主人公（ヒロイン）は、悪役令嬢を攻略をする

僕（ルイ）の決意（25話）

☆ヒロイン（主人公）は、悪役令嬢を攻略をする☆

（残酷の描写があります）

～第25話～

（この話は、ルイの視点です）

アンジュは、僕にあるお願い事をしてきました。

「ルイ様、お願いがあります。
マリー様を助けに行ってもらえませんか？
マリー様は、学校の図書館の１階の１番奥の本棚に『願いの青い鳥』って本があります。
その本を抜いて本棚の奥に赤色のボタンがあり。
そのボタンを押すと地下室に行く為の階段が現れます。
階段を降りると地下室に出ます。
そこの地下室にマリー様が囚われているはずです」

アンジュは、凄く具体的にマリーさんが囚われている場所を知らせました。
そしてマリーさんを助けるのをお願いしました。

「マリー様の事は、必ず助けします。
ですから安心をしてください。

でもアンジュは、どうしてそんなに具体的にマリーさんが囚われている場所が解ったのですか？」

僕は、何故マリーさんの囚われている場所が解るのか不思議に思いました。
何故マリーさんの囚われている場所が解ったのか質問しました。

「それは……私が全て悪いのです……
私の招いた事なのですから……」

アンジュは、辛そうに俯いて自分が全て悪い事を知らせました。

「アンジュ、それは、どう言う事なのですか？」

僕は、アンジュの言っている意味が解らなくてきょとんと首を傾げてどう言う意味なのか質問しました。

「それは……ごめんなさい……本当にごめんなさい……」

アンジュは、涙を流して俯いて何回も謝りました。

（僕は、何をやっているんでしょうか……
アンジュを護るって決めたのにアンジュを悲しませて……
僕は、アンジュの婚約者なのですから悲しませる事をやることでないはずです。
しっかりアンジュを護らないといけません！）

「仕方がありませんね。
良いですよ。
アンジュのお願い事を特別に聞いてあげます」

僕は、仕方がなさそうにため息を吐きました。
そしてアンジュの為に何も聞かないでおこうと思いました。
だからアンジュの為にマリーさんを助ける事を改めて決意しました。

僕は、右手を振って別れの挨拶をして控え室に出て行きました。
アンジュから教えてもらった学校の図書館に向かって問題の本棚の前に来ました。

「え、えっと……『願いの青い鳥』の本は……これですね……
………
この本の奥の赤色のボタン……
…………
これですね……
…………
えい……」

僕は、アンジュから教えてもらった『願いの青い鳥』の本を取ると本の奥に合った赤色のボタンを押しました。
本棚が動いて地下室に降りる為の階段が現れました。

「アンジュの言った通りに地下室に行く為の階段が出てきました。
この階段の下にマリーさんが捕まっている部屋があるのですね……
こんな事まで解るだなんてまったくアンジュには、驚かされてばかりです……」

僕は、何故こんな情報まで知っていたのか不思議に思いました。
でもそこがアンジュらしく思い苦笑いを浮かべました。
僕は、周りを警戒をしながら階段を降りて行きました。

「貴様、何者だ！？

ってボンボンの王子様でないかよ。
こんなところでどうしたんだ？
帰ってママの◯でも飲んでろよ」

地下室に降りると数人の男性がいました
部屋の奥に鎖に繋がれたマリーさんがいました。
1人の男性が僕に気がついて驚きの声を出しました。
でも僕が1人だけなのに気がついてナイフをちらつかせてニヤニヤと笑いました。

「マリーさんを返してもらえませんか？」

僕は、できるだけ丁寧に話して
マリーさんを返してほしい事をお願いしました。

「はーーー？

返す訳ないだろ。
あの生意気な女達を痛め付けるまではな。
武術大会でさぞかし良い声で泣いてくれるんだろうな」

男性達は、嫌らしくニヤニヤと笑いました。
アンジュ達の傷付いた姿を考えて興奮している様でした。

「『出なさい、ブラッド・グラットン（血の大食い）』」

僕は、アンジュ達に危害を加えるつもりだと理解するとブチって理性がきれる音が聞こえてきて怒りを押さえられなかったです。
僕は、ナイフで自分の手を斬り血を流しました。
血の中に封印されている刀に呼び掛けると血が赤色の刀に変わりました。

「はーー？
俺達と戦うつもりなのか？
後悔するなよ！」

男性は、剣を構えると僕に襲いかかってきました。
僕の刀と男性の剣が当たると刀を一瞬で食べました。

「な、な、なんなのだ、その刀は！？」

男性は、一瞬で自分の持っていた剣が消えたの見て慌てて僕の刀を指しました。

「僕は、謝りませんよ。
命よりも大切な人を護る為ならば鬼でも悪魔でもなります」

僕は、赤色の刀を構えて男性達に近づきました。

「相手は、一人だ！
構わない！
やってしまえ！」

男性達は、僕に襲い掛かってきました。
男性達の体に僕の赤色の刀が触れるだけで刀に男性達が食われて行きました。

「ひ、ひーー！？
助けてください！？」

残った1人の男性は、腰に地面を着けて怖がりました。

「駄目ですよ。
許しません」

僕は、ニコニコ笑顔で男性に近づきました。

「ひっ！？
そ、そんなーー！？
うわーー！？」

男性は、僕から逃げようとしました。
僕は、逃げる男性の後ろから刀で斬りました。
刀に男性を食わせました。

「アンジュは、今の僕を見たらどう思いますか……？
きっと怖がるでしょうね……」

アンジュは、僕が無惨に人を殺す自分を見て軽蔑するだろうと思いました。
僕は、困った様に苦笑いを浮かべました。

僕の持っているブラッド・グラットン（血の大食い）が触れた物は、全ての物を食べる刀です。
もちろん代償は、あります。
刀を使っている時は、自分の血と生命力が吸われています。

昔は、この呪われた刀をあんまり使いたくなかったです。
アンジュを護る為ならばこの力を使うって覚悟をしました。
アンジュを護る為ならば人を殺す覚悟もあります。

「マリーさん、大丈夫ですか？」

僕は、赤色の刀でマリーさんの繋いでいる鎖と手錠を食わせました。
そしてマリーさんの体を揺すってマリーさんに気をつかせる様としました。

「うっ……んっ……ルイ様……？
私は、いったいどうしたのですか……？
確か……数人の男性に拉致されました……
ルイ様が私を助けてくれたのですか……？」

マリーさんは、ゆっくりと目を開けると周りを見渡しました。
僕に気がついてきょとんと首を傾げて僕が助けたのか質問しました。

「はい、もう大丈夫です。
ですから安心をしてください。

起きて直ぐに悪いのですが来てください。
アンジュ達がマリーさんに人質にとられていた為に戦えないです」

僕は、マリーさんに今置かれている状況を説明しました。
そして僕と一緒に闘技場にきてほしい事をお願いしました。

「えっ！？
アンジュ様達がですか！？
解りました！
今すぐ闘技場に向かいます！」

僕とマリーさんと一緒に闘技場に向かいました。
闘技場に着くと男性達が魔法玉に封じ込まれたフレアバーストをアンジュ達に放つところでした。

「アンジュ様！
アイリスさん！
私は、無事です！
ですからそんな卑怯者なんか倒してください！！」

マリーさんは、闘技場の観客席の前に近づいてアンジュとアイリスさんに向かって声を出して応援しました。

ーTo Be Continuedー