9 / 19
8
しおりを挟む
左目の下に有る泣きホクロが目立っていた先代の人は、心食みは人目の有る所には現れないと言っていた。愛する人との楽しい一時を他人に邪魔されたくないから、らしい。
食べる方はどうか知らないが、食われる方は楽しくないんですけど。
つづるの感想はともかく、だからなのか、人通りが多い登校時や女生徒が詰め込まれている学校にをみが現れる事は無い様だ。
何事も無く今日の授業が終わる。
ひとまず家に帰って学校の荷物を置いたつづるは、ジーパンに黄色いTシャツと言う動き易い服に着替えた。
が、それだけだと胸に巻いたサラシのせいで太って見えるので、適当に夏用のブルゾンを羽織って街に出る。勿論、心絶ちを持って。
怪しい人影はないかと住宅街のあちこちに気を払っているつづる以外の人は、平和な日常を送っている様に見える。
スーパーやコンビニ、1000円の床屋等が並び、絶え間無く車が走る大通りまで行く。自転車に乗って下校している他校の人とすれ違う。
こう言う場所にも現れないか。
更に進んで駅前の商店街に入ると、シャッターが降りた店が目立って来る。子供の頃からこんな光景なので別に変ではないが、昔はこれが全部開いていたらしい。
有線放送の音楽が逆に寂しく感じる通りになっているが、開いている店にはそれなりに客の姿が有る。
お年寄りや、おばさん。
おもちゃ屋に寄り道しているランドセルを背負った小学生。
ちょっと前までつづるが着ていた制服姿の中学生。
ウィンドウショッピングしたり、雑談したり、買い食いしたり。
祭の日になれば身動き出来ないくらいの人の波になり、お神輿が通るこの通りが一番混む。だから、今は閑散としてるけど、人口が減ってる訳ではない、と思う。あの大勢の人達は、普段はどこに居るんだろう。
今までこんな考えを持った事なんか無かった。
空を見上げる。
青い。
雲は白い。
季節は夏なので、暑い。
風が吹くと涼しい。
こんな当たり前の事が、どうして不思議だと感じるんだろう。
違和感とかじゃない。
生きて、ここに居る私が、不思議。
何だろう、この感じ。
見えている事が、聞こえている事が、不思議。
これが、生きてるって事なのかな。
……私、何意味不明な事考えてるんだろ。柄じゃない。
しんみりした気持ちを気合の入った鼻息と共に身体の外に出したつづるは、大股で先を進む。
駅が見えなくなるくらい進んだ。
開いている店にも人の気配が無くなる。
と、布袋に入った刀から気持ち悪い感じが伝わって来た。例えるなら、カラフルな海牛を見た時の様な感じ。実は、つづるは海生生物が苦手だ。熱帯魚くらいなら別に良いのだが、ヒトデやアンコウなんかは、図鑑の写真でも直視出来ない。毒々しい色の海の生物なんか見た日には、長時間鳥肌が収まらない。
それに近い感覚を刀が放っている。
なぜなのかはすぐに分かった。
「近くに居るの? をみが」
刀を顔に近付けて呟くと、悪寒が一瞬だけ収まった。
居るらしい。
刀は喋らないが、気持ちみたいな物を持っているのは感じる。
今は宿敵の気配を感じて恐れている。
どうして怖がる?
……そっか、怖がってるのは、私か。
うん、大丈夫、ちょっとセンチになってただけ。空が青いのは太陽光がどうのこうのと言う、図書室やネットで調べれば分かる様な科学的な事を不思議がってる場合じゃないよね。
私は命を狙われてるんだ。化け物に取り付かれた友達に。そんな不思議現象の方が、よっぽど不思議だ。
心の中で自分に言い聞かせながら刀をギュッと握る。
気持ちを引き締めて視線を正面に向けたら、2人組の警官と目が合った。あからさまに怪しい棒状の布袋を持ったつづるに近付こうとした若い警官が、相方の中年の警官に止められた。
耳元で何かを囁かれ、納得する若い警官。
そう言えば、心絶ち所持許可証とか言う奴、どこにやったっけ?
必死に思い出す。
あ、音楽の教科書に挟んだんだった。どうして音楽の教科書かと言うと、薄いから鞄に入れっぱなしでも軽くて、滅多に開かないから。
やば、今、いわゆる無免許状態?
いや違う。
そう言えば、今日、音楽の授業が有った。カードが邪魔だったから財布に入れ替えたんだ。古い文字が書かれた怪しいカードを誰かに見られたら言い訳に苦労しそうだったから。
尻のポケットに入れた財布を取り出し、カードを探す。
有った。パウチ加工された、心絶ち所持許可証。何人もの女の子の手を渡っているから、ラミネートで保護しないとボロボロになるらしい。実際、つづるもあんまり大事に扱っていないから、ラミネートの端っこがすでに曲がっている。
そもそもサイズがちょっと大きいから、財布からはみ出すんだよ。
だからと言って丁度良い大きさに切ったら怒られるだろうな。
カードを探してオタオタしているつづるを見た2人の警官は、軽く敬礼をしてからパトロールを再開した。
1人で慌てて、何か恥ずかしい。
全く、をみの奴!
どうして私が怖がったり恥を掻いたりしないといけないんだ。
「をみ。近くに居るんでしょ? 出て来てよ」
人気が無くても大通りで大声を出す勇気は無いので、これ見よがしにスマホを口の近くに持ち上げるつづる。誰かに見られても通話していると思われる様に。
「出て来ないなら、もう知らない。無視して帰るよ」
辺りを見渡しても、をみの姿は無い。
しかし、刀からは心食みの気配が伝わって来る。刀を持っている左手がぞわぞわする。
ぞわぞわが強くなり、暑いのに鳥肌が立ちそう。
来た。
「つづるさん。私は、ここに居ます」
客の居ない和菓子屋脇の小路から半身を出す美少女。顔色は青白く、綺麗だった髪はボサボサ。白いYシャツに赤黒い染みが付き、紺のロングスカートの裾の一部が綻んでいる。
「また人を食べたの?」
「うん。不思議ね。とても美味しいの」
大きく口を横に広げてにやりと笑うをみ。あの時と同じ薄気味悪い笑顔。
「つづるさんは――」
何かを言い掛けたをみは、すっと小路に引っ込んだ。
「をみ?」
ハッとして振り返るつづる。さっきの2人とは別の警官2人がこっちに近付いて来ていた。
人目を嫌がったのか。
つづるにしても、警察にをみの顔を覚えて貰いたくない。射殺されたら嫌だから。
さり気無く小路の正面に移動したつづるは、薄暗い道に視線を向ける。
をみは、家と家の隙間でつづるを見ていた。夜の猫の様に瞳が光っている。
をみは更に奥に移動して姿を消した。
同時につづるの脇を横切る警官2人。心絶ちを確認した様な視線は感じたが、つづるが何を見ているかまでは気付かなかった様だ。
和菓子の香りを嗅ぎつつ暫く待つつづる。
「……良し」
その警官達が遠くに行ってから周りに視線が無い事を確認したつづるは、をみを追って小路に入った。
先代の人は、心食みには言葉が通じないと言っていた。だから斬るしか無かったと。
でも、つづるとをみは会話が出来ている。
助けられる望みは、ゼロじゃない。
食べる方はどうか知らないが、食われる方は楽しくないんですけど。
つづるの感想はともかく、だからなのか、人通りが多い登校時や女生徒が詰め込まれている学校にをみが現れる事は無い様だ。
何事も無く今日の授業が終わる。
ひとまず家に帰って学校の荷物を置いたつづるは、ジーパンに黄色いTシャツと言う動き易い服に着替えた。
が、それだけだと胸に巻いたサラシのせいで太って見えるので、適当に夏用のブルゾンを羽織って街に出る。勿論、心絶ちを持って。
怪しい人影はないかと住宅街のあちこちに気を払っているつづる以外の人は、平和な日常を送っている様に見える。
スーパーやコンビニ、1000円の床屋等が並び、絶え間無く車が走る大通りまで行く。自転車に乗って下校している他校の人とすれ違う。
こう言う場所にも現れないか。
更に進んで駅前の商店街に入ると、シャッターが降りた店が目立って来る。子供の頃からこんな光景なので別に変ではないが、昔はこれが全部開いていたらしい。
有線放送の音楽が逆に寂しく感じる通りになっているが、開いている店にはそれなりに客の姿が有る。
お年寄りや、おばさん。
おもちゃ屋に寄り道しているランドセルを背負った小学生。
ちょっと前までつづるが着ていた制服姿の中学生。
ウィンドウショッピングしたり、雑談したり、買い食いしたり。
祭の日になれば身動き出来ないくらいの人の波になり、お神輿が通るこの通りが一番混む。だから、今は閑散としてるけど、人口が減ってる訳ではない、と思う。あの大勢の人達は、普段はどこに居るんだろう。
今までこんな考えを持った事なんか無かった。
空を見上げる。
青い。
雲は白い。
季節は夏なので、暑い。
風が吹くと涼しい。
こんな当たり前の事が、どうして不思議だと感じるんだろう。
違和感とかじゃない。
生きて、ここに居る私が、不思議。
何だろう、この感じ。
見えている事が、聞こえている事が、不思議。
これが、生きてるって事なのかな。
……私、何意味不明な事考えてるんだろ。柄じゃない。
しんみりした気持ちを気合の入った鼻息と共に身体の外に出したつづるは、大股で先を進む。
駅が見えなくなるくらい進んだ。
開いている店にも人の気配が無くなる。
と、布袋に入った刀から気持ち悪い感じが伝わって来た。例えるなら、カラフルな海牛を見た時の様な感じ。実は、つづるは海生生物が苦手だ。熱帯魚くらいなら別に良いのだが、ヒトデやアンコウなんかは、図鑑の写真でも直視出来ない。毒々しい色の海の生物なんか見た日には、長時間鳥肌が収まらない。
それに近い感覚を刀が放っている。
なぜなのかはすぐに分かった。
「近くに居るの? をみが」
刀を顔に近付けて呟くと、悪寒が一瞬だけ収まった。
居るらしい。
刀は喋らないが、気持ちみたいな物を持っているのは感じる。
今は宿敵の気配を感じて恐れている。
どうして怖がる?
……そっか、怖がってるのは、私か。
うん、大丈夫、ちょっとセンチになってただけ。空が青いのは太陽光がどうのこうのと言う、図書室やネットで調べれば分かる様な科学的な事を不思議がってる場合じゃないよね。
私は命を狙われてるんだ。化け物に取り付かれた友達に。そんな不思議現象の方が、よっぽど不思議だ。
心の中で自分に言い聞かせながら刀をギュッと握る。
気持ちを引き締めて視線を正面に向けたら、2人組の警官と目が合った。あからさまに怪しい棒状の布袋を持ったつづるに近付こうとした若い警官が、相方の中年の警官に止められた。
耳元で何かを囁かれ、納得する若い警官。
そう言えば、心絶ち所持許可証とか言う奴、どこにやったっけ?
必死に思い出す。
あ、音楽の教科書に挟んだんだった。どうして音楽の教科書かと言うと、薄いから鞄に入れっぱなしでも軽くて、滅多に開かないから。
やば、今、いわゆる無免許状態?
いや違う。
そう言えば、今日、音楽の授業が有った。カードが邪魔だったから財布に入れ替えたんだ。古い文字が書かれた怪しいカードを誰かに見られたら言い訳に苦労しそうだったから。
尻のポケットに入れた財布を取り出し、カードを探す。
有った。パウチ加工された、心絶ち所持許可証。何人もの女の子の手を渡っているから、ラミネートで保護しないとボロボロになるらしい。実際、つづるもあんまり大事に扱っていないから、ラミネートの端っこがすでに曲がっている。
そもそもサイズがちょっと大きいから、財布からはみ出すんだよ。
だからと言って丁度良い大きさに切ったら怒られるだろうな。
カードを探してオタオタしているつづるを見た2人の警官は、軽く敬礼をしてからパトロールを再開した。
1人で慌てて、何か恥ずかしい。
全く、をみの奴!
どうして私が怖がったり恥を掻いたりしないといけないんだ。
「をみ。近くに居るんでしょ? 出て来てよ」
人気が無くても大通りで大声を出す勇気は無いので、これ見よがしにスマホを口の近くに持ち上げるつづる。誰かに見られても通話していると思われる様に。
「出て来ないなら、もう知らない。無視して帰るよ」
辺りを見渡しても、をみの姿は無い。
しかし、刀からは心食みの気配が伝わって来る。刀を持っている左手がぞわぞわする。
ぞわぞわが強くなり、暑いのに鳥肌が立ちそう。
来た。
「つづるさん。私は、ここに居ます」
客の居ない和菓子屋脇の小路から半身を出す美少女。顔色は青白く、綺麗だった髪はボサボサ。白いYシャツに赤黒い染みが付き、紺のロングスカートの裾の一部が綻んでいる。
「また人を食べたの?」
「うん。不思議ね。とても美味しいの」
大きく口を横に広げてにやりと笑うをみ。あの時と同じ薄気味悪い笑顔。
「つづるさんは――」
何かを言い掛けたをみは、すっと小路に引っ込んだ。
「をみ?」
ハッとして振り返るつづる。さっきの2人とは別の警官2人がこっちに近付いて来ていた。
人目を嫌がったのか。
つづるにしても、警察にをみの顔を覚えて貰いたくない。射殺されたら嫌だから。
さり気無く小路の正面に移動したつづるは、薄暗い道に視線を向ける。
をみは、家と家の隙間でつづるを見ていた。夜の猫の様に瞳が光っている。
をみは更に奥に移動して姿を消した。
同時につづるの脇を横切る警官2人。心絶ちを確認した様な視線は感じたが、つづるが何を見ているかまでは気付かなかった様だ。
和菓子の香りを嗅ぎつつ暫く待つつづる。
「……良し」
その警官達が遠くに行ってから周りに視線が無い事を確認したつづるは、をみを追って小路に入った。
先代の人は、心食みには言葉が通じないと言っていた。だから斬るしか無かったと。
でも、つづるとをみは会話が出来ている。
助けられる望みは、ゼロじゃない。
0
お気に入りに追加
2
あなたにおすすめの小説
牛の首チャンネル
猫じゃらし
ホラー
どうもー。『牛の首チャンネル』のモーと、相棒のワンさんです。ご覧いただきありがとうございます。
このチャンネルは僕と犬のぬいぐるみに取り憑かせた幽霊、ワンさんが心霊スポットに突撃していく動画を投稿しています。
怖い現象、たくさん起きてますので、ぜひ見てみてくださいね。
心霊写真特集もやりたいと思っていますので、心霊写真をお持ちの方はコメント欄かDMにメッセージをお願いします。
よろしくお願いしまーす。
それでは本編へ、どうぞー。
※小説家になろうには「牛の首」というタイトル、エブリスタには「牛の首チャンネル」というタイトルで投稿しています。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
変貌忌譚―変態さんは路地裏喫茶にお越し―
i'm who?
ホラー
まことしやかに囁かれる噂……。
寂れた田舎町の路地裏迷路の何処かに、人ならざる異形の存在達が営む喫茶店が在るという。
店の入口は心の隙間。人の弱さを喰らう店。
そこへ招かれてしまう難儀な定めを持った彼ら彼女ら。
様々な事情から世の道理を逸しかけた人々。
それまでとは異なるものに成りたい人々。
人間であることを止めようとする人々。
曰く、その喫茶店では【特別メニュー】として御客様のあらゆる全てを対価に、今とは別の生き方を提供してくれると噂される。それはもしも、あるいは、たとえばと。誰しもが持つ理想願望の禊。人が人であるがゆえに必要とされる祓。
自分自身を省みて現下で踏み止まるのか、何かを願いメニューを頼んでしまうのか、全て御客様本人しだい。それ故に、よくよく吟味し、見定めてくださいませ。結果の救済破滅は御客しだい。旨いも不味いも存じ上げませぬ。
それでも『良い』と嘯くならば……。
さぁ今宵、是非ともお越し下さいませ。
※注意点として、メニューの返品や交換はお受けしておりませんので悪しからず。
※この作品は【小説家になろう】さん【カクヨム】さんにも同時投稿しております。 ©️2022 I'm who?
火花散る剣戟の少女達
楠富 つかさ
ファンタジー
異世界から侵略してくる魔獣たちと戦う少女たち、彼女らは今日も剣と異能で戦いに挑む。
魔獣を討伐する軍人を養成する学校に通う少女の恋と戦いのお話です。
この作品はノベルアップ+さんにも掲載しています。
月影の約束
藤原遊
ホラー
――出会ったのは、呪いに囚われた美しい青年。救いたいと願った先に待つのは、愛か、別離か――
呪われた廃屋。そこは20年前、不気味な儀式が行われた末に、人々が姿を消したという場所。大学生の澪は、廃屋に隠された真実を探るため足を踏み入れる。そこで彼女が出会ったのは、儚げな美貌を持つ青年・陸。彼は、「ここから出て行け」と警告するが、澪はその悲しげな瞳に心を動かされる。
鏡の中に広がる異世界、繰り返される呪い、陸が抱える過去の傷……。澪は陸を救うため、呪いの核に立ち向かうことを決意する。しかし、呪いを解くためには大きな「代償」が必要だった。それは、澪自身の大切な記憶。
愛する人を救うために、自分との思い出を捨てる覚悟ができますか?
小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話
矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」
「あら、いいのかしら」
夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……?
微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。
※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。
※小説家になろうでも同内容で投稿しています。
※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる