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俺(アラン)の決意(12話)
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☆ヒロイン(主人公)は、悪役令嬢を攻略をする☆
~第12話~
(この話は、アランの視点です)
俺は、とにかくやんちゃをする問題児の子供だったと思う。
立ち入り禁止の森に入ったり喧嘩をしたり悪戯をしたり迷惑の子供だった。
危ない目に合った事が何回もあった。
でもどうにかできた。
だからこれからも大丈夫だと思っていた。
でも俺が8歳の時に俺の生き方を変える大事件が起きた。
「もう、アラン、また立ち入り禁止の魔物の森に入ったんだってね。
おばさんが心配していたよ」
幼馴染みのエリーが自分の腰に両手を当ててお母さんが心配していたから心配をかけない事を怒ってみせた。
「もう、エリーは、心配性だな。
いつも魔物の森に行っているぞ。
だから大丈夫だってよ。
まったくエリーは、俺のお母さんかよ……」
俺は、うざそうにエリーを見つめました。
でも後でエリーの忠告を聞かなかったことを後悔するとは夢にも思わなかった。
「じゃあな、エリー、俺は、これから用事があるからよ」
俺は、エリーの説教に嫌気が差しました。
右手を軽く振ってエリーから逃げる様に走ってその場を離れた。
「あっ、待ちなさいよ、アラン!
まだ話がすんでいないわよ!」
エリーは、去っていく俺を呼び止め様としました。
でも無理だと解り軽くため息を吐いた。
「まったくエリーには、困ったものだぜ。
だいたいエリーは、心配性なんだよ。
俺が危ない事をするかよ。
失敗なんかしたことがないのによ」
俺は、ぶつくさ文句を呟いて魔物の森の探索を楽しんだ。
時間を忘れて魔物の森を探索した為に太陽の光が沈みかていた。
「いけない少しだけ森の探索をしすぎたぜ。
早く帰らないと!?」
俺は、夜の森の中が危ないのを理解していました。
だから慌てて帰ろうとしました。
「危ない、アラン!?」
誰かに突き飛ばされて後ろに転がった。
「いたたた、いったいなんなん……だ……?」
後ろを振り向くと3メートルぐらいの黒色の熊みたいなワイルドベアって言うモンスターが立っていました。
その足元に苦しそうにうずくまっているエリーの姿が見えた。
「お前、エリーに何をするんだよ!?」
俺は、エリーが傷つけられたのを見て大声を出して怒ってワイルドベアに斬りかかった。
ワイルドベアに剣を腕で受け止められた。
俺の体は、ワイルドベアの腕に吹っ飛ばされて木に叩きつけられた。
骨が折れた様な激痛を感じて動けなくなった。
「ぐあっ!?」
ワイルドベアは、エリーの方に近づいて行った。
「うぅ……エリー……止めろ……誰かエリーを助けてくれ……」
俺は、エリーの方に右手を向けた。
ワイルドベアがエリーの方に近づいて行くのを見ることしか出来なかった。
「はーーー!?」
木の上から誰かが飛び降りてきて剣でワイルドベアを真っ二つにした。
「親父……お願いだ、エリーを助けてくれ……」
助けに来た相手が自分の父親だと解ると安心をした。
すぐにエリーを助けてほしい事をお願いをした。
親父は、小さく頷いてエリーの方に向かった。
俺もどうにか動ける様になりエリーにふらふらしながら近づいた。
「これは、無理だ、助からない……」
親父は、エリーの体に大きな穴が空いているのに気がついた。
悲しそうに首を横に振り治療が無理だと伝えた。
「そんな!?
ごめんな、エリー……
俺のせいで……
俺がエリーの言う事を聞かなかったから……」
エリーの体を抱き締めて涙を流して何回もエリーに謝った。
「大丈夫よ……
泣かないで、アラン……
私の能力の予知でアランの危険を見たの……
アランが死ぬかもって思い急いでアランを探したの……
でもアランを護る事が出来て良かった……」
エリーは、俺が無事なのが解ると安心した様に微笑みました。
そしてゆっくりと目を閉じて息をしなくなった。
「エリーー!!
うわーーーん!?
俺がエリーを殺したんだ!?」
俺は、エリーが死んだのを見て俺がエリーを殺したんだって思いました。
エリーを強く抱き締めてわんわん涙を流して泣いた。
「ふんっ!?
アラン、これは、お前が招いた事だ!
エリーちゃんに償いをしたいって思うか?
それならば大切な人を護る様に強くなれ!
強くなる事だけがお前の償いだと思え!」
親父は、いきなり俺を殴り飛ばした。
そして俺の胸を掴んで真剣な表情で俺を見つめた。
エリーの償いをしたいならば誰かを護れる様に強くなれって命令をした。
だからエリーの償いのために誰かを護る為に強くなるのを努力した。
他の奴から自分の事を筋肉馬鹿とか戦闘狂とか言われているのは、知っていた。
だが俺には、何が何でも強くなる生き方しか出来なかった。
俺は、誰より強くなった。
その為に張り合いがなくった。
そんな日々が続いた。
でも運命的な出会いをした。
光の属性者の噂を聞いて戦いを挑もうとした。
でも後から現れた令嬢が光の属性者を護る様に立った。
その令嬢と戦う事になった。
結果は、惨敗だった。
戦いにすらならなかった。
俺よりも強い奴がいるのが解り興奮がおさまらなかった。
令嬢の名前は、アンジュ・メルシエ。
今の俺の目標は、アンジュに勝つことになった。
そしてアンジュは、俺の特別になった。
「んっ、俺は……確か試練に挑戦をする為に泉に飛び込んだはずだよな……」
俺は、知らない部屋に飛ばされているのに気がついた。
状況を整理しようと周りを見渡した。
いきなり煙が現れて煙が集まり俺と同じ姿になった。
「よう、俺、力って良いよな!
どちらが強いか戦おうぜ!」
偽者の俺は、剣を構えて楽しそうに二って笑った。
「良いぜ!
どちらが強いか戦おうぜ!」
俺は、自分と戦えるのが楽しみで剣を構えて二って笑った。
「はーーー!!」
先に俺の偽者が剣を構えて俺に襲いかかってきた。
「やーーー!!」
俺も剣を構えて俺の偽者に襲いかかった。
俺と俺の偽者が剣を当たる事に突風が吹き荒れた。
これこそが戦いだと思い楽しくて心がわくわくした。
しばらく戦いが続くと誰かが呼ぶ声が聞こえた。
『アラン!』
俺は、声がした方を向いた。
向いた方に子供の時に死んだはずのエリーが立っていた。
「エ、エリー!?
な、何でお前がこんなところに……」
俺は、死んだはずのエリーがいるのに戸惑いながらエリーを見つめた。
「男同士の戦いに口を出すな!
消えろ!」
偽者の俺は、エリーに向かって剣を構えて襲いかかった。
「やめろーー!
今度こそエリーを護るんだ!」
俺は、エリーを護る様に立って偽者の俺の剣を受け止めた。
「そんな女を護るだなんて軟弱だな!
うりゃーー!!」
偽者の俺は、俺を蹴り飛ばしてエリーと一緒に吹っ飛ばした。
「うあーー!?
大丈夫か、エリー?」
俺は、ゆっくりと起き上がり俺の近くで横になっているエリーの体調を心配をした。
「良かった、気を失っているだけだな……」
エリーが気を失っているだけだと気がついて安心をした様に微笑んだ。
ふと部屋の隅っこに誰かいるのに気がついた。
「あれは、アンジュ!?
どうして、アンジュがいるんだ!?」
部屋の隅でアンジュが倒れているのに気がついて大声を出して驚いた。
「余所見をするな!
俺と戦いとの戦いを楽しもうぜ!」
偽者の俺は、俺に襲いかかってきた。
でも俺は、アンジュの事が気になって戦いに集中出来なかった。
「あの女が気になるのか?
安心しろ、消してやるからな!」
偽者の俺は、アンジュに剣を構えて斬りかかろうとした。
「止めろー!!
アンジュに手を出すな!」
俺は、アンジュを庇うようにアンジュの前に立った。
偽者の俺に剣で殴られて吹っ飛ばされた。
「ぐあーー!?
うぅ……」
俺は、吹っ飛ばされて壁に激突して地面に倒れた。
すぐに立ち上がろうとした。
でも体は、痛みで動かなかった。
「ふん、俺の癖に期待外れだな。
こいつらを殺したらお前も殺してやるからな!!」
偽者の俺が煙に包まれると偽者の俺が2人に増えた。
2人の偽者の俺は、エリーとアンジュに近づいていった。
「止めろ!
2人に手を出すな!」
俺は、体を動かそうとした。
でも痛みで体が動かなかった。
(またなのか……?
また俺は、大切な奴を護れないのか……?)
俺は、何も出来ない自分が嫌になった。
ふと親父の言葉を思い出した。
『エリーちゃんに償いをしたいって思うか?
それならば大切な人を護る様に強くなれ!』
(そうだ!
大切な奴を護る為に俺は、強くなったんだ!
こんなところで諦める事ができるか!)
「うおーー!!
今だけで良い!
この命と引き換えで良いからアンジュ達を護る為にあの技を打たせてくれ!
『ドラゴンフレアスラッシュ!!』」
俺は、自分の生命力をエネルギーに変換する様に俺の体が光輝き初めた。
剣を偽者の俺達に向かって剣を振り下ろした。
剣からドラゴンの形をした炎が出ると偽者の俺達を包み込んだ。
そして偽者の俺達が綺麗さっぱり消滅した。
それを確認すると安心をして意識がなくなった。
『気がついたんだね、アラン。
まったくアランは、無理をしすぎよ』
俺は、気がつくとエリーに膝枕をされていた。
俺の髪を触り仕方がなさそうに苦笑いを浮かべていた。
「良かった……
今度は、エリーを助ける事が出来たんだな……
はっ、アンジュは、大丈夫なのか!?」
今回は、エリーを助ける事が出来て良かったと思い安心をした様に微笑んだ。
ふとアンジュの事を思い出して体を起こして立ち上がった。
そして周りを見渡してアンジュの安否を確認をした。
『アラン、あのアンジュさんは、偽者よ。
だから本当のアンジュさんは、別のところで無事なはずよ。
アランには、護りたいと思うような好きな人ができたのね。
その女の子を大切にしてあげてね。
私は、もうアランの側にいられないから……
神様に頼んでこの試練の時間だけ生き返らせてもらったの。
今度は、私を助けてくれてありがとうね、アラン。
私は、天国でアランの事をずっと見守っているわ。
早く天国に来たら許さないわよ』
エリーは、満面な笑みを浮かべた。
天国にすぐに来ない事を命令をした。
そしてエリーの姿が消えた。
「ありがとう、またな、エリー……」
俺は、エリーが消えるのを優しい眼差しで見つめた。
部屋が輝き初めて何も見えなくなり試練が終わったのだと理解した。
ーTo Be Continuedー
~第12話~
(この話は、アランの視点です)
俺は、とにかくやんちゃをする問題児の子供だったと思う。
立ち入り禁止の森に入ったり喧嘩をしたり悪戯をしたり迷惑の子供だった。
危ない目に合った事が何回もあった。
でもどうにかできた。
だからこれからも大丈夫だと思っていた。
でも俺が8歳の時に俺の生き方を変える大事件が起きた。
「もう、アラン、また立ち入り禁止の魔物の森に入ったんだってね。
おばさんが心配していたよ」
幼馴染みのエリーが自分の腰に両手を当ててお母さんが心配していたから心配をかけない事を怒ってみせた。
「もう、エリーは、心配性だな。
いつも魔物の森に行っているぞ。
だから大丈夫だってよ。
まったくエリーは、俺のお母さんかよ……」
俺は、うざそうにエリーを見つめました。
でも後でエリーの忠告を聞かなかったことを後悔するとは夢にも思わなかった。
「じゃあな、エリー、俺は、これから用事があるからよ」
俺は、エリーの説教に嫌気が差しました。
右手を軽く振ってエリーから逃げる様に走ってその場を離れた。
「あっ、待ちなさいよ、アラン!
まだ話がすんでいないわよ!」
エリーは、去っていく俺を呼び止め様としました。
でも無理だと解り軽くため息を吐いた。
「まったくエリーには、困ったものだぜ。
だいたいエリーは、心配性なんだよ。
俺が危ない事をするかよ。
失敗なんかしたことがないのによ」
俺は、ぶつくさ文句を呟いて魔物の森の探索を楽しんだ。
時間を忘れて魔物の森を探索した為に太陽の光が沈みかていた。
「いけない少しだけ森の探索をしすぎたぜ。
早く帰らないと!?」
俺は、夜の森の中が危ないのを理解していました。
だから慌てて帰ろうとしました。
「危ない、アラン!?」
誰かに突き飛ばされて後ろに転がった。
「いたたた、いったいなんなん……だ……?」
後ろを振り向くと3メートルぐらいの黒色の熊みたいなワイルドベアって言うモンスターが立っていました。
その足元に苦しそうにうずくまっているエリーの姿が見えた。
「お前、エリーに何をするんだよ!?」
俺は、エリーが傷つけられたのを見て大声を出して怒ってワイルドベアに斬りかかった。
ワイルドベアに剣を腕で受け止められた。
俺の体は、ワイルドベアの腕に吹っ飛ばされて木に叩きつけられた。
骨が折れた様な激痛を感じて動けなくなった。
「ぐあっ!?」
ワイルドベアは、エリーの方に近づいて行った。
「うぅ……エリー……止めろ……誰かエリーを助けてくれ……」
俺は、エリーの方に右手を向けた。
ワイルドベアがエリーの方に近づいて行くのを見ることしか出来なかった。
「はーーー!?」
木の上から誰かが飛び降りてきて剣でワイルドベアを真っ二つにした。
「親父……お願いだ、エリーを助けてくれ……」
助けに来た相手が自分の父親だと解ると安心をした。
すぐにエリーを助けてほしい事をお願いをした。
親父は、小さく頷いてエリーの方に向かった。
俺もどうにか動ける様になりエリーにふらふらしながら近づいた。
「これは、無理だ、助からない……」
親父は、エリーの体に大きな穴が空いているのに気がついた。
悲しそうに首を横に振り治療が無理だと伝えた。
「そんな!?
ごめんな、エリー……
俺のせいで……
俺がエリーの言う事を聞かなかったから……」
エリーの体を抱き締めて涙を流して何回もエリーに謝った。
「大丈夫よ……
泣かないで、アラン……
私の能力の予知でアランの危険を見たの……
アランが死ぬかもって思い急いでアランを探したの……
でもアランを護る事が出来て良かった……」
エリーは、俺が無事なのが解ると安心した様に微笑みました。
そしてゆっくりと目を閉じて息をしなくなった。
「エリーー!!
うわーーーん!?
俺がエリーを殺したんだ!?」
俺は、エリーが死んだのを見て俺がエリーを殺したんだって思いました。
エリーを強く抱き締めてわんわん涙を流して泣いた。
「ふんっ!?
アラン、これは、お前が招いた事だ!
エリーちゃんに償いをしたいって思うか?
それならば大切な人を護る様に強くなれ!
強くなる事だけがお前の償いだと思え!」
親父は、いきなり俺を殴り飛ばした。
そして俺の胸を掴んで真剣な表情で俺を見つめた。
エリーの償いをしたいならば誰かを護れる様に強くなれって命令をした。
だからエリーの償いのために誰かを護る為に強くなるのを努力した。
他の奴から自分の事を筋肉馬鹿とか戦闘狂とか言われているのは、知っていた。
だが俺には、何が何でも強くなる生き方しか出来なかった。
俺は、誰より強くなった。
その為に張り合いがなくった。
そんな日々が続いた。
でも運命的な出会いをした。
光の属性者の噂を聞いて戦いを挑もうとした。
でも後から現れた令嬢が光の属性者を護る様に立った。
その令嬢と戦う事になった。
結果は、惨敗だった。
戦いにすらならなかった。
俺よりも強い奴がいるのが解り興奮がおさまらなかった。
令嬢の名前は、アンジュ・メルシエ。
今の俺の目標は、アンジュに勝つことになった。
そしてアンジュは、俺の特別になった。
「んっ、俺は……確か試練に挑戦をする為に泉に飛び込んだはずだよな……」
俺は、知らない部屋に飛ばされているのに気がついた。
状況を整理しようと周りを見渡した。
いきなり煙が現れて煙が集まり俺と同じ姿になった。
「よう、俺、力って良いよな!
どちらが強いか戦おうぜ!」
偽者の俺は、剣を構えて楽しそうに二って笑った。
「良いぜ!
どちらが強いか戦おうぜ!」
俺は、自分と戦えるのが楽しみで剣を構えて二って笑った。
「はーーー!!」
先に俺の偽者が剣を構えて俺に襲いかかってきた。
「やーーー!!」
俺も剣を構えて俺の偽者に襲いかかった。
俺と俺の偽者が剣を当たる事に突風が吹き荒れた。
これこそが戦いだと思い楽しくて心がわくわくした。
しばらく戦いが続くと誰かが呼ぶ声が聞こえた。
『アラン!』
俺は、声がした方を向いた。
向いた方に子供の時に死んだはずのエリーが立っていた。
「エ、エリー!?
な、何でお前がこんなところに……」
俺は、死んだはずのエリーがいるのに戸惑いながらエリーを見つめた。
「男同士の戦いに口を出すな!
消えろ!」
偽者の俺は、エリーに向かって剣を構えて襲いかかった。
「やめろーー!
今度こそエリーを護るんだ!」
俺は、エリーを護る様に立って偽者の俺の剣を受け止めた。
「そんな女を護るだなんて軟弱だな!
うりゃーー!!」
偽者の俺は、俺を蹴り飛ばしてエリーと一緒に吹っ飛ばした。
「うあーー!?
大丈夫か、エリー?」
俺は、ゆっくりと起き上がり俺の近くで横になっているエリーの体調を心配をした。
「良かった、気を失っているだけだな……」
エリーが気を失っているだけだと気がついて安心をした様に微笑んだ。
ふと部屋の隅っこに誰かいるのに気がついた。
「あれは、アンジュ!?
どうして、アンジュがいるんだ!?」
部屋の隅でアンジュが倒れているのに気がついて大声を出して驚いた。
「余所見をするな!
俺と戦いとの戦いを楽しもうぜ!」
偽者の俺は、俺に襲いかかってきた。
でも俺は、アンジュの事が気になって戦いに集中出来なかった。
「あの女が気になるのか?
安心しろ、消してやるからな!」
偽者の俺は、アンジュに剣を構えて斬りかかろうとした。
「止めろー!!
アンジュに手を出すな!」
俺は、アンジュを庇うようにアンジュの前に立った。
偽者の俺に剣で殴られて吹っ飛ばされた。
「ぐあーー!?
うぅ……」
俺は、吹っ飛ばされて壁に激突して地面に倒れた。
すぐに立ち上がろうとした。
でも体は、痛みで動かなかった。
「ふん、俺の癖に期待外れだな。
こいつらを殺したらお前も殺してやるからな!!」
偽者の俺が煙に包まれると偽者の俺が2人に増えた。
2人の偽者の俺は、エリーとアンジュに近づいていった。
「止めろ!
2人に手を出すな!」
俺は、体を動かそうとした。
でも痛みで体が動かなかった。
(またなのか……?
また俺は、大切な奴を護れないのか……?)
俺は、何も出来ない自分が嫌になった。
ふと親父の言葉を思い出した。
『エリーちゃんに償いをしたいって思うか?
それならば大切な人を護る様に強くなれ!』
(そうだ!
大切な奴を護る為に俺は、強くなったんだ!
こんなところで諦める事ができるか!)
「うおーー!!
今だけで良い!
この命と引き換えで良いからアンジュ達を護る為にあの技を打たせてくれ!
『ドラゴンフレアスラッシュ!!』」
俺は、自分の生命力をエネルギーに変換する様に俺の体が光輝き初めた。
剣を偽者の俺達に向かって剣を振り下ろした。
剣からドラゴンの形をした炎が出ると偽者の俺達を包み込んだ。
そして偽者の俺達が綺麗さっぱり消滅した。
それを確認すると安心をして意識がなくなった。
『気がついたんだね、アラン。
まったくアランは、無理をしすぎよ』
俺は、気がつくとエリーに膝枕をされていた。
俺の髪を触り仕方がなさそうに苦笑いを浮かべていた。
「良かった……
今度は、エリーを助ける事が出来たんだな……
はっ、アンジュは、大丈夫なのか!?」
今回は、エリーを助ける事が出来て良かったと思い安心をした様に微笑んだ。
ふとアンジュの事を思い出して体を起こして立ち上がった。
そして周りを見渡してアンジュの安否を確認をした。
『アラン、あのアンジュさんは、偽者よ。
だから本当のアンジュさんは、別のところで無事なはずよ。
アランには、護りたいと思うような好きな人ができたのね。
その女の子を大切にしてあげてね。
私は、もうアランの側にいられないから……
神様に頼んでこの試練の時間だけ生き返らせてもらったの。
今度は、私を助けてくれてありがとうね、アラン。
私は、天国でアランの事をずっと見守っているわ。
早く天国に来たら許さないわよ』
エリーは、満面な笑みを浮かべた。
天国にすぐに来ない事を命令をした。
そしてエリーの姿が消えた。
「ありがとう、またな、エリー……」
俺は、エリーが消えるのを優しい眼差しで見つめた。
部屋が輝き初めて何も見えなくなり試練が終わったのだと理解した。
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