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前編 ミーナは糸を紡ぐ
第14話 アラリケの呪い(5)
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イェルクは馬から下りて、ミーナに近寄った。ミーナは身じろぎもせずに立っていた。金縛りにでもあったように、身体が動かないのだ。
「十年ぶりか。見違えたな。綺麗になった」
乙女心とは変わりやすいものだ。綺麗になったというたった一言だけで、ミーナの身体に再び血が通ってきた。凍りついた身体が暖まるような感覚を取り戻したミーナは、目の前の騎士を再び見つめた。十五の少年と、二十五の青年では、面立ちが異なるのは当たり前でしょう。わたしが五歳の子どもではなく、美しく白い肌を持った乙女になったように。黒檀のような髪に、若葉のような瞳。あの優しかったお兄さまと、目の前にいる立派な騎士さま。何も変わらない。わたしは一体何を考えたの。愛する人のことを、一度でも、怖いと思うなんて。
ミーナは再会の喜びを伝えようとしたが、邪魔が入った。後ろからマルクスがメイド数人を伴って駆けてきたのだ。
「イェルク!やっと戻ったか!鎧の汚れも拭かずに戻ってくるとは何事だ!おめでたい結婚式の前だぞ!」
「申し訳ありません、父上。蛮族の残党が思いのほかしぶとく、討伐に手間取りました。ですがご安心ください。近くの集落の被害は最小限にとどめました。やはり、これからも重点的に警備を施さねば…」
「その話はあとじゃ!さっさと支度せい!」
マルクスが怒鳴り声を上げるや否や、数人のメイドたちがイェルクを取り囲むように並んで、彼を城内に連れて行った。
ミーナの元にはヘリガがやってきた。
「ああ、ミーナお嬢さま。そんなに慌てたらお衣装が台無しです。さあ、戻って支度のやり直しです。大丈夫です。あちらもしばらくかかるでしょうから」
ミーナはマルクスが残りの騎士たちに持ち場につくよう命じるのを尻目に、城内へと戻っていった。
結婚式は無事に始まり、そして無事に終わった。夜になり、参列者たちは昨夜同様大広間で雑魚寝をした。ビルング領主夫妻はほっとした様子で眠りについた。いつの間にか激しい雨が降り、雷が鳴っていた。
ミーナはイェルクの部屋におもむくべく支度をしていた。支度と言っても、豪華な花嫁衣装を脱ぎ、きっちり結われた髪をほどき、素顔を隠すかのように塗られた化粧を落とすだけだ。化粧を落としたとき、ミーナは自分の肌が真っ白ではなかったことに改めて気づき、落胆した。
これから、生まれたままの姿でイェルクに会わなければならない。それはミーナにとって恐怖だった。二度と見たくないとまで思った、自分の素顔を、愛する人に見せることになるのだ。がっかりされたらどうしよう。ミーナは不安だった。
しかし、夜は暗い。貴族の家といえども、こうこうと明かりをつけたりはしない。少なくとも、互いの姿がはっきり見えるほど明るくはないのだ。ミーナは生まれて初めて、夜の暗さに感謝した。ミーナは怖がりで、暗いのを嫌っていた。イェルクはそれを知っているはずだった。
イェルクの部屋で何をするのか、ミーナはわかっていた。ミーナはそれを恐れてはいなかった。二人の気持ちが通じている、イェルクが優しくしてくれると、そう信じていたからだ。結婚式の間は、参列者が次々と現れ、二人で会話をする時間も余裕もなかった。でも、これからはたくさん話ができるだろう。ミーナは結婚式で交わした唇にそっと触れた。唇の味は覚えていない。あまりの緊張と、あまりの喜びで、実感がわかなかったのだ。
ミーナは今日から暮らすことになった自室を出て、向かいにあるイェルクの部屋の戸の前に立った。一度、激しい稲妻が落ちた。ミーナは小さな悲鳴を上げた。
「ミーナか?入れ」
戸を叩く前に入室を促された。悲鳴を聞かれたのだろう。ミーナは恥ずかしくなってうつむきながらイェルクの部屋に入った。そしてそのまま顔を上げられなくなった。部屋は、思いのほか明るかったのだ。イェルクは寝台に腰掛けていたが、ミーナが入室すると立ち上がった。室内からはよい香りが漂ってきた。絨毯代わりに床に敷き詰めてある、香草のにおいだ。今日にあわせて新調したのだろう。
「イェルクさま。ウィルヘルミーナが参りました」
「堅苦しいのはよせ。私のことはイェルクと呼ぶがいい。そういえば、つい、幼い頃の癖でミーナと呼んでしまったが、失礼だっただろうか?」
「いいえ。これからもわたしのことはミーナと呼んでください」
「変わらないな、お前は」
ミーナは顔を赤らめた。子どもっぽいと思われたのだろうか。しばらくの間沈黙が流れた。雷の音が重苦しい沈黙を破るように鳴り響いていた。
「どうした?怖いのか?」
「いいえ」
その言葉がどこまで本当で、どこまで嘘か、ミーナはわからなくなった。暗闇は怖くないわ。雷も怖くない。もう子どもではないのよ。もちろんイェルクのことも怖くないわ。あれは一時の気の迷いよ。これからすることも、怖くないわ。怖くないはずよ。怖いのは、怖いのは、素顔を見られて…幻滅されることだわ。
「なら、来るがよい」
ミーナはおずおずとイェルクに近づいた。薄い寝間着を着たその身体はたくましく引き締まっていた。ミーナは恥ずかしさの余りますます視線を下に落とした。寂しい修道院生活で、あれほど焦がれ、すがりつこうとしたイェルクの姿がそこにあるのに、ミーナはどうしても互いの手が触れるほどの距離に立つことができなかった。また雷の音がした。
「やはり、怖いのか。…まだ子どもだな」
子ども、という言葉にミーナは激しい嫌悪を抱いた。
「安心しろ。お前に手を出す気はない。疲れただろう?今日はもう…」
「イェルク、わたしは子どもじゃないわ!」
ミーナは思わず顔を上げて大声を出した。そのとき、雷が落ちて部屋が昼間のように明るくなった。顔を見られてしまう!ミーナの顔はこわばった。
稲光の中で、ミーナは、自分と同様に、いや、それ以上に顔をこわばらせたイェルクを見た。恐れているようにも見えた。ミーナの顔は炎のように赤くなった。それは、恥ずかしさだけではなく、怒りの感情からだった。
「何です、その顔は…」
ミーナは声を震わせた。怒りの余り涙がこぼれた。涙を拭うことなく、ミーナは叫んだ。
「確かに、わたしは美しくありません!それに蛮族みたいな髪と肌をしています!でも、だからって、そのような顔をなさらなくても!わたしの顔なら、幼い頃からご存じのはずですが!」
ミーナは顔をあげ、イェルクの顔をにらみながら叫んだ。
「なぜそんな、恐ろしい獣でも見るような目でわたしを見るのです!なぜ、わたしを拒絶なさるのですか!」
「ミーナ、違う」
イェルクは慌てて弁明しようとしたが、ミーナは耳を傾けようとしなかった。
「もう、知らない!」
ミーナは部屋の戸を乱暴に開け、自室に転がり込んだ。そして夜通し泣き続けた。
これが、二人のすれ違う結婚生活の始まりだった。
「十年ぶりか。見違えたな。綺麗になった」
乙女心とは変わりやすいものだ。綺麗になったというたった一言だけで、ミーナの身体に再び血が通ってきた。凍りついた身体が暖まるような感覚を取り戻したミーナは、目の前の騎士を再び見つめた。十五の少年と、二十五の青年では、面立ちが異なるのは当たり前でしょう。わたしが五歳の子どもではなく、美しく白い肌を持った乙女になったように。黒檀のような髪に、若葉のような瞳。あの優しかったお兄さまと、目の前にいる立派な騎士さま。何も変わらない。わたしは一体何を考えたの。愛する人のことを、一度でも、怖いと思うなんて。
ミーナは再会の喜びを伝えようとしたが、邪魔が入った。後ろからマルクスがメイド数人を伴って駆けてきたのだ。
「イェルク!やっと戻ったか!鎧の汚れも拭かずに戻ってくるとは何事だ!おめでたい結婚式の前だぞ!」
「申し訳ありません、父上。蛮族の残党が思いのほかしぶとく、討伐に手間取りました。ですがご安心ください。近くの集落の被害は最小限にとどめました。やはり、これからも重点的に警備を施さねば…」
「その話はあとじゃ!さっさと支度せい!」
マルクスが怒鳴り声を上げるや否や、数人のメイドたちがイェルクを取り囲むように並んで、彼を城内に連れて行った。
ミーナの元にはヘリガがやってきた。
「ああ、ミーナお嬢さま。そんなに慌てたらお衣装が台無しです。さあ、戻って支度のやり直しです。大丈夫です。あちらもしばらくかかるでしょうから」
ミーナはマルクスが残りの騎士たちに持ち場につくよう命じるのを尻目に、城内へと戻っていった。
結婚式は無事に始まり、そして無事に終わった。夜になり、参列者たちは昨夜同様大広間で雑魚寝をした。ビルング領主夫妻はほっとした様子で眠りについた。いつの間にか激しい雨が降り、雷が鳴っていた。
ミーナはイェルクの部屋におもむくべく支度をしていた。支度と言っても、豪華な花嫁衣装を脱ぎ、きっちり結われた髪をほどき、素顔を隠すかのように塗られた化粧を落とすだけだ。化粧を落としたとき、ミーナは自分の肌が真っ白ではなかったことに改めて気づき、落胆した。
これから、生まれたままの姿でイェルクに会わなければならない。それはミーナにとって恐怖だった。二度と見たくないとまで思った、自分の素顔を、愛する人に見せることになるのだ。がっかりされたらどうしよう。ミーナは不安だった。
しかし、夜は暗い。貴族の家といえども、こうこうと明かりをつけたりはしない。少なくとも、互いの姿がはっきり見えるほど明るくはないのだ。ミーナは生まれて初めて、夜の暗さに感謝した。ミーナは怖がりで、暗いのを嫌っていた。イェルクはそれを知っているはずだった。
イェルクの部屋で何をするのか、ミーナはわかっていた。ミーナはそれを恐れてはいなかった。二人の気持ちが通じている、イェルクが優しくしてくれると、そう信じていたからだ。結婚式の間は、参列者が次々と現れ、二人で会話をする時間も余裕もなかった。でも、これからはたくさん話ができるだろう。ミーナは結婚式で交わした唇にそっと触れた。唇の味は覚えていない。あまりの緊張と、あまりの喜びで、実感がわかなかったのだ。
ミーナは今日から暮らすことになった自室を出て、向かいにあるイェルクの部屋の戸の前に立った。一度、激しい稲妻が落ちた。ミーナは小さな悲鳴を上げた。
「ミーナか?入れ」
戸を叩く前に入室を促された。悲鳴を聞かれたのだろう。ミーナは恥ずかしくなってうつむきながらイェルクの部屋に入った。そしてそのまま顔を上げられなくなった。部屋は、思いのほか明るかったのだ。イェルクは寝台に腰掛けていたが、ミーナが入室すると立ち上がった。室内からはよい香りが漂ってきた。絨毯代わりに床に敷き詰めてある、香草のにおいだ。今日にあわせて新調したのだろう。
「イェルクさま。ウィルヘルミーナが参りました」
「堅苦しいのはよせ。私のことはイェルクと呼ぶがいい。そういえば、つい、幼い頃の癖でミーナと呼んでしまったが、失礼だっただろうか?」
「いいえ。これからもわたしのことはミーナと呼んでください」
「変わらないな、お前は」
ミーナは顔を赤らめた。子どもっぽいと思われたのだろうか。しばらくの間沈黙が流れた。雷の音が重苦しい沈黙を破るように鳴り響いていた。
「どうした?怖いのか?」
「いいえ」
その言葉がどこまで本当で、どこまで嘘か、ミーナはわからなくなった。暗闇は怖くないわ。雷も怖くない。もう子どもではないのよ。もちろんイェルクのことも怖くないわ。あれは一時の気の迷いよ。これからすることも、怖くないわ。怖くないはずよ。怖いのは、怖いのは、素顔を見られて…幻滅されることだわ。
「なら、来るがよい」
ミーナはおずおずとイェルクに近づいた。薄い寝間着を着たその身体はたくましく引き締まっていた。ミーナは恥ずかしさの余りますます視線を下に落とした。寂しい修道院生活で、あれほど焦がれ、すがりつこうとしたイェルクの姿がそこにあるのに、ミーナはどうしても互いの手が触れるほどの距離に立つことができなかった。また雷の音がした。
「やはり、怖いのか。…まだ子どもだな」
子ども、という言葉にミーナは激しい嫌悪を抱いた。
「安心しろ。お前に手を出す気はない。疲れただろう?今日はもう…」
「イェルク、わたしは子どもじゃないわ!」
ミーナは思わず顔を上げて大声を出した。そのとき、雷が落ちて部屋が昼間のように明るくなった。顔を見られてしまう!ミーナの顔はこわばった。
稲光の中で、ミーナは、自分と同様に、いや、それ以上に顔をこわばらせたイェルクを見た。恐れているようにも見えた。ミーナの顔は炎のように赤くなった。それは、恥ずかしさだけではなく、怒りの感情からだった。
「何です、その顔は…」
ミーナは声を震わせた。怒りの余り涙がこぼれた。涙を拭うことなく、ミーナは叫んだ。
「確かに、わたしは美しくありません!それに蛮族みたいな髪と肌をしています!でも、だからって、そのような顔をなさらなくても!わたしの顔なら、幼い頃からご存じのはずですが!」
ミーナは顔をあげ、イェルクの顔をにらみながら叫んだ。
「なぜそんな、恐ろしい獣でも見るような目でわたしを見るのです!なぜ、わたしを拒絶なさるのですか!」
「ミーナ、違う」
イェルクは慌てて弁明しようとしたが、ミーナは耳を傾けようとしなかった。
「もう、知らない!」
ミーナは部屋の戸を乱暴に開け、自室に転がり込んだ。そして夜通し泣き続けた。
これが、二人のすれ違う結婚生活の始まりだった。
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