主人公(ヒロイン)は、悪役令嬢を攻略をする

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アンジュ様の優しさそして私の決意(205話)

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☆ヒロイン(主人公)は、悪役令嬢を攻略をする☆


~第205話~

(この話は、乙女ゲームの主人公(ヒロイン)のアイリスの視点です)

旅行の最終日に山に向かいました。
あまりにも山が綺麗で周りの警戒していませんでした。
気がつくとケルベロスがアンジュ様に襲いかかっていました。

「はっ!?
アンジュ様、危ないです!?」

私は、木の影に隠れていたケルベロスがアンジュ様に襲いかかって来たのを見て慌ててアンジュ様に覆い被さりアンジュ様を庇いました。
エリカちゃん達もアンジュ様を護ろうとしました。
私は、アンジュ様を強く抱き締めました。

「はーーー!!」

いきなりアンジュ様と私の前に現れた男性が手のひらから黒色のビームを出してケルベロスを跡形なく吹っ飛ばしました。
私は、この男性が過去に大切な誰かは思い出せなくてでもその誰かから聞かされていた人物に良く似ていました。
この男性は、信頼できると思いました。

「ルージュ、やっと出会えた!
お前にまた出会えるのを何千年も待ったんだぞ!!」

男性は、いきなりアンジュ様に抱き着きました。

「えっ、えっと……あの……」

アンジュ様は、男性に抱き着かれてどうしたら良いのか解らずに戸惑いながら男性を見つめてほんのり顔を赤らめました。

「はっ!?
あ、あの、アンジュ様にいきなり抱き着かないでください!
あなたは、アンジュ様のなんなのですか?」

私は、アンジュ様と男性のやり取りを見て慌てて男性からアンジュ様を離して睨む様に男性を見つめました。

「ほーー……大天使エリザベスか、お前もこの世界に転生していたんだな……
転生してもルージュと仲良しなんだな……」

男性は、感心をした様に私を見つめて私を大天使エリザベスって呼びました。

「い、いったい何を言っているのですか……?」

私は、男性の言っている意味が解らずに戸惑いながら男性を見つめました。
でも不思議とエリザベスって呼ばれるのが違和感がないように思えました。

「俺の名前は、デミイリゴス。
邪神デミイリゴスって言ったら解るだろ」

デミイリゴスさんは、邪悪に微笑んで自分の事を邪神デミイリゴスって伝えました。

「っ!?
アンジュから離れてください!!
邪神デミイリゴスって言ったら大天使ルージュ様を滅ぼした元凶ではないですか!?」

ルイ様は、慌ててデミイリゴスから護る様にアンジュ様の前に立ち私達もデミイリゴスから護る様に立ちました。
アンジュ様は、ルイ様達の体を触りデミイリゴスの前に立ちました。

「ア、アンジュ様!?」

私は、アンジュ様の行動を見て慌てて大声を出して驚きました。

「あなたが邪神でも魔王でも関係ありません。
私は、あなたがどうしても悪い人に見えません。
そして先程は、助けてくれてありがとうございました」

アンジュ様は、デミイリゴスをじっと見つめてデミイリゴスが邪神でも魔王でも関係がない事と悪い人に見えない事を知らせました。
そして頭を深々と下げて助けてくれた事の感謝を表しました。

「………ぷはははー!!
ルージュは、転生しても変わらないよな!」

デミイリゴスは、アンジュ様の行動を見て大声を出して私が転生しても変わらない事を知らせました。

「え、えっと……私の名前は、ルージュでなくてアンジュです……」

アンジュ様は、デミイリゴスの態度を見て戸惑い私の名前がアンジュだと知らせました。

「すまない、今は、アンジュだったな。
また近いうちに会う事もあるだろう。
またな、アンジュ」

デミイリゴスは、アンジュ様のおでこにキスをして二って笑い去っていきました。

「「「「「「「「「あっ!?」」」」」」」」」

私達は、デミイリゴスが私におでこにキスしたのを見て大声を出して驚いて嫉妬オーラ全開のどす黒いオーラを出しました。
でもデミイリゴスさんが不思議と悪い人に思えませんでした。
旅行が終わり学園に戻りました。
その後またデミイリゴスさんと会う事になりました。

「ほら、席に着け……
今日からお前達の担任が変わる。
ほら、入って来い……」

剣聖メリー先生が教室に入ってきて私達を見渡して新しい担任を紹介する事を知らせて外にいる新しい担任に声をかけました。
私達は、教室に入ってきた新しい担任の姿を見て驚きの声を出した。

「このクラスの新しい担任になった邪神のデミイリゴスだ!
よろしく頼む!」

デミイリゴスさんが教室に入ってきて右手を大きくあげて二って笑いデミイリゴスさんが私達のクラスの担任になる事を知らせました。

「学園長は、邪神のデミイリゴスを学校の先生にするだなんて何を考えているのですか!?」

ルイ様は、慌てて立ち上がり邪神のデミイリゴスを学園の先生にした学園長に文句を表しました。

「デ、デミイリゴスさん、アンジュ様は、渡しませんからね!」

私は、アンジュ様が取られるかもって危険を感じて慌てて立ち上がりアンジュ様を庇う様に立ち軽くデミイリゴスさんを睨んでデミイリゴスさんにアンジュ様を渡さない事を知らせました。
エリカちゃん達もアンジュ様を護る様に立ちました。

「ほーー、俺にたてつくか!
最近の人間は、面白いよな!
まあ、アンジュの事は、数千年待っていたからな。
アンジュの事を誰にも渡すつもりがないがな」

デミイリゴスさんは、楽しそうに口元を押さえてクスクスって笑い私達が面白い事を知らせました。
破邪のどす黒いオーラを纏いアンジュ様を誰にも渡さない事を知らせました。
デミイリゴスさんと私達の間に火花がバチバチ散りました。
私は、このデミイリゴスさんが色んな意味で危険だと思いました。
授業が終わるとある人に話し掛けられました。

「よう、エリザベス、お前とゆっくりと話すのは、始めてだよな」

デミイリゴスさんは、右手を上げて私に挨拶をしました。

「デ、デミイリゴスさん……?
あ、あの……私の名前は、エリザベスではなくてアイリスです……」

私は、エリザベスって呼ばれておどおどとして自分の名前をエリザベスでなくてアイリスな事を伝えました。
でもエリザベスって名前を呼ばれるのが不思議と違和感を感じられなくてどうしてなのかなって思いました。

「そうだったな、すまない、アイリス。
でアイリスに話があってな。
なあ、アイリス、お前に前世の記憶があるのか?」

デミイリゴスさんは、真剣な表情で私を見つめて私に前世の記憶があるのか質問しました。

「えっ、前世の記憶ですか……?
そんなのありません……」

私は、デミイリゴスさんに前世の記憶があるのかって質問をされて戸惑いながら記憶がない事を知らせました。

「そうか……
なあ、アイリス、今度こそは、アンジュを護りきれよ」

デミイリゴスさんは、アンジュ様の護る覚悟を表す様に真剣な表情で私を見つめた。

「な、何を……?

う、うぅ……
そんなのアンジュ様を護り通すに決まっています……
何故か解りませんがアンジュ様に出会う為に生まれてきたのだと理解できます……
だから今度こそは、必ずアンジュ様を護ります……」

私は、デミイリゴスさんのアンジュ様を護り通せって言葉を聞いて戸惑いながらデミイリゴスさんを見つめました。
ふと、過去に体験をした様な2回も大切な人を護れなかった時の時の事を思い出しました。
護れなかった大切な人が誰なのか思い出せませんでした。
その思い出の意味が解らずに戸惑い自然と涙があふれてきてボロボロと涙を流しました。
アンジュ様と出会う為に生まれ変わったからアンジュ様を護り通す事をだけは、解りました。

「そうか……
頑張れよ……
俺もアンジュを今度は、護り通すつもりだからな……」

デミイリゴスさんは、優しく私を見つめて私の頭を優しく撫でました。
そしてアンジュ様を護り通すから私もアンジュ様を護り通す事を応援しました。

「でも不思議です……
デミイリゴスさんとは、この前に会ったばかりなのに前から知っている気がします……」

私は、デミイリゴスさんに頭を撫でられて気持ち良さそうに微笑みました。
デミイリゴスさんの事を前から知っている気がした事を伝えました。
でもデミイリゴスさんの事を誰から教えてもらったのか思い出せませんでした。

「まあ、俺もアイリスの事は、アンジュから聞いていたからな。
アイリスもアンジュから聞いていたのかもな」

デミイリゴスさんは、アンジュ様が私にデミイリゴスさんの事を教えた事を知らせました。
私は、アンジュ様にデミイリゴスさんの事を教えてもらった記憶がありませんでした。
でも不思議と遥か昔にアンジュ様にデミイリゴスさんの事を教えてもらった気がしました。
ふと、寮に帰ろうとしているアンジュ様が誰かを探して姿を見かけました。

「ほら、アンジュがお前の事を探しているぞ。
早くアンジュの側に行ってやれよ」

デミイリゴスさんは、直ぐにアンジュ様が私を探している事に気がついて私の背中を軽く叩いてアンジュ様の方に行く事を提案しました。

「は、はい、さようなら、デミイリゴスさん」

私は、緊張した様に返事を返して頭を深々と下げてデミイリゴスさんと別れの挨拶をしてアンジュ様の方に走って近寄って行きました。

「あっ、アイリスちゃん、良かったです。
一緒に寮に帰ろうと思いまして探していたのですよ」

アンジュ様は、私が近づいて来たのを見て嬉しそうにニッコリと笑い一緒に帰る為に私を探していた事を伝えました。
私は、アンジュ様の笑顔を見て安心をしてそれと同時に遥か昔に大切な人を護れなかった事を思い出して色んな思いがごちゃ混ぜになり自然と涙がポロポロと流れました。

「私は、この先もアイリスちゃんの側にいます。
ですから安心をしてください」

アンジュ様は、私の体を優しく抱き締めて私を慰める様に優しく背中を撫でてアンジュ様が私の側にこの先も一緒にいる事を約束してくれました。
私は、アンジュ様の優しい気持ちが嬉しくて更に涙が流れました。

私は、アンジュ様が私の特別な存在だと再確認しました。
そしてこの最愛のアンジュ様を護り通すって改めて心に誓いました。


ーTo Be Continuedー
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