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第2章 王女兼冒険者の世界を巡る旅
3 街での買い物と見える景色
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離宮での王女の生活と冒険者活動として王都周辺の依頼を受ける生活を続けるなかで、私はリーナを連れてお忍びで街に出ていた。いくつか買いたいものがあったのと、最近新しくできた喫茶店に行ってみたかったからだ。
「こういった感じの服とかどう?」
「ワンピースですか?とても似合ってます!お似合いです!」
今私たちが見ているのは、街は出かけるための服だ。王女としているときは、ドレスを着ることがほとんどで、お忍びでも質素なドレスを着ていた。冒険者のときは、シャツやズボンの上に装備を身につけている。依頼を受けない時は多少動きづらくても問題ないため、新しい服が欲しくなっていた。
「じゃあこれと...あっちの色違いのと2つにするね。」
「わかりました。会計をしてくるのでおz...ティア..は外で待っていてください。」
最近、いろいろな人々と触れ合うことも増えてきて、この生活にも慣れてきた。今まで、お忍びの時は普段の口調から堅苦しさをとった丁寧な言葉遣いにしていたが、知り合いや仲のいい人と話す時は、もう少し砕けた感じにする。また、リーナには私のことをティアと呼んでもらうことにしている。冒険者として登録した名前でもあるし、お嬢様呼びと違って少し歳の離れた姉妹に見えたらいいと思ったからだ。
「お待たせしました。あと買いたいものは...魔法袋でしたか?」
「そうね。それを買ったらお茶にしましょ?」
2人で次のお店に向かう。
魔法袋というのは、特殊な素材で作られた袋で内部の空間を拡張し重さを大幅に軽減する魔術具だ。袋という形のため、壊れやすいものを入れるのには向かないが武具や丈夫な道具を持ち運ぶのに使う。高価なものだが...いくつか着ていなかったドレスを売ったり依頼を受けたりした報酬から金銭的にも余裕が出てきた。
一応王女としての予算はあるが、掛け扱いにして王城宛に請求してもらうことがほとんどなため現金はあまりない。
魔術具を扱っているお店で魔法袋を購入し、喫茶店へ行くことにした。
「結構並んでるね...鐘半分くらいかな?急いでいるわけじゃないし気長に待ちましょう?」
この国は、時計は一般的でなく各都市や街にある鐘で時間を知らせている。1日を12等分したものを鐘1つといい、3の鐘から10の鐘まで音で知らせてくれる。基本的にお店が開いているのは、鐘が鳴る時間帯だけだ
「そうですね...最近話題になってますから。」
リーナと雑談をしつつ列に並ぶ。
リーナも最初の頃と違って普段より砕けた口調に慣れてきたため、内心で王女としている時の私的な時間のときにもそうしたいと考えていた。最終目標は平民の友人のように接することである。
私たちの順番になったので席に着き、注文を行う。
「日替わりのセット2つでお願いします。ティアには紅茶、私はコーヒーにします。」
注文して少し待つと良い香りがしてきた。
注文したものが運ばれてきたので2人で食べる。
「たしかに美味しい。これならこの人気も納得できるわ。最近、お菓子を売る店が少なくなっているから嬉しいね。」
「ええそうですね。もともと少なかった砂糖がより貴重になってるようです。お菓子を提供するお店もここを含めて3つくらいしか残っていないようですよ?」
砂糖は大陸の北の方の温暖な国と、南の寒冷な国が主な生産国で、この国では輸入で賄っている。
長距離を輸送する手段は、大きく分けて3つ。
例えば空は、飛行魔導船があるが飛行性の魔物に襲われるため安定しないのと防衛にたくさんの戦略が必要になる。
海も水生の魔物がいるため同じだ。
そのため陸路による輸送がほとんどだが、やはり魔物に襲われる危険がある。一般に国の外を商隊が移動しようとした場合、1団体につきBランク以上の冒険者が10人は必要と言われている。
最近、魔物たちがより活発になっているらしく領土の外は、かなり厳しい環境らしい。
王都だけ見ると平和に感じるけど、この平和を維持するのは、この世界で大変なことだ。
「こういった感じの服とかどう?」
「ワンピースですか?とても似合ってます!お似合いです!」
今私たちが見ているのは、街は出かけるための服だ。王女としているときは、ドレスを着ることがほとんどで、お忍びでも質素なドレスを着ていた。冒険者のときは、シャツやズボンの上に装備を身につけている。依頼を受けない時は多少動きづらくても問題ないため、新しい服が欲しくなっていた。
「じゃあこれと...あっちの色違いのと2つにするね。」
「わかりました。会計をしてくるのでおz...ティア..は外で待っていてください。」
最近、いろいろな人々と触れ合うことも増えてきて、この生活にも慣れてきた。今まで、お忍びの時は普段の口調から堅苦しさをとった丁寧な言葉遣いにしていたが、知り合いや仲のいい人と話す時は、もう少し砕けた感じにする。また、リーナには私のことをティアと呼んでもらうことにしている。冒険者として登録した名前でもあるし、お嬢様呼びと違って少し歳の離れた姉妹に見えたらいいと思ったからだ。
「お待たせしました。あと買いたいものは...魔法袋でしたか?」
「そうね。それを買ったらお茶にしましょ?」
2人で次のお店に向かう。
魔法袋というのは、特殊な素材で作られた袋で内部の空間を拡張し重さを大幅に軽減する魔術具だ。袋という形のため、壊れやすいものを入れるのには向かないが武具や丈夫な道具を持ち運ぶのに使う。高価なものだが...いくつか着ていなかったドレスを売ったり依頼を受けたりした報酬から金銭的にも余裕が出てきた。
一応王女としての予算はあるが、掛け扱いにして王城宛に請求してもらうことがほとんどなため現金はあまりない。
魔術具を扱っているお店で魔法袋を購入し、喫茶店へ行くことにした。
「結構並んでるね...鐘半分くらいかな?急いでいるわけじゃないし気長に待ちましょう?」
この国は、時計は一般的でなく各都市や街にある鐘で時間を知らせている。1日を12等分したものを鐘1つといい、3の鐘から10の鐘まで音で知らせてくれる。基本的にお店が開いているのは、鐘が鳴る時間帯だけだ
「そうですね...最近話題になってますから。」
リーナと雑談をしつつ列に並ぶ。
リーナも最初の頃と違って普段より砕けた口調に慣れてきたため、内心で王女としている時の私的な時間のときにもそうしたいと考えていた。最終目標は平民の友人のように接することである。
私たちの順番になったので席に着き、注文を行う。
「日替わりのセット2つでお願いします。ティアには紅茶、私はコーヒーにします。」
注文して少し待つと良い香りがしてきた。
注文したものが運ばれてきたので2人で食べる。
「たしかに美味しい。これならこの人気も納得できるわ。最近、お菓子を売る店が少なくなっているから嬉しいね。」
「ええそうですね。もともと少なかった砂糖がより貴重になってるようです。お菓子を提供するお店もここを含めて3つくらいしか残っていないようですよ?」
砂糖は大陸の北の方の温暖な国と、南の寒冷な国が主な生産国で、この国では輸入で賄っている。
長距離を輸送する手段は、大きく分けて3つ。
例えば空は、飛行魔導船があるが飛行性の魔物に襲われるため安定しないのと防衛にたくさんの戦略が必要になる。
海も水生の魔物がいるため同じだ。
そのため陸路による輸送がほとんどだが、やはり魔物に襲われる危険がある。一般に国の外を商隊が移動しようとした場合、1団体につきBランク以上の冒険者が10人は必要と言われている。
最近、魔物たちがより活発になっているらしく領土の外は、かなり厳しい環境らしい。
王都だけ見ると平和に感じるけど、この平和を維持するのは、この世界で大変なことだ。
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