40 / 277
第五話
4
しおりを挟む
レイが買い物から帰って来るのを待ってから、テルラは一階台所隣のリビングに全員を集めた。
「クエストの相談なら、俺は準備万端だ」
コートを脱いでジャケットにタイトなミニスカート姿になっているグレイが、リビングに入るなりやる気を見せた。長銃は部屋に置いてあるが、拳銃はベルトに差してある。
「クエストは受けました。ですが、グレイにクエストの詳細を伝える前に、重要な事を話し合わなければならなくなりました」
上座のソファーに座っているテルラが深刻そうに言う。
「何だ? 問題でも起こったのか?」
他の女達も海賊に捕らえられた村娘みたいな暗い雰囲気で座っているので、グレイは椅子に座らずに訊いた。もしも自分に不利益が有る話だったら、すぐさま逃げられる様に。
「グレイは、料理は出来ますか?」
「は? 料理?」
テルラの奇妙な質問に警戒度を高めるグレイ。
「料理です。ここまでの道中でやっていた、干し肉を調味料で煮込む様な簡単な物ではなく、僕達5人の健康に支障が出ない、普通の料理です。栄養が偏らなければ、質素な家庭料理でも構いません」
「普通の料理か……。言われてみれば、身体に気を遣う様な料理はした事がないな。海の上に居た頃はコックがしてたし。船を失ってからは、魚をぶつ切りにした潮汁くらいしか作ってないな。動物を仕留めても、雑に肉を削いで焼いただけだったし」
「そうですか……」
残念そうに俯くテルラ。
他の女達も静かに溜息を吐いている。
「それが?」
「自室以外の掃除はシスター・トキミが週一のペースやってくれます。洗濯は元々個人個人でやらなくてはいけない物なので問題は有りません。しかし、料理はそう言う訳には行けません」
「どうして。外食で良いじゃないか。さっき一人で歩き回ったが、食い物屋はそこそこ有ったぞ。まぁ、人が居ないから開いてはいなかったが」
「そこが問題なんです。今回受けたクエストは、数日後に再び行われる魔物退治への参加です。そこで僕達が魔物を退治出来れば商人の行き来が復活しますが、物資が潤うまで数日掛かります。退治に失敗すれば、当然物資不足が続きます。役所の人が言うには、物資不足の状態だと、朝から開いている外食屋は無いそうなんです」
「ははぁ、なるほど。少なくとも数日間の朝食は自分達で作らないといけない訳か」
「そうです。それに、外食ばかりでは無意味にお金が掛かります。なので、最低でも朝食くらいは自炊しましょう。その朝食作りは公平に当番制にしたいと思います。反対の人は挙手をお願いします」
テルラが仲間達を見渡す。
手を挙げている者は一人も居ない。
その様子に驚いたグレイは、逃げ易い体勢を止めてテルラが座っているソファーの背凭れに後ろから肘を突いた。
「全員賛成だと? ――当然の疑問だからあえて訊くが、王女が料理なんか出来るのか? テルラだって良いところのお坊ちゃんだろ? 食う専門の人生だったんじゃないのか?」
頷く金髪の少年。
「恥ずかしながら、そうです」
銀髪の王女も頷く。
「わたくしも。ですが、出来ないからと何もしない訳には参りません。ここに居るわたくし達は平等ですから」
「カレンも料理の経験が無いと言うので、明日になったら僕達三人でシスター・トキミに炊事のやり方を教わろうと思っています。ですので、一日目はプリシゥアにお願いしました」
僧兵特有の身体の線が出るシャツを着ている亜麻色の髪の少女が頭を掻く。
「私は修行で野外食の練習もしたっスから、この村に来るまでの食事も私がメインでやってたっス。そのまま私が炊事当番をしても良かったっスが、私ばっかりするのは不公平って言うっスから、それに従うっス。反対する理由は無いっスからね」
「もしもグレイに料理の心得が有るのなら、二日目の当番はグレイにお願いしたいと思っていました。どうでしょう」
「材料費は?」
「共用の財布から出します」
「なら構わない。しかし、5人分か。量の加減が良く分からないな」
「最初は誰もが不安です。大丈夫ですよ、お互い様なので、味が悪くても皆許しますよ」
「自分も食う訳だから、最低でも食える物を作るさ」
「お願いします。今、レイに厚紙を買って来て頂いたので、僕が当番表を作ります。――では、今回受けたクエストに就いての話し合いに移りましょう」
「そうだな」
グレイは空いているソファーに座った。
それとほぼ同時に玄関のドアがノックされた。
「あら、お客様かしら。この街に来たばかりのわたくし達を訪ねる人が居るなんて、怪しいですわ」
「教会の人かも知れませんね」
レイとテルラが会話している横でプリシゥアが立ち上がる。
「私が出て来るっス」
戦闘用の足捌きで音も無くリビングを出て行ったプリシゥアは、すぐに戻って来た。
「役所の人だったっス。私達が本当に不死の魔物を倒せるなら、明日もまた魔物退治に行きたいって言ってるっス。どう返事するっスか?」
「連日で魔物退治に出ると?」
テルラが訊き返すと、レイが知った風に頷いた。
「それだけ物資不足が深刻なんでしょう」
「なるほど。――不死の魔物を倒せるかどうかを試すのなら早い方が良いと思いますが、みなさんはどう思いますか?」
「賛成ですわ」
「良いと思うっス」
レイとプリシゥアは相変わらず無条件で賛成したが、カレンは面倒臭そうな顔をしていた。
「旅の疲れを取ろうと思ってたから、ちょっと嫌だな。急かすなら準備用の特別料金出して貰わないと」
「ははっ、特別料金は良い案だ。それが貰えるなら俺も賛成だ」
グレイが笑うと、テルラは困った様に苦笑した。
「今後の事を考えると、特別料金は要求しない方が良いのではないかと。わざわざ来てくださった役所の人に良い印象を持たれれば、美味しい仕事を回して頂けるかもしれませんし」
「それも道理だ。どうだ? カレン」
「グレイが良いのなら」
「じゃ、さっさと仕事を片付けようぜ、テルラ」
「分かりました。クエストは日帰りの予定ですが、泊まりになったら、屋外の調理担当は変わらずプリシゥアにお願いします」
「了解っス」
「では、魔物退治は明日で結構ですと返事をしますね」
「クエストの相談なら、俺は準備万端だ」
コートを脱いでジャケットにタイトなミニスカート姿になっているグレイが、リビングに入るなりやる気を見せた。長銃は部屋に置いてあるが、拳銃はベルトに差してある。
「クエストは受けました。ですが、グレイにクエストの詳細を伝える前に、重要な事を話し合わなければならなくなりました」
上座のソファーに座っているテルラが深刻そうに言う。
「何だ? 問題でも起こったのか?」
他の女達も海賊に捕らえられた村娘みたいな暗い雰囲気で座っているので、グレイは椅子に座らずに訊いた。もしも自分に不利益が有る話だったら、すぐさま逃げられる様に。
「グレイは、料理は出来ますか?」
「は? 料理?」
テルラの奇妙な質問に警戒度を高めるグレイ。
「料理です。ここまでの道中でやっていた、干し肉を調味料で煮込む様な簡単な物ではなく、僕達5人の健康に支障が出ない、普通の料理です。栄養が偏らなければ、質素な家庭料理でも構いません」
「普通の料理か……。言われてみれば、身体に気を遣う様な料理はした事がないな。海の上に居た頃はコックがしてたし。船を失ってからは、魚をぶつ切りにした潮汁くらいしか作ってないな。動物を仕留めても、雑に肉を削いで焼いただけだったし」
「そうですか……」
残念そうに俯くテルラ。
他の女達も静かに溜息を吐いている。
「それが?」
「自室以外の掃除はシスター・トキミが週一のペースやってくれます。洗濯は元々個人個人でやらなくてはいけない物なので問題は有りません。しかし、料理はそう言う訳には行けません」
「どうして。外食で良いじゃないか。さっき一人で歩き回ったが、食い物屋はそこそこ有ったぞ。まぁ、人が居ないから開いてはいなかったが」
「そこが問題なんです。今回受けたクエストは、数日後に再び行われる魔物退治への参加です。そこで僕達が魔物を退治出来れば商人の行き来が復活しますが、物資が潤うまで数日掛かります。退治に失敗すれば、当然物資不足が続きます。役所の人が言うには、物資不足の状態だと、朝から開いている外食屋は無いそうなんです」
「ははぁ、なるほど。少なくとも数日間の朝食は自分達で作らないといけない訳か」
「そうです。それに、外食ばかりでは無意味にお金が掛かります。なので、最低でも朝食くらいは自炊しましょう。その朝食作りは公平に当番制にしたいと思います。反対の人は挙手をお願いします」
テルラが仲間達を見渡す。
手を挙げている者は一人も居ない。
その様子に驚いたグレイは、逃げ易い体勢を止めてテルラが座っているソファーの背凭れに後ろから肘を突いた。
「全員賛成だと? ――当然の疑問だからあえて訊くが、王女が料理なんか出来るのか? テルラだって良いところのお坊ちゃんだろ? 食う専門の人生だったんじゃないのか?」
頷く金髪の少年。
「恥ずかしながら、そうです」
銀髪の王女も頷く。
「わたくしも。ですが、出来ないからと何もしない訳には参りません。ここに居るわたくし達は平等ですから」
「カレンも料理の経験が無いと言うので、明日になったら僕達三人でシスター・トキミに炊事のやり方を教わろうと思っています。ですので、一日目はプリシゥアにお願いしました」
僧兵特有の身体の線が出るシャツを着ている亜麻色の髪の少女が頭を掻く。
「私は修行で野外食の練習もしたっスから、この村に来るまでの食事も私がメインでやってたっス。そのまま私が炊事当番をしても良かったっスが、私ばっかりするのは不公平って言うっスから、それに従うっス。反対する理由は無いっスからね」
「もしもグレイに料理の心得が有るのなら、二日目の当番はグレイにお願いしたいと思っていました。どうでしょう」
「材料費は?」
「共用の財布から出します」
「なら構わない。しかし、5人分か。量の加減が良く分からないな」
「最初は誰もが不安です。大丈夫ですよ、お互い様なので、味が悪くても皆許しますよ」
「自分も食う訳だから、最低でも食える物を作るさ」
「お願いします。今、レイに厚紙を買って来て頂いたので、僕が当番表を作ります。――では、今回受けたクエストに就いての話し合いに移りましょう」
「そうだな」
グレイは空いているソファーに座った。
それとほぼ同時に玄関のドアがノックされた。
「あら、お客様かしら。この街に来たばかりのわたくし達を訪ねる人が居るなんて、怪しいですわ」
「教会の人かも知れませんね」
レイとテルラが会話している横でプリシゥアが立ち上がる。
「私が出て来るっス」
戦闘用の足捌きで音も無くリビングを出て行ったプリシゥアは、すぐに戻って来た。
「役所の人だったっス。私達が本当に不死の魔物を倒せるなら、明日もまた魔物退治に行きたいって言ってるっス。どう返事するっスか?」
「連日で魔物退治に出ると?」
テルラが訊き返すと、レイが知った風に頷いた。
「それだけ物資不足が深刻なんでしょう」
「なるほど。――不死の魔物を倒せるかどうかを試すのなら早い方が良いと思いますが、みなさんはどう思いますか?」
「賛成ですわ」
「良いと思うっス」
レイとプリシゥアは相変わらず無条件で賛成したが、カレンは面倒臭そうな顔をしていた。
「旅の疲れを取ろうと思ってたから、ちょっと嫌だな。急かすなら準備用の特別料金出して貰わないと」
「ははっ、特別料金は良い案だ。それが貰えるなら俺も賛成だ」
グレイが笑うと、テルラは困った様に苦笑した。
「今後の事を考えると、特別料金は要求しない方が良いのではないかと。わざわざ来てくださった役所の人に良い印象を持たれれば、美味しい仕事を回して頂けるかもしれませんし」
「それも道理だ。どうだ? カレン」
「グレイが良いのなら」
「じゃ、さっさと仕事を片付けようぜ、テルラ」
「分かりました。クエストは日帰りの予定ですが、泊まりになったら、屋外の調理担当は変わらずプリシゥアにお願いします」
「了解っス」
「では、魔物退治は明日で結構ですと返事をしますね」
0
お気に入りに追加
8
あなたにおすすめの小説
私たち、博麗学園おしがまクラブ(非公認)です! 〜特大膀胱JKたちのおしがま記録〜
赤髪命
青春
街のはずれ、最寄り駅からも少し離れたところにある私立高校、博麗学園。そのある新入生のクラスのお嬢様・高橋玲菜、清楚で真面目・内海栞、人懐っこいギャル・宮内愛海の3人には、膀胱が同年代の女子に比べて非常に大きいという特徴があった。
これは、そんな学校で普段はトイレにほとんど行かない彼女たちの爆尿おしがまの記録。
友情あり、恋愛あり、おしがまあり、そしておもらしもあり!? そんなおしがまクラブのドタバタ青春小説!
【完結】あなたの思い違いではありませんの?
綾雅(りょうが)祝!コミカライズ
ファンタジー
複数の物語の登場人物が、一つの世界に混在しているなんて?!
「カレンデュラ・デルフィニューム! 貴様との婚約を破棄する」
お決まりの婚約破棄を叫ぶ王太子ローランドは、その晩、ただの王子に降格された。聖女ビオラの腰を抱き寄せるが、彼女は隙を見て逃げ出す。
婚約者ではないカレンデュラに一刀両断され、ローランド王子はうろたえた。近くにいたご令嬢に「お前か」と叫ぶも人違い、目立つ赤いドレスのご令嬢に絡むも、またもや否定される。呆れ返る周囲の貴族の冷たい視線の中で、当事者四人はお互いを認識した。
転生組と転移組、四人はそれぞれに前世の知識を持っている。全員が違う物語の世界だと思い込んだリクニス国の命運はいかに?!
ハッピーエンド確定、すれ違いと勘違い、複数の物語が交錯する。
【同時掲載】小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2024/11/19……完結
2024/08/13……エブリスタ ファンタジー 1位
2024/08/13……アルファポリス 女性向けHOT 36位
2024/08/12……連載開始
テイマー少女の逃亡日記
一色孝太郎
ファンタジー
奴隷になんかなりたくない! あたしは毎日お腹いっぱいご飯を食べて、そして素敵な男性と結婚したいんです!
この物語は、奴隷として売られそうになった孤児の少女が決死の逃亡の果てにその才能を覚醒させ、森で友となった魔物達と、そして逃げた先で親切にしてくれた人々と共に幸せを掴む物語である。
※本作品は他サイトでも同時掲載しております
※更新は毎週1回土曜日 20 時を目安に行っております。
※イラストはアルパ閣下先生にご担当いただいております (Twitter: @AlpakakkaX2 )
【完結】転生少女は異世界でお店を始めたい
梅丸
ファンタジー
せっかく40代目前にして夢だった喫茶店オープンに漕ぎ着けたと言うのに事故に遭い呆気なく命を落としてしまった私。女神様が管理する異世界に転生させてもらい夢を実現するために奮闘するのだが、この世界には無いものが多すぎる! 創造魔法と言う女神様から授かった恩寵と前世の料理レシピを駆使して色々作りながら頑張る私だった。
異世界召喚されたのは、『元』勇者です
ユモア
ファンタジー
突如異世界『ルーファス』に召喚された一ノ瀬凍夜ーは、5年と言う年月を経て異世界を救った。そして、平和まで後一歩かと思ったその時、信頼していた仲間たちに裏切られ、深手を負いながらも異世界から強制的に送還された。
それから3年後、凍夜はクラスメイトから虐めを受けていた。しかし、そんな時、再度異世界に召喚された世界は、凍夜が送還されてから10年が経過した異世界『ルーファス』だった。自分を裏切った世界、裏切った仲間たちがいる世界で凍夜はどのように生きて行くのか、それは誰にも分からない。
転生幼児は夢いっぱい
meimei
ファンタジー
日本に生まれてかれこれ27年大学も出て希望の職業にもつき順風満帆なはずだった男は、
ある日親友だと思っていた男に手柄を横取りされ左遷されてしまう。左遷された所はとても忙しい部署で。ほぼ不眠不休…の生活の末、気がつくとどうやら亡くなったらしい??
らしいというのも……前世を思い出したのは
転生して5年経ってから。そう…5歳の誕生日の日にだった。
これは秘匿された出自を知らないまま、
チートしつつ異世界を楽しむ男の話である!
☆これは作者の妄想によるフィクションであり、登場するもの全てが架空の産物です。
誤字脱字には優しく軽く流していただけると嬉しいです。
☆ファンタジーカップありがとうございました!!(*^^*)
今後ともよろしくお願い致します🍀
工芸職人《クラフトマン》はセカンドライフを謳歌する
鈴木竜一
ファンタジー
旧題:工芸職人《クラフトマン》はセカンドライフを謳歌する~ブラック商会をクビになったので独立したら、なぜか超一流の常連さんたちが集まってきました~
【お知らせ】
このたび、本作の書籍化が正式に決定いたしました。
発売は今月(6月)下旬!
詳細は近況ボードにて!
超絶ブラックな労働環境のバーネット商会に所属する工芸職人《クラフトマン》のウィルムは、過労死寸前のところで日本の社畜リーマンだった前世の記憶がよみがえる。その直後、ウィルムは商会の代表からクビを宣告され、石や木片という簡単な素材から付与効果付きの武器やアイテムを生みだせる彼のクラフトスキルを頼りにしてくれる常連の顧客(各分野における超一流たち)のすべてをバカ息子であるラストンに引き継がせると言いだした。どうせ逆らったところで無駄だと悟ったウィルムは、退職金代わりに隠し持っていた激レアアイテムを持ちだし、常連客たちへ退職報告と引き継ぎの挨拶を済ませてから、自由気ままに生きようと隣国であるメルキス王国へと旅立つ。
ウィルムはこれまでのコネクションを駆使し、田舎にある森の中で工房を開くと、そこで畑を耕したり、家畜を飼育したり、川で釣りをしたり、時には町へ行ってクラフトスキルを使って作ったアイテムを売ったりして静かに暮らそうと計画していたのだ。
一方、ウィルムの常連客たちは突然の退職が代表の私情で行われたことと、その後の不誠実な対応、さらには後任であるラストンの無能さに激怒。大貴族、Sランク冒険者パーティーのリーダー、秘境に暮らす希少獣人族集落の長、世界的に有名な鍛冶職人――などなど、有力な顧客はすべて商会との契約を打ち切り、ウィルムをサポートするため次々と森にある彼の工房へと集結する。やがて、そこには多くの人々が移住し、最強クラスの有名人たちが集う村が完成していったのだった。
前世で家族に恵まれなかった俺、今世では優しい家族に囲まれる 俺だけが使える氷魔法で異世界無双
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
家族や恋人もいなく、孤独に過ごしていた俺は、ある日自宅で倒れ、気がつくと異世界転生をしていた。
神からの定番の啓示などもなく、戸惑いながらも優しい家族の元で過ごせたのは良かったが……。
どうやら、食料事情がよくないらしい。
俺自身が美味しいものを食べたいし、大事な家族のために何とかしないと!
そう思ったアレスは、あの手この手を使って行動を開始するのだった。
これは孤独だった者が家族のために奮闘したり、時に冒険に出たり、飯テロしたり、もふもふしたりと……ある意味で好き勝手に生きる物語。
しかし、それが意味するところは……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる