主人公(ヒロイン)は、悪役令嬢を攻略をする

ねがぽじ

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アイリスちゃんに目覚めのキスをしました(16話)

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☆ヒロイン(主人公)は、悪役令嬢を攻略をする☆

~第16話~
私は、体を揺するのに気がついてゆっくりと目を開けました

『やっと起きました。
もうルージュたらこんなところでさぼっていたのですね。
他の大天使達とこの後会議するはずですよ。
もう皆様が待っていますよ』

目の前にアイリスちゃんに良く似た光の輪と四枚羽が背中にはえた天使が立っていました。
アイリスちゃんに良く似た天使が私の名をルージュって呼びました
腰に両手を当ててしかたがなさそうにため息を吐きました。

『あっ……ごめんなさい、エリザベスちゃん。
ここのお日様が気持ち良かったですからつい眠ってしまいました。
今から行きます』

ルージュ(わたし)は、花の咲く野原で寝ていました。
エリザベスちゃんに起こされるとゆっくりと目を開けました。
そして立ち上がり両手を上に上げてあくびをしました。
エリザベスの後を追い掛ける様に歩きました。

『ねえ、ルージュ、この戦い終わると思いますか?』

エリザベスちゃんは、後ろを歩くルージュ(わたし)に話し掛けました。

『どうでしょうね……
私は、終わらしたいと思っています。
敵を滅ぼすだけでなくて他の方法を模索したいと思っています。
敵も味方も皆が幸せになる方法があるはずです。
私は、そうだと信じています』

ルージュ(わたし)は、エリザベスを真剣な表情で見つめました。
きっと皆が解り合える世界になると信じていました。
だから私のその思いをエリザベスに伝えました。

…………
……



「うっ……ん……私は、いったいどうしたのでしょうか……?
確か泉に飛び込んで私の命を使ったはずですよね……
それに懐かしい夢を見ていたはずですが……
……駄目です。
夢の内容を思い出せません」

私は、周りを見渡して状況を確認をしました。
自分の部屋のベッドの上なのに気がつきました。
私のベッドの隣でイオン様が椅子に座ってベッドにもたれかかる様に眠っていました。
そして天使の雫を作る為に私の命を使った事を思い出しました。
死んだはずの自分が何故生きているのかって考え込んだ。
それから何か大事な夢を見ていた事を思い出しました。
夢の内容を思い出そうとしても頭の中に霧がかかっているみたいで思い出せなかったです。

「んっ……アンジュお姉様……?

良かったです!
アンジュお姉様、気がついたのですね!
何処か体の体調は、悪くないですか!?」

イオン様がゆっくりと目を開けて私が起きたのに気がつきました
体をベッドに乗り出して私の体調を心配しました。

「目覚めたのか、アンジュ!
心配したぞ!」


アラン様とルイ様が私の部屋に入ってきてアラン様が右手を上げて挨拶をしました。

「起きたのですね。
調子は、どうですか?」

ルイ様は、甘いスマイルを浮かべて私の体調を質問をしました。

「はい、大丈夫です。

それであれからどうなったのですか?
確か泉に生命力を注いだはずなのですが……」

私が生きてるって事は、天使の雫ができなかったかもって思い心配になりました。
天使の雫が手にいれる事ができたのか質問をしました。

「その事ですが……
誰かを助けたいって思いの気持ち必要だったみたいです。
ですからちゃんと天使の雫ができましたよ。
それからアンジュ、少しだけ宜しいですか?」

ルイ様は、私を安心させる様に優しく微笑みました。
私の顔を覗き込んでキスをするほど私の顔に自分の顔を近づけてきました。
私は、ルイ様にキスをされると思い目を瞑り身構えました。
ルイ様は、いきなり私のおでこにでこぴんをしました。

「痛!?
え、えっ?
いったいどうしてですか……?」


私は、ルイ様にでこぴんをされて何故ルイ様にでこぴんをされたか解らずに戸惑ってきょとんとしました。

「僕達は、怒っているのですよ。
何故あんな自分の命を捨てる様な事をしたのですか?
僕達は、アンジュの力になりたいから手伝ったのですよ。
アンジュを死なす為に手伝ったわけでありません。
もっと自分を大切にしてください。
僕達にとってアンジュは、特別で誰よりも大切な存在なのですよ。
今度同じ事をしたら許しませんよ」

ルイ様は、私の頬っぺたを触り真剣な表情で私を見つめました。
私が自分を粗末にするのが許さないって叱りました。

「えっ、えっと……あの……」

私は、ルイ様の態度に戸惑いながらルイ様を見つめました。

「アンジュ、返事は、どうしたのですか?」

ルイ様は、私の頬っぺたを引っ張り怒った様にニコニコ笑顔でどす黒オーラを纏っていました。

「ひっ!?
はい、解りました!!」

私は、ルイ様の迫力が怖くて思わず立ち上がり大きく返事をした。

「はい、よろしいです。
本当に忘れないでくださいね。
僕にとってアンジュは、特別で大切な存在なのですからね。

それでアンジュ、これが天使の雫ですよ」

ルイ様は、私が返事をしたのを見て満足そうに頷いて慈愛を込めて優しく微笑みました。
ポケットから天使の雫の入った小瓶を取り出して私に向けました。

「ありがとうございます、ルイ様」

ルイ様から天使の雫の入った小瓶を受け取るとニッコリと笑い感謝を表しました。
そしてアイリスちゃんの寝ている部屋に向かいました。

「アンジュ様、気がつかれたのですね。
良かったです……」


セラがアイリスちゃんの近くに座り看病していました。
セラは、私が部屋に入ってきたのを見て私が気がついたのが解り安心をした様に微笑みました。

「心配をかけてすいませんでした。
それから迷惑をかけましたね、セラ。
今までアイリスちゃんを護ってくれてありがとうございました」

私は、セラに近づいてセラにアイリスちゃんの看病のお礼を伝えました。

「私にそんな言葉をかけてくれるだなんて勿体無過ぎます……
それでは、私は、失礼します。
何かありましたら私を呼んでください」

セラは、私のお礼の言葉を聞いて涙を流して感動していました。
そして頭を下げて部屋から出ていきました。

「では、早速アイリスちゃんにこの天使の雫を飲ませないといけません。
……ってどうやって飲ませれば良いのでしょうか……?
そう言えば乙女ゲームで攻略キャラクターが口移しで飲ませていましたよね……

うぇへへーー緊急事態だから仕方がないですよね!
ごめんなさい、アイリスちゃん!」

私は、乙女ゲームのシチュエーションで攻略キャラクターとアイリスちゃんの口移しで天使の雫を飲ませていたのを思い出しました。
そしてアイリスちゃんとキスをする言い訳をしました。
でもアイリスちゃんとキスができるって考えるとだらしないほどニヤニヤとにやけました。
ふと、アイリスちゃんの寝顔を見て自分の邪な考えが恥ずかしくなりました。

「アイリスちゃんがこんな事になっているに私は、何を考えていたんでしょうか……
ごめんなさい、アイリスちゃん。
私もファーストキスだから許してくださいね」

私は、大変なアイリスちゃんを前にして自分の邪な考えが恥ずかしくなりました。
だからアイリスちゃんにキスをするのを謝り天使の雫を口にいれるとそのままアイリスちゃんとキスをしました。
そして口移しでアイリスちゃんに天使の雫を飲ませました。
するとアイリスちゃんの体が光輝いて天使の輪と羽が出てきました。
アイリスちゃんは、ゆっくりと目を開けました。

「う……ん……私は、いったいどうしていたのでしょうか……?

えっ!?
私に羽と天使の輪がついています!?
どうしてですか!?」

アイリスちゃんは、周りを見渡して状況を確認をしようとした。
でも窓ガラスに自分の姿をみて自分が天使の様になっているのに気がついて大声を出して驚きました。

「落ち着いてください、アイリスちゃん。
ただ自分の隠された力が目覚めただけです。
アイリスちゃんは、この力を使える様にならないといけませんよ。
アイリスちゃんは、私の隣に並びたいのでしたら強くならないといけません」

私は、優しくアイリスちゃんに話し掛けました。
そしてアイリスちゃんに自分の力を扱える様になる事をお願いをしました。

私は、いつもアイリスちゃんを護ってあげる事が出来るか解らなかったです。
それにまた今回みたいな事が起きないって言いきれません。

それに私が魔王に目覚めたらアイリスちゃんを危険に合わせる事になるかもしれないって思いました。
だからアイリスちゃんに強くなってほしいと思いました。
私は、真剣な表情でアイリスちゃんを見つめました。

「この力を使かえる様に……

解りました。
アンジュ様の隣にいられる様にこの力を使える様に頑張ります。
ですからこれからもアンジュ様の側にいさせてください」

アイリスちゃんは、私の両手を握り締めて私の顔に間近に近づきました。
そして頑張るから私の側にいさせてほしい事をお願いしました。

「はい、構いませんよ。
私の側にずっといてくださいね」

私は、アイリスちゃんの両手を握り返してずっと側にいてほしい事をお願いしました。
私とアイリスちゃんは、しばらく互いを見つめ合い恥ずかしそうに照れ笑いを浮かべました。

私は、改めてアイリスちゃんの側にいれて幸せだなって思いました。


ーTo Be Continuedー
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