主人公(ヒロイン)は、悪役令嬢を攻略をする

ねがぽじ

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イオンの挑戦(22話)

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☆ヒロイン(主人公)は、悪役令嬢を攻略をする☆

~第22話~

(この話は、イオンの視点です)

僕は、天使の祠の試練で強くなったと思っていました。
でも試練後にアンジュお姉様から試練前よりもっと強くなっているのを感じました。
そして闇と光の両方の魔力を感じるとても不思議な感じがしました。
僕が強くなるとアンジュお姉様もさらに強くなりました。
アンジュお姉様は、ますます手の届かない存在になる様に思えました。
そしてアイリスお姉様は、天使の滴を飲んで莫大な魔力を感じました。
それは、天使と同じような聖なる魔力を感じました。
武術大会でアンジュお姉様とアイリスお姉様がデュエットを組んで戦う姿は、綺麗でした。
アンジュお姉様の防御魔法は、何物も弾く強固を感じました。
アイリスお姉様の攻撃魔法は、的確で破壊力があり僕の攻撃魔法を凌駕するように思えました。
本当は、アンジュお姉様と一緒に武術大会を出たかったです。
でも僕の実力では、アンジュお姉様の足を引っ張るのが理解していました。
だから武術大会は、アランと一緒に出る事にしました。
アランは、普段から強くなろうと努力をするのを知っていました。
それは、アンジュお姉様の強さに近づこうとするアランに共感が持てたです。
僕は、この武術大会でどれだけアンジュお姉様の強さに近づけたか確かめたかったです。
武術大会の当日は、控え室で大会の順番待ちをしているとアンジュお姉様とアイリスお姉様が控室に来ました。

「失礼します、イオン様、アラン様。
緊張されていませんか?」

アンジュお姉様は、僕逹が緊張をしているのか質問しました。

「アンジュお姉様、アイリスお姉様、来てくれたのですね!
ありがとうございます!
緊張は、していません。
アンジュお姉様と戦うまで負けるつもりは、ありません!
ですから僕達と戦う時は、遠慮しないでくださいね」

僕は、アンジュお姉様が控え室に来てくれたのが嬉しくてパーと明るい笑顔を浮かべました。
そしてアンジュお姉様の方に右手の人差し指を指して僕に遠慮しないで戦う事をお願いしました。

「解りました。
イオン様と戦う事になりましたら遠慮は、しません。
ですから勝ち進んでくださいね」

アンジュお姉様は、優しく微笑んで僕と戦う時に遠慮をしない事を約束をしてくれた。
そして僕に勝ち進む事をお願いをしてくれました。

「イオン君、アラン君、戦う順番です。
用意してください」

武術大会の役員の男性が入ってくると準備をするのをお願いしました。

「はい、解りました」

僕は、返事をして杖を持って立ち上がりました。

「おう、解ったぜ!」

アランも返事をすると剣を持って立ち上がりました。

「アラン様、イオン様、頑張ってくださいね」

アイリスお姉様は、控え室を出て行こうとする僕達に応援の言葉を伝えました。

「頑張ってくださいね、アラン様、イオン様」

アンジュお姉様も控え室を出て行こうとする僕達に応援の言葉を伝えました。

「ありがとうございます、アイリスお姉様、アンジュお姉様」

僕は、アイリスお姉様とアンジュお姉様に応援に感謝の気持ちを伝えました。

「サンキューな、アンジュ、アイリス」

アランも二って笑いアイリスお姉様とアンジュお姉様に応援に感謝の気持ちを表しました。

僕とアランは、武術大会の闘技場に向かいました。
闘技場に着くと体の大きな男性2人の前に立っていました。
2人とも杖を持っていて魔法使いだと解りました。

「試合開始!」

女性の審判は、右手を振り下ろして試合開始の合図をしました。

「アラン、この前の奴をやるよ!」

僕は、練習で成功をした事がない技をする事を提案しました。

「へーー、1回も成功していないのに大会でやろうだなんてイオンも面白い事を言うな!

良いぜ!
やろうぜ!」

アランは、剣を構えて技を使うのが楽しみでニッて笑いました。

「決まりだね!

アイス……フォイヤー……ロック……ウォーター……サンダー……くっ……
行くよ、アラン!」

僕は、体の周りに水と炎と岩と水と雷の魔法の塊を出現させました。
合体技を放つ事を命令しました。

「ああ、来い、イオン!」

アランは、私から距離を取り高々と飛びました。

「はーーー!!」

僕は、五個の魔法の塊を合体させて虹色に輝く魔力の塊をアランに向かって放ちました。

「させるかよ!

『サンダーアロー!』」

右の男性の魔法使いは、魔法で雷の弓を作り雷の矢をアランに向かって放ちました。

「『トルネードカッター!!』」

左の男性の魔法使いは、両手をアランの方に風の渦をアランに向けて放ちました。

「『アルティメットスラッシュ!!』」

アランは、僕の放った虹色の魔力の弾を剣で受け止めました。
そして魔力を剣のエネルギーに変換すると剣が虹色に光輝きました。
アランの魔力も込めて剣を振り下ろして魔法使い達に斬りかかりました。
魔法使い達の放った魔法を虹色に輝いた剣に当たると魔法使い達の魔法が弾き飛びました。
そのまま魔法使い達の近づいて剣を振り下ろしました。
剣から虹色の爆発が起こり魔法使い達が爆発に包み込みました。

「きゃーー!?」

「うぁーー!?」

魔法使い達は、爆発で後ろに吹っ飛ばされて気を失いました。

「そこまでです!
勝者、アラン、イオン、ペア!」

審判の女性は、僕達の方に右手を向けて僕達の勝利宣言をしました。

「よっしゃー!!
やったな、イオン!」

アランは、右手を僕の方に向けて僕の右手を叩こうとしました。

「まあ、ぼちぼちかな?」

僕は、恥ずかしそうに顔を赤らめてアランが叩こうとした右手を自分からアランの右手を叩きました。
僕達は、闘技場を出ると街に出掛けました。

「お待たせ、シロ!」

僕達は、闘技場に出ると僕に向かって白色の仔犬のシロが走ってきました。
僕は、シロの仔犬を受け止めました。
シロに顔を舐められて気持ち良さそうに微笑みました。

「それにしてもその仔犬は、何者なんだろうな。
天使の祠の試練で助けた仔犬だろ。
普通の仔犬って訳でないよな」

アランは、興味深くシロを覗き込みました。

「さあ、それは、解らないよ。
まあ、可愛らしいから良いと思うよ。

あっ、待てよ、シロ!?」

僕は、シロとじゃれあい幸せそうに微笑みました。
シロがどんなものでも構わないって思いました。
いきなりシロが走り出したのを見て慌ててシロを追い掛けました。

「まったくシロもイオンも子供だな」

アランは、苦笑いを浮かべて僕とシロを追い掛けました。

「シロ、捕まえたよ。
もう逃がさないからね」

僕は、街の裏通りでシロを捕まえるとニコニコ笑顔で見つめました。
いきなり立て掛けている丸太が僕達の方に倒れてきました。

「危ない!?」

アランは、僕とシロを突き飛ばしました。
アランは、大量の丸太の下敷きになりました。

「いったい何がおきたんだ……?

ア、アラン!?
待って、今助けるからね!」

僕は、アランが丸太の下敷きになったのを見て慌ててアランに近づいて魔法でアランを助けようとしました。

「うわーー!?

な、なんだ……?
体が痺れて動かない……」

空から突然弾が数個降ってくると弾から煙が出てきました。
煙を吸うと体が痺れて動かなくなりました。

「お前達は、な、なんなんだよ!?」

突然物陰から数人の男性が出てきました。
僕は、驚きながら男性達を見つめました。

「悪く思うなよ。
これも仕事なんでな」

僕とアランは、数人の男性に棒でタコ殴りにさせれました。

「骨を折ったらさすがに武術大会どころでないよな」

ハゲた男性は、アランの右腕を骨を折りました。

「ぐあーー!?」

アランは、骨を折られて悲鳴をあげました。

「安心しろ。
お前の骨も折ってやるからな」

ハゲの男性は、僕の左腕を持つとそのまま骨を折りました。

「うわーーー!?」

僕は、左腕の骨を折られると悲鳴を出しました。

「じゃあな。
まあまあ、楽しめたぜ」


男性達は、右手を振りながら去っていきました。
僕とアランは、痛みで気を失いました。

「んっ……僕は……?
痛っ!?」

僕は、ゆっくりと目を開けると状況確認をしようと周りを見渡しました。
清潔な白いの布団とベッドの上に寝ていました。

横で心配そうに僕を見つめているアンジュお姉様が椅子に座っていました。

「イオン様、気がついたのですね……
良かったです……」

アンジュお姉様は、僕が気がついたのを見て安心した様に微笑みました。

「アンジュお姉様……

はっ、アランは、無事なのですか!?」

僕は、アンジュお姉様が側にいるのに気がついて安心した様に微笑みました。
僕を丸太から助けてくれたアランの事が心配になりアランの無事を確認しました。

「アラン様の命の危険は、ありません。
でもアラン様の意識は、まだ気づいていません……」

アンジュお姉様は、隣のベッドで寝ているアランの方を向いて辛そうに見つめました。

「やあーー、大変だったみたいだな。
いやーー次の対戦相手は、俺達だったから戦えなくて残念だったよ」


長髪の男性と坊主の男性が病室に入ってきました。
長髪の男性は、嫌らしく微笑みました。

「まさか、お前の仕業か!?
この卑怯者!!」

僕とアランを襲わせたのがこの男性達の仕業だと理解しました。
だから部屋に入ってきた男性達を睨みました。

「はーー?
何言い掛かりをつけているんだよ。
襲われたからって俺達のせいにするなよなーー」

坊主の男性は、ニヤニヤしながら僕を見つめました。

「本当だよなぁーー
不幸な事故だったと諦めろよなーー」

長髪の男性もニヤニヤしながら僕を見つめました。

「……出て行ってもらえませんか?」

アンジュお姉様は、静かな声で出ていく事を男性達にお願いしました。

「はーー?
何でだよ。
俺達は、イオンの見舞いにきただけだぞ」


男性達は、嫌らしくニヤニヤと笑っていました。
突然アンジュお姉様の周りに風が吹き荒れました。
男性達の方を睨むと黒色の風が男性の方に向かって行きました。
男性達は、尻餅を着く様に倒れました。
そして廊下の窓ガラスが割れました。

「2度目は、ありませんよ。
出て行ってもらえませんか?」

アンジュお姉様がどす黒いオーラを出してニッコリと笑いました。
アンジュお姉様がこんなに怒ったの見たのは、初めてでした。

「ひっ、ひーー!?
殺されるーー!?」

男性達は、アンジュお姉様のどす黒いオーラを感じてアンジュお姉様から逃げる様に慌てて病室から出て行きました。

「すいません、アンジュお姉様……
せっかくアンジュお姉様に僕が強くなったのを見せたかったのに残念です……」

僕は、困った様に苦笑いを浮かべてアンジュお姉様と戦えなかった事を謝りました。

「辛かったら泣いても良いのですよ。
イオン様は、子供です。
ですから我慢する必要がありませんよ」

アンジュお姉様は、僕を優しく抱き締めて背中を撫でてくれました。
僕に無理をする必要がない事を知らせました。

「別に無理なんか……うぅ……

アンジュお姉様、悔しいです!
僕は、アンジュお姉様と戦いたかったです!」

僕は、アンジュお姉様に背中を撫でられると安心しました。
そしてアンジュお姉様を抱き締め返して涙を流してわんわんと泣きました。

「よしよし、辛かったですね。
イオン様は、私の自慢な弟ですよ。
ですから安心をしてください」

アンジュお姉様は、僕の背中を撫でて優しく抱き締めてくれました。
僕は、アンジュお姉様の温もりがお母さんに包まれている様に安心しました。
そして気がついたら眠っていました。


ーTo Be Continuedー
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