主人公(ヒロイン)は、悪役令嬢を攻略をする

ねがぽじ

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エリカの大切なネックレス(359話)

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☆ヒロイン(主人公)は、悪役令嬢を攻略をする☆

~第359話~

(最初は、絵里の視点です)

気がつくとこことは、違う他の場所にいました。
直ぐにこれは、いつも見ている夢だと理解しました。

麗奈お姉ちゃんが死んで1年が過ぎました。
絵里は、まだ麗奈お姉ちゃんが死んだ悲しみから立ち直れませんでした。
絵里の誕生日になると麗奈お姉ちゃんと始めて会った麗奈お姉ちゃんが虐めっ子の男の子達から絵里を助けてくれた公園のベンチに座りました。
麗奈お姉ちゃんと会いたくて悲しくなりました。
そして涙を流しました。

「あれ、絵里ちゃん、どうかしたのですか……?」

声をした方を振り向くと真琴お姉ちゃんが立っていました。

「あっ……
真琴お姉ちゃん……
い、いえ、何でもありません……」

絵里は、慌てて自分の両手で涙を拭きました。
そして悲しみを誤魔化す様に無理にニッコリと笑いました。

「無理をする必要がないですよ。
絵里ちゃんも麗奈に会いたいのですね。
私もそうでした」

真琴お姉ちゃんは、困ったように苦笑いを浮かべました。
真琴お姉ちゃんも麗奈お姉ちゃんに会いたい事を知らせました。

「真琴お姉ちゃんもなのですね……」

絵里は、真琴お姉ちゃんも麗奈お姉ちゃんと会えなくなったのが寂しいって事に気がつきました。
自分の事しか考えていなかったか事に恥ずかしくなりました。

「そうです。
今日は、絵里ちゃんに渡したい物がありました。
麗奈の遺品を整理していたら麗奈が絵里ちゃんの誕生日に渡したかった物が出てきました。
だから絵里ちゃん、これを受け取って貰えないですか?」

真琴お姉ちゃんは、絵里に小さな箱を渡しました。
箱には、『誕生日おめでとうございます、絵里ちゃん』って書かれたカードが貼られていました。
絵里は、箱を開けました。
箱の中からピンク色の小さな熊のぬいぐるみのネックレスが出てきました。

「麗奈お姉ちゃんがですか……?
そ、その……
わざわざ届けてくれてありがとうございます……

うわーー……
可愛らしいネックレスです……
それに絵里の好きな熊のぬいぐるみです……
ありがとうございます、麗奈お姉ちゃん……」

絵里は、麗奈お姉ちゃんの誕生日プレゼントが絵里の好きな熊のぬいぐるみだと解りました。
麗奈お姉ちゃんが絵里の好きな物を解っていた事が嬉しかったです。
小さな熊のぬいぐるみのネックレスを握り締めて涙を流しました。
麗奈お姉ちゃんの気持ちに感謝を表しました。

「絵里ちゃんに麗奈の心残りを渡せて良かったです……
絵里ちゃん、待っていますからね……」

真琴お姉ちゃんは、絵里に麗奈お姉ちゃんが絵里に渡したかったプレゼントを渡せて安心をした様にに微笑みました。
そして意味ありげに微笑みました。

「えっ……?
それは、どういう事でしょうか……?

あれ、真琴お姉ちゃん……?
もう帰られたのでしょうか……?
ありがとうございます、真琴お姉ちゃん、麗奈お姉ちゃん」

絵里は、真琴お姉ちゃんの言葉の意味が解らなくて戸惑いました。
そして真琴お姉ちゃんの方を向こうとしました。
でも気がついたら真琴お姉ちゃんの姿が何処にも見えなくて絵里は、真琴お姉ちゃんと麗奈お姉ちゃんの事を考えて頭を下げて感謝を表しました。

(ここからは、エリカの視点です)

「う……ん……
もう朝なのですか……?
何だか懐かしくてせつない夢だったような気がします……
でも何だったのでしょうか……?

そうです!
今日から聖霊のアンちゃんを助ける為に私とアンジュお姉ちゃんとマリーお姉ちゃんとアイリスお姉ちゃんの4人で聖霊の国に行くところでした。
アンジュお姉ちゃん達の足を引っ張らないように頑張らないと行けません!」

エリカは、ゆっくりと目を開けるといつも寝ている聖フォルテ学園の寮のベッドの上な事に気がつきました。
ふとエリカが涙を流していたのに気がついて自分の涙を右手で拭いて自分の胸を触りました。
どんな夢か解らなくてでも悲しくてせつない夢な事が解りました。
そしてアンジュお姉ちゃんに会いたくなりました。

「あれ、アンジュお姉ちゃん、どうかされたのですか?」

アンちゃんを助ける旅の途中でアンジュお姉ちゃん何処かに行くのに気がつきました。
アンジュお姉ちゃんに何処に行くのか質問しました。

「料理の食材を集める為に動物を狩りに行くところです。
今晩の料理は、動物の肉を作った美味しい料理を作ります。
だから楽しみにしてください」

アンジュお姉ちゃんは、ニッコリと笑いました。
美味しい料理を作る為に動物を狩る事を知らせました。

「アンジュお姉ちゃんの新鮮な動物の肉で作った料理が美味しいです。
だから今から楽しみです!」

エリカは、アンジュお姉ちゃんの料理が美味しくてニッコリと笑いました。
動物の肉を使った料理が楽しみな事を知らせました。

「エリカちゃんがそう思ってくれるのならば動物の狩りを頑張らないと行けませんね」

アンジュお姉ちゃんは、エリカの気持ちが嬉しいみたいでニッコリと笑いました。
動物の狩りを頑張る事を知らせました。

それからアンジュお姉ちゃんが何処かに飛んで行きました。
そしてアンジュお姉ちゃんの後を追い掛ける様にアイリスお姉ちゃんとマリーお姉ちゃんも飛んで行きました。
エリカは、直ぐにアンジュお姉ちゃんが動物の狩りをするためだけで何処かに行ったのでないと気がつきました。
アンジュお姉ちゃんが動物を沢山捕まえて戻ってきました。
でもアンジュお姉ちゃんの後を着いていったアイリスお姉ちゃんとマリーお姉ちゃんの態度を見ると狩りに行っただけでないのが解りました。
そして女神エリーゼ様が聖女ミハエル様を助けたって噂を聞きました。
聖女ミハエル様を助けた場所がアンジュお姉ちゃんが向かった場所と同じでした。
だから直ぐにアンジュお姉ちゃんが聖女ミハエル様を助けたのだと理解しました。

それからしばらくしてからアンジュお姉ちゃんがエリカにある提案をしました。

「エリカちゃん、魔法のブラックホールは、使えるようになりましたか?」

アンジュお姉ちゃんは、エリカにブラックホールを使える様になったのか質問しました。

「い、いえ、まだブラックホールは、使えません……」

エリカは、せっかくアンジュお姉ちゃんがブラックホールの魔法を教えてくれたのにまだブラックホールの魔法が使えないのが申し訳なくなり控え目におどおどとしました。
そしてまだブラックホールの魔法を覚えていない事を知らせました。

「それでは、新しい魔法を覚えるつもりがありませんか?」

アンジュお姉ちゃんは、少しだけ考え込んで直ぐに優しく微笑みました。
エリカに新しい魔法を教えてくれるのを提案をしました。

「えっ!?
アンジュお姉ちゃん、新しい魔法を教えてくれるのですか!?」

エリカは、またアンジュお姉ちゃんが魔法を教えてくれるのが嬉しくて目をキラキラ輝かせました。

「はい、でも難しい魔法です。
でも覚えたらエリカちゃんの助けになると思います」

アンジュお姉ちゃんは、エリカの行動を見て慈愛を込めて少しだけクスって笑いエリカを見つめました。
エリカに教える魔法がエリカに役立つ事を知らせました。

「ぜひお願いします、アンジュお姉ちゃん」

エリカは、アンジュお姉ちゃんが魔法を教えてくれるのが嬉しくて慌てて頭を下げました。
アンジュお姉ちゃんに魔法を教えてほしい事をお願いしました。

「それでは、今から使う魔法を見ていてください。

『ダークヘルフレアバースト!』」

アンジュお姉ちゃんは、背中に黒色の羽と頭の上に黒色の輪っかを出して両手を上に上げました。
呪文を唱えるとアンジュお姉ちゃんの上に100メートルあるドクロ模様の地獄の黒色の炎が現れると空に向かって放ちました。

「え、えーーーー!?」

エリカは、アンジュお姉ちゃんがエリカに見せた魔法がブラックホールの魔法と同じくらいのとんでもない魔法だったから大声を出して驚きました。

「この魔法は、地獄の炎の魔法で敵に当たるまで何処までも追い掛ける魔法です。
敵が多い時に役立つ魔法……

あっ……!?」

アンジュお姉ちゃんは、魔法の説明しようとしてふと何かに気がつきました。
だから声を出して慌てた様に驚きました。

「あ、あの……
どうかしましたか、アンジュお姉ちゃん?」

エリカは、アンジュお姉ちゃんが何を慌てていたのか解らずに不思議そうに首を傾げました。

「えっ!?
い、いえ、何でもありませんよ!?
あ、あの……
私は、用事を思い出しましたから少しだけここを離れます。
直ぐに戻ってきます。
だから安心をしてください」

アンジュお姉ちゃんは、何かを誤魔化すように優しく微笑みました。
少しだけこの場所を離れる事を知らせました。

「えっ、えっと……
解りました。
気をつけて行って来てください」

エリカは、直ぐにアンジュお姉ちゃんが誰か困っている人達に気がついて助けに行くのだと気がつきました。
だからアンジュお姉ちゃんを安心させるようにニッコリと笑いました。

アンジュお姉ちゃんは、直ぐに飛んで何処かに行きました。
それから女神エリーゼ様が街を魔物から救ったって噂を聞きました。
直ぐにアンジュお姉ちゃんがあの時に街の危機を感じ取って街を救いに行ったのだと理解しました。
エリカのお姉ちゃんのアンジュお姉ちゃんは、影ながら人助けをしているだなんてやっぱり素敵なエリカのお姉ちゃんだと思いました。
それから街でアンジュお姉ちゃんがエリカと街の探索って言うデートをしてもらう事になりました。
アンジュお姉ちゃんと一緒に入った雑貨屋で遠い昔に何処かで見た事がある様なエリカにとって特別に思う様なピンク色の小さな熊のぬいぐるみのネックレスを見掛けました。

「アンジュお姉ちゃん、この小さい熊さんのぬいぐるみのペンダントなんかも可愛らしいですね!?
でもそ、その……
買いたいのです……
でも値段が高過ぎます……」

エリカは、ピンク色の小さな熊のぬいぐるみのネックレスをアンジュお姉ちゃんに見せました。
でもエリカにとって特別だと思うネックレスがお金が高くて買えないって思いました。
だから困った様に苦笑いを浮かべました。

「そうなのですね……
それは、残念です……」

アンジュお姉ちゃんは、エリカの言葉を聞いて少しだけ考え込みました。
エリカがネックレスを買えないのを残念そうに微笑みました。

「アンジュお姉ちゃんもうここの雑貨を見るのが大丈夫です。
他に行きましょう」

エリカは、他に気になる物がありませんでした。
だから他のところに行くのを提案しました。

「そうですね……
私は、買いたい物があります。
だから先にお店の前で待っていてもらえませんか?」

アンジュお姉ちゃんは、何か買い物をしたいから先にお店を出るのをお願いしました。

「解りました、アンジュお姉ちゃん。
それでは、先にお店の前で待たせてもらいます」

エリカは、アンジュお姉ちゃんとデートが楽しかったです。
だからニッコリと笑いました。
先にお店を出る事を知らせました。

しばらくアンジュお姉ちゃんがお店から出てきました。
でもアンジュお姉ちゃんが何を買ったのか教えてくれませんでした。
それからエリカとアンジュお姉ちゃんは、喫茶店に入りケーキを食べました。
そこで綺麗なお姉ちゃんと会いました。

「くすくす、本当にアンジュちゃんとエリカちゃんは、仲良しですね。

そう言えばもう聞きましたか?
女神エリーゼ様が聖女ミハエル様を助けたらしいです。
しかも2回もです。
2回目は、魔物から街を護ったらしいです。
女神エリーゼ様は、凄いですね」

綺麗なお姉さんは、女神エリーゼ様の事を思い出して自分の両手を前で握り締めてうっとりとしました。

「アンジュお姉ちゃん、どうかされましたか?」

エリカは、アンジュお姉ちゃんが何かを困っている様に見えてどうかしたのか質問しました。

「い、いえ、なんでもありません。
女神エリーゼ様には、感謝をしないといけませんね

アンジュお姉ちゃんは、冷や汗をだらだらと流して無理にニッコリと笑いました。

「アンジュお姉ちゃん、そろそろ外に出ましょう」

エリカは、直ぐにアンジュお姉ちゃんが自分が女神エリーゼ様とばれたのが嫌だと思うのが解りました。
だからアンジュお姉ちゃんを助ける為にアンジュお姉ちゃんの袖を掴んで外に出るのを提案しました。

「そ、そうですね。
私達は、そろそろ行きます。
最近いろいろと物騒です。
だからお姉さんも気をつけてくださいね」

アンジュお姉ちゃんは、優しく微笑みました。
綺麗なお姉ちゃんに気をつけるのをお願いしました。

「ありがとうございます。
アンジュちゃんもエリカちゃんも気をつけてくださいね」

綺麗なお姉さんは、優しく微笑んで気をつけるのをお願いしました。

エリカとアンジュお姉ちゃんは、綺麗なお姉さんと別れて外に出ました。

「ねえ、エリカちゃん、少しだけ目を瞑ってもらえませんか……?」

エリカとアンジュお姉ちゃんが店から外に出るとアンジュお姉ちゃんがエリカに目を瞑るのをお願いしました。

「えっ、目をですか……?
わ、解りました」

エリカは、アンジュお姉ちゃんの目を瞑るのをお願いを聞いて戸惑いながら目を瞑りました。

「もう目を開けても良いですよ」

エリカは、アンジュお姉ちゃんに何か首にかけてくれました。

「んっ……?
えっ……?
これってあの時の熊のぬいぐるみのネックレスですよね……?
何でアンジュお姉ちゃんが持っているのですか……?」

エリカがゆっくりと目を開けるとエリカの首にさっき欲しかった小さな熊のぬいぐるみのネックレスがかけられていたのに気づきました。
だから戸惑いながらアンジュお姉ちゃんを見つめました。

「今日は、私に付き合ってくれたお礼です。
エリカちゃん、ネックレスを受け取ってもらえますか?」

アンジュお姉ちゃんは、優しく微笑みました。
エリカにネックレスを受け取ってほしい事をお願いしました。

「ありがとうございます、アンジュお姉ちゃん!
アンジュお姉ちゃん、大好きです!」

エリカは、アンジュお姉ちゃんにピンク色の小さな熊のぬいぐるみのネックレスをもらったのが嬉しくてニコニコ笑顔でアンジュお姉ちゃんに抱き着きました。

「くすっ、いきなり抱き着いたら危ないです、エリカちゃん。
でもエリカちゃんが喜んでくれて良かったです……」

アンジュお姉ちゃんは、エリカを抱き締め返してくれました。
そして少しだけクスって笑い優しく微笑みました。

「えへへーー、ごめんなさい、アンジュお姉ちゃん」

エリカは、アンジュお姉ちゃんから離れてニコニコ笑顔で両手を合わせて謝りました。

「エリカは、もう少しだけ街を見て歩こうと思います。
後は、1人で大丈夫です。
だからアイリスお姉ちゃん達の様子を見てきてください」

エリカは、アンジュお姉ちゃんがアイリスお姉ちゃんの事が気になったのが解りました。
だからアンジュお姉ちゃんを安心させるようにニッコリと笑いました。
アイリスお姉ちゃんの様子を見てくるのをお願いしました。

「ありがとうございます、エリカちゃん。

それでは、エリカちゃんの言葉に甘えてアイリスちゃん達の様子を見に行かせてもらいます」

アンジュお姉ちゃんは、優しく微笑みました。
アイリスちゃんの様子を見に行かせてもらう事を知らせました。

「それでは、また後でです、アンジュお姉ちゃん」

エリカは、軽く右手を振り別れの挨拶をしました。

「はい、また後でです、エリカちゃん」

アンジュお姉ちゃんも優しく微笑んで軽く頭を下げて別れの挨拶をしました。

アンジュお姉ちゃんが去って行きました。
アンジュお姉ちゃんに昔もピンク色の小さな熊のぬいぐるみのネックレスと同じ物をプレゼントされた様な気がしました。
その時の事は、覚えていません。
でもとてもせつなくて悲しい思いがしたのが解りました。
エリカは、この先もアンジュお姉ちゃんの側にいられますようにって神様にお願いしました。
だからその為にアンジュお姉ちゃんに護られるだけでなくてアンジュお姉ちゃんを助ける様に強くなるって改めて心に誓いました。


ーTo Be Continuedー
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