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第七話
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再び礼拝堂のドアが開いたので、テルラ達は入り口の方を見た。
しゃがんだままのペットショップの店員は、子犬が逃げない様に両手で一匹ずつ押さえている。さすがプロ、専門の事では油断しない。
「すいません、ちょっと良いですか?」
礼拝堂に入って来たのは女性だった。格好や見た目の年齢から、そこそこ良い家の主婦だろう。
「おはようございます。何か?」
対応するために、シスター・トキミがテルラ達の輪から離れた。
主婦は、足元の子犬を良く見ようと中腰になる。
「この捨て犬の事ですが、家に帰って家族と相談した結果、我が家でこの子を飼おうって事になって。一匹だけですが、良いですか?」
「勿論です。――ですが、これは今判明したことですが、この子達は大型犬なんだそうです」
ペットショップの店員を一瞥するトキミ。
店員は子犬から手を放して一礼する。
「成長するとエサ代が人間一人分くらい掛かるそうなんですが、大丈夫でしょうか」
「大型犬? 狂暴だったりするんですの?」
主婦の心配に応えるのは店員の男性。
「いいえ。この犬種は両親共従順で大人しいです。勿論、キチンと躾をすればですが。自分はペットショップの店員ですので、適正な報酬を頂ければ、お宅に伺って躾の代行をします」
「犬だから泥棒除けを期待しているのですけれど、大丈夫? 大人しいのなら泥棒を怖がったりしないかしら。このまま物資が潤って元の街に戻れば、昔みたいに治安の心配も出て来るだろうし。不安ですの」
「それは犬一匹一匹の性格によるとしか。躾よりも厳しい訓練を行えば確実でしょうが、そうすると都会の街にある専門の施設に数ヵ月から一年くらい預ける事になりますね」
「そこまでするのは可哀そうね。普通で良いわ。貴方に躾をお願いすれば、普通に行儀が良い犬になりますの?」
「努力します」
「なら、お願いするわ」
「ありがとうございます。でもその前に、俺が仕切るのもなんですが、まずは子犬を家族にしてあげませんと。どちらに致しますか?」
「そうでした。ええと、どちらの子でも良いんですよね?」
トキミが頷く。
「勿論。気に入った方をどうぞ」
「そうねぇ……。では、こちらを。目が合いましたから」
主婦から見て右の方の子犬を抱き上げた。
トキミは祈りの形で指を組み、恭しく目を閉じた。
「どうか可愛がってください。新しい家族に女神のご加護を」
「ありがとう。残った一匹も、早く家族が出来たら良いですわね。では、躾の事ですけど――」
主婦と店員が話をしている横で、床に居る子犬と抱かれている子犬が会話する様にキャンキャンと吠え合っていた。
「お別れが寂しいんスかね。でも、しょうがないんスよ。勘弁するっス」
プリシゥアは、残った方の子犬を抱き上げた。子犬同士の視線の高さを合わせ、お別れの挨拶をさせる。
「あのっ! すみません! お姉様来ていませんか?」
一人の少女が勢い良く礼拝堂に駆け込んで来た。
「貴女は確か――ナミ。ターニャがどうかしたんスか?」
「子犬を返すかも知れないって話になって、子犬を連れて家を出て行っちゃったんです。だからここに来てみたんですけど……」
言いながら礼拝堂に視線を彷徨わせるナミ。
しかし姉の姿は無い。
「落ち着くっス。この子が大型犬だから飼えないかも知れないって話は今聞いたっス。それを理由に家出したって事っスか?」
プリシゥアは、抱いている子犬をチラリと見てからナミに視線を戻した。
「はい、そうなんです! ああ、ここにも居ない!」
「子供がしそうな行動っスね。――ところでナミ。学校はどうしたんスか?」
「お姉様の一大事に学校なんか行ってられません!」
姉妹揃って困った子っスね、と言いながら鼻から溜息を吹くプリシゥア。
「まぁ、あの子はそんなに遠くには行けそうじゃないっスから、私も探してみるっスよ。――テルラ。そう言う訳っスから、レイと一緒に帰って欲しいっス。レイ。テルラを護って欲しいっス」
「待ってください、プリシゥア。僕も探します。良いですよね? レイ」
「勿論ですわ。テルラならそう仰ってくださると思っていました。――家出したその子は、貴女、ナミに似ていますの?」
銀髪美女に微笑み掛けられた少女は、圧倒的な美貌に怯みつつも頷いた。
「髪の色も目の色も同じです。姉ですが、背は私より低いです」
「しょうがないっスね。人海戦術で行ってみるっスか。家に帰ってるかも知れないっスから、ナミはそっちを探してみるっス。私達も確認するかもっスから、一応、住所を教えて欲しいっス」
「はい」
頷いた少女は、全員に向かって自宅の住所を言う。
ペットショップの店員と主婦も真剣に聞いてしまっているので、プリシゥアは店員に子犬を手渡した。
「お二人は私達に構わず帰ってくださいっス」
「大丈夫ですの?」
主婦が心配したが、関係無い人を巻き込む訳には行かないので、僧兵の恰好をしている少女は力強く頷いた。
「大丈夫っスよ。下手に大事にしたらターニャが気後れして可哀相なんで、私達だけで何とかするっス」
プリシゥアは仲間達に向き直る。
「見付かっても見付からなくても、一時間くらいでまたここに集合するっス。で、見付からなかったら情報交換してまた探すっス」
ナミを含めた仲間達が頷く。
「トキミにも協力して欲しいっス。ここにターニャが来たら、私達が探している事を伝えて、ここで保護しておいて欲しいっス」
「分かりました」
「では、探しに行くっス」
しゃがんだままのペットショップの店員は、子犬が逃げない様に両手で一匹ずつ押さえている。さすがプロ、専門の事では油断しない。
「すいません、ちょっと良いですか?」
礼拝堂に入って来たのは女性だった。格好や見た目の年齢から、そこそこ良い家の主婦だろう。
「おはようございます。何か?」
対応するために、シスター・トキミがテルラ達の輪から離れた。
主婦は、足元の子犬を良く見ようと中腰になる。
「この捨て犬の事ですが、家に帰って家族と相談した結果、我が家でこの子を飼おうって事になって。一匹だけですが、良いですか?」
「勿論です。――ですが、これは今判明したことですが、この子達は大型犬なんだそうです」
ペットショップの店員を一瞥するトキミ。
店員は子犬から手を放して一礼する。
「成長するとエサ代が人間一人分くらい掛かるそうなんですが、大丈夫でしょうか」
「大型犬? 狂暴だったりするんですの?」
主婦の心配に応えるのは店員の男性。
「いいえ。この犬種は両親共従順で大人しいです。勿論、キチンと躾をすればですが。自分はペットショップの店員ですので、適正な報酬を頂ければ、お宅に伺って躾の代行をします」
「犬だから泥棒除けを期待しているのですけれど、大丈夫? 大人しいのなら泥棒を怖がったりしないかしら。このまま物資が潤って元の街に戻れば、昔みたいに治安の心配も出て来るだろうし。不安ですの」
「それは犬一匹一匹の性格によるとしか。躾よりも厳しい訓練を行えば確実でしょうが、そうすると都会の街にある専門の施設に数ヵ月から一年くらい預ける事になりますね」
「そこまでするのは可哀そうね。普通で良いわ。貴方に躾をお願いすれば、普通に行儀が良い犬になりますの?」
「努力します」
「なら、お願いするわ」
「ありがとうございます。でもその前に、俺が仕切るのもなんですが、まずは子犬を家族にしてあげませんと。どちらに致しますか?」
「そうでした。ええと、どちらの子でも良いんですよね?」
トキミが頷く。
「勿論。気に入った方をどうぞ」
「そうねぇ……。では、こちらを。目が合いましたから」
主婦から見て右の方の子犬を抱き上げた。
トキミは祈りの形で指を組み、恭しく目を閉じた。
「どうか可愛がってください。新しい家族に女神のご加護を」
「ありがとう。残った一匹も、早く家族が出来たら良いですわね。では、躾の事ですけど――」
主婦と店員が話をしている横で、床に居る子犬と抱かれている子犬が会話する様にキャンキャンと吠え合っていた。
「お別れが寂しいんスかね。でも、しょうがないんスよ。勘弁するっス」
プリシゥアは、残った方の子犬を抱き上げた。子犬同士の視線の高さを合わせ、お別れの挨拶をさせる。
「あのっ! すみません! お姉様来ていませんか?」
一人の少女が勢い良く礼拝堂に駆け込んで来た。
「貴女は確か――ナミ。ターニャがどうかしたんスか?」
「子犬を返すかも知れないって話になって、子犬を連れて家を出て行っちゃったんです。だからここに来てみたんですけど……」
言いながら礼拝堂に視線を彷徨わせるナミ。
しかし姉の姿は無い。
「落ち着くっス。この子が大型犬だから飼えないかも知れないって話は今聞いたっス。それを理由に家出したって事っスか?」
プリシゥアは、抱いている子犬をチラリと見てからナミに視線を戻した。
「はい、そうなんです! ああ、ここにも居ない!」
「子供がしそうな行動っスね。――ところでナミ。学校はどうしたんスか?」
「お姉様の一大事に学校なんか行ってられません!」
姉妹揃って困った子っスね、と言いながら鼻から溜息を吹くプリシゥア。
「まぁ、あの子はそんなに遠くには行けそうじゃないっスから、私も探してみるっスよ。――テルラ。そう言う訳っスから、レイと一緒に帰って欲しいっス。レイ。テルラを護って欲しいっス」
「待ってください、プリシゥア。僕も探します。良いですよね? レイ」
「勿論ですわ。テルラならそう仰ってくださると思っていました。――家出したその子は、貴女、ナミに似ていますの?」
銀髪美女に微笑み掛けられた少女は、圧倒的な美貌に怯みつつも頷いた。
「髪の色も目の色も同じです。姉ですが、背は私より低いです」
「しょうがないっスね。人海戦術で行ってみるっスか。家に帰ってるかも知れないっスから、ナミはそっちを探してみるっス。私達も確認するかもっスから、一応、住所を教えて欲しいっス」
「はい」
頷いた少女は、全員に向かって自宅の住所を言う。
ペットショップの店員と主婦も真剣に聞いてしまっているので、プリシゥアは店員に子犬を手渡した。
「お二人は私達に構わず帰ってくださいっス」
「大丈夫ですの?」
主婦が心配したが、関係無い人を巻き込む訳には行かないので、僧兵の恰好をしている少女は力強く頷いた。
「大丈夫っスよ。下手に大事にしたらターニャが気後れして可哀相なんで、私達だけで何とかするっス」
プリシゥアは仲間達に向き直る。
「見付かっても見付からなくても、一時間くらいでまたここに集合するっス。で、見付からなかったら情報交換してまた探すっス」
ナミを含めた仲間達が頷く。
「トキミにも協力して欲しいっス。ここにターニャが来たら、私達が探している事を伝えて、ここで保護しておいて欲しいっス」
「分かりました」
「では、探しに行くっス」
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