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ヴァンパイアのこと
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その後、私を蓮条家に届けた優登さんは颯汰さんたちのところへ。
一体、何がどうなっているのだろう?
その後、二時間ほどしてから、詩穂さんが私の部屋を訪ねてきた。
「真優華、さっきはなんかごめんね」
詩穂さんの体は火傷やかすり傷でボロボロだった。
「あの、詩穂さん・・・・その怪我は?」
詩穂さんは少し苦笑いを浮かべると、私の座っているベッドの隣に腰かけた。
「これは・・・颯汰の暴走を止めるときにね」
颯汰さんの暴走!?
確かにあのときは、ただならぬ雰囲気だったけど・・・・。
一人でモンモンと考えていると、ふいに肩に手が乗った。
手を乗せたのは多分、詩穂さん。
「ねぇ、真優華」
「は、はい。何ですか、詩穂さん」
あまりにも真剣な顔をするものだから、こちらとつられて、改まってしまう。
「真優華はこらからも私達と一緒にいられる自信ある?」
えっ?
いきなりの衝撃質問に動揺を隠せない。
一体、それはどういう意図で訊いているのだろうか。
「私は・・・・・これから先も詩穂さんたちと一緒にいるつもりです!」
そう、これは本当の気持ち。
だって、私にこんなにも良くしてくれる人達は他にいない。
家族ですら、私のことは放置なのだから。
真っ直ぐに詩穂さんを射ぬいた。
「そっか・・・・なら、ヴァンパイアのこと、もっとよく知ってもらわなきゃね」
詩穂さんの浮かべた温厚な笑顔の奥にある、影にこのときの私は気づくことができなかった。
そして、私は・・・闇に堕ちる。
一体、何がどうなっているのだろう?
その後、二時間ほどしてから、詩穂さんが私の部屋を訪ねてきた。
「真優華、さっきはなんかごめんね」
詩穂さんの体は火傷やかすり傷でボロボロだった。
「あの、詩穂さん・・・・その怪我は?」
詩穂さんは少し苦笑いを浮かべると、私の座っているベッドの隣に腰かけた。
「これは・・・颯汰の暴走を止めるときにね」
颯汰さんの暴走!?
確かにあのときは、ただならぬ雰囲気だったけど・・・・。
一人でモンモンと考えていると、ふいに肩に手が乗った。
手を乗せたのは多分、詩穂さん。
「ねぇ、真優華」
「は、はい。何ですか、詩穂さん」
あまりにも真剣な顔をするものだから、こちらとつられて、改まってしまう。
「真優華はこらからも私達と一緒にいられる自信ある?」
えっ?
いきなりの衝撃質問に動揺を隠せない。
一体、それはどういう意図で訊いているのだろうか。
「私は・・・・・これから先も詩穂さんたちと一緒にいるつもりです!」
そう、これは本当の気持ち。
だって、私にこんなにも良くしてくれる人達は他にいない。
家族ですら、私のことは放置なのだから。
真っ直ぐに詩穂さんを射ぬいた。
「そっか・・・・なら、ヴァンパイアのこと、もっとよく知ってもらわなきゃね」
詩穂さんの浮かべた温厚な笑顔の奥にある、影にこのときの私は気づくことができなかった。
そして、私は・・・闇に堕ちる。
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