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第十三話
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テルラ一行が滞在している南北に細長い街は普通の街ではない。国境を護る軍事拠点だ。国の予算で動いている国の施設である。
なので、この街の偉い人達は国の役人に近い立場となっている。そんな人達が、王女とその仲間達をそこら辺の宿に泊める訳にはいかないと揃って言い出した。相手の体面を考えると断れないので、テルラ一行は仕方なく隊長宅でお世話になる事にした。
「王女の仲間だから上げ膳据え膳で過ごしても何も言われないが、廊下に出ると監視されているみたいに兵士が付いて来るのはウザイな」
室内なのに黒コートのままでソファーに座っている赤髪のグレイが指のささくれを気にしながらつぶやいた。
それに応えるのは、床に座って旅の道具が入っているリュックの整頓をしている、スカーフで黒髪を留めておでこを出しているカレン。
「それより退屈の方がやばいよ。遊びもトランプしかないし。それも飽きたからこうして道具の出し入れをしてヒマ潰しする始末だよ」
椅子を窓際に置いて窓の外を見ていた銀髪のレイが脚を組み直す。
「軍事拠点と言うのは自由が無い所ですし。あえて娯楽は酒とゲームしかない様にしているそうですわ」
「まぁ、軍は厳しいってイメージは有るな。でも、カワモトは女遊びが出来る所が有るみたいに言ってたが」
グレイは、同い年くらいのテルラに目を向けた。
金髪の少年は、テーブルに着いて目を瞑っている。瞑想しているそうで、普通の声量なら会話は聞こえないらしい。
亜麻色の髪のプリシゥアがその後ろで筋トレしているが、その熱量も気にしていない。
「恐らく非認可の店でしょう。王女が知ったら取り潰さないといけない類の物でしょうから、話題にしない様に。それとも、グレイは女遊びがしたいんですの?」
「ここまでヒマだと冷やかしに行ってみたいくらいだ。なぁ? カレン」
軽口に返って来たのはカレンの返事ではなくドアのノック音だった。
レイが入室の許可を出すと、ジェイルク・ジールドとオカロ・ダインが入室して来た。その気配に気付いたテルラが無言で目を開ける。
「ランドビークからの援軍派遣が決定しました。ランドビーク国内に点在する各街から、街の防衛に不備が出ない程度の戦力が送られて来ます」
レイの前で跪いた隣国の騎士、オカロが報告する。
「それぞれの街からそのまま真南に進み、国境に向かって来ます。戦力の逐次投入と言う形になりますが、どこかで一纏めにしようとすると余計な時間が掛かりますので、この形になりました。区画移動の際に我々と彼等は合流します」
「では、区画を進めば進むほど戦力が増える、と言う事になりますでしょうか」
窓際に座っているレイに首を横に振るオカロ。
「解放された重要区画を占拠しなければならないので、派遣された人数によっては減る場合も有ります。勿論、侵攻に不都合が出る場合は区画の占拠を諦めるでしょうが」
「軍事に明るくないわたくしは、作戦の内容については口出ししない事にしましょう。――それ以外は先日の練習侵攻と同じですわね?」
「はい。奥に進めば泡以外の魔物も出現するでしょうが、そこはぶっつけ本番になります」
「魔物退治はハンターであるわたくし達の本分です。国籍に関わらず、苦難を払うべく、共に戦いましょう」
「は」
頭を下げるオカロに代わって顔を上げる、エルカノートの騎士であるジェイルク。
「我々エルカノートからの援軍は予定通り姫と別れて北側侵攻に同行します。今なら作戦の変更が可能ですが、いかが致しましょうか」
「これ以上の援軍は無いでしょうから、ジェイルクの戦力は削げないでしょう。想定外の事態が起こっていない以上、そちらの変更はありません。王女としても、我が国の安全が最優先だと判断しなければなりませんからね」
「了解しました。姫のご武運をお祈りいたします」
今度はジェイルクが頭を下げてオカロが顔を上げる。
「最初の援軍は明日、遅れても明後日には到着します。先日の練習侵攻で行った突き当りの大部屋で援軍を待ちますので、レインボー姫様も同行されるなら、明日の早朝出発に遅れない様にお願いします」
「分かりました」
「ちなみに――」
いつの間にか壁際に移動して寄っかかっていたグレイが声を上げる。その発言が場違いではない事を空気で探ってから続ける。
「ちなみに、ハンターとして倒した魔物の報酬は出るのか?」
国境要塞はランドビークの施設なのでオカロが応える。
「クエストとしての報酬は期待出来ないと思います。騎士と兵士が先陣を切りますし、そもそもクエストが発注されていませんから。しかし、要塞解放の協力者にハンターが居たと私が報告すれば、国からいくばくかの報酬が出るかと」
「ま、そんなもんか。侵攻中は軍が食料や物資を運んでくれるし、少しでも出れば御の字って思おう」
「以上でございます。何か不備や要求がございましたら、早めにお願いします」
話を終えた二人の騎士が退室して行った後、テルラは仲間に向き直る。
「街に出て保存食の補給をし、明日に備えましょう。本番は国を横断する長い旅になります。不備が無い様、各々が気を付けてください」
「はーい」
なので、この街の偉い人達は国の役人に近い立場となっている。そんな人達が、王女とその仲間達をそこら辺の宿に泊める訳にはいかないと揃って言い出した。相手の体面を考えると断れないので、テルラ一行は仕方なく隊長宅でお世話になる事にした。
「王女の仲間だから上げ膳据え膳で過ごしても何も言われないが、廊下に出ると監視されているみたいに兵士が付いて来るのはウザイな」
室内なのに黒コートのままでソファーに座っている赤髪のグレイが指のささくれを気にしながらつぶやいた。
それに応えるのは、床に座って旅の道具が入っているリュックの整頓をしている、スカーフで黒髪を留めておでこを出しているカレン。
「それより退屈の方がやばいよ。遊びもトランプしかないし。それも飽きたからこうして道具の出し入れをしてヒマ潰しする始末だよ」
椅子を窓際に置いて窓の外を見ていた銀髪のレイが脚を組み直す。
「軍事拠点と言うのは自由が無い所ですし。あえて娯楽は酒とゲームしかない様にしているそうですわ」
「まぁ、軍は厳しいってイメージは有るな。でも、カワモトは女遊びが出来る所が有るみたいに言ってたが」
グレイは、同い年くらいのテルラに目を向けた。
金髪の少年は、テーブルに着いて目を瞑っている。瞑想しているそうで、普通の声量なら会話は聞こえないらしい。
亜麻色の髪のプリシゥアがその後ろで筋トレしているが、その熱量も気にしていない。
「恐らく非認可の店でしょう。王女が知ったら取り潰さないといけない類の物でしょうから、話題にしない様に。それとも、グレイは女遊びがしたいんですの?」
「ここまでヒマだと冷やかしに行ってみたいくらいだ。なぁ? カレン」
軽口に返って来たのはカレンの返事ではなくドアのノック音だった。
レイが入室の許可を出すと、ジェイルク・ジールドとオカロ・ダインが入室して来た。その気配に気付いたテルラが無言で目を開ける。
「ランドビークからの援軍派遣が決定しました。ランドビーク国内に点在する各街から、街の防衛に不備が出ない程度の戦力が送られて来ます」
レイの前で跪いた隣国の騎士、オカロが報告する。
「それぞれの街からそのまま真南に進み、国境に向かって来ます。戦力の逐次投入と言う形になりますが、どこかで一纏めにしようとすると余計な時間が掛かりますので、この形になりました。区画移動の際に我々と彼等は合流します」
「では、区画を進めば進むほど戦力が増える、と言う事になりますでしょうか」
窓際に座っているレイに首を横に振るオカロ。
「解放された重要区画を占拠しなければならないので、派遣された人数によっては減る場合も有ります。勿論、侵攻に不都合が出る場合は区画の占拠を諦めるでしょうが」
「軍事に明るくないわたくしは、作戦の内容については口出ししない事にしましょう。――それ以外は先日の練習侵攻と同じですわね?」
「はい。奥に進めば泡以外の魔物も出現するでしょうが、そこはぶっつけ本番になります」
「魔物退治はハンターであるわたくし達の本分です。国籍に関わらず、苦難を払うべく、共に戦いましょう」
「は」
頭を下げるオカロに代わって顔を上げる、エルカノートの騎士であるジェイルク。
「我々エルカノートからの援軍は予定通り姫と別れて北側侵攻に同行します。今なら作戦の変更が可能ですが、いかが致しましょうか」
「これ以上の援軍は無いでしょうから、ジェイルクの戦力は削げないでしょう。想定外の事態が起こっていない以上、そちらの変更はありません。王女としても、我が国の安全が最優先だと判断しなければなりませんからね」
「了解しました。姫のご武運をお祈りいたします」
今度はジェイルクが頭を下げてオカロが顔を上げる。
「最初の援軍は明日、遅れても明後日には到着します。先日の練習侵攻で行った突き当りの大部屋で援軍を待ちますので、レインボー姫様も同行されるなら、明日の早朝出発に遅れない様にお願いします」
「分かりました」
「ちなみに――」
いつの間にか壁際に移動して寄っかかっていたグレイが声を上げる。その発言が場違いではない事を空気で探ってから続ける。
「ちなみに、ハンターとして倒した魔物の報酬は出るのか?」
国境要塞はランドビークの施設なのでオカロが応える。
「クエストとしての報酬は期待出来ないと思います。騎士と兵士が先陣を切りますし、そもそもクエストが発注されていませんから。しかし、要塞解放の協力者にハンターが居たと私が報告すれば、国からいくばくかの報酬が出るかと」
「ま、そんなもんか。侵攻中は軍が食料や物資を運んでくれるし、少しでも出れば御の字って思おう」
「以上でございます。何か不備や要求がございましたら、早めにお願いします」
話を終えた二人の騎士が退室して行った後、テルラは仲間に向き直る。
「街に出て保存食の補給をし、明日に備えましょう。本番は国を横断する長い旅になります。不備が無い様、各々が気を付けてください」
「はーい」
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