7 / 41
第一章 忍者の里、エルフの里
3
しおりを挟む
ボロ雑巾のようになりながら、それでもミドリはくじけない。
「で、でも兄様、僕も僕なりに、いろいろ考えてやってたんですよっ」
ヨシマサは、ミドリを睨んでスゴむ。
「……何を考えていたというんだ」
「兄様が、『ここは、皆が魔術を真剣に研究する場所で、お前もその一員として生活してるんだから、浮ついた歌なんかやめろ』って言いましたから。じゃあ、浮ついた歌を求めてもらえる場所で、変装して別人として歌えば、って」
「それを屁理屈というんだボケっ!」
フルスイングの一撃がミドリの側頭部にヒット、ミドリは横っ飛びに吹っ飛んだ。
吹っ飛んでゴロゴロ転がったミドリは、その回転を利して器用に立ち上がり、
「ちなみにこの歌、二番では兄様が誘拐された少年を救出し、重傷を負っていたその子を現場で治癒し、三番では全快したその子と手に手を取って旅立つ、というストーリーになってます」
「本人による保証つきのノンフィクション作品ですってか! 事実をつらつらと述べつつ、最後にちょこっと願望を混ぜ込んでるところがタチ悪いぞ!」
シルヴィと、そして街の人たちが、旅立つヨシマサにミドリが同行すると噂していたのは、こういうことだったのである。
「いえ、ノンフィクションだとは言ってませんよ。この通り変装して歌ってますし、歌の中での少年というのも別の名前を使ってますから。実在する人物とは関係ありません的な。ただ、ノンフィクションの完全実話だと思った人は多いようですが。僕と兄様のあの日の実話は、歌以前にそこそこ噂になってましたからね」
棍棒を叩きつけるような中段回し蹴りがミドリの胴を打ち、ミドリは石畳にぶっ倒される。
「今この街で、いや、街の外にまで広がった俺の噂が、どんなことになってるか解ってるのかっ! どれほど多彩かつ巨大な尾ひれがついているかっっ!」
立ち上がるものの、流石にふらふらしてきたミドリの返答を待たず、ヨシマサが叫ぶ。
「海に潜って海竜を素手で絞め殺しただの、火山の中で溶岩を浴びながら一晩中戦い続けただの、三つの国を滅亡から救ってそれぞれの王女から求婚されたけど全て振り切って旅に出ただのと、ハラハラドキドキの冒険ストーリーが勝手に出来上がってる! なんでも今度、それらを原作にした芝居まで上演されるとか! 元を辿ればお前の歌のせいだぞ、全部!」
そんなヒソヒソ話が自分の周囲で囁かれているのを、ヨシマサも知ってはいたのだが。まさか、ブームの仕掛け人がミドリだったとは。
もちろん、ミドリはそういう反響をちゃんと知っている。
「光栄です。創作者冥利に尽きます」
「喜ぶなっ!」
「それもこれも、兄様がかっこいいからですよ。皆が兄様のかっこよさを称えて愛してくれて、僕としてはこの上なく……」
「その当人が恥ずかしいと言ってるんだっ!」
「うっ。そ、それは、その、ごめんなさい」
ヨシマサからはっきり迷惑だと言われると、ミドリは素直に謝った。
だからといって、やったことを悔いるというような様子はない。
「ったく、お前って奴は……」
憮然として、だがヨシマサには解っている。
以前ヨシマサが、いずれはここを離れて旅に出ると言った時。ミドリは、絶対に着いて行く! と泣きついてきた。危険だからと言って断ると、足手まといにならないぐらい強くなる! と言い張って聞かなかった。
それからだ。ミドリが、単に雑用をこなすだけの下働きではなく、貪るように魔術を勉強し始めたのは。だから、その為に、金が必要だったのだろう。
そんなミドリについて、魔術研究所の魔術師たちは、こう言っていた。
「あの子の上達の速さは、並大抵のものではありませんよ。きっと、何らかの下地があるはずです。例えば高名な魔術師の弟子とか、息子とか」
「身元不明で記憶喪失という話ですが、こういったことを手がかりにして、調査できるのでは?」
『ミドリの記憶喪失は、俺の責任。その責任を突いて、身元探しの旅に連れていけと迫ることもできた。だがこいつは、一度もそうは言わなかった。言うのは……』
「兄様は、自覚しておられるよりもずっとずっと、かっこいいんですよ。だから、そのかっこ良さを、ですね! 僕は、広く世間に知らしめたいと!」
そのヨシマサにさんざんボコり倒されたミドリが、元気に拳を握って熱弁している。
「で、そのかっこいい兄様が、旅に出るなら連れて行ってもらいたいな……と……」
胸を張って熱く論じたかと思えば、小さくなって上目遣いへと。忙しい子である。
「一応、賭け試合とかにも勝って、そこそこ強くなってはいるんですよ?」
「それでもまだ不足だ、と俺が言ったらどうする」
「まだ足りないのかと更に奮起しますよ。酒場は他にもたくさんありますし、いっそ公会堂での歌唱コンクールにでも出て、更なる新曲を多くの人に届けて」
「目標がズレてるのはワザとかっっ?!」
振り下ろされたヨシマサの一撃が、またまたミドリを地に叩き伏せた。
「……わかった。連れて行ってやる。その代わり、俺の歌はやめろ。封印しろ。いいな?」
「! ほ、ほんとに、連れて行ってくれるんですかっ?」
海老か、あるいはバッタかという勢いでミドリは跳ね起きた。
今の一撃はちょっと、割と力を込めてドツいたつもりだったのにと、ヨシマサはたじろぐ。
「つ、つくづく、見かけによらずタフだなお前」
「わ。兄様に褒められた。って、それより! ほんとのほんとに?」
喜色満面ではあるが、まだ不安も色濃いミドリの顔。
ヨシマサは、そんなミドリの頭に、ぽんと手を置いて苦笑しながら言った。
「本当だ。個人がどれほど強くなったとしても、違う技能を持つ仲間がいた方が、受けられる仕事の幅は広がる。冒険者経験の豊富な、傭兵部隊の仲間たちが、そう言っていた。だから俺も、旅に出て無所属の冒険者としてやっていくなら、やはり一人はきついだろうと思っていた」
「それじゃあ……」
「お前のことは、魔術研究所でいろいろ聞いた。新米とはいえ、未熟とはいえ、もう【魔術師】を名乗れる技量は充分にあるとな。それならば、旅の仲間として不足はないだろう」
ミドリは、その澄んだ瞳を涙で潤ませ、
「ありがとう、兄様っ!」
ヨシマサに跳びつき、強く抱きしめた。
そんな二人を、人ごみに紛れて、遠くから見つめる少女がいた。
「遂に二人揃って旅立つわけね。ふふ、待ってたわよ」
こうして。遥か東の彼方、海の向こうの遠い国、その名も【ニホン】から来た気光の侍・ヨシマサと、記憶を失った美少年・ミドリの旅が始まった。ミドリの記憶と故郷を探して、そしてどこかにいる(かもしれない)忍者を求めて。
「あ、でも兄様。今夜はもう、酒場のご主人に出るって約束してしまってますし、さっき街の人たちからも『待っててほしい』とか言われてますから、今日だけは、その」
「……約束があるなら仕方ない。お前の歌を好いてくれる人たちの、信頼を裏切るわけにもいかんしな。明日の昼までには出発するつもりだから、早めに切り上げろよ」
「はいっ!」
ミドリは、カツラとフードを被って酒場に入っていった。
「で、でも兄様、僕も僕なりに、いろいろ考えてやってたんですよっ」
ヨシマサは、ミドリを睨んでスゴむ。
「……何を考えていたというんだ」
「兄様が、『ここは、皆が魔術を真剣に研究する場所で、お前もその一員として生活してるんだから、浮ついた歌なんかやめろ』って言いましたから。じゃあ、浮ついた歌を求めてもらえる場所で、変装して別人として歌えば、って」
「それを屁理屈というんだボケっ!」
フルスイングの一撃がミドリの側頭部にヒット、ミドリは横っ飛びに吹っ飛んだ。
吹っ飛んでゴロゴロ転がったミドリは、その回転を利して器用に立ち上がり、
「ちなみにこの歌、二番では兄様が誘拐された少年を救出し、重傷を負っていたその子を現場で治癒し、三番では全快したその子と手に手を取って旅立つ、というストーリーになってます」
「本人による保証つきのノンフィクション作品ですってか! 事実をつらつらと述べつつ、最後にちょこっと願望を混ぜ込んでるところがタチ悪いぞ!」
シルヴィと、そして街の人たちが、旅立つヨシマサにミドリが同行すると噂していたのは、こういうことだったのである。
「いえ、ノンフィクションだとは言ってませんよ。この通り変装して歌ってますし、歌の中での少年というのも別の名前を使ってますから。実在する人物とは関係ありません的な。ただ、ノンフィクションの完全実話だと思った人は多いようですが。僕と兄様のあの日の実話は、歌以前にそこそこ噂になってましたからね」
棍棒を叩きつけるような中段回し蹴りがミドリの胴を打ち、ミドリは石畳にぶっ倒される。
「今この街で、いや、街の外にまで広がった俺の噂が、どんなことになってるか解ってるのかっ! どれほど多彩かつ巨大な尾ひれがついているかっっ!」
立ち上がるものの、流石にふらふらしてきたミドリの返答を待たず、ヨシマサが叫ぶ。
「海に潜って海竜を素手で絞め殺しただの、火山の中で溶岩を浴びながら一晩中戦い続けただの、三つの国を滅亡から救ってそれぞれの王女から求婚されたけど全て振り切って旅に出ただのと、ハラハラドキドキの冒険ストーリーが勝手に出来上がってる! なんでも今度、それらを原作にした芝居まで上演されるとか! 元を辿ればお前の歌のせいだぞ、全部!」
そんなヒソヒソ話が自分の周囲で囁かれているのを、ヨシマサも知ってはいたのだが。まさか、ブームの仕掛け人がミドリだったとは。
もちろん、ミドリはそういう反響をちゃんと知っている。
「光栄です。創作者冥利に尽きます」
「喜ぶなっ!」
「それもこれも、兄様がかっこいいからですよ。皆が兄様のかっこよさを称えて愛してくれて、僕としてはこの上なく……」
「その当人が恥ずかしいと言ってるんだっ!」
「うっ。そ、それは、その、ごめんなさい」
ヨシマサからはっきり迷惑だと言われると、ミドリは素直に謝った。
だからといって、やったことを悔いるというような様子はない。
「ったく、お前って奴は……」
憮然として、だがヨシマサには解っている。
以前ヨシマサが、いずれはここを離れて旅に出ると言った時。ミドリは、絶対に着いて行く! と泣きついてきた。危険だからと言って断ると、足手まといにならないぐらい強くなる! と言い張って聞かなかった。
それからだ。ミドリが、単に雑用をこなすだけの下働きではなく、貪るように魔術を勉強し始めたのは。だから、その為に、金が必要だったのだろう。
そんなミドリについて、魔術研究所の魔術師たちは、こう言っていた。
「あの子の上達の速さは、並大抵のものではありませんよ。きっと、何らかの下地があるはずです。例えば高名な魔術師の弟子とか、息子とか」
「身元不明で記憶喪失という話ですが、こういったことを手がかりにして、調査できるのでは?」
『ミドリの記憶喪失は、俺の責任。その責任を突いて、身元探しの旅に連れていけと迫ることもできた。だがこいつは、一度もそうは言わなかった。言うのは……』
「兄様は、自覚しておられるよりもずっとずっと、かっこいいんですよ。だから、そのかっこ良さを、ですね! 僕は、広く世間に知らしめたいと!」
そのヨシマサにさんざんボコり倒されたミドリが、元気に拳を握って熱弁している。
「で、そのかっこいい兄様が、旅に出るなら連れて行ってもらいたいな……と……」
胸を張って熱く論じたかと思えば、小さくなって上目遣いへと。忙しい子である。
「一応、賭け試合とかにも勝って、そこそこ強くなってはいるんですよ?」
「それでもまだ不足だ、と俺が言ったらどうする」
「まだ足りないのかと更に奮起しますよ。酒場は他にもたくさんありますし、いっそ公会堂での歌唱コンクールにでも出て、更なる新曲を多くの人に届けて」
「目標がズレてるのはワザとかっっ?!」
振り下ろされたヨシマサの一撃が、またまたミドリを地に叩き伏せた。
「……わかった。連れて行ってやる。その代わり、俺の歌はやめろ。封印しろ。いいな?」
「! ほ、ほんとに、連れて行ってくれるんですかっ?」
海老か、あるいはバッタかという勢いでミドリは跳ね起きた。
今の一撃はちょっと、割と力を込めてドツいたつもりだったのにと、ヨシマサはたじろぐ。
「つ、つくづく、見かけによらずタフだなお前」
「わ。兄様に褒められた。って、それより! ほんとのほんとに?」
喜色満面ではあるが、まだ不安も色濃いミドリの顔。
ヨシマサは、そんなミドリの頭に、ぽんと手を置いて苦笑しながら言った。
「本当だ。個人がどれほど強くなったとしても、違う技能を持つ仲間がいた方が、受けられる仕事の幅は広がる。冒険者経験の豊富な、傭兵部隊の仲間たちが、そう言っていた。だから俺も、旅に出て無所属の冒険者としてやっていくなら、やはり一人はきついだろうと思っていた」
「それじゃあ……」
「お前のことは、魔術研究所でいろいろ聞いた。新米とはいえ、未熟とはいえ、もう【魔術師】を名乗れる技量は充分にあるとな。それならば、旅の仲間として不足はないだろう」
ミドリは、その澄んだ瞳を涙で潤ませ、
「ありがとう、兄様っ!」
ヨシマサに跳びつき、強く抱きしめた。
そんな二人を、人ごみに紛れて、遠くから見つめる少女がいた。
「遂に二人揃って旅立つわけね。ふふ、待ってたわよ」
こうして。遥か東の彼方、海の向こうの遠い国、その名も【ニホン】から来た気光の侍・ヨシマサと、記憶を失った美少年・ミドリの旅が始まった。ミドリの記憶と故郷を探して、そしてどこかにいる(かもしれない)忍者を求めて。
「あ、でも兄様。今夜はもう、酒場のご主人に出るって約束してしまってますし、さっき街の人たちからも『待っててほしい』とか言われてますから、今日だけは、その」
「……約束があるなら仕方ない。お前の歌を好いてくれる人たちの、信頼を裏切るわけにもいかんしな。明日の昼までには出発するつもりだから、早めに切り上げろよ」
「はいっ!」
ミドリは、カツラとフードを被って酒場に入っていった。
0
お気に入りに追加
3
あなたにおすすめの小説
流星痕
サヤ
ファンタジー
転生式。
人が、魂の奥底に眠る龍の力と向き合う神聖な儀式。
失敗すればその力に身を焼かれ、命尽きるまで暴れ狂う邪龍と化す。
その儀式を、風の王国グルミウム王ヴァーユが行なった際、民衆の喝采は悲鳴へと変わる。
これは、祖国を失い、再興を望む一人の少女の冒険ファンタジー。
※一部過激な表現があります。
――――――――――――――――――――――
当サイト「花菱」に掲載している小説をぷちリメイクして書いて行こうと思います!
2回目の人生は異世界で
黒ハット
ファンタジー
増田信也は初めてのデートの待ち合わせ場所に行く途中ペットの子犬を抱いて横断歩道を信号が青で渡っていた時に大型トラックが暴走して来てトラックに跳ね飛ばされて内臓が破裂して即死したはずだが、気が付くとそこは見知らぬ異世界の遺跡の中で、何故かペットの柴犬と異世界に生き返った。2日目の人生は異世界で生きる事になった
紅雨-架橋戦記-
法月
ファンタジー
時は現代。とうの昔に失われたと思われた忍びの里は、霧や雨に隠れて今も残っていた。
そこで生まれ育った、立花楽と法雨里冉。
二人の少年は里も違い、家同士が不仲でありながらも、唯一無二の親友であった。
しかし、里冉は楽の前から姿を消した。それも里冉の十歳の誕生日に、突然。
里冉ともう一度会いたい。
何年経ってもそう願ってしまう楽は、ある時思いつく。
甲伊共通の敵である〝梯〟という組織に関する任務に参加すれば、どこかで里冉にも繋がるのではないか、と。
そう思っていた矢先、梯任務にも携わる里直属班・火鼠への配属が楽に言い渡される。
喜ぶ楽の前に現れたのは───────
探していた里冉、その人であった。
そんな突然の再会によって、物語は動き出す。
いきなり梯に遭遇したり、奇妙な苦無を手に入れたり、そしてまた大切な人と再会したり……
これは二人の少年が梯との戦いの最中、忍びとは、忍道とはを探しながらもがき、成長していく物語。
***
現代×忍びの和風ファンタジー創作『紅雨』の本編小説です。
物語の行く末も、紅雨のオタクとして読みたいものを形にするぞ〜〜!と頑張る作者の姿も、どうぞ見届けてやってください。
よろしくお願い致します。
※グロいと感じかねない描写も含むため一応R-15にしています
愚者による愚行と愚策の結果……《完結》
アーエル
ファンタジー
その愚者は無知だった。
それが転落の始まり……ではなかった。
本当の愚者は誰だったのか。
誰を相手にしていたのか。
後悔は……してもし足りない。
全13話
☆他社でも公開します
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
婚約破棄からの断罪カウンター
F.conoe
ファンタジー
冤罪押しつけられたから、それなら、と実現してあげた悪役令嬢。
理論ではなく力押しのカウンター攻撃
効果は抜群か…?
(すでに違う婚約破棄ものも投稿していますが、はじめてなんとか書き上げた婚約破棄ものです)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる