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第二章 事務長、劇的な悲恋に出くわす
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クラウディオとニコロは、どうやら上がる前にまた一悶着あって、出てくるのに少し手間取ったようだ。そのおかげで、どうしても身支度に時間がかかるミレイアとリネットも、遅れることなく、女湯から出てきたところでばったりと二人に会えた。
宿が用意してくれた部屋着は、薄手のタンクトップにショートパンツというラフなもの。それはあくまで通常サイズなので、ミレイアはまだしも、「豊満」を越えた域にいるリネットの胸を覆うのには無理があった。その部分だけが思いきり前方、に限らず上下左右に張りつめて、裾を持ち上げ引っ張り上げて、臍を見せてしまっている。
ミレイアは今、眼鏡はかけているが髪はまだ三つ編みにしていない。故に普段より少し髪が長く見え、その髪は三つ編みのクセで緩やかに波打ち、そして仄かに濡れて艶を放っている。
そんな女性陣二人を見て、男性二人はしばし、沈黙(薄着のニコロの胸を見て、本当に男の子であることを初めてはっきり確認したミレイアも絶句したが)。ちなみにクラウディオの部屋着は、年に何度かこの村に来るサーカス団所属の人気者、「密林からやってきた謎の怪力巨人!」氏用に特注したものが宿にあったので、それを使わせてもらっている。
最初に声を出したのは、ニコロだった。クラウディオにだけ聞こえるように小声で。
「ねえ、クラウ兄」
「何だ?」
クラウディオも一応、声を潜めて答える。
「もしかして、クラウ兄はどちらかのことを……片思いで好きとか、ま、まさかもう恋人になっちゃってるとか、そんなことは」
「んなことはないっ。大体、俺が事務長の下に配属されてからまだ二日、リネットに至っては出会って半日なんだぞ。まだ三人とも、お互いロクに知らない仲だ」
「そうなの? 良かったあ。だって、お二人とも凄く綺麗だから。僕、心配になっ……」
「あぁん! 可愛い~っっ!」
人造人間ゆえの地獄耳を誇るリネットがニコロに抱きつき、その豊かな胸の谷間にニコロの顔を、すっぽりたっぷんと埋めた。ニコロは小柄でリネットは長身なので、こんな体勢も楽にできる。
「っっっっ?」
混乱して暴れるニコロを、リネットは容赦なく抱きしめる。抱きしめて左右に振る。
「嫉妬! ヤキモチ! 愛する人を奪われるのでは、という不安! それでいて、美女を美女ときちんと認める、ちゃんとした男の子らしさ! ……あ、そういえば」
ふと思い立ったリネットは動きを止め、ニコロの顔を上に向け、まじまじと見つめた。
湯上りの、とびっきりの美女にいきなり抱きしめられ、おっぱいに顔を埋められ、そして間近で見つめられたニコロは、混乱して困惑して赤面して、湯気の立ちそうな顔になっている。
「あ、あ、あ、あの? その、僕、えと、」
「……うん、よしっ!」
リネットは、にっこりとしてニコロを開放すると、振り向いてミレイアに言った。
「お嬢ちゃん、解った? いや、解ってないわね。その顔は」
「何が何だか」
「この坊やはね、今、ちゃんとアタシに対して照れたのよ。すなわち、単純に女が嫌いで男が好き、などというワケでは決してなく、普通の少年の心もちゃんと持っている。その上で、その上でよ? クラちゃんに対する熱い思慕をしっかり抱いている。ここ! ここが重要なの! ああ、これこそ世界の至宝! 坊や、クラちゃん、アンタたちは最高よ~!」
一人でハイテンションになってくるくる踊るリネットに、ミレイアは(湯に浸かっていた時からずっとだが)呆れ顔を隠さない。
「なんでそこまで大喜びしてるのよ、あなたは」
「あん、もう。お嬢ちゃんはまだまだ乙女心というか、乙女のヨロコビってものを解ってないのよ。大方これまで勉強ばっかりしてきて、自分が恋愛したことはおろか、身近な人のそういう件に関わったことさえないんじゃない?」
ぐさっ、と。結構、ミレイアの胸に突き刺さるものがあった。リネットだって我が身での実体験はないだろうが、「世界中の女性の失恋の想いをかき集めた」ということなので、精神的にはかなりの積み重ねがあるのだろう。
だが、栄えあるリンガーメル王国の騎士団遊撃小隊の事務長として、ミレイアは堪える。
「そ、それはそうだけど、このケースは特別でしょ? 男の子同士なんて、ふ、普通じゃないんだから、」
「あ。そっかそっか。それもアリね」
何やら思いついたらしいリネットは、つつつつ、とミレイアに身を寄せる。そして囁く。
「不潔とか、不健全とか、そんな風に思ってるんでしょ? あの二人のこと」
「そこまで酷く言うつもりはないけど、でも、変は変よ」
「うんうん。だったら、健全な恋愛を教えてあげなさいよ。アンタが」
「え、えっ?」
恋愛を教える。その意表を突いた言葉に、ミレイアは動揺する。その一言だけで反射的に、少し赤らむ。
そこを突くように、リネットは急に声を大きくした。
「大丈夫よ、心配しなくても。だって、アタシほどではないにしろ、お嬢ちゃんだって充分に綺麗、色っぽい、いい女! アタシにはない魅力として、素朴な可愛いさもある! ってわけで、はいっ!」
ミレイアをクラウディオの方に突き飛ばして、リネットはクラウディオを指さす。
たたらを踏んだミレイアが、転びそうになるのをクラウディオが支える。支えられたミレイアが上を向いて、クラウディオと目が合う。
「あ、ありがとね」
「ほら、クラちゃん! 何か言いなさい!」
「何かって、何を……」
つい、ほんとに「つい」、何となく流れで、クラウディオはミレイアを支え、そしてミレイアと見つめ合ったまま(リネットにビシッと指さされたまま)目を離せないでいる。
ミレイアの方も、さっきの動揺が尾を引いていて、目が離せず動けない。
この体勢での沈黙は気まずい、とクラウディオはひとまず発言した。とりあえず何か褒めておけば、これ以上気まずくなることはないだろう、と判断して。
「あ。あ~。事務長。その、なんだ。その髪型も、似合ってると思うぞ。うん」
「え? そ、そう?」
ミレイアはリネットの指摘通り、これまで全く色恋沙汰と縁がなく、そっち方面は詩や小説を読むのが全てだった。なので、こんな軽いひとことでも結構、いや、かなり嬉しかったりする。気持ちがほんわかする。
その、ほんわかしたミレイアの様子に、敏感に反応したのがニコロだった。
「クラウ兄」
「ん、何だ」
「さっき言ったこと、ウソじゃないよね? 僕、信じていいんだよね? クラウ兄は、事務長さんやリネットさんと、恋人同士じゃないって」
「当たり前だ! 言っただろ、まだ三人とも出会ったばかりで、」
「……」
「おいおい、信じてくれっ!」
ミレイアを放して、背を向けて、ニコロに弁解しているクラウディオ。
そんなクラウディオを見て、何だかちょっと、心にもやっときているミレイア。
そんな三人を見て、
『ぃよっしゃあ! いい! 実にいい! 良すぎるわアンタたち!』
リネットは、遠慮なくガッツポーズをしていた。
浴場の前でいつまでも騒いでいられないので、四人は場所を移動した。食堂で夕食を摂り、そして寝室へ。男女別に二部屋取ったが、就寝前に集まって全員で話し合いをすることにした。二つのベッドに、それぞれニコロとクラウディオ、リネットとミレイアが座っている。
まずはニコロの自己紹介から。クラウディオとは幼馴染みで、同じ村で育ったのだが、ニコロは赤ん坊の時に捨てられていたのを教会で拾われ、育てられたとのこと。また、そういった身の上から、幼い頃よくいじめられていたニコロを、クラウディオが助けてくれていたと。
二人の馴れ初めに、リネットは深く頷く。
「うんうん、いい話ね。それと、あれね。坊やは女の子顔負けに可愛いから、坊やに構ってもらいたくて、それでちょっかい出してた男の子も絶対いたでしょうね」
まだ暴走が止まらないリネットを、ミレイアが嗜める。
「あのねえリネット。そういうことは、」
「坊やへの、褒め言葉のつもりよ? だってほら、こんなに綺麗なんだし。ねえ?」
リネットは手を伸ばして、ニコロの髪を手で梳いて見せた。まだ湿り気のある長い金髪が、煌めいて見える。髪だけでなく、細い首すじも小さな耳も綺麗……
「んっ?」
ミレイアが目を見張ってニコロに近づき、リネットに続いてニコロの髪を梳いた。いや、持ち上げた。
そして、その長い髪がかかっていたせいで見えにくかった耳を凝視する。遠目には判らない程に僅かではあるが、耳の上端が尖って、斜め上に向いている。
「この耳は……」
「事務長、そのことは」
クラウディオが何か言いかけたのを、ニコロが止める。
「いいよ、クラウ兄。事務長さん、リネットさん、これが、いじめられていた一番の原因なんです。生まれつきの変な耳。捨て子だったこともあって、僕はきっと人間じゃないんだ、って」
宿が用意してくれた部屋着は、薄手のタンクトップにショートパンツというラフなもの。それはあくまで通常サイズなので、ミレイアはまだしも、「豊満」を越えた域にいるリネットの胸を覆うのには無理があった。その部分だけが思いきり前方、に限らず上下左右に張りつめて、裾を持ち上げ引っ張り上げて、臍を見せてしまっている。
ミレイアは今、眼鏡はかけているが髪はまだ三つ編みにしていない。故に普段より少し髪が長く見え、その髪は三つ編みのクセで緩やかに波打ち、そして仄かに濡れて艶を放っている。
そんな女性陣二人を見て、男性二人はしばし、沈黙(薄着のニコロの胸を見て、本当に男の子であることを初めてはっきり確認したミレイアも絶句したが)。ちなみにクラウディオの部屋着は、年に何度かこの村に来るサーカス団所属の人気者、「密林からやってきた謎の怪力巨人!」氏用に特注したものが宿にあったので、それを使わせてもらっている。
最初に声を出したのは、ニコロだった。クラウディオにだけ聞こえるように小声で。
「ねえ、クラウ兄」
「何だ?」
クラウディオも一応、声を潜めて答える。
「もしかして、クラウ兄はどちらかのことを……片思いで好きとか、ま、まさかもう恋人になっちゃってるとか、そんなことは」
「んなことはないっ。大体、俺が事務長の下に配属されてからまだ二日、リネットに至っては出会って半日なんだぞ。まだ三人とも、お互いロクに知らない仲だ」
「そうなの? 良かったあ。だって、お二人とも凄く綺麗だから。僕、心配になっ……」
「あぁん! 可愛い~っっ!」
人造人間ゆえの地獄耳を誇るリネットがニコロに抱きつき、その豊かな胸の谷間にニコロの顔を、すっぽりたっぷんと埋めた。ニコロは小柄でリネットは長身なので、こんな体勢も楽にできる。
「っっっっ?」
混乱して暴れるニコロを、リネットは容赦なく抱きしめる。抱きしめて左右に振る。
「嫉妬! ヤキモチ! 愛する人を奪われるのでは、という不安! それでいて、美女を美女ときちんと認める、ちゃんとした男の子らしさ! ……あ、そういえば」
ふと思い立ったリネットは動きを止め、ニコロの顔を上に向け、まじまじと見つめた。
湯上りの、とびっきりの美女にいきなり抱きしめられ、おっぱいに顔を埋められ、そして間近で見つめられたニコロは、混乱して困惑して赤面して、湯気の立ちそうな顔になっている。
「あ、あ、あ、あの? その、僕、えと、」
「……うん、よしっ!」
リネットは、にっこりとしてニコロを開放すると、振り向いてミレイアに言った。
「お嬢ちゃん、解った? いや、解ってないわね。その顔は」
「何が何だか」
「この坊やはね、今、ちゃんとアタシに対して照れたのよ。すなわち、単純に女が嫌いで男が好き、などというワケでは決してなく、普通の少年の心もちゃんと持っている。その上で、その上でよ? クラちゃんに対する熱い思慕をしっかり抱いている。ここ! ここが重要なの! ああ、これこそ世界の至宝! 坊や、クラちゃん、アンタたちは最高よ~!」
一人でハイテンションになってくるくる踊るリネットに、ミレイアは(湯に浸かっていた時からずっとだが)呆れ顔を隠さない。
「なんでそこまで大喜びしてるのよ、あなたは」
「あん、もう。お嬢ちゃんはまだまだ乙女心というか、乙女のヨロコビってものを解ってないのよ。大方これまで勉強ばっかりしてきて、自分が恋愛したことはおろか、身近な人のそういう件に関わったことさえないんじゃない?」
ぐさっ、と。結構、ミレイアの胸に突き刺さるものがあった。リネットだって我が身での実体験はないだろうが、「世界中の女性の失恋の想いをかき集めた」ということなので、精神的にはかなりの積み重ねがあるのだろう。
だが、栄えあるリンガーメル王国の騎士団遊撃小隊の事務長として、ミレイアは堪える。
「そ、それはそうだけど、このケースは特別でしょ? 男の子同士なんて、ふ、普通じゃないんだから、」
「あ。そっかそっか。それもアリね」
何やら思いついたらしいリネットは、つつつつ、とミレイアに身を寄せる。そして囁く。
「不潔とか、不健全とか、そんな風に思ってるんでしょ? あの二人のこと」
「そこまで酷く言うつもりはないけど、でも、変は変よ」
「うんうん。だったら、健全な恋愛を教えてあげなさいよ。アンタが」
「え、えっ?」
恋愛を教える。その意表を突いた言葉に、ミレイアは動揺する。その一言だけで反射的に、少し赤らむ。
そこを突くように、リネットは急に声を大きくした。
「大丈夫よ、心配しなくても。だって、アタシほどではないにしろ、お嬢ちゃんだって充分に綺麗、色っぽい、いい女! アタシにはない魅力として、素朴な可愛いさもある! ってわけで、はいっ!」
ミレイアをクラウディオの方に突き飛ばして、リネットはクラウディオを指さす。
たたらを踏んだミレイアが、転びそうになるのをクラウディオが支える。支えられたミレイアが上を向いて、クラウディオと目が合う。
「あ、ありがとね」
「ほら、クラちゃん! 何か言いなさい!」
「何かって、何を……」
つい、ほんとに「つい」、何となく流れで、クラウディオはミレイアを支え、そしてミレイアと見つめ合ったまま(リネットにビシッと指さされたまま)目を離せないでいる。
ミレイアの方も、さっきの動揺が尾を引いていて、目が離せず動けない。
この体勢での沈黙は気まずい、とクラウディオはひとまず発言した。とりあえず何か褒めておけば、これ以上気まずくなることはないだろう、と判断して。
「あ。あ~。事務長。その、なんだ。その髪型も、似合ってると思うぞ。うん」
「え? そ、そう?」
ミレイアはリネットの指摘通り、これまで全く色恋沙汰と縁がなく、そっち方面は詩や小説を読むのが全てだった。なので、こんな軽いひとことでも結構、いや、かなり嬉しかったりする。気持ちがほんわかする。
その、ほんわかしたミレイアの様子に、敏感に反応したのがニコロだった。
「クラウ兄」
「ん、何だ」
「さっき言ったこと、ウソじゃないよね? 僕、信じていいんだよね? クラウ兄は、事務長さんやリネットさんと、恋人同士じゃないって」
「当たり前だ! 言っただろ、まだ三人とも出会ったばかりで、」
「……」
「おいおい、信じてくれっ!」
ミレイアを放して、背を向けて、ニコロに弁解しているクラウディオ。
そんなクラウディオを見て、何だかちょっと、心にもやっときているミレイア。
そんな三人を見て、
『ぃよっしゃあ! いい! 実にいい! 良すぎるわアンタたち!』
リネットは、遠慮なくガッツポーズをしていた。
浴場の前でいつまでも騒いでいられないので、四人は場所を移動した。食堂で夕食を摂り、そして寝室へ。男女別に二部屋取ったが、就寝前に集まって全員で話し合いをすることにした。二つのベッドに、それぞれニコロとクラウディオ、リネットとミレイアが座っている。
まずはニコロの自己紹介から。クラウディオとは幼馴染みで、同じ村で育ったのだが、ニコロは赤ん坊の時に捨てられていたのを教会で拾われ、育てられたとのこと。また、そういった身の上から、幼い頃よくいじめられていたニコロを、クラウディオが助けてくれていたと。
二人の馴れ初めに、リネットは深く頷く。
「うんうん、いい話ね。それと、あれね。坊やは女の子顔負けに可愛いから、坊やに構ってもらいたくて、それでちょっかい出してた男の子も絶対いたでしょうね」
まだ暴走が止まらないリネットを、ミレイアが嗜める。
「あのねえリネット。そういうことは、」
「坊やへの、褒め言葉のつもりよ? だってほら、こんなに綺麗なんだし。ねえ?」
リネットは手を伸ばして、ニコロの髪を手で梳いて見せた。まだ湿り気のある長い金髪が、煌めいて見える。髪だけでなく、細い首すじも小さな耳も綺麗……
「んっ?」
ミレイアが目を見張ってニコロに近づき、リネットに続いてニコロの髪を梳いた。いや、持ち上げた。
そして、その長い髪がかかっていたせいで見えにくかった耳を凝視する。遠目には判らない程に僅かではあるが、耳の上端が尖って、斜め上に向いている。
「この耳は……」
「事務長、そのことは」
クラウディオが何か言いかけたのを、ニコロが止める。
「いいよ、クラウ兄。事務長さん、リネットさん、これが、いじめられていた一番の原因なんです。生まれつきの変な耳。捨て子だったこともあって、僕はきっと人間じゃないんだ、って」
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