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前編 ミーナは糸を紡ぐ
第13話 アラリケの呪い(4)
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「イェルクさまは蛮族の討伐に行かれたまま、まだこちらに戻られないのですね」
「そうじゃ。結婚式の前日までには戻ると言っておったが、まだ帰らぬわ。まったく、あの粗忽者め。国境沿いの集落に蛮族の残党が現れたと聞くや否や、馬を駆って出て行きおって…」
ミーナは必死で正気を保とうとした。もし、イェルクが蛮族どもにやられたら、と思うと、気が気でなかった。
「ミーナ、大丈夫です。イェルクは必ず戻ります。ええ、式までには、必ず」
カタリーナはミーナの側に立って励ました。その中で、コンラートだけが場違いに楽しそうにしていた。
「いかにもイェルクらしい。さすが、黒髪の騎士と呼ばれた男だ。戦場を単騎で勇ましく駆けていただけのことはある。マルクス殿、カタリーナ殿、そう気に病まずとも。新郎のいない結婚式も、また一興」
「お兄さま、なんてことおっしゃるの!お義父さまにもお義母さまにも、失礼でしょう。イェルクさまは必ず戻られます。わたしはそう信じます」
ミーナは我慢できずに叫んだ。
「これは失礼。つい、過ぎた口を叩いてしまい、申し訳ない。もちろん、私もイェルクが戻ると信じております。イェルクと私は十年来の親友。この結婚話は私と彼の間の約束ですからな」
お兄さまは、いちいちかんに障る言い方をする、とミーナは腹立たしく思った。
「ミーナよ、今日のところは休むといい。支度部屋があるから案内させる。コンラート殿は、前夜の宴に出席していただきたい。列席者の皆様には、イェルクが不在の旨、内密にしていただけるじゃろうか」
「もちろん」
コンラートは気取った様子で答えると、楽しげに執務室を出て行った。ミーナはビルング城のメイドに案内されて、支度部屋に戻った。既にヘリガが待っていた。
「ミーナお嬢さま…」
心配そうな顔をしているヘリガに抱きついて、ミーナは泣き出した。
「ミーナお嬢さま、大丈夫です。このヘリガがついておりますから」
いくらヘリガが慰めても、ミーナはしばらく泣き続けた。
結婚前夜の晩から、ミーナは涙で枕を濡らすことになった。こんなことになるとは、夢にも思わなかったのだ。コンラート含む参列者たちは、宴の終わった大広間で眠りについていた。貴族といえども、宴のあとは雑魚寝が常だった。参列者全員分の部屋などないからだ。領主夫妻は家令のすすめで、酒を飲んで眠りについた。
「イェルクはまだ戻らんのか!」
マルクスの怒鳴り声が聞こえて、ミーナは目を覚ました。泣き疲れて眠ったミーナは、目が真っ赤に腫れ、顔は涙でぐしゃぐしゃになり、結婚式にふさわしい顔とはいえなかった。ヘリガはミーナを励まし、なんとか花嫁衣装に着替えさせ、泣きはらした顔を書き換えるかのように厚化粧をさせた。ミーナの顔は、釉薬を塗った器のようになった。
「ミーナお嬢さま、どうかお鏡をご覧ください」
ミーナは鏡の前でしばらくぐずぐずしていたが、意を決して自分の顔を見た。そこには、真っ白い肌をして、豪華な赤い花嫁衣装を着た乙女が映っていた。イメディング家を示す赤と銀の紋章から着想を得た、赤い布地に銀糸で花を刺繍したドレスを着て、美しく化粧したミーナは立派な花嫁だった。ミーナは自身の姿に満足した。
「さあ、あとはこれを…」
ヘリガはミーナの結い上げた頭に白いベールをかけた。これで、ミーナの赤毛も目立たなくなった。もう一度鏡をのぞいたミーナは安心した。
「イェルクさまは必ず戻られるわ。行くわよ、ヘリガ」
ミーナは支度室を堂々とした足取りで出て行った。
参列者たちはまだ大広間で待機していて、二階にある聖堂にはビルング夫妻とイメディング夫妻、それにビルング家付きの司祭しかいなかった。
「さすが、イメディング家が贅の限りを尽くして用意させた花嫁衣装だ。お前のような者が着ても美しく見えるとは」
コンラートは意地悪く言ったが、ミーナは「美しく見える」という言葉だけ頂戴することにした。
「なんてきれいなんでしょう。こんなに素晴らしい花嫁に心細い思いをさせて、あの子は一体何をしているのでしょう…」
カタリーナは気が気でないと言った表情を浮かべた。
「いやいや、昨日も申したとおり、こちらとしては花婿のいない結婚式もまた一興…」
夫の不躾な発言を、イメディング夫人は短い声でたしなめた。さすがのコンラートも大人しくなった。
「イェルクさまは必ず戻られます。お義母さま、ご安心ください」
ミーナはにこやかに笑った。それを聞いたマルクスは、よくぞ言った、とミーナを褒めた。
突然、聖堂の扉が開いた。使用人の一人が転がるように入り込んできた。
「マルクス様!イェルク様が戻られました!」
「イェルクさま?イェルクさま!」
ミーナははじかれたように扉に向かい、誰の制止も聞かずに聖堂を飛び出し、一階に下り、城の外扉を開けた。
城の前には、数人の騎士を伴った、鎧姿の男がいた。男はまだ馬上で兜をかぶっていた。ミーナは男の前で足がすくんだ。男の鎧が血に塗れているように見えたのだ。
ミーナに気づき、男は兜を脱いだ。黒い髪に、緑色の目をした、精悍な顔立ちの男だった。その目は冷徹というより、冷酷に見えた。
「あ…」
ミーナは足が震えた。ミーナの脳裏に、今決して浮かんではいけない言葉が浮かんだ。
「あなたの結婚相手のイェルクさまは、デゼルタ軍から、黒髪の復讐鬼とよばれていたとか」
ミーナは、一生懸命に首を振ったが、アラリケの言葉はこだまのように響き渡った。
「それに緑の瞳をしてらっしゃるとか!まるであの悪魔みたいに。きっと恐ろしい方に違いないわ!そんな人の元に嫁ぐなんて、ウィルヘルミーナさん、あなたなんてかわいそうなんでしょう!」
「違う。違う!」
ミーナは目を閉じ、両手をぎゅっと握りしめて、自分の心が発した言葉を振り払おうとした。しかし、その言葉は足下の影のようにミーナにつきまとって離れなかった。
(怖い…。この人、怖い)
「…ミーナか」
馬上の騎士は低い声で言った。ミーナは恐る恐る顔をあげて、消えゆくような声をだした。
「イェルクさま…」
「そうじゃ。結婚式の前日までには戻ると言っておったが、まだ帰らぬわ。まったく、あの粗忽者め。国境沿いの集落に蛮族の残党が現れたと聞くや否や、馬を駆って出て行きおって…」
ミーナは必死で正気を保とうとした。もし、イェルクが蛮族どもにやられたら、と思うと、気が気でなかった。
「ミーナ、大丈夫です。イェルクは必ず戻ります。ええ、式までには、必ず」
カタリーナはミーナの側に立って励ました。その中で、コンラートだけが場違いに楽しそうにしていた。
「いかにもイェルクらしい。さすが、黒髪の騎士と呼ばれた男だ。戦場を単騎で勇ましく駆けていただけのことはある。マルクス殿、カタリーナ殿、そう気に病まずとも。新郎のいない結婚式も、また一興」
「お兄さま、なんてことおっしゃるの!お義父さまにもお義母さまにも、失礼でしょう。イェルクさまは必ず戻られます。わたしはそう信じます」
ミーナは我慢できずに叫んだ。
「これは失礼。つい、過ぎた口を叩いてしまい、申し訳ない。もちろん、私もイェルクが戻ると信じております。イェルクと私は十年来の親友。この結婚話は私と彼の間の約束ですからな」
お兄さまは、いちいちかんに障る言い方をする、とミーナは腹立たしく思った。
「ミーナよ、今日のところは休むといい。支度部屋があるから案内させる。コンラート殿は、前夜の宴に出席していただきたい。列席者の皆様には、イェルクが不在の旨、内密にしていただけるじゃろうか」
「もちろん」
コンラートは気取った様子で答えると、楽しげに執務室を出て行った。ミーナはビルング城のメイドに案内されて、支度部屋に戻った。既にヘリガが待っていた。
「ミーナお嬢さま…」
心配そうな顔をしているヘリガに抱きついて、ミーナは泣き出した。
「ミーナお嬢さま、大丈夫です。このヘリガがついておりますから」
いくらヘリガが慰めても、ミーナはしばらく泣き続けた。
結婚前夜の晩から、ミーナは涙で枕を濡らすことになった。こんなことになるとは、夢にも思わなかったのだ。コンラート含む参列者たちは、宴の終わった大広間で眠りについていた。貴族といえども、宴のあとは雑魚寝が常だった。参列者全員分の部屋などないからだ。領主夫妻は家令のすすめで、酒を飲んで眠りについた。
「イェルクはまだ戻らんのか!」
マルクスの怒鳴り声が聞こえて、ミーナは目を覚ました。泣き疲れて眠ったミーナは、目が真っ赤に腫れ、顔は涙でぐしゃぐしゃになり、結婚式にふさわしい顔とはいえなかった。ヘリガはミーナを励まし、なんとか花嫁衣装に着替えさせ、泣きはらした顔を書き換えるかのように厚化粧をさせた。ミーナの顔は、釉薬を塗った器のようになった。
「ミーナお嬢さま、どうかお鏡をご覧ください」
ミーナは鏡の前でしばらくぐずぐずしていたが、意を決して自分の顔を見た。そこには、真っ白い肌をして、豪華な赤い花嫁衣装を着た乙女が映っていた。イメディング家を示す赤と銀の紋章から着想を得た、赤い布地に銀糸で花を刺繍したドレスを着て、美しく化粧したミーナは立派な花嫁だった。ミーナは自身の姿に満足した。
「さあ、あとはこれを…」
ヘリガはミーナの結い上げた頭に白いベールをかけた。これで、ミーナの赤毛も目立たなくなった。もう一度鏡をのぞいたミーナは安心した。
「イェルクさまは必ず戻られるわ。行くわよ、ヘリガ」
ミーナは支度室を堂々とした足取りで出て行った。
参列者たちはまだ大広間で待機していて、二階にある聖堂にはビルング夫妻とイメディング夫妻、それにビルング家付きの司祭しかいなかった。
「さすが、イメディング家が贅の限りを尽くして用意させた花嫁衣装だ。お前のような者が着ても美しく見えるとは」
コンラートは意地悪く言ったが、ミーナは「美しく見える」という言葉だけ頂戴することにした。
「なんてきれいなんでしょう。こんなに素晴らしい花嫁に心細い思いをさせて、あの子は一体何をしているのでしょう…」
カタリーナは気が気でないと言った表情を浮かべた。
「いやいや、昨日も申したとおり、こちらとしては花婿のいない結婚式もまた一興…」
夫の不躾な発言を、イメディング夫人は短い声でたしなめた。さすがのコンラートも大人しくなった。
「イェルクさまは必ず戻られます。お義母さま、ご安心ください」
ミーナはにこやかに笑った。それを聞いたマルクスは、よくぞ言った、とミーナを褒めた。
突然、聖堂の扉が開いた。使用人の一人が転がるように入り込んできた。
「マルクス様!イェルク様が戻られました!」
「イェルクさま?イェルクさま!」
ミーナははじかれたように扉に向かい、誰の制止も聞かずに聖堂を飛び出し、一階に下り、城の外扉を開けた。
城の前には、数人の騎士を伴った、鎧姿の男がいた。男はまだ馬上で兜をかぶっていた。ミーナは男の前で足がすくんだ。男の鎧が血に塗れているように見えたのだ。
ミーナに気づき、男は兜を脱いだ。黒い髪に、緑色の目をした、精悍な顔立ちの男だった。その目は冷徹というより、冷酷に見えた。
「あ…」
ミーナは足が震えた。ミーナの脳裏に、今決して浮かんではいけない言葉が浮かんだ。
「あなたの結婚相手のイェルクさまは、デゼルタ軍から、黒髪の復讐鬼とよばれていたとか」
ミーナは、一生懸命に首を振ったが、アラリケの言葉はこだまのように響き渡った。
「それに緑の瞳をしてらっしゃるとか!まるであの悪魔みたいに。きっと恐ろしい方に違いないわ!そんな人の元に嫁ぐなんて、ウィルヘルミーナさん、あなたなんてかわいそうなんでしょう!」
「違う。違う!」
ミーナは目を閉じ、両手をぎゅっと握りしめて、自分の心が発した言葉を振り払おうとした。しかし、その言葉は足下の影のようにミーナにつきまとって離れなかった。
(怖い…。この人、怖い)
「…ミーナか」
馬上の騎士は低い声で言った。ミーナは恐る恐る顔をあげて、消えゆくような声をだした。
「イェルクさま…」
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