2 / 16
(偏に風の前の塵に同じ)
登場人物設定
しおりを挟む この空間を支配する門倉。その周りを取り囲む取り巻きたち。全員が熱のこもった目でオレを見ている。オレはこいつらの前でオナニーしてイカなければいけない。すでに取り巻きの1人が醜いちんこを出して扱こうとしている。
「あぁ、そうだ。お前ら殴り合って勝ったヤツがこいつの服で扱いていいぞ。オレにはパンツを寄越せ」
門倉という男はとことん悪趣味なヤツだった。その言葉を聞いた取り巻きたちは「うぉおお」とか「まじっすか?」とか興奮した声を荒げている。取り巻きの1人が門倉にオレの履いていたパンツを渡す。よせ。それは雄二のパンツでオレが履いてたやつだ。お前なんかが触んな。
「……やめろ」
「あぁ、ちゃんとオレの服を貸してやるから安心してオナニーしろ」
どうしてもそのパンツに触れられたくなくてオレは低い声で思わず声を出していた。門倉はオレが服がなくなって困るから言ったと思ったのだろう。見当違いの答えをする。死んでもお前の服は着ねぇよ。お前の服を着るくらいならオレは裸で帰る。残念なことにオレのやめろと言った言葉は無駄に終わり、門倉はオレのパンツの匂いを嗅ぎ、自身のズボンを寛げると気持ちの悪いイチモツを取り出した。
「ーーなっ?!」
門倉のちんこを見て驚きの声を上げた。勃ち上がっているその門倉のペニスにはピアスがついていたのだ。丸いピアス。亀頭とその少し下、そして竿の裏筋部分の合計3ヶ所に丸い銀色のピアスが輝いていた。オレが驚いた目でそれを見ていると口角を上げて門倉が笑った。
「後でちゃんとこれで貫いて気持ち良くして可愛がってやるからな」
そう言って門倉は椅子に深く腰掛けるとパンツをピアスちんこに被せている。その横ではオレの服争奪戦で取り巻きたちが殴り合いの喧嘩をしている。少ししてガタイの良い男がオレのパーカーを、体格は普通だがスピードが速かった男がオレのズボンを獲得したようだ。門倉がオレを見て顎をくいっと前に出し、始めろという合図を出した。
その場に座り込みオレはどうするか悩んだ。まずはちんこを握る。何度か上下に扱くがちんこは萎えたままだ。そりゃそうだ。こんな状況ではちんこも勃つはずがない。もちろん門倉がそれを許すはずがないと分かっている。瞼を閉じて、熱い視線でオレを見つめる雄二の顔を思い出した。その表情だけで身体はゾクッとし、萎えていたペニスに硬さをもたらした。
「目を閉じるな。足をもっと開け」
お前の顔を見たら萎える。そう心の中で悪態をつきながら、門倉が満足するように瞼を上げ、じっと見てやり、足を開いてやった。それでも門倉は「もっとだ」と言うので、M字開脚とまではいかないもののよく見えるように開く。目の前のヤツらにはケツ穴まで見えているのだろう。取り巻きたちがゴクリと唾を飲む。その視線に萎えそうになるのを必死に我慢し、少しの硬さを持った状態を何とか維持させて、数回ちんこを扱く。
中でイケば力は弱くならない。つまり射精せずにこいつらの前でイカないといけない。覚悟を決めて乳首に手を伸ばしコリコリと擦る。でも、オレはまだ乳首だけでイクことはできない。
「さっさとちんこ扱けよ」
「声も出せ」
「もっとエロい顔見せろ」
取り巻きたちが揶揄うように野次を飛ばす。門倉だけが何も言わずオレをじっと見ている。焦ってはダメだ。そう思っているのにオレがモタモタしてしまうと雄二はまた蹴られるかもしれない。雄二を早く助けて血を止めてやらないといけないのに。焦りがオレを動揺させ手を震わす。
「ーーふ、んっ……」
取り巻きたちが「声を出せ」と何度も言うので、感じてもいないのに演技で喘ぎ声を出す。馬鹿な男たちはその声を聞いて股間をもっと硬くさせた。
「ーーうぐ……」
乳首を自身の手で捻り、快感には程遠い痛みで小さな呻き声を上げる。オレは自分で自分をイカせようと必死になった。自分の口に指を突っ込み、その濡れた手で突起に芯を持たせることはできるのに、気持ち良さなんてものは全くない。目を閉じて雄二の手を思い出しても、どうしても苦痛を感じることしかできない。オレはちんこを握っていた手を離し、そちらの手も自身の唾液を纏わせた。
「おいおい、ケツ穴に指を持っていくとかとんだ淫乱だな」
取り巻きたちはどよめき、早いヤツはもうイっている。乳首だけでイクことはできず、オレは決心してケツに指を突っ込むことにしたのだ。
「ーーおぉ……!」
「俺、もう1回イキそ……」
「すげぇ……!」
奥深くまで届かない指で中をなぞり、雄二との行為を思い出す。いつの間にか瞼を閉じて集中していたが、門倉は何も言わなかった。血管が浮き出た雄二のペニスがオレのお尻の穴を犯し、勢いよく果てる。あの雄二の熱い精子を中に出される感覚を思い出して、何故か愛おしく感じた。身体をビクビクと仰け反らせ、頭をふわふわとさせる。門倉は目を見開き、取り巻きたちはどよめいている。
「お、おい、射精してないのにあれって……」
「俺もイ、ク……」
「も、もしかして……中でイったのか?」
「エロッ!」
地面に男たちの汚い精子が放たれ、勢いのいいやつはオレの足元にまで飛んできた。オレのパーカーやズボンを獲得した男たちは勝ち抜いて得たそれを誇らしげに自身のモノで汚した。
「か、門倉さん、俺、我慢できねぇっす」
取り巻きのうちの1人がオレに向かって手を伸ばそうとした。ずっと座っていた門倉が立ち上がるとそいつを蹴飛ばし、その男は遠くの方へと飛ばされ床に転がってうめき声を上げている。
「誰が触っていいって言った?」
静かに怒りに孕んだ声で門倉が言った。辺りは静まり返る。この後、こいつが近づいてきたらオレはこいつを殴り飛ばしてやる。そんな風に考えていたのに、門倉はそこから動かなかった。
「おい、誰か殴られて来い」
「えっ、俺いいっすか?」
門倉はどうもオレのことを怪しんでいるようだ。取り巻きたちに殴られろと命令している。そして、嬉しそうに率先して名乗り上げたヤツがいた。取り巻きたちが「やっぱお前マゾだな」とか言っていることから痛みが好きなヤツなのだろう。
「力を加減するなよ。本気でやらなければこの男を殺す」
門倉が低い声で言った。ニヤニヤと名乗りを上げた男が近づくとオレの傍へとやって来てしゃがみ込んだ。近くでオレの裸を見て「えっろ」と興奮して言う。
「殴れ」
門倉が命令した。しょうがなしに目の前の男を殴る。もちろんバレない程度に力加減をした。それでも男は吹っ飛んだ。吹っ飛んだ先で男は喜びに悶えている。門倉がこちらを見下ろすと鼻で笑った。
「何か怪しいと思ったんだ。ちゃんと前でイケ」
オレは諦めて前でイクことを決めた。唾液に塗れた手をちんこに持って行き、ぬるぬると動かす。幸いなことにまだ勃起はしている。雄二はどうやって触っていただろうか?雄二がオレのちんこを扱いてセックスしてくれたのは最初の時だけで、あとは握ってオレの精子をせき止めるばかりだった。
あの時はどうしてイカしてくれないんだって思ってた。でも、今はその雄二の手が恋しい。先ほどからオレはこの雄二に対する気持ちが何となくどういったものなのか気付き始めていた。
「声をもっと出せ」
「ーーんんっ……」
雄二のあの綺麗な指で扱かれていることを想像し、先口をグリっと押した。ビクビクと身体を震わせ、握っていた手にドロドロとした精液を放つ。頭がクラクラしてオレはその場に倒れ込んだ。
「あぁ、そうだ。お前ら殴り合って勝ったヤツがこいつの服で扱いていいぞ。オレにはパンツを寄越せ」
門倉という男はとことん悪趣味なヤツだった。その言葉を聞いた取り巻きたちは「うぉおお」とか「まじっすか?」とか興奮した声を荒げている。取り巻きの1人が門倉にオレの履いていたパンツを渡す。よせ。それは雄二のパンツでオレが履いてたやつだ。お前なんかが触んな。
「……やめろ」
「あぁ、ちゃんとオレの服を貸してやるから安心してオナニーしろ」
どうしてもそのパンツに触れられたくなくてオレは低い声で思わず声を出していた。門倉はオレが服がなくなって困るから言ったと思ったのだろう。見当違いの答えをする。死んでもお前の服は着ねぇよ。お前の服を着るくらいならオレは裸で帰る。残念なことにオレのやめろと言った言葉は無駄に終わり、門倉はオレのパンツの匂いを嗅ぎ、自身のズボンを寛げると気持ちの悪いイチモツを取り出した。
「ーーなっ?!」
門倉のちんこを見て驚きの声を上げた。勃ち上がっているその門倉のペニスにはピアスがついていたのだ。丸いピアス。亀頭とその少し下、そして竿の裏筋部分の合計3ヶ所に丸い銀色のピアスが輝いていた。オレが驚いた目でそれを見ていると口角を上げて門倉が笑った。
「後でちゃんとこれで貫いて気持ち良くして可愛がってやるからな」
そう言って門倉は椅子に深く腰掛けるとパンツをピアスちんこに被せている。その横ではオレの服争奪戦で取り巻きたちが殴り合いの喧嘩をしている。少ししてガタイの良い男がオレのパーカーを、体格は普通だがスピードが速かった男がオレのズボンを獲得したようだ。門倉がオレを見て顎をくいっと前に出し、始めろという合図を出した。
その場に座り込みオレはどうするか悩んだ。まずはちんこを握る。何度か上下に扱くがちんこは萎えたままだ。そりゃそうだ。こんな状況ではちんこも勃つはずがない。もちろん門倉がそれを許すはずがないと分かっている。瞼を閉じて、熱い視線でオレを見つめる雄二の顔を思い出した。その表情だけで身体はゾクッとし、萎えていたペニスに硬さをもたらした。
「目を閉じるな。足をもっと開け」
お前の顔を見たら萎える。そう心の中で悪態をつきながら、門倉が満足するように瞼を上げ、じっと見てやり、足を開いてやった。それでも門倉は「もっとだ」と言うので、M字開脚とまではいかないもののよく見えるように開く。目の前のヤツらにはケツ穴まで見えているのだろう。取り巻きたちがゴクリと唾を飲む。その視線に萎えそうになるのを必死に我慢し、少しの硬さを持った状態を何とか維持させて、数回ちんこを扱く。
中でイケば力は弱くならない。つまり射精せずにこいつらの前でイカないといけない。覚悟を決めて乳首に手を伸ばしコリコリと擦る。でも、オレはまだ乳首だけでイクことはできない。
「さっさとちんこ扱けよ」
「声も出せ」
「もっとエロい顔見せろ」
取り巻きたちが揶揄うように野次を飛ばす。門倉だけが何も言わずオレをじっと見ている。焦ってはダメだ。そう思っているのにオレがモタモタしてしまうと雄二はまた蹴られるかもしれない。雄二を早く助けて血を止めてやらないといけないのに。焦りがオレを動揺させ手を震わす。
「ーーふ、んっ……」
取り巻きたちが「声を出せ」と何度も言うので、感じてもいないのに演技で喘ぎ声を出す。馬鹿な男たちはその声を聞いて股間をもっと硬くさせた。
「ーーうぐ……」
乳首を自身の手で捻り、快感には程遠い痛みで小さな呻き声を上げる。オレは自分で自分をイカせようと必死になった。自分の口に指を突っ込み、その濡れた手で突起に芯を持たせることはできるのに、気持ち良さなんてものは全くない。目を閉じて雄二の手を思い出しても、どうしても苦痛を感じることしかできない。オレはちんこを握っていた手を離し、そちらの手も自身の唾液を纏わせた。
「おいおい、ケツ穴に指を持っていくとかとんだ淫乱だな」
取り巻きたちはどよめき、早いヤツはもうイっている。乳首だけでイクことはできず、オレは決心してケツに指を突っ込むことにしたのだ。
「ーーおぉ……!」
「俺、もう1回イキそ……」
「すげぇ……!」
奥深くまで届かない指で中をなぞり、雄二との行為を思い出す。いつの間にか瞼を閉じて集中していたが、門倉は何も言わなかった。血管が浮き出た雄二のペニスがオレのお尻の穴を犯し、勢いよく果てる。あの雄二の熱い精子を中に出される感覚を思い出して、何故か愛おしく感じた。身体をビクビクと仰け反らせ、頭をふわふわとさせる。門倉は目を見開き、取り巻きたちはどよめいている。
「お、おい、射精してないのにあれって……」
「俺もイ、ク……」
「も、もしかして……中でイったのか?」
「エロッ!」
地面に男たちの汚い精子が放たれ、勢いのいいやつはオレの足元にまで飛んできた。オレのパーカーやズボンを獲得した男たちは勝ち抜いて得たそれを誇らしげに自身のモノで汚した。
「か、門倉さん、俺、我慢できねぇっす」
取り巻きのうちの1人がオレに向かって手を伸ばそうとした。ずっと座っていた門倉が立ち上がるとそいつを蹴飛ばし、その男は遠くの方へと飛ばされ床に転がってうめき声を上げている。
「誰が触っていいって言った?」
静かに怒りに孕んだ声で門倉が言った。辺りは静まり返る。この後、こいつが近づいてきたらオレはこいつを殴り飛ばしてやる。そんな風に考えていたのに、門倉はそこから動かなかった。
「おい、誰か殴られて来い」
「えっ、俺いいっすか?」
門倉はどうもオレのことを怪しんでいるようだ。取り巻きたちに殴られろと命令している。そして、嬉しそうに率先して名乗り上げたヤツがいた。取り巻きたちが「やっぱお前マゾだな」とか言っていることから痛みが好きなヤツなのだろう。
「力を加減するなよ。本気でやらなければこの男を殺す」
門倉が低い声で言った。ニヤニヤと名乗りを上げた男が近づくとオレの傍へとやって来てしゃがみ込んだ。近くでオレの裸を見て「えっろ」と興奮して言う。
「殴れ」
門倉が命令した。しょうがなしに目の前の男を殴る。もちろんバレない程度に力加減をした。それでも男は吹っ飛んだ。吹っ飛んだ先で男は喜びに悶えている。門倉がこちらを見下ろすと鼻で笑った。
「何か怪しいと思ったんだ。ちゃんと前でイケ」
オレは諦めて前でイクことを決めた。唾液に塗れた手をちんこに持って行き、ぬるぬると動かす。幸いなことにまだ勃起はしている。雄二はどうやって触っていただろうか?雄二がオレのちんこを扱いてセックスしてくれたのは最初の時だけで、あとは握ってオレの精子をせき止めるばかりだった。
あの時はどうしてイカしてくれないんだって思ってた。でも、今はその雄二の手が恋しい。先ほどからオレはこの雄二に対する気持ちが何となくどういったものなのか気付き始めていた。
「声をもっと出せ」
「ーーんんっ……」
雄二のあの綺麗な指で扱かれていることを想像し、先口をグリっと押した。ビクビクと身体を震わせ、握っていた手にドロドロとした精液を放つ。頭がクラクラしてオレはその場に倒れ込んだ。
0
お気に入りに追加
9
あなたにおすすめの小説

セレナの居場所 ~下賜された側妃~
緑谷めい
恋愛
後宮が廃され、国王エドガルドの側妃だったセレナは、ルーベン・アルファーロ侯爵に下賜された。自らの新たな居場所を作ろうと努力するセレナだったが、夫ルーベンの幼馴染だという伯爵家令嬢クラーラが頻繁に屋敷を訪れることに違和感を覚える。

失った真実の愛を息子にバカにされて口車に乗せられた
しゃーりん
恋愛
20数年前、婚約者ではない令嬢を愛し、結婚した現国王。
すぐに産まれた王太子は2年前に結婚したが、まだ子供がいなかった。
早く後継者を望まれる王族として、王太子に側妃を娶る案が出る。
この案に王太子の返事は?
王太子である息子が国王である父を口車に乗せて側妃を娶らせるお話です。

王妃そっちのけの王様は二人目の側室を娶る
家紋武範
恋愛
王妃は自分の人生を憂いていた。国王が王子の時代、彼が六歳、自分は五歳で婚約したものの、顔合わせする度に喧嘩。
しかし王妃はひそかに彼を愛していたのだ。
仲が最悪のまま二人は結婚し、結婚生活が始まるが当然国王は王妃の部屋に来ることはない。
そればかりか国王は側室を持ち、さらに二人目の側室を王宮に迎え入れたのだった。
私は心を捨てました 〜「お前なんかどうでもいい」と言ったあなた、どうして今更なのですか?〜
月橋りら
恋愛
私に婚約の打診をしてきたのは、ルイス・フォン・ラグリー侯爵子息。
だが、彼には幼い頃から大切に想う少女がいたーー。
「お前なんかどうでもいい」 そうあなたが言ったから。
私は心を捨てたのに。
あなたはいきなり許しを乞うてきた。
そして優しくしてくるようになった。
ーー私が想いを捨てた後で。
どうして今更なのですかーー。
*この小説はカクヨム様、エブリスタ様でも連載しております。

裏切りの先にあるもの
マツユキ
恋愛
侯爵令嬢のセシルには幼い頃に王家が決めた婚約者がいた。
結婚式の日取りも決まり数か月後の挙式を楽しみにしていたセシル。ある日姉の部屋を訪ねると婚約者であるはずの人が姉と口づけをかわしている所に遭遇する。傷つくセシルだったが新たな出会いがセシルを幸せへと導いていく。

もう死んでしまった私へ
ツカノ
恋愛
私には前世の記憶がある。
幼い頃に母と死別すれば最愛の妻が短命になった原因だとして父から厭われ、婚約者には初対面から冷遇された挙げ句に彼の最愛の聖女を虐げたと断罪されて塵のように捨てられてしまった彼女の悲しい記憶。それなのに、今世の世界で聖女も元婚約者も存在が煙のように消えているのは、何故なのでしょうか?
今世で幸せに暮らしているのに、聖女のそっくりさんや謎の婚約者候補が現れて大変です!!
ゆるゆる設定です。

アルバートの屈辱
プラネットプラント
恋愛
妻の姉に恋をして妻を蔑ろにするアルバートとそんな夫を愛するのを諦めてしまった妻の話。
『詰んでる不憫系悪役令嬢はチャラ男騎士として生活しています』の10年ほど前の話ですが、ほぼ無関係なので単体で読めます。
断る――――前にもそう言ったはずだ
鈴宮(すずみや)
恋愛
「寝室を分けませんか?」
結婚して三年。王太子エルネストと妃モニカの間にはまだ子供が居ない。
周囲からは『そろそろ側妃を』という声が上がっているものの、彼はモニカと寝室を分けることを拒んでいる。
けれど、エルネストはいつだって、モニカにだけ冷たかった。
他の人々に向けられる優しい言葉、笑顔が彼女に向けられることない。
(わたくし以外の女性が妃ならば、エルネスト様はもっと幸せだろうに……)
そんな時、侍女のコゼットが『エルネストから想いを寄せられている』ことをモニカに打ち明ける。
ようやく側妃を娶る気になったのか――――エルネストがコゼットと過ごせるよう、私室で休むことにしたモニカ。
そんな彼女の元に、護衛騎士であるヴィクトルがやってきて――――?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる