ヴァンパイア様は溺愛すぎる

パーティー

その後、私はお風呂に入り、朝食をとっていた。
フレンチトーストとサラダ、ウィンナー、タマゴ焼きという、洋風なアッサリとした朝食。
私の食べられる量をきちんと理解していて、見事完食することができた。
優登さん以外の三人は忙しく屋敷中を駆け回っており、バタバタしている。
「あの、さっきパーティーって言ってましたけど、今日は何かあるんですか？」
優登さんは少し暗い顔をしたあとにこう答えた。
「今日は白百合　氷裕（しらゆり　ひゆ）姫のお誕生パーティーなんだよ」
白百合氷裕？？
お誕生パーティー？
白百合って、三大名家の一つだ！
「白百合にはね、氷裕姫と氷津（ひづ）王子がいるんだ。歳は氷津のが上。でも、力は氷裕の方が上なんだよ」
妹の氷裕さんの方が上････。
氷裕さんのお誕生パーティー。

そして、夕日がどっぷりと沈んだ頃、颯汰さんたちは氷裕さんのお誕生パーティーへと出掛けていった。