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人殺しは絶対いけないと言う説教が終わった途端、新作のメイド服に着替えているエインセルはこの世の終わりが来たみたいな顔で寝転んだ。
「あ、足が……」
「妖精でも足が痺れるんだね。まぁ、そうだろうと思ってわざと正座させたんだけど。これに懲りたら、今後は怒りに任せて動かない事」
「ひゃい……」
芋虫の様にリビングで転がっているエインセルは、床を掻きむしって悶えている。
勇佐はそれに構わず、一旦部屋に戻って制服から部屋着に着替えた。
リビングに戻ると、エインセルはウヘヘウヘヘと不気味に笑いながら足をマッサージしていた。辛いとつい笑ってしまう気持ちは分かる。
「落ち着いた? 冷えた奴だけど、どうぞ」
ミルクが入ったカップをリビングのテーブルに置く勇佐。普段のエインセルは常温のミルクしか飲まないが、色々な事が有って疲れている今は冷えた奴が良いだろう。嫌なら放っておけば勝手に室温になる。
「あ、ありがとうございます」
エインセルは、産まれ立ての小鹿の様なヘッピリ腰で立ち上がる。痺れる足でじっとしているのは辛いので、ゆっくりと足踏みしている。
「俺、ちょっと思ったんだ。今回みたいな事が有るんなら、エインセルも携帯持っていた方が良いんじゃないかな」
「携帯、ですか?」
「そう。アルバイトのお金は全部エインセルの物にしようかと思ったけど、半分くらい家に入れて貰って、それで携帯を契約しようかなって」
「お金目的じゃないので構いませんけど、私には魔法が有るので、あまり必要ではないかと……」
「こっちに必要有るんだよ。今日はたまたま勘が当たって運良くエインセルを見付けられたけど、幸運は何度も続かない。でも、携帯が有れば簡単に見付けられるから」
「この世界の機械の機能を使えば、疑似的な魔法みたいな事が出来ますからね。理解出来ます」
「携帯が有ればマキナちゃんとも連絡が取れるから、彼女がピンチになれば助けてやる事も出来るし」
「私がマキナを助ける、ですか? 何の為にですか?」
「え? 今日の事は、火野坂兄妹を守る為じゃなかったの?」
「違います。園児が危険に晒されたから怒っただけです」
「そう言えば、マキナちゃんもそんな事言ってたな。興奮して早口だったから所々聞き取れなかったけど、思い出してみれば確かに言ってた。まぁ、四天王って奴等の問題が無くなれば平和になるだろうから、連絡が取れる事に損は無いだろ」
「火野坂兄妹の問題は私から動いてどうにかなる問題ではない様に思えますが……」
「かも知れないけど、だからと言って困っているのを見て見ぬ振りは出来ないよ。警察が動いてもきっとすぐには解決しないだろうから、出来る対策はしておいた方が良い」
「そうですね。保育士の先生とも気軽に連絡出来れば便利になりますから、火野坂兄妹の事が無くても携帯は有った方が良いでしょう」
「じゃ、アルバイトのお金で携帯の契約するけど、良いかな」
「はい」
「多分半分じゃ足りないだろうけど、家族割使えば何とか誤魔化せるだろ」
「家族割?」
「家族で同じ会社の携帯を持つと料金が安くなるってサービスが有るんだ」
それを聞いた途端、エインセルが輝く様な笑顔になった。
「私は家族なんですか? もしかして、一命さんの記憶が蘇ったんですか?」
「え? いや、まだだけど」
「あ、そうですか……」
一転、しょんぼりするエインセル。足の痺れが落ち着いたので、ソファーに座ってミルクを啜る。
「……もしかして、前世の俺は、魔王に向かって家族になろうって言ったとか?」
「えっと、まぁ、その……はい」
視線を泳がせてどう応えるか悩んだ後、結局頷くエインセル。
「また微妙な反応だねぇ」
「一命さんの記憶が蘇る前は真実を明らかにしたくありませんので、そこは誤魔化します。真実はともかく、今のこの同居状態をソードベガが望んでいた事は間違いありません。それを一言で言うなら『家族になろう』になると思います」
「だから家事をしてるって訳か。同居人が助け合うのが家族だから」
「いえ、違います。これはほまれの陰謀です」
「終木さんの?」
「魔王の玉座の前でソードベガがその話をしていた時、スペルシンカーもそれを聞いていました。そして現在、私がソードベガの生まれ変わりに興味を持っていると知ったあのクソ女は、私をメイドにしたんです」
ミルクが半分残っているカップを置くエインセル。
「メイドは使用人であり、下僕です。場合によっては奴隷も有り得るでしょう。少なくとも、家族ではありません。あのクソ女は、一命さんと私を家族にしたくなかった。そう言う事です」
「だからそんなに終木さんを嫌ってるって訳か」
「はい。――ん?」
ふとあの場に居た水のロイケートの顔を思い出すエインセル。危ない性質をそのまま引き継いでいただけに、アレが今後どう動くかは予測出来ない。
「携帯が有れば、勿論一命さんとも連絡を取れますよね?」
「勿論」
「あの場に居た水のロイケートも、玉座でのやり取りを盗み見していたらしいです。とすれば、私がメイド服を着ている真意を悟ってもおかしくない。私がメイドとして頭を下げた相手を水のロイケートは知った」
エインセルの声のトーンが段々と低くなって行く。
「もしかすると、携帯が必要になる時が来るかも知れません。水のロイケートは、私が苦しむ様が見たいと言っていました。マキナを人質にしようとしていた奴等の仲間だったので、私を苦しめる為に一命さんを人質にするかも知れません」
「そうなんだ。俺も気を付けないといけないって訳か」
「啓太も一命さんが私の特別である事に気付いた。状況はかなり悪いと判断した方が良いでしょう。ほまれにその事を知られたらより重い縛りを入れて来るかも知れませんが、それも致し方ありません。頭に血が上っていた私のミスです」
「今日の事を終木さんに言わないでおく事は出来ないからね。多分許さないだろうなぁ」
勇佐とエインセルは深刻な顔で黙ってしまった。
沈黙を破ったのは勇佐。
「まぁ……。車の事故が起こってしまったけど、それはエインセルのせいじゃない。火野坂くんの悪さのせいだ。そう言えば、終木さんも必要以上に怒ったりはしないだろうさ」
「そうですけど、元々は私が前世でやった事が原因だってほまれも承知していますし……」
「とにかく、エインセルがメイドを止めたいと言わない限りは、今の形は変わらないよ。終木さんもエインセルを闇雲に追い詰めたくはないだろうし」
オレンジ色の髪を持つ少女が妙に自分を責めているので、勇佐はそれとなくフォローの立場に移動する。
それを察したエインセルは顔を上げて微笑を浮かべる。
「正直言いますと、こうしてメイドをするのは屈辱でした。いつか一命さんの記憶が蘇ると信じていなければ、朝に顔を出して来るほまれを殺していたでしょう」
「殺すのはともかく、屈辱なのは分かるよ。申し訳無いと思いながら家事を任せている俺が言う事じゃないけど」
「私も同居を望んでいた訳ですから、申し訳無いと思う必要はありませんよ。――未だに一命さん記憶は戻りませんが、こうして家族使いされました。結果的にですが、私をメイドにしたほまれの評価を改善させたいと思います」
「そっか。――じゃ、今日の話はこれで終わりにしよう。今日はもう時間的にアレだから、携帯を買いに行くの明日にしようか。家に帰ってからだと遅いから、学校終わったら保育園に迎えに行くよ。良いかな?」
「はい。では、晩御飯を作りますね」
夕飯の買い物は、今日の騒動が終わって保育園に帰宅の報告をした後に済ませてある。
事故車の運転手は、怪我の程度は不明だが、現時点では生きているそうだ。
「お願い。俺は部屋に戻って勉強してるね。早退しちゃったから遅れを取り戻さないと」
「ご迷惑をお掛けしてすみませんでした。頑張ってください」
エインセルは、リビングを後にする勇佐を笑顔で見送った。
ソードベガが魔王エインセルに向かって言ったのは『家族になろう』ではない。言葉通りに受け取るのなら『家族になろう』だが、もっと単純で下らない事だった。
だけど、世界を滅ぼして一人ぼっちになった時、その時の言葉が針となって心に刺さった。刺さった針が本当に痛かった。
もしも『家族になろう』なんて言葉だったら、ここまで拘っていない。下らなかったからこそ、どうしてそんな事を言ったのか、その真意が知りたいのだ。
「早く記憶を取り戻してくださいね、一命さん」
もしも真意に納得が行かなかったら、我の手で殺してあげる。
納得が行ったら……。
「ソードベガの望みを叶える為に妖精の本分を取り戻さなきゃね」
握った包丁の刃を虹色の瞳で見詰めながら、静かに決意した。
「あ、足が……」
「妖精でも足が痺れるんだね。まぁ、そうだろうと思ってわざと正座させたんだけど。これに懲りたら、今後は怒りに任せて動かない事」
「ひゃい……」
芋虫の様にリビングで転がっているエインセルは、床を掻きむしって悶えている。
勇佐はそれに構わず、一旦部屋に戻って制服から部屋着に着替えた。
リビングに戻ると、エインセルはウヘヘウヘヘと不気味に笑いながら足をマッサージしていた。辛いとつい笑ってしまう気持ちは分かる。
「落ち着いた? 冷えた奴だけど、どうぞ」
ミルクが入ったカップをリビングのテーブルに置く勇佐。普段のエインセルは常温のミルクしか飲まないが、色々な事が有って疲れている今は冷えた奴が良いだろう。嫌なら放っておけば勝手に室温になる。
「あ、ありがとうございます」
エインセルは、産まれ立ての小鹿の様なヘッピリ腰で立ち上がる。痺れる足でじっとしているのは辛いので、ゆっくりと足踏みしている。
「俺、ちょっと思ったんだ。今回みたいな事が有るんなら、エインセルも携帯持っていた方が良いんじゃないかな」
「携帯、ですか?」
「そう。アルバイトのお金は全部エインセルの物にしようかと思ったけど、半分くらい家に入れて貰って、それで携帯を契約しようかなって」
「お金目的じゃないので構いませんけど、私には魔法が有るので、あまり必要ではないかと……」
「こっちに必要有るんだよ。今日はたまたま勘が当たって運良くエインセルを見付けられたけど、幸運は何度も続かない。でも、携帯が有れば簡単に見付けられるから」
「この世界の機械の機能を使えば、疑似的な魔法みたいな事が出来ますからね。理解出来ます」
「携帯が有ればマキナちゃんとも連絡が取れるから、彼女がピンチになれば助けてやる事も出来るし」
「私がマキナを助ける、ですか? 何の為にですか?」
「え? 今日の事は、火野坂兄妹を守る為じゃなかったの?」
「違います。園児が危険に晒されたから怒っただけです」
「そう言えば、マキナちゃんもそんな事言ってたな。興奮して早口だったから所々聞き取れなかったけど、思い出してみれば確かに言ってた。まぁ、四天王って奴等の問題が無くなれば平和になるだろうから、連絡が取れる事に損は無いだろ」
「火野坂兄妹の問題は私から動いてどうにかなる問題ではない様に思えますが……」
「かも知れないけど、だからと言って困っているのを見て見ぬ振りは出来ないよ。警察が動いてもきっとすぐには解決しないだろうから、出来る対策はしておいた方が良い」
「そうですね。保育士の先生とも気軽に連絡出来れば便利になりますから、火野坂兄妹の事が無くても携帯は有った方が良いでしょう」
「じゃ、アルバイトのお金で携帯の契約するけど、良いかな」
「はい」
「多分半分じゃ足りないだろうけど、家族割使えば何とか誤魔化せるだろ」
「家族割?」
「家族で同じ会社の携帯を持つと料金が安くなるってサービスが有るんだ」
それを聞いた途端、エインセルが輝く様な笑顔になった。
「私は家族なんですか? もしかして、一命さんの記憶が蘇ったんですか?」
「え? いや、まだだけど」
「あ、そうですか……」
一転、しょんぼりするエインセル。足の痺れが落ち着いたので、ソファーに座ってミルクを啜る。
「……もしかして、前世の俺は、魔王に向かって家族になろうって言ったとか?」
「えっと、まぁ、その……はい」
視線を泳がせてどう応えるか悩んだ後、結局頷くエインセル。
「また微妙な反応だねぇ」
「一命さんの記憶が蘇る前は真実を明らかにしたくありませんので、そこは誤魔化します。真実はともかく、今のこの同居状態をソードベガが望んでいた事は間違いありません。それを一言で言うなら『家族になろう』になると思います」
「だから家事をしてるって訳か。同居人が助け合うのが家族だから」
「いえ、違います。これはほまれの陰謀です」
「終木さんの?」
「魔王の玉座の前でソードベガがその話をしていた時、スペルシンカーもそれを聞いていました。そして現在、私がソードベガの生まれ変わりに興味を持っていると知ったあのクソ女は、私をメイドにしたんです」
ミルクが半分残っているカップを置くエインセル。
「メイドは使用人であり、下僕です。場合によっては奴隷も有り得るでしょう。少なくとも、家族ではありません。あのクソ女は、一命さんと私を家族にしたくなかった。そう言う事です」
「だからそんなに終木さんを嫌ってるって訳か」
「はい。――ん?」
ふとあの場に居た水のロイケートの顔を思い出すエインセル。危ない性質をそのまま引き継いでいただけに、アレが今後どう動くかは予測出来ない。
「携帯が有れば、勿論一命さんとも連絡を取れますよね?」
「勿論」
「あの場に居た水のロイケートも、玉座でのやり取りを盗み見していたらしいです。とすれば、私がメイド服を着ている真意を悟ってもおかしくない。私がメイドとして頭を下げた相手を水のロイケートは知った」
エインセルの声のトーンが段々と低くなって行く。
「もしかすると、携帯が必要になる時が来るかも知れません。水のロイケートは、私が苦しむ様が見たいと言っていました。マキナを人質にしようとしていた奴等の仲間だったので、私を苦しめる為に一命さんを人質にするかも知れません」
「そうなんだ。俺も気を付けないといけないって訳か」
「啓太も一命さんが私の特別である事に気付いた。状況はかなり悪いと判断した方が良いでしょう。ほまれにその事を知られたらより重い縛りを入れて来るかも知れませんが、それも致し方ありません。頭に血が上っていた私のミスです」
「今日の事を終木さんに言わないでおく事は出来ないからね。多分許さないだろうなぁ」
勇佐とエインセルは深刻な顔で黙ってしまった。
沈黙を破ったのは勇佐。
「まぁ……。車の事故が起こってしまったけど、それはエインセルのせいじゃない。火野坂くんの悪さのせいだ。そう言えば、終木さんも必要以上に怒ったりはしないだろうさ」
「そうですけど、元々は私が前世でやった事が原因だってほまれも承知していますし……」
「とにかく、エインセルがメイドを止めたいと言わない限りは、今の形は変わらないよ。終木さんもエインセルを闇雲に追い詰めたくはないだろうし」
オレンジ色の髪を持つ少女が妙に自分を責めているので、勇佐はそれとなくフォローの立場に移動する。
それを察したエインセルは顔を上げて微笑を浮かべる。
「正直言いますと、こうしてメイドをするのは屈辱でした。いつか一命さんの記憶が蘇ると信じていなければ、朝に顔を出して来るほまれを殺していたでしょう」
「殺すのはともかく、屈辱なのは分かるよ。申し訳無いと思いながら家事を任せている俺が言う事じゃないけど」
「私も同居を望んでいた訳ですから、申し訳無いと思う必要はありませんよ。――未だに一命さん記憶は戻りませんが、こうして家族使いされました。結果的にですが、私をメイドにしたほまれの評価を改善させたいと思います」
「そっか。――じゃ、今日の話はこれで終わりにしよう。今日はもう時間的にアレだから、携帯を買いに行くの明日にしようか。家に帰ってからだと遅いから、学校終わったら保育園に迎えに行くよ。良いかな?」
「はい。では、晩御飯を作りますね」
夕飯の買い物は、今日の騒動が終わって保育園に帰宅の報告をした後に済ませてある。
事故車の運転手は、怪我の程度は不明だが、現時点では生きているそうだ。
「お願い。俺は部屋に戻って勉強してるね。早退しちゃったから遅れを取り戻さないと」
「ご迷惑をお掛けしてすみませんでした。頑張ってください」
エインセルは、リビングを後にする勇佐を笑顔で見送った。
ソードベガが魔王エインセルに向かって言ったのは『家族になろう』ではない。言葉通りに受け取るのなら『家族になろう』だが、もっと単純で下らない事だった。
だけど、世界を滅ぼして一人ぼっちになった時、その時の言葉が針となって心に刺さった。刺さった針が本当に痛かった。
もしも『家族になろう』なんて言葉だったら、ここまで拘っていない。下らなかったからこそ、どうしてそんな事を言ったのか、その真意が知りたいのだ。
「早く記憶を取り戻してくださいね、一命さん」
もしも真意に納得が行かなかったら、我の手で殺してあげる。
納得が行ったら……。
「ソードベガの望みを叶える為に妖精の本分を取り戻さなきゃね」
握った包丁の刃を虹色の瞳で見詰めながら、静かに決意した。
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