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001-4(ツカサside)
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「サタ、話が……」
そう言ってサタの部屋に入ると、ガタっと音をたててサタは振り向いた。
どうやらスマホを落としたらしい。
机の上には、参考書とノートが広げられていた。
「びっくりしたあ。お兄ちゃんか……」
「えっと、僕そんなにビックリすること……、した?」
「……っ。お兄ちゃんでも、年頃の女の子のお部屋に入る時は、ノックして欲しいの!」
「年頃……」
小学生に見えるという及川君の言葉を思い出して、少し笑ってしまう。
「え、お兄ちゃん突然どうしたの……?」
「いや、及川君が、サタのこと制服着てなかったら小学生でもおかしくないって言ってたの思い出して……」
そう言った途端、しまったと思った。
また余計なことを言ってしまったのだろうか。
サタは顔を真っ赤にして、涙目になって震えていた。
「あ、あの……。及川君の彼女も、ど、童顔……? で……」
「シトさん彼女いるの!?」
「え……? うん……」
「彼女いるんだ……。でも、童顔……。そっか……」
サタはおさげの髪の片方をいじりながら、何故か急にぶつぶつと呟き出した。
と、ふと何を思ったのか、にっこりとサタは笑った。
そして、僕の方へと寄ってくる。
「ねえ、お兄ちゃん。それで、シトさんにサタのこと聞いてくれた?」
その瞬間、ぞわっと何か背中に何かが這ったような、そんな気分になって震えた。
サタの声は、毎回何故か心をかき乱す。
本を読んでいる時など特にだけれども、父親も母親もそうではなく、特にサタに話しかけられた時に、無性に自分の領域をかき乱される気持ちになるのだ。
サタは昔から、嫌われる人には嫌われ、好かれる人には恐ろしいほど好かれていた。
この家でも、母親が本心で何を思っているかはわからないが、父親が無性にサタのことを可愛がり、母親は父親が甘やかすからと言いながら、僕が見ていても分かるほどサタに冷たく当たっていた。
「お兄ちゃん、ぼーっとして、どうしたの?
何かあった……?」
サタはそう言って僕の顔を覗き込んだ。
サタはいつもそうやって心配してくれて、本を読んでいる時は無性にイライラしたものの、今回ばかりは申し訳なさの方が勝った。
「えっと、考え事してて……。
及川君、相談に乗るって言ったものの、どうしたらいいのか困ってた。
お母さんが怖いってことも言ってたし、後厚かましすぎないかってことも……」
「そうなんだ! お兄ちゃん、ありがとう!
とっても助かった!」
そう無邪気に言って、サタは机に向かい、携帯を取り出した。
そして何やら文字を撃ち始める。
それをぼんやり見ていると、サタはいったん手を止め、くるりと向いた。
「流石にそこにいられると恥ずかしいから、出て行って欲しいなあ、なんて……」
「あ、ごめん……」
あははと笑いながらも、サタの声には明らかに苛立ちが混じっていて、ワントーン声が低かった。
その様子に、慌てて僕はくるりと背を向ける。
やっぱり笑顔と苛立ちが曖昧な言葉は苦手だった。
次に会った時、まだ怒っているのかもう大丈夫なのか、わからないまま話すことが苦痛だった。
「あ、お兄ちゃん、やっぱり待って!」
そんなことを思っていると、先ほどの苛立ちはどこにいったのやら、いつもの声で僕を呼び止めた。
そして、席を立ち、こちらに寄ってくる。
「ママ、帰りが遅くなったり携帯ばっかりしてたら、怒るでしょ?
携帯取り上げられてもこまるし……」
しゅん……、と、サタは耳を垂れたように俯く。
サタは、この前もテスト前に携帯を取り上げられていた。
「だからね……」
「はぁ……」
僕は靴箱の前で大きなため息を付いた。
やっと難問を解決できたと思ったら、更に難問が降ってきてしまったのだ。
僕は万能な人間ではないと言いたいけれども、サタの事情をしってるが故に断ることもできなかった。
及川君に相談してみようか。
いや、昨日の今日、相談してもいいのだろうか。
及川君は優しくて、きっと嫌な顔はしないと思っていながらも、けれども話しかけに行くかどうかは別の話だった。
「おはよう。どうしたの? 大きくため息なんかついて」
ビクッと、僕の心臓は跳ねた。
いつの間にか、火野君が隣に立っていた。
「それにしても、神田君もそんなため息つくことなんてあるんだね。
完璧な人ってイメージが強いから、悩みなんて無いと思ってたよ」
「そんな……。僕なんて悩みだらけで……」
「へえ、さっきのため息も、悩みがあって、ってこと?」
「うん。まあ……」
「そっか。俺でよかったら相談にのるよ。
って言いたいところだけど、あんまり話したことないのに、逆に困るよね」
「そんな……! ことは……」
そう言われてしまえば、僕の頭はぐるぐると回った。
寧ろ火野君のコミュニケーション能力を考えると、相談したいぐらいだった。
けれどもこんなことを相談しても、火野君は困るだけだ。
そもそも及川君もそうだけど、こんな僕の相談にのってくれようとして、火野君も優しすぎやしないだろうか。
女子にモテるというのは十分にわかる。
『すっげー女受け狙ってる火野よりマシ』
『裏で何考えてるかわかんなくて気味わるいし』
その言葉が、ふと蘇った。
ただの優しい人じゃないか。
そもそも、僕自身も何考えてるかわかんないって言われてて……。
それなのに僕は、サタのことも感情がわからなくて苦手だと言って……。
いや、でも本当に迷惑だったら……。
「どうしたの? 顔色、なんだかすごく悪そう……」
「あ、神田、おはよ! 火野も!
なんだか珍しい組み合わせ!」
と、突然聞こえた声に、僕の混乱していた思考は、一瞬で落ち着きを取り戻していた。
「おはよう。及川君。
なんだか急に神田君の顔色が悪くなってしまって……」
「マジで!? 大丈夫?」
「あ、えっと、違うくて……。
火野君に相談しようか、迷惑じゃないかって考えてたら、頭の中がぐるぐるとして……」
きょとんと、二人は僕のことを見る。
そして、お互いの顔を見て、そして笑った。
「なんだ。俺、なんかマズいこと言っちゃったかと思った」
「違う! あの、僕、余計なことしゃべるといつも迷惑そうな顔されて……。
でも……」
「いいよ、気にしないで!
ほんとに神田君って、話してみれば……」
え、と思って、僕は火野君を見た。
一瞬間があった気がするけれども、別になんてことない表情だった。
「決して悪い意味じゃないよ。
天界から来たって噂されるほどだけど、話してみれば親しみが持てるなって意味」
「親しみ……? 僕が……?」
「それわかる!
寧ろ、俺は余計なことでもしゃべって欲しいかも!
俺神田より馬鹿だからわかんないのが申し訳ないけど、でも神田の話すこと、面白いし!」
「へー。それは是非俺も聞いてみたいな」
授業開始5分前のチャイムが鳴った。
廊下でしゃべっていた人も、いそいそと自分の教室に向かい出す。
「そうだね。今は時間がないけど、その神田君の悩みとやらを、昼休みにでも聞こうかな」
「え!?」
「俺も、神田さえよければ聞かせて!」
「う、うん……。二人がいいなら……」
そう言えば、二人は優しそうに僕に笑ってくれた。
それがとてつもなく嬉しかった。
「それにしても、昨日は有末さんとご飯を食べてたけど、せっかく恋人になった所なのに、今日はいいのかい?」
「あ! うーん。でもベルナも来たがるかもなあ。
あ、でも、神田はこんなに人がいたら……」
「え!? 別に僕はかまわないのだけど……。
二人は……」
「そっか! じゃあベルナにも言ってみる!
飯は沢山の人と食べた方が美味しいしな!」
及川くんがそう言った瞬間、授業開始のチャイムがなって、僕たちは慌てて教室へ向かって走った。
運が良いことに先生はまだ来ていなくて、何も問題が無く席に着くことができた。
サタの件は何も解決していない。
けれどもそれでも、昼休みが楽しみだった。
そう言ってサタの部屋に入ると、ガタっと音をたててサタは振り向いた。
どうやらスマホを落としたらしい。
机の上には、参考書とノートが広げられていた。
「びっくりしたあ。お兄ちゃんか……」
「えっと、僕そんなにビックリすること……、した?」
「……っ。お兄ちゃんでも、年頃の女の子のお部屋に入る時は、ノックして欲しいの!」
「年頃……」
小学生に見えるという及川君の言葉を思い出して、少し笑ってしまう。
「え、お兄ちゃん突然どうしたの……?」
「いや、及川君が、サタのこと制服着てなかったら小学生でもおかしくないって言ってたの思い出して……」
そう言った途端、しまったと思った。
また余計なことを言ってしまったのだろうか。
サタは顔を真っ赤にして、涙目になって震えていた。
「あ、あの……。及川君の彼女も、ど、童顔……? で……」
「シトさん彼女いるの!?」
「え……? うん……」
「彼女いるんだ……。でも、童顔……。そっか……」
サタはおさげの髪の片方をいじりながら、何故か急にぶつぶつと呟き出した。
と、ふと何を思ったのか、にっこりとサタは笑った。
そして、僕の方へと寄ってくる。
「ねえ、お兄ちゃん。それで、シトさんにサタのこと聞いてくれた?」
その瞬間、ぞわっと何か背中に何かが這ったような、そんな気分になって震えた。
サタの声は、毎回何故か心をかき乱す。
本を読んでいる時など特にだけれども、父親も母親もそうではなく、特にサタに話しかけられた時に、無性に自分の領域をかき乱される気持ちになるのだ。
サタは昔から、嫌われる人には嫌われ、好かれる人には恐ろしいほど好かれていた。
この家でも、母親が本心で何を思っているかはわからないが、父親が無性にサタのことを可愛がり、母親は父親が甘やかすからと言いながら、僕が見ていても分かるほどサタに冷たく当たっていた。
「お兄ちゃん、ぼーっとして、どうしたの?
何かあった……?」
サタはそう言って僕の顔を覗き込んだ。
サタはいつもそうやって心配してくれて、本を読んでいる時は無性にイライラしたものの、今回ばかりは申し訳なさの方が勝った。
「えっと、考え事してて……。
及川君、相談に乗るって言ったものの、どうしたらいいのか困ってた。
お母さんが怖いってことも言ってたし、後厚かましすぎないかってことも……」
「そうなんだ! お兄ちゃん、ありがとう!
とっても助かった!」
そう無邪気に言って、サタは机に向かい、携帯を取り出した。
そして何やら文字を撃ち始める。
それをぼんやり見ていると、サタはいったん手を止め、くるりと向いた。
「流石にそこにいられると恥ずかしいから、出て行って欲しいなあ、なんて……」
「あ、ごめん……」
あははと笑いながらも、サタの声には明らかに苛立ちが混じっていて、ワントーン声が低かった。
その様子に、慌てて僕はくるりと背を向ける。
やっぱり笑顔と苛立ちが曖昧な言葉は苦手だった。
次に会った時、まだ怒っているのかもう大丈夫なのか、わからないまま話すことが苦痛だった。
「あ、お兄ちゃん、やっぱり待って!」
そんなことを思っていると、先ほどの苛立ちはどこにいったのやら、いつもの声で僕を呼び止めた。
そして、席を立ち、こちらに寄ってくる。
「ママ、帰りが遅くなったり携帯ばっかりしてたら、怒るでしょ?
携帯取り上げられてもこまるし……」
しゅん……、と、サタは耳を垂れたように俯く。
サタは、この前もテスト前に携帯を取り上げられていた。
「だからね……」
「はぁ……」
僕は靴箱の前で大きなため息を付いた。
やっと難問を解決できたと思ったら、更に難問が降ってきてしまったのだ。
僕は万能な人間ではないと言いたいけれども、サタの事情をしってるが故に断ることもできなかった。
及川君に相談してみようか。
いや、昨日の今日、相談してもいいのだろうか。
及川君は優しくて、きっと嫌な顔はしないと思っていながらも、けれども話しかけに行くかどうかは別の話だった。
「おはよう。どうしたの? 大きくため息なんかついて」
ビクッと、僕の心臓は跳ねた。
いつの間にか、火野君が隣に立っていた。
「それにしても、神田君もそんなため息つくことなんてあるんだね。
完璧な人ってイメージが強いから、悩みなんて無いと思ってたよ」
「そんな……。僕なんて悩みだらけで……」
「へえ、さっきのため息も、悩みがあって、ってこと?」
「うん。まあ……」
「そっか。俺でよかったら相談にのるよ。
って言いたいところだけど、あんまり話したことないのに、逆に困るよね」
「そんな……! ことは……」
そう言われてしまえば、僕の頭はぐるぐると回った。
寧ろ火野君のコミュニケーション能力を考えると、相談したいぐらいだった。
けれどもこんなことを相談しても、火野君は困るだけだ。
そもそも及川君もそうだけど、こんな僕の相談にのってくれようとして、火野君も優しすぎやしないだろうか。
女子にモテるというのは十分にわかる。
『すっげー女受け狙ってる火野よりマシ』
『裏で何考えてるかわかんなくて気味わるいし』
その言葉が、ふと蘇った。
ただの優しい人じゃないか。
そもそも、僕自身も何考えてるかわかんないって言われてて……。
それなのに僕は、サタのことも感情がわからなくて苦手だと言って……。
いや、でも本当に迷惑だったら……。
「どうしたの? 顔色、なんだかすごく悪そう……」
「あ、神田、おはよ! 火野も!
なんだか珍しい組み合わせ!」
と、突然聞こえた声に、僕の混乱していた思考は、一瞬で落ち着きを取り戻していた。
「おはよう。及川君。
なんだか急に神田君の顔色が悪くなってしまって……」
「マジで!? 大丈夫?」
「あ、えっと、違うくて……。
火野君に相談しようか、迷惑じゃないかって考えてたら、頭の中がぐるぐるとして……」
きょとんと、二人は僕のことを見る。
そして、お互いの顔を見て、そして笑った。
「なんだ。俺、なんかマズいこと言っちゃったかと思った」
「違う! あの、僕、余計なことしゃべるといつも迷惑そうな顔されて……。
でも……」
「いいよ、気にしないで!
ほんとに神田君って、話してみれば……」
え、と思って、僕は火野君を見た。
一瞬間があった気がするけれども、別になんてことない表情だった。
「決して悪い意味じゃないよ。
天界から来たって噂されるほどだけど、話してみれば親しみが持てるなって意味」
「親しみ……? 僕が……?」
「それわかる!
寧ろ、俺は余計なことでもしゃべって欲しいかも!
俺神田より馬鹿だからわかんないのが申し訳ないけど、でも神田の話すこと、面白いし!」
「へー。それは是非俺も聞いてみたいな」
授業開始5分前のチャイムが鳴った。
廊下でしゃべっていた人も、いそいそと自分の教室に向かい出す。
「そうだね。今は時間がないけど、その神田君の悩みとやらを、昼休みにでも聞こうかな」
「え!?」
「俺も、神田さえよければ聞かせて!」
「う、うん……。二人がいいなら……」
そう言えば、二人は優しそうに僕に笑ってくれた。
それがとてつもなく嬉しかった。
「それにしても、昨日は有末さんとご飯を食べてたけど、せっかく恋人になった所なのに、今日はいいのかい?」
「あ! うーん。でもベルナも来たがるかもなあ。
あ、でも、神田はこんなに人がいたら……」
「え!? 別に僕はかまわないのだけど……。
二人は……」
「そっか! じゃあベルナにも言ってみる!
飯は沢山の人と食べた方が美味しいしな!」
及川くんがそう言った瞬間、授業開始のチャイムがなって、僕たちは慌てて教室へ向かって走った。
運が良いことに先生はまだ来ていなくて、何も問題が無く席に着くことができた。
サタの件は何も解決していない。
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