コウは布を染める

田原更

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実験:液体石けんは濃染剤の代わりになるのか

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 自然な素材を使って染め物がしたい、でも、まだ食べられるものは無駄にしたくないという思いで染め物をやってきました。

(花びら染めのお酢はごめんなさい。あれだけはどうしようもない……)

 しかし、染まる色が薄くてすぐに薄くなるのは悩みの種でした。

 色濃く染めるための「濃染剤」があるのは知っていました。界面活性剤の力で繊維と色素を結びつけるようです。

 界面活性剤と聞いて、ピンとくる物がありました。それは「石けん」。

 うちは固形の石けんを使っています。たまに、液体石けんをもらうことがあるのですが、ほとんど使いません。そのまま何年も経過した液体石けんがいくつかあります。

 液体石けんの使用期限を調べたら……製造後3年。使用開始したら、早めに使い切ってください。とのこと。

 うちの液体石けん、人体には使いたくないですね。

 ……じゃあ、この液体石けんを濃染剤の代わりに使ったらどうなるんだろう?

 さっそくやってみました。

 80度くらいのお湯に、液体石鹸を50ml投入。ときどきかき混ぜながら20分置きます。

 並行して、コーヒーを煮出します。

 その間、ネットで色々調べたら、衝撃的なことがわかりました。

 濃染剤:陽イオン界面活性剤
 石けん:陰イオン界面活性剤

 陰と陽じゃ、真逆だ! と、いうことで、実験は終了……。よく調べてからやりなさいってことですね。

 でも、ここで終わらせるのももったいない。最後までやってみました。染め方はいつもどおりです。

 染め終わって、一度洗濯したあと「いつもより、濃く染まったような……?」と思いました。

 干して乾燥させると、染まりかたにムラがあることがわかりました。濃いところはいつもより濃い。薄いところは普段と同じ。

 結論、液体石けんは濃染剤の代わりにはならない。

 未使用と使用ではなんらかの違いがありそうだが、取り立てるような利点はないと思われる。

 なお、調べたところ、どの家庭にでもあるもので、濃染剤の代わりになるのは「柔軟剤」だそうです。

 でも、うちは柔軟剤を使いません。買ってまで試したいとは思わないので、これにて実験は終了します。




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