主人公(ヒロイン)は、悪役令嬢を攻略をする

ねがぽじ

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アンジュに対する戸惑い(304話)

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☆ヒロイン(主人公)は、悪役令嬢を攻略をする☆


~第304話~

(この話は、ロベルトの視点です)

俺には、命よりも大切な宝物がある。
それは、リリィから貰った物だ。
リリィから貰ったのは、後にも先にもこれだけだった。
リリィからこれを貰った時の事は、今でも思い出せる……

「リリィは、本当に本が好きだよな……」

俺は、リリィの付き添いで街の図書館に来ている。
行くところに迷った時は、必ずって良いほど図書館に行く事になった。
俺は、読書とか興味がなくていつもリリィが本を読んでいるのを眺めている事になっていた。
俺は、本を読んでいるリリィを優しく見つめた。
そしてリリィが本が好きな事を指摘をした。

「だって本で色んな世界に行けて色んな体験が出来るんだよ。
本に夢中にならない方が可笑しいよ。
ロベルトも試しに本を読んで見たらどうですか?」

リリィは、本の事が凄く好きみたいだった。
だから本の事を伝えるのが嬉しくてニコニコ笑顔になった。
そして俺にも本を読むのを提案した。

「俺は、良いよ。
リリィが本を読んでいるのを見ているだけで満足だからな」

俺は、嬉しそうに本の事を話すリリィが可愛らしくてクスって笑った。
リリィが本を読んでいるのを見ているだけで満足な事を知らせた。

「もう私は、ロベルトと一緒に本の話で盛り上がりたいの!
本を読む気がないロベルトにこの四つ葉のクローバーのしおりあげます。
この四つ葉のクローバーは、幸せを呼ぶって言い伝えがあるんだよ。
ロベルトは、結構不幸な事が起きるからね。
この四つ葉のクローバーのしおりで護ってもらってね。
もちろん本のしおりを渡したんだから本もちゃんと読んでね」

リリィは、俺に四つ葉のクローバーのしおりを渡して無邪気に微笑んだ。
そして不幸な俺が幸せを呼ぶ四つ葉のクローバーのしおりに護ってもらう事を伝えた。
最後にしおりを渡したんだから本も読む事をお願いした。

「ありがとうな、リリィ。
この四つ葉のクローバーのしおりを使って気が向いたら本を読ませてもらうよ」

俺は、リリィから四つ葉のクローバーのしおりを受け取ると優しく微笑んでリリィに四つ葉のクローバーのしおりをくれたお礼を伝えた。
このしおりを使って本を読む事を知らせた。

「うん、約束だよ!」

リリィは、俺の言葉を聞いて嬉しそうにニッコリ笑いました。
本を読むのをお願いした。
俺は、この先もリリィの側にいられるって思っていた。
だから本を読むのを先延ばしにしていた。
でもリリィがいなくなってリリィから四つ葉のクローバーのしおりを貰ったのに本を読まなかった事に後悔した。
リリィがあんなにも本を好きだったのに……
こんなことならば沢山本を読んでいれば良かったって思った。
そうすればリリィの好きな本の話を沢山できたのにって思った。
それから本を沢山読む様になった。
リリィに対する罪滅ぼしなのも合った。
だが何よりもリリィが好きな本を自分も好きになる努力をしようと思った。

俺は、いつも通り学園の図書館で読書をする為に向かった。
でも図書館でアンジュ……恐怖の大魔王デスカウントがいた。
俺は、とうとうアンジュに殺されると思い身構えた。

「ロベルト様も読書ですか?」

アンジュは、どす黒いオーラを纏い読書なのか質問した。
俺は、直ぐに殺す前に読書ぐらい待ってあげるって意味で質問したのだと理解した。

「あ、ああ……」

俺は、アンジュのどす黒いオーラを感じていつ殺されるか解らずに冷や汗をだらだらと流した。

「そうですか……

そう言えば四つ葉のクローバーを見つけました。
四つ葉のクローバーは、幸せを呼ぶって言われているのですよ。
ロベルト様は、不幸な事をおきるのが多そうです。
ですから四つ葉のクローバーのしおりを渡します。
この四つ葉のクローバーのしおりで不幸から自分の身を護ってください」

アンジュは、無邪気に微笑んだ。
四つ葉のクローバーのしおりを俺に渡した。
そして四つ葉のクローバーのしおりで不幸から身を護ってほしい事をお願いした。

俺は、リリィと同じ事を言う奴がいるのに驚いた。
しかもアンジュの無邪気の笑顔がリリィの無邪気の笑顔に似ていて戸惑った。
アンジュは、優しく微笑んで去っていった。

アンジュは、俺を殺そうとしているはずなのに俺の事の身を案じていた。
俺は、アンジュの事が解らなくなった。
そしてアンジュに対する気持ちの変化に気がついていなかった。


ーTo Be Continuedー
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