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第1章 前世の記憶とお披露目
閑話 リーナの誓い
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護りたいと思ってからは、侍女としてだけではなく護衛もできるようになりたいと思いました。
幸い離宮の出入口には、近衛団が常駐しているため合間を見つけて指南していただけました。
本職の騎士が相手では時間稼ぎが良いところですが、ならず者相手ならば無力化する程度には、護身術を身につけることができたのです。
ラティアーナ様が6歳になる頃には、王都へお忍びで出かけるようになりました。王都は、警備隊もいるため路地裏やスラムのようなところに入らなければ治安も良いのです。
けれどあの日。
露店を回っていたところを急に襲われ、ラティアーナ様と襲撃者の間にとっさに割り込むことしか出来なかったのです。刺されるのと同時に魔力を叩きつけて襲撃者は吹き飛ばすのが精一杯でした。
その後は朧げですが、ラティアーナ様が治療するために、泣きながら無茶な回復魔術を行使し気を失いました。
私もかろうじて動けるようになったのでラティアーナ様を抱えて、必死に離宮に戻り今に至ります。
護りたかったのに逆に助けられて、心配をかけてしまって...目を覚まされた後も私のことを気にかけてくださいました。
前世の記憶のことを話された時は驚きましたし、その後はかなり大人っぽくなられて、より強い意志のこめられた眼をするようになりました。
それでも、時折みせる寂しそうな表情や不安そうな表情を見て、今度こそ護ると誓ったのでした。
幸い離宮の出入口には、近衛団が常駐しているため合間を見つけて指南していただけました。
本職の騎士が相手では時間稼ぎが良いところですが、ならず者相手ならば無力化する程度には、護身術を身につけることができたのです。
ラティアーナ様が6歳になる頃には、王都へお忍びで出かけるようになりました。王都は、警備隊もいるため路地裏やスラムのようなところに入らなければ治安も良いのです。
けれどあの日。
露店を回っていたところを急に襲われ、ラティアーナ様と襲撃者の間にとっさに割り込むことしか出来なかったのです。刺されるのと同時に魔力を叩きつけて襲撃者は吹き飛ばすのが精一杯でした。
その後は朧げですが、ラティアーナ様が治療するために、泣きながら無茶な回復魔術を行使し気を失いました。
私もかろうじて動けるようになったのでラティアーナ様を抱えて、必死に離宮に戻り今に至ります。
護りたかったのに逆に助けられて、心配をかけてしまって...目を覚まされた後も私のことを気にかけてくださいました。
前世の記憶のことを話された時は驚きましたし、その後はかなり大人っぽくなられて、より強い意志のこめられた眼をするようになりました。
それでも、時折みせる寂しそうな表情や不安そうな表情を見て、今度こそ護ると誓ったのでした。
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