カラマワリの兄弟

3歳年上の兄はおれにとって、まるで台風のようだった。

舞台は貴族の街、ルピシエ市。
この街の一警官ギルバートはある秘密を抱えていた。

それは、『魔薬』によって人ならざる者と化した兄を魔薬取締班から匿っているといること。

魔薬とは、このルピシエ市に突如として蔓延した、摩訶不思議な力をさずける魔法のような薬であり、そしてそれは簡単に人を人間の域から超えさせてしまう悪魔のような薬でもある。

悪魔と化した元人間を誰が受け入れようか。
秩序を守る為にその悪魔達は、『魔薬を使用した』ただ一つの罪を理由に断罪された。次々と魔薬取締班に処刑された。

ギルバートの兄にも、その足音は近づいている…。
24h.ポイント 0pt
0
小説 193,229 位 / 193,229件 キャラ文芸 4,916 位 / 4,916件

あなたにおすすめの小説

【完結】女神の手繰る糸

ルリコ
キャラ文芸
※最終話6話まで公開済み  キャラ文芸大賞エントリー、最高172位、581pt     この宇宙のどこかに存在する星。 ここをつくったのは女神。金髪で赤い瞳なのに派手さはない、港区女子くらいの年齢(見た目)の女性。 彼女の仕事は、人々の祈りを手紙にした通称ファンレターを読むことと、自分の基準で祝福を与える(ファンサ)ことだ。 そして、今日もファンレターを読む。 読み終えて自身に唯一仕える天使を呼び寄せて言う。 「祝福を与えようと思うの」 そのファンレターの内容はなんなのか。 そして、悪事に寛大な女神が「絶対に許さない」と顔を歪ませることとは? ーーーーーー キャラ文芸大賞用に書いた短編小説。 カクヨム様でも同時連載、完結。 ぜひ代表作「前世で若くして病死した私は、持病を治して長生きしたいです」もお読みください! https://www.alphapolis.co.jp/novel/266458505/518875098 [累計ポイント表] 初日:391pt /お気に入り1 2024/12/27:696pt 2025/01/05:1001pt 2025/01/17:完結 2830pt  24hpt、881pt/キャラ文内37位 [大賞ポイント] 1→2→4→8→10→14→17→20→24→26→27→28→30→31→62→66→70→72→577→580

九戸墨攻

不来方久遠
キャラ文芸
 三日月の円くなるまで広しと言われた陸奥領の南部氏は、本家の三戸を中心に一戸・二 戸と続き、九戸まで九つの戸に分かれて統治されていた。  後に北の鬼と怖れられる事になる九戸政実は、若気の至りから柿を盗み、罰として寺に預けられていた。  そこで、元は武士であった住職の薩天和尚によって、文武両道を叩き込まれた。

霊聴探偵一ノ瀬さんの怪傑推理綺譚(かいけつすいりきたん)

小花衣いろは
キャラ文芸
「やぁやぁ、理くん。ご機嫌いかがかな?」 「ふむ、どうやら彼は殺されたらしいね」 「この世に未練を残したままあの世には逝けないだろう?」 「お嬢さん、そんなところで何をしているんだい?」 マイペースで面倒くさがり。人当たりがよく紳士的で無意識に人を誑かす天才。 警察関係者からは影で“変人”と噂されている美形の名探偵。一ノ瀬玲衣夜。 そんな探偵の周囲に集うは、個性的な面々ばかり。 「玲衣さん、たまにはちゃんとベッドで寝なよ。身体痛めちゃうよ」 「千晴は母親のようなことを言うねぇ」 「悠叶は案外寂しがり屋なんだねぇ。可愛いところもあるじゃないか」 「……何の話してんだ。頭湧いてんのか」 「ふふ、照れなくてもいいさ」 「……おい、いつまでもふざけたこと言ってると、その口塞ぐぞ」 「ふふん、できるものならやってごらんよ」 「えぇ、教えてくれたっていいじゃないか。私と君たちの仲だろう?」 「お前と名前を付けられるような関係になった覚えはない」 「あはは、理くんは今日もツンデレ絶好調だねぇ」 「っ、誰がツンデレだ!」 どんな難事件(?)だって個性派ぞろいの仲間と“○○”の助言でゆるっと解決しちゃいます。 「Shed light on the incident.――さぁ、楽しい謎解きの時間だよ」 (※別サイトにも掲載している作品になります)

推理小説家の今日の献立

東 万里央(あずま まりお)
キャラ文芸
永夢(えむ 24)は子どもっぽいことがコンプレックスの、出版社青雲館の小説編集者二年目。ある日大学時代から三年付き合った恋人・悠人に自然消滅を狙った形で振られてしまう。 その後悠人に新たな恋人ができたと知り、傷付いてバーで慣れない酒を飲んでいたのだが、途中質の悪い男にナンパされ絡まれた。危ういところを助けてくれたのは、なんと偶然同じバーで飲んでいた、担当の小説家・湊(みなと 34)。湊は嘔吐し、足取りの覚束ない永夢を連れ帰り、世話してくれた上にベッドに寝かせてくれた。 翌朝、永夢はいい香りで目が覚める。昨夜のことを思い出し、とんでもないことをしたと青ざめるのだが、香りに誘われそろそろとキッチンに向かう。そこでは湊が手作りの豚汁を温め、炊きたてのご飯をよそっていて? 「ちょうどよかった。朝食です。一度誰かに味見してもらいたかったんです」 ある理由から「普通に美味しいご飯」を作って食べたいイケメン小説家と、私生活ポンコツ女性編集者のほのぼのおうちご飯日記&時々恋愛。 .。*゚+.*.。 献立表 ゚+..。*゚+ 第一話『豚汁』 第二話『小鮎の天ぷらと二種のかき揚げ』 第三話『みんな大好きなお弁当』 第四話『餡かけチャーハンと焼き餃子』 第五話『コンソメ仕立てのロールキャベツ』

幽閉された花嫁は地下ノ國の用心棒に食されたい

森原すみれ@薬膳おおかみ①②③刊行
キャラ文芸
【完結・2万8000字前後の物語です】 ──どうせ食べられるなら、美しく凜々しい殿方がよかった── 養父母により望まぬ結婚を強いられた朱莉は、挙式直前に命からがら逃走する。追い詰められた先で身を投げた湖の底には、懐かしくも美しい街並みが広がるあやかしたちの世界があった。 龍海という男に救われた朱莉は、その凛とした美しさに人生初の恋をする。 あやかしの世界唯一の人間らしい龍海は、真っ直ぐな好意を向ける朱莉にも素っ気ない。それでも、あやかしの世界に巻き起こる事件が徐々に彼らの距離を縮めていき──。 世間知らずのお転婆お嬢様と堅物な用心棒の、ノスタルジックな恋の物語。 ※小説家になろう、ノベマ!に同作掲載しております。

四天王寺ロダンの冒険

ヒナタウヲ
キャラ文芸
『奇なる姓に妙なる名』その人は『四天王寺ロダン』。  彼はのっぽ背にちじれ毛のアフロヘアを掻きまわしながら、小さな劇団の一員として、日々懸命に舞台芸を磨いている。しかし、そんな彼には不思議とどこからか『謎』めいた話がふわりふわりと浮かんで、彼自身ですら知らない内に『謎』へと走り出してしまう。人間の娑婆は現代劇よりもファナティックに溢れた劇場で、そこで生きる人々は現在進行形の素晴らしい演者達である。  そんな人々の人生を彩る劇中で四天王寺ロダンはどんな役割を演じるのだろうか? ――露と落ち 露と消えにし 我が身かな 浪速のことは 夢のまた夢、秀吉が辞世で詠んだ現代の難波で、四天王寺ロダンは走り出す。  本作は『嗤う田中』シリーズから、一人歩き始めた彼の活躍を集めた物語集です。 『四天王寺ロダンの挨拶』 @アルファポリス奨励賞受賞作品 https://www.alphapolis.co.jp/prize/result/682000184 @第11回ネット大賞一次通過作品 https://kimirano.jp/special/news/4687/ 『四天王寺ロダンの青春』 等 @第31回電撃大賞一次通過作品

砂漠の国の最恐姫 アラビアン後宮の仮寵姫と眠れぬ冷徹皇子

秦朱音|はたあかね
キャラ文芸
旧題:砂漠の国の最恐妃 ~ 前世の恋人に会うために、冷徹皇子の寵姫になります 【アルファポリス文庫より書籍発売中!】 砂漠の国アザリムの西の端、国境近くの街バラシュで暮らすリズワナ・ハイヤート。 彼女は数百年前に生きた最恐の女戦士、アディラ・シュルバジーの生まれ変わり。 今世ではバラシュの豪商の娘として生まれたリズワナは前世の記憶も力も引き継いでいたが、全て隠してひっそりと暮らしていた。 ある夜、リズワナは愛猫ルサードの姿を探しているうちに、都からバラシュを訪れていた第一皇子アーキル・アル=ラシードの天幕に迷い込んでしまう。 運悪くアーキルと鉢合わせしてしまったリズワナは、アーキルから「ランプの魔人」であると勘違いされ、アーキルの後宮に連れて行かれることに。 そこで知ったのは、隣国からも恐れられる悪名高い冷徹皇子アーキルの、意外な姿で――? 最恐ヒロインが砂漠の後宮で大活躍。前世と今世が交差する迫力いっぱいアラビアンファンタジーです。

Arachne ~君のために垂らす蜘蛛の糸~

キャラ文芸
貧乏学生・鳥辺野ソラは、条件の良さそうな求人に惹かれて『Arachne』のアルバイトに応募する。 『Arachne』はwebサイトとYouTubeを中心に活動する、中高生をターゲットにした学習支援メディアだった。 動画編集の仕事を任されることになった彼は、学歴や意識の高いメンバーたちと上手くやっていくことができるのか。そして、この仕事を通じて何を得るのか。 世間から求められる「賢い人」として生きてきたはずの彼らだが、それぞれ秘密や問題を抱えているようで……? これから受験を迎える人。かつて受験生だった人。あるいは、そうでなかった人。 全ての人に捧げたい、勉強系お仕事小説。 ※第8回キャラ文芸大賞にエントリー中。  全話投稿完了し、完結しました!  そして、このお話の続編を鋭意執筆中!  お気に入りボタンを押して続報をお待ちいただけますと幸いです。 ⇒PDFで一括で読みたい!という方はこちらからどうぞ https://ashikamosei.booth.pm/items/6426280