主人公（ヒロイン）は、悪役令嬢を攻略をする

人間達を憎んで……（303話）

☆ヒロイン（主人公）は、悪役令嬢を攻略をする☆

～第303話～

（この話は、ロベルトの視点です）

俺は、リリィが魔族だと言うのに危機管理がなかったのかも知れない。
親父とお袋に魔族のリリィを受け入れてくれたから街の奴等も大丈夫だと思っていた。
でも街の子供達にリリィが魔族だと解ると街の子供達は、リリィを化物を見る様な怯えた表情で見つめた。
俺は、リリィが魔族だと言う事を甘く見すぎていたって反省した。
魔族ってそこまで特別な存在だとは、思ってもいなかった。

リリィが俺に会いに来なくなり１週間が過ぎた。
俺は、リリィの為に何が出来るのか考えたがリリィにどのように罪滅ぼしをしたら良いのか解らずリリィの為に何も出来なかった。

俺は、街の公園のベンチに座りながらリリィの為に何が出来るのか考えていた。

「なあ、ロベルト、リリィは、あれから来ていないよな？」

青い髪の子供の男の子は、俺に近づいてリリィが街に来たのか質問した。

「……それは、どう言う意味だ……？」

俺は、青い髪の子供の男の子がリリィに街に来てほしくない様に話したって思えた。
だから睨んで言葉の意味を質問した。

「だってリリィは、魔族だろ！
魔族がこの街に来るなんておかしいだろ！」

青い髪の子供の男の子は、俺を睨み返した。
そして魔族のリリィが街に来るのは、おかしい事を知らせた。

「なんだと！？」

俺は、青い髪の子供の男の子にリリィを傷付ける様な言葉を話したのを聞いて頭に血が上り怒りに我を忘れた。
だから青い髪の子供の男の子の顔を殴り飛ばした。

「痛いっ！？

ふん、魔族のリリィもリリィだが魔族の友達のロベルトもロベルトだよな！」

青い髪の子供の男の子は、俺に顔を殴り飛ばされて悲鳴を出した。
殴られた顔を擦りながら立ち上がった。
俺を睨んで魔族のリリィの友達の俺もろくでもない事を知らせた。

「なんだと！？」

俺は、青い髪の子供の男の子の言葉を聞いて俺の事よりもリリィの事を貶された事に腹を立てた。
だから青い髪の子供の男の子に殴りかかろうとした。

「止めて！？
この子は、母親を魔族に殺されているのよ！
魔族を憎んでいても仕方がないわ！」

赤色の髪の子供の女の子は、青い髪の子供の男の子を護る様に両手を広げて俺の前に立った。
そして涙目で俺を睨む様に見つめた。

「っ！？

だ、だからって言って……

もう良いよ！？
お前達がリリィの事を蔑ろにしても俺だけは、リリィの味方を止めないからな！」

俺は、青い髪の子供の男の子の母親が魔族に殺されたって事が解ると俺が無神経だと思い言葉を詰まらせた。
でもリリィが今まで一緒に遊んでいた子供達に蔑ろにされるのがリリィが可哀想過ぎて弁論しようとした。
でも魔族のリリィの味方をする俺の事を子供達の軽蔑する眼差しで見られて悔しそうに木を殴った。
そして子供達を睨む様に見渡した。
子供達から逃げる様に公園から去っていった。
そのまま自分の家に駆け込んだ。

「あら、ロベルト、どうかしたの？」

お袋と親父は、リビングに入ってきた俺を見て不思議そうにきょとんと首を傾げた。
そしてお袋が俺にどうかしたのか質問した。

「なあ、お袋、親父、リリィを助ける事を出来ないかな……？

このままでは、リリィが可哀想過ぎるよ……
リリィが魔族でも良い奴なんだよ……」

俺は、両手を床につけて涙をボロボロと流した。
そしてリリィを助けたい事をお願いした。


「ロベルト……
ごめんなさいね。
ロベルトは、まだ１０歳の子供なのよね……
後の事は、私達に任せなさい……」

お袋は、俺を優しく抱き締めてリリィの事をお袋達に任せてほしい事をお願いした。

「お袋、親父、本当にリリィの事をなんとかしてくれるのか……？」

俺は、不安そうにお袋と親父を見上げた。
リリィの事をなんとかしてくれるのか質問した。

「ええ、必ずどうにかするわ。
ねえ、あなた」

お袋は、優しく俺の頭を撫でて優しく微笑んだ。
リリィの事をどうにかする事を約束した。
お袋は、親父の方を向いて親父にリリィをどうにかするの賛同を求めた。

「ああ、任せろ……」

親父は、乱暴に軽く俺の頭を撫でて少しだけ優しく微笑んだ。
リリィの任せてほしい事を伝えた。

それから出掛ける準備を済ませて家を出ていった。
それから親父とお袋が出掛けた方向からとても大きな爆発音が聞こえてきた。

「な、なんなんだ！？
まさか親父とお袋に何か合ったのか！？」

俺は、親父とお袋が向かった方向から爆発音が聞こえてきたのを聞いて親父とお袋に何か合ったかもって思った。
だから慌てて家を飛び出して親父とお袋が向かった方向に向かった。
街の中央の噴水広場で親父とお袋が倒れていてぴくりとも動かない様だった。
親父とお袋の近くにリリィが倒れていて胸には、剣が刺さっていた。

「親父……？
お袋……？
リリィ……？」

俺は、状況が飲み込めなくて呆然とリリィ達を見つめた。

「おい、ロベルトは、何処だ！！」

宿屋のおじさんが大声を出して俺が何処にいるのか質問した。

「ロベルトの家には、いないみたいだよ！！」

パン屋さんのおばさんは、俺が自分の家にいない事を知らせた。

「なんとしてもロベルトを探すのじゃ！！」

街の長老のおじいちゃんが街の奴等に俺を探すのを命令した。

俺は、直ぐに魔族のリリィが人間の敵だから殺されたのだと理解した。
そしてリリィを庇った親父とお袋が人間の敵だと判断されて街の奴等に殺されたのだと理解した。
そしてリリィの友達の俺も人間の敵として殺す為に俺を探しているのだと理解した。

俺は、親父とお袋とリリィの仇を打つ前に街の奴等に殺されるのが嫌で街の奴等から逃げる様に街から離れた。
しばらく走ると体力が尽きて転んで岩に激突した。

俺は、街の奴等に怨みをはらさずにこのまま死んでしまうかもって思った。
悔しくて自然と涙を流した。

「ほーー、こんなところに人間がいるだなんて珍しいな……」

偉い奴らしき魔族の男性は、興味深く自分の顎を触り俺を見下ろした。
こんなところに子供の俺がいるのが珍しい事を知らせた。

「奴等に復讐したい……
人間の奴等に復讐をしたい……」

俺は、悔しそうに唇を噛んで涙を流した。

「ほう、人間を憎むか……
面白い。
人間を滅ぼしたいのならば我々に着いて来るがよい。
望み通りに人間供を滅ぼしてやろう」

偉い奴らしき魔族は、右手を俺の方に差し出した。
人間達を滅ぼしたいのならば魔族達に着いて行く事を提案した。

「本当に人間達を滅ぼしてくれるんだな……？」

俺は、睨む様に偉い奴らしき魔族を見上げた。
人間達を滅ぼしてくれるのか質問した。

「ああ。
人間達を滅ぼすって約束しよう」

偉い奴らしき魔族は、邪悪に微笑んだ。
そして人間達を滅ぼす事を約束した。

「解った。
俺は、お前達に着いて行くぞ……」

俺は、偉い奴らしき魔族の差し出した右手を握り締めると気を失った。
気を失いながらリリィ達に人間達を滅ぼして必ずリリィ達の仇を取るって心に誓った。

でもまさかあんな隠された事実があるだなんて今の俺は、夢にも思ってもいなかった。


ーTo Be Continuedー