレアデスはそう言うと式に込める魔力を増やしていく。
「私、プレアデスはティアが紫陽と共にいるまでの間、契約に従い力を貸そう」
「私、ティアはその契約を受けます。契約の間プレアデス、あなたの力を借ります」
プレアデスの言葉に私は答える。すると術式は光り輝いて大規模な魔力がはじけたのだった。
「これで仮契約は成立よ。私とティアの魂が繋がったことで魂が安定して保護できているはず」
試しに全力の身体強化など大量の魔力を動かしてみた。普段であれば短時間でも体力の消耗が激しく長時間行使を続けると体がもたなくなる。
だけど今の私であれば大量の魔力を動かしても消耗が軽減されているようだった。流石にラティアーナの頃まではいかないが、普通に戦うだけであれば十分だ。
「ありがとう。大分楽になったと思う……少しの間だけど、これからよろしくね」
私とプレアデスは無事に仮契約を結ぶことができたのだった。
その後、朝食をとった私たちは脱出を目指すことにした。
基本的には昨日と同じで探索しながら外を目指すことになるだろうと思っていた。だが紫陽から予想外の言葉を聞くことになる。
「ここは島の地下にあるようです。なので外に出るためには上を目指さなければなりません」
紫陽たちが捕まって部屋まで連れて行かれた時、紫陽を守ろうとして捕まったプレアデスと黒羽の精霊フリーダ。だが紫陽と契約している精霊アリーナは実体化していなかったため囚われずにすんだ。
そしてアリーナは敵にバレないように非実体化したまま位置の把握を努めたそうだ。
「じゃあ壁を抜いても外には出られなかった……と」
「島の造りがわからないのでなんとも……ただ海中に繋がる可能性が高いそうです」
精霊の力でもおおよその位置はともかく、施設の中の造りまでは把握できなかったそうだ。
だが紫陽の言葉を聞いて少しだけ安心した。最終手段として強力な一撃で壁や天井を抜くことも考えていた。それをしなくて正解だったようだ。
「じゃあ順当に上に行こう……島だって言うなら船も奪わないと」
「それから敵に黒い刀を持っている人がいた場合はご注意を。私たちが持っていた霊刀を奪われてしまいました」
桜華皇国が保有する霊刀。建国以前に作られた二振りのうちの一つで、こちらで言う魔剣や聖剣のようなものらしい。刀を抜いている間、持ち主の力を吸収し続けて刀を強化。溜め込んだ力を散らせることで広範囲を殲滅することが可能だそうだ。
「安心してちょうだい。プレアデスのおかげで接近戦もできる。相手が誰でも負けない!」
私はこんなところで終わるわけにはいかないのだから。
そして長い時間をかけて上へ目指した。
その途中も敵に遭遇することはなかったが半日ほど経った頃、広い空間へと出る。
「ようやく来たか……希望に満ちた時間はここまでだ」
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